2020.2.27 とんでもない映画に遭遇してしまいました。予告編などで気になっていた作品、“ミッドサマー”を鑑賞。今回もいつも通り何の情報も入れず、劇場へ足を運んだがここ数年味わった事の無い不快感が全身を覆う結果となってしまった。作品の出来が悪いという事では無く、単純にわたしの思考には合わない映画ということ。50年以上映画を観てきたが、これほど不愉快な気持ちを味わったことがない。いろんな意味でトラウマになるほど、嫌な気分にさせられた。個人的に最も苦手なジャンルの中で、一番嫌いな作品になったかも知れません。ということで今回はコメントをパスしたいのが本音。この日は一日中、嫌~っな気分を引きずってしまい寝付きも悪く散々でした。長い間、どんなにつまらなくても批判はした事がないわたし。それは、映画という芸術をリスペクトし愛してやまないからである。そんなわたしでさえ、観る事を絶対に勧めたくない作品が今作。(裏腹に大ヒット???)すみません自分でも嫌になるくらい、言葉が見つからない最悪の気分です。 気を取り直し取りあえず感想を・・・(落ち着くのに1日開けました)。作品はアメリカとスエーデンの合作のホラー映画。監督はアリ・アスターという新進作家で今回が第2作目となる。ホラーというジャンルはもともと好きではないが、恐いもの見たさという自身の内に潜む好奇心がたまに目を覚ますことがある。そして観たのが“ミッド・サマー”。馬鹿なのかこの作品がホラーだということすら知らずに観てしまった。予告編の印象では、怖さは感じたがもっとファンタジーなイメージを持っていた。ところがそこが逆に気分を逆なでするような裏表現となり、より強烈なインパクトとなって嫌悪感を増大させている。 物語は不幸な経験を背負ってしまい精神的疾患を抱えた女子大生と、その恋人と回りの友だちが経験するひと夏の物語である。世界中の至る所に存在する信仰にスポットをあてたもので、スウェーデンの田舎町で90年に一度開催される夏至祭(ミィドソンマル/スウェーデン語)におとずれた若者たちの恐怖体験が描かれる。予告で感じたソフトなイメージのフォーカスがかった映像が美しいのだが、それ故なおさら不気味さが増す演出になっている。音楽や音響効果も絶妙なタイミングでつかわれ恐怖心を煽る。なんかちょっと褒めているような感じに語っている自分に違和感を覚えます。これってもしかして洗脳されているのでしょうか???ア~~ッ怖っ!!映像表現がシュール過ぎて、何度も目を覆ってしまいました。吐きそうになりす(R-15+指定作品)。なにが目的で制作されたのか、制作陣に問うてみたい気持ちです。作品内で行われる儀式や唄、そして衣装など、なにもかもが不気味ですべて消し去りたい気持ちです。もう話すのは止めましょう。言えば言うほど底なし沼に沈んでしまいそうでやりきれません。絶対に勧めたりはしませんが、へそ曲がりはどうぞご勝手に観に行ってください。これはホラー映画というより邪教の洗脳映像では無いでしょうか?ラスト主人公ダニーの笑みが痛い映画です。 P.S. 個性派のウィル・ポールター(メイズ・ランナー)が出演し毒をまいてます。やはり存在感のある俳優です。ビックリな俳優さんがひとり出ていたのを、後で知りました。その人の名はビョルン・アンドレセン(ベニスに死す)。ビスコンティが発掘した世界で最も美しい少年と称された人物が49年の時を経て登場しています。言われてもぜんぜん解りませんでした。時は残酷で言葉も見つかりません。主人公のダニーを演じたフローレンス・ビューの演技は本物。あまり知りませんでしたが、かなり高い評価をされている将来を嘱望される女優さんのようです。最新作“ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語”に出演していて今年度のアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。今作とは別人のようで、メチャクチャ美人です。こんだけ落差のある役が出来るのだから、間違いなく本物でしょう。 ※映画批評家には大絶賛されていると言うから不思議です。はじめてぐちゃぐちゃの愚痴ぽっいコメントをしてしまいました。未熟でただただお詫びいたします。 #
by eddy-web
| 2020-03-02 00:00
