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よもやまシネマ669 “鬼滅の刃/絆の奇跡、そして柱稽古へ”

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2024.2.7.


ワールドツアー上映中で、世界中のファンの話題を攫っている鬼滅の刃。その最新作鬼滅の刃/絆の奇跡、そして柱稽古へを鑑賞。前にお話ししましたが、原作を後読みで全巻読んだわたし。アニメ劇場版「無限列車編」で炭治郎を知り、そして煉獄杏寿郎の生き様に感動し鬼滅の刃の虜になった。アニメ化され、「竈門炭治郎・立志編」「無限列車編」「遊郭編」「刀鍛冶の里編」と続き、待望の「柱稽古編」がこの春から待望の新シリーズが始まる。作品は劇場版として「刀鍛冶の里編」から繋いだ、ファンが待ちに待った新章へのプロローグ第1話。

今作はダイジェスト的な表現で、すでにTVで放映されたアニメを再構築しまとめたもの。ず~~~っとアニメを観てきた人たちには、新しい感動はないかも知れませんが、まだ鬼滅の刃を知らない人には登竜門的解説指南の役割になる作品です。

これまた恥ずかしい話ですが、わたしは「刀鍛冶の里編」をまだ、鑑賞していません。家のTVに全て録画してあるので、今作を観た後、家に帰り早速鑑賞。映画館で禰󠄀豆子の太陽克服のシーンで思いっきり泣いたわたしは、その余韻を引きずってのTV鑑賞。まだ全部観てはいませんが、ゆっくりじっくり物語を楽しみたいと思っています。

今作のか感想は、そういうことで特にはありません。ですのでなぜ、わたしがここまでハマってしまったのかを綴りたいと思います。そんなの聞きたくないという方も、いるかと思いますが言わせてやってください。

好きなところのまず1番目は、ストーリーの面白さは言うまでもなく、なんと言っても主人公・竈門炭治郎の究極の愛である。「愛」なんて青臭い表現で申し訳ありませんが、この言葉意外に彼を表す言葉が見つかりません。

大切な家族の命を奪われた炭治郎が、鬼退治の修行を積みながら成長していく姿は志を持つ人のこころを掴んで離さない。「夢」とか「希望」とかいう言葉が劣化している現在。そんな中でこの作品が、人の忘れかけていたこんな気持ちを奮い立たせてくれているそんな気がします。炭治郎は唯一生き残った妹・禰󠄀豆子が半妖怪(鬼と人間)から人間に戻ることを信じひたすら守りながら前へと進む。柱たちとぶつかりながらも決して諦めず争い続ける姿に、周りの全てのひとたちがそれを信じ始め共に戦う。まさにこころの共鳴である。そして何よりわたしのこころを揺さぶるのは、敵である鬼たちに対しても無性の愛を届けるその清らかなこころ。これには毎回、泣かされるわたし。ここまで深い愛を見たことがない。たかが漫画、たかがアニメという勿れ・・・。これこそ今一番求められる、私たち人間の課題ではないでしょうか?もし炭治郎のような人間がいっぱいになれば、戦争なんで愚行は世界で起こるはずもなく平和な日々が訪れるはず。バカなことを行っていると思われても、本当にそう感じています。

これがわたしの印象ですが、それ以外にもあげたらキリがないほど好きな部分がいっぱいです。映像技術のクヲリティは当然ですが、その中でもキャラの魅力が半端ないことと日本ならではの和のテイストを生かした演出の数々。アナログとデジタルをここまでうまく融合した完成度の高い作品はありません。テーマが良かったのは一つの要因だと思いますが、これは外国の人にはたまらない魅力では無いでしょうか?日本人であることが誇りに思えるほどの、創り込みは日本の伝統、歌舞伎の動きだったり、画面の構成は浮世絵を思い起こす。まさにメイド・イン・ジャパン。なんか懐かしい表現ですが、日本のカルチャーを代表する作品と言っても過言ではありません。