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2020.2.28 昨日の重たい余韻を払拭したく連日続けての映画鑑賞。今日は久しぶりに日本橋へ。選んだ作品は“黒い司法”。この作品もネットで検索していてたまたまヒットしたもので、まったく情報は入っていない。引っかかったのはやはり実話がベースという理由。実話をもとに創られる作品がここのところ多い。作り手側の実力が問われるのと同時に、何と言っても説得力のある表現が求められる。今年のアカデミー賞にノミネートされた作品も数多くが実話ベースのものであった。 そんな中選んだのが“黒い司法”。タイトルからして差別や権利をテーマにしている事が伝わる。最近観た作品の中では“リチャード・ジュエル”が近いテーマ。一番の違いはいまだ根強いアメリカの中に残る人種差別(黒人)の壁への挑戦である。多くの黒人差別の作品が今までも多く創られ、上げれば切りが無いほど名作も多い。ほぼハズレる事の無いテーマに今回挑んだのは、デスティン・ダニエル・クレットン。わたしには初となる作品鑑賞で期待は高い。もう一つ鑑賞の選択肢に上げるのは、豪華なキャスティングの実力派メンバーたちである。主演の弁護士ブライアンを演じるのが、若手実力派トップとも言えるマイケル・B・ジョーダン(フルートベール駅で)。さらにジェイミー・フォックス(Rey/レイ)、そしてブリー・ラーソン(ルーム)と、ともにアカデミー賞主演賞を手にしている。これだけでも観る価値は高いのが解る。アメリカという大陸は多くの州に別れそれぞれに司法の形が微妙に違うのは周知の事実。とくに南部に関してはいまだ人種差別の厚い壁が根強く残り、目に見えて黒人たちと一線を引いている現実。舞台は1980年代のアラバマ州。そこで起きた象徴的事件をテーマにした今作は、そのリアルさに現実の厳しさを思い知らされやるせない憤りを感じさせる。こんな事が許されるのかと思うねじ曲がった司法との戦いは、最後の最後まで緊張感を継続しラストへと導く。今回はハッピーエンドという形で終わるが、その裏で多くの人間が人権を無視され人生を終了している現実がエンドロールに流れる。この現実を知る事こそ、この作品の真の意味があるのを忘れてはならない。 良い作品にまた出会えた事に、感謝と敬意を言わせていただきます。世界から少しでも差別の壁が無くなることをこころから願うばかりです。 P.S. 主演の三人がみせる見事な演技が、こころに沁み諦めない事の大切さをしっかりと伝えてくれます。いつになったら人間たちは、平等になり人権を手に入れる事が出来るようになるのでしょうか?永遠のテーマであり、そのことにひとりひとりが真摯に受け止めなければいけないことを知る機会をくれる作品です。 #
by eddy-web
| 2020-03-02 00:00
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2020.2.25 現代に蘇ったNewエンジェルたちの活躍を確かめに劇場へ。“チャーリーズ・エンジェル”と言えば真っ先に思い出すのは、主人公のひとりジルを演じたファラ・フォーセット。これを言うと歳がバレますが、わたしにとっては彼女がエンジェル。映画化されキャメロン・ディアスがいまの人たちにはシンボルとして思い浮かぶに違いない。TVドラマ「地上最強の女たち!チャーリーズ・エンジェル」は、1970~80年代に放映されアメリカはもとより日本でも大ヒット。時代のシンボルとなり、ジルを演じたファラ・フォーセットはポップ・カルチャーの象徴(セックスシンボル)として大きな影響を残している。 残念ながら彼女は、2009年6月25日壮絶なガン闘病の末、62歳でこの世を去った。奇しくも同日、マイケル・ジャクソンが急死した事で彼女の死は小さな扱いの報道となってしまった。この時代を過ごしたわたしには忘れられない女優さんのひとりである。 さて、本作“チャーリーズ・エンジェル”だが、マジで言いますがキャメロンたちが演じたエンジェルより個人的には大満足。あくまでも個人的と付け加えますが、前の映画バージョンは当時ワイヤー・アクションがアクション映画を席捲し正直嘘くさい動きの天こ盛り。格闘技を知る者には、まるで漫画。内容は面白くても、角度を変え観るとそこがどうも気になりしっくりこなかったことが否めない。事実興行的には公開時大ヒットしたようだが、第2作目のフル・スロットルはその年、ラズベリィー賞の的になった。そんな事を思い浮かべながら今回観たNewエンジェル。アクションはキレッキレだし、エンジェルたちはみなしいし、そしてアップテンポの音楽を見事に絡めたスピード感溢れる演出は軽やかでスタイリッシュ。カットをじっくり観れば、アクションシーンには間違いなくスタントが起用されているのが解るがぜんぜん気にならない。