そしてもう一つ忘れたならないのが、音楽とのコラボレーション。映像を盛り上げるだけのものから、完全に独立し新しいカルチャーのひとつになったアニメミュージック。アニメをただ盛り上げるだけの役割から、ある意味主人公と言えるくらいの存在になりました。沢山の今輝いているミュージシャンたちにオファーし作り上げられた楽曲は、どれもインパクトのある曲と情感溢れる詩の世界が、見事に物語や映像にリンクしてこころを震わせます。挿入歌という概念は、完全になくなり一つのジャンルとして認められました。

色々個人的に言いましたが、わたしの中の想いは熱いです。まだまだ言い尽くせませんが・・・。

頑張って録画した映像を、数日かけ観たいと思います。原作は全て読んでいるのですが、躍動感あふれるアニメの視覚効果にますますオリジナルの凄さを感じています。吾峠氏の新作、待ち遠しいです。

P.S. 始めに好きになった原因は「煉獄杏寿郎」の崩れない不動の心の男らしさ。そして炭治郎の純粋な心だった。最近少しずつ変化が現れ、柱や上弦の鬼たちのなど様々なキャラたちに強く惹かれるようになりました。きっとわたし同様に、各キャラたちに想いを寄せるファンも多はず・・・。遊郭編で活躍した音柱・宇髄天元も然り、そして敵・上弦の陸/堕姫と妓夫太郎の兄妹に至っては、非道な悪行は許せませんがあまりに悲しい生い立ちと兄妹愛に涙が止まりませんでした。劇中、死にゆく兄妹の罵り合いに割って入り「今の言葉わは全部嘘だよっ!」って台詞は胸に刺さります。何度観ても泣けます!


# by eddy-web | 2024-02-09 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ668 “千年女優”
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2024.2.01.


今日までの特別公開に、慌てて劇場へと・・・。その作品は2001年に公開されたアニメ作品千年女優。監督は今敏氏で、第5回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の大賞を受賞したもの。その年は同賞を宮崎監督の千と千尋の神隠しが同時受賞をしている。今監督が音楽から映像を描き出すという手法を取り入れ、音楽担当の平沢進氏と初タッグを組んだ記念すべき作品。映画のキャッチコピーは「その愛は狂気にも似ている」である。

今敏氏のことは実はあまり存じておらず、名前だけは知っている程度の認識だった。インターネットの情報でこの作品のことが、書かれていてその記事に脳みそが反応し今回の鑑賞となりました。世間は広く、こんな天才がまだいたのだと、目から鱗。というかまだまだ知らないことがあり、自身の勉強不足を嘆いています。

映画の感想の前に少し今敏氏のことに触れたい。今氏は1984年、武蔵野美術大学在学中に応募した作品「虜」で、ちばてつや賞」の新人賞を受賞。その後「カーブ」で漫画家としてデビューをはたす。そしてこれをきっかけに漫画界の重鎮、大友克洋氏アシスタントとして働くこととなる。大友氏が原作・脚本を手がけた「老人Z」で初めてアニメ制作に携わり、その後は順風満帆の実績を重ね、自ら「PERFECT BLUE]」で監督デビューを果たす。漫画家、アニメーター、監督、脚本家、小説家として活躍した人物だが、2010年突然病に倒れ、46歳の若さでこの世を去った。数々の賞を受賞し、評価の高い作品を創り続けた氏の最後は余りに衝撃的で漫画・アニメ界に取っては大きな損失となった。末期の膵臓癌を患い、余命半年と宣告を受けた後、身の回りの整理をし亡くなる前日までブログの更新をしていたとのこと。(存命中は病気のことは伏せている)

これだけ知ると、もっと早く監督の作品に出逢っていたら・・・と思うわたし。

さて作品、千年女優についての感想です。映画界を題材にした物語舞台は、「愛」という普遍的なテーマを軸に芸能界を突然引退した伝説の大女優・藤原千代子の生涯を通し、どこまでも「愛」を追いかける女の一途な姿を追いかけている。きっとモデルは原節子さんに違いないと、思うのだが・・・???である。一人の女と一人の女優が入り乱れて、ワンカットが音楽に共鳴して時空を飛び交う。パラレルワールドといってしまえば、今風だか人間の奥深くに漂う業のようなものが抉り取られた形で表現されている。独特な世界観は時を同じくして活躍した新海監督とも違った創造で、不思議な感覚を味わう。2001年の制作なので、いま見ると表現技術の進歩を知る人には少し古い感じも受ける。正直わたしにはそう映ったが音楽とのコラボ的表現には、テンポの早い展開と無駄のない構成にあっという間に物語の中へと、引き摺り込まれてしまう。「その愛は狂気にも似ている」という意味は最後に判るのだが、これは男の方が強く持っている感情のような気がする。見る人によって、色々な解釈が生まれるであろう作品だが、プロデューサーを務めた丸山正雄氏は、今敏の映画作品で最高傑作と謳っている。(ウィキペデイア参照)

虚実を手法に取りれたクリエイティブな作品は、物語の進行で晩年の日本映画のオマージュが込められ、映画ファンにはたまらないものになっている。今監督が多くの日本映画をこよなく愛していたことが窺える。遅ればせながら、作品に触れることができたことに、感謝しています。

残された他の作品も、ぜひ観たいと思います。アニメファンはもちろん、映画ファンにも観ていただきたい1本です。

P.S. 作品の重要なアイテムとなる「一番大切なものを開ける鍵・・・」というのが、とても印象に残る。形ではない、心の中に誰しもが持っているそんな気がする。そしてラストシーンで主人公・藤原千代子が言った台詞「だってあたし、あの人を追いかけているあたしが好きなんだもの」は、まさに業そのもではないでしょうか?


# by eddy-web | 2024-02-02 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ667 “哀れなるものたち”
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2024.1.26.


既にヴェネチア国際映画祭で大絶賛を受け、最高賞の金獅子賞を受賞している話題作、哀れなるものたちを鑑賞。作品は、女王陛下のお気に入りで、映画賞を総なめにし天才の名をほしいままにしているヨルゴスランティモス監督。その作品で見事な演技で魅了したエマストーンと再びタッグを組んだ、今作哀れなるものたち。今までに味わったことのないアバンギャルドでエモーショナルな作品は、観客の感性を刺激しなんとも言えない不思議な世界へ誘う。まるで絵画の中を旅しているような感覚を覚える映像表現は全てが美しく、そして大胆な演出構成で唯一無二の作品が出来上がっています。感性を解放し観ることをお勧めいたします。かなりアバンギャルドな作品ですので、ついていけない人も???現に鑑賞後、劇場の出口であるおじさんが「なんだかよく解らなかった!」と溢している場面に遭遇。想像力をMAXにして臨む、そんな作品です。この手の作品好きには、堪らない刺激を感じると思います。物語は簡単に紐解くと、「フランケンシュタイン」の女性版とでも言う、そんな内容です。過激な演出も多いが、ユーモアセンスの効いた台詞が飛び交い心地よい毒を味わう事ができる。大人の寓話です。

主人公・ベラを演じたエマ•ストーンの演技力に魅了されることは間違いありません。彼女の出演した作品のほとんどを観てきましたが、一歩突き抜けたそんな印象を受けました。この作品にかける女優魂が宿ったそんな作品でもあると確信する。脇を固めた俳優さんもハリウッドを代表するアクター(ウィレム•デフォー、マーク•ラファロなど)ばかりで、それぞれの個性を遺憾無く発揮し、作品のクヲリティをさらに高めている。そしてこの作品の凄いところは、俳優さんたちの演技をさらに強調するかののように施された撮影スタッフのエネルギー。背景を彩る贅沢な舞台美術、エキセントリックな衣装の数々とヘア•メイク、そして全体を包み込むよに使われる音楽(音響効果)。その全てをまとめ上げるカメラワークの巧みな技術力。どれをとっても超一流と感じる、極上のクリエイティブ作品に仕上がり映像が生み出すアート(芸術)作品と言っても過言ではありません。きっと何度も見返し、その深い表現をどこまでも探ってみたくなる作品ではないでしょうか?わたしの五感は、震えが止まりません。こんな作品を生み出した、才能の感謝です。そして羨ましい限りです。