それよりも主演の三人が歴代エンジェルのレガシーを引き継ぎ、伸び伸びはつらつにエンジェルを全身で表現していてカッコいいのである。いままでもそうであったが、個人個人の個性が光りきっとファンはだれに引かれるかは解らない。時代のニーズにあった作品として新たな光を放ちはじめたと言っても良い質の高いアクション映画になりました。大富豪の謎の人物(正体不明)が集めた美女軍団が、それぞれに持つスキルを存分に発揮し暴れ回る展開は昔のまま。ただただ爽快である。男性優位の70年代に女性の武器を駆使したストーリーは、男性はもちろん女性をも虜にしたTVシリーズが蘇った。今作でメガホンをとったのは、自らも出演しているエリザベス。バンクス。エンジェルチームを統括するボスレー役を見事に演じ、最後まで敵の姿を解らせない演出は見事と言えます。女性ならでは視点で、女性の持つあらゆる魅力を引き出し自身もふくめNewエンジェルを創り上げました。この組織がTVシリーズとは違いかなり大きく世界規模になっているのも新しい展開で面白い。ボスレーが名前ではないという発想も物語に厚みを加え、これからの発展に期待が膨らむ。きっとシリーズ化されること間違いなし。と言うかぜひシリーズ化してください。もちろん質を落とす事無く・・・。 スケールアップされた組織の女性ばかりのエージェントチームは、これからどんな悪と対決して行くのか夢は広がる。今回主人公の三人に抜擢されたのが、今作で中心となる役エレーナを演じるナオミ・スコット(アラジン・ジャスミン役)。そして変装のプロ・サビーナ(クリスティン・スチュワート)、あらゆる武器を自在に操るジェーン(エラ・バリンスカ)と魅力満載のトリオを組む。スタイル良し、頭良し、顔よし三拍子揃った才女がスクリーン狭しと暴れまくる姿はひたすらカッコいい。メイクや衣装ひとつで、人間こんなにも代わるものかと驚かされるシーンの連続。観るところ(角度)が沢山ある今作は色々楽しむ事の出来るエンタメ作品となっています。正直言いますが、期待以上のものをもらった期待の作品です。どうぞご覧あれ!! ※どうでも良い事ですが、わたしはジェーンがお気に入りとなりました。さて、みなさんは・・・。あともう一つ。今作で敵の殺し屋ホダック役を演じたジョナサン・タッカーが異様な存在感を醸しだし、凄いインパクトを感じました。結構ベテランみたいで、なかなかのイケメンです。また違う作品を観たい思わせる男優さんです。 P.S. 今作のメイン楽曲を歌っているアリアナ・グランデ、マイリー・サイラス、ラナ・デル・レイのコラボも話題ですが、そのすべての楽曲が映画を最高のノリでバックアップしています。これは買いのサントラかも?! #
by eddy-web
| 2020-02-27 00:00
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銭湯探訪50
南湯(練馬区栄町) 2020.2.19 浅間湯を後にして2軒目の銭湯“南湯”へと向かった。貧乏性なわたしが電車を乗り継ぎ1時間半もかけ来た場所江古田を、120%楽しもうと駆け足ではしご旅を続けた。すでに街を散策したおかげで、もう“南湯”は捜査済み。偶然入った路地裏にあり、もし夜ならちょっと見つけるのが怪しかった場所。路地裏にちょっと入りかつ、奧に引っ込んだところに建つ建物はシンボルの煙突も見えない。裏手に回るとあるかも知れないのだが、外も大分薄暗くそこはスルー。灯もほとんどなく、まるで隠れ家・・・。なかなかの雰囲気で、レトロ感が漂う玄関の暖簾をくぐり中へと。 #
by eddy-web
| 2020-02-24 00:00
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銭湯探訪49
浅間湯「せんげん湯」(練馬区栄町38) 2020.2.19 しばらく空いてしまった巡礼の銭湯巡り。50軒目目前での足踏みに、けじめをつけるべく出かけた先は練馬区江古田。ここは30年ほど前に度々足をはこんだ思い出の街。大切なひとが住んでいた街の風景は、当時の面影を残しつつもかなり変ってしまいマンションが駅前に立ち並ぶ。駅舎もモダンになり、ここがあの江古田という印象。江古田駅周辺は日大芸術学部のキャンパスを筆頭に武蔵野音大、武蔵大学と多くの大学が集まり学生街と住宅地が溶け込んだ町並みが拡がるところ。 #
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| 2020-02-21 18:37
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