ハリウッドでは興行収益最優先にした映画制作の潮流が、少しづつ変化が出始めていると個人的には感じている昨今。今回の作品はパンフの前説で「映画ファンが“本物の映画”ともっと出会う機会を」をテーマにしたスタジオ、「SEARCHLIGHT PICTURES ISSUE」が携わっている。この会社同様に活躍している「A24」もそうだが、低予算でありながら監督、脚本家、アクターなどの新しい才能を発掘するコンセプトのクリエイティブ集団の勢いが止まりません。映画ファンには本当に頼もしくもあり、嬉しい限りの映画会社の存在。これからもわたしたちの、こころを豊かにしてくれるそんな作品をいっぱい創ってくれることを期待しています。

P.S. タイトルの哀れなるものたちは、間違いなくわたしたちを指し示す言葉。主人公のように何の制約にも捉われず生まれたままの好奇心を、躊躇う事なく発散し生きられたらどんなに幸せでしょう。ある意味、贅沢の極みだと・・・。エマストーンの渾身の演技は、「ラランド」をさらに一歩、いやそれ以上の領域に入った、そんな凄みを感じさせこれからのさらなる進化に目が離せません。


# by eddy-web | 2024-01-27 10:56 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ666 “ゴールデンカムイ”

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2024.1.23.


大人気マンガを実写化した話題作、ゴルデンカムイを鑑賞。野田サトルの人気マンガを原作にした実写化は数多く制作され、ほぼ当たり前の現象となった。そもそも日本が誇るマンガは世界でも高い評価を受け、多くのファンを虜にしている。内容はもちろんだが、その豊富なテーマが世界中のファンの共感を呼んでいるらしい。確かにさまざまなテーマを取り上げ、作家さんたちが創り上げる世界観は小説にも負けない深さとパワーを秘め、私たちの胸に響く。「マンガばかり読んでるとバカになるよ!」って言われてきた世代には夢のような時代です。

さて、ゴルデンカムイの感想です。素直にメチャ面白かったです。エンタメ作品は絶対アメリカ作品には敵わないと思っていましたが、この作品は負けていないどころか勝っています。個人的にはるろうに剣心以来の感動でした。実は原作を読んでいません。前にも言ったことがあると思うのですが、マンガの大ファンで昭和30年代の作品から多くの作品を読んできたわたし。映画同様にこちらもかなりのオタクを自負しています。そして結構拘りも強く、特に画力というか画風にはかなり好き嫌いがある。そんなことが災いして、読んでいない作品も数多い。その中のひとつがゴールデンカムイです。ただ、今回映画を観てその内容の面白さや着眼点、そしてキャラクターの立たせ方など、どれもが一級品だと感じすぐさま原作を読むことを決めました。いわゆる逆パターンの展開です。最近このパターンが多く、「るろうに剣心」然り「鬼滅の刃」、「キングダム」と映画を観た後に、全巻を買い読むことが多い。「卵が先か、鶏が先か。」なんてこだわりは一切無く、ようは良い作品に巡り会えれば満足なわたし。映画も漫画もオタクなので、良い情報交換になり私にとっては好都合のふたつ。これからもたくさん読み、たくさん観まくります。

映画の話に戻しますが、なんとも説明のしようがないとても独特な世界観があり深く心を揺さぶられました。時代は明治。歴史の狭間で取り残された人たちの葛藤や戦いが、謎の隠し金(埋蔵金)をめぐり争う様相はまさにエンタメ的題材。フィクションは分かっているが、実際にいた歴史に名を残す人物なども絡んで、嘘とも本ととも取れない脚本に好奇心は全開状態。凄く面白い物語になっています。映像の美しさにも目が釘付けになりました。中国や北海道が舞台となっているのもあり、白銀に覆われた無の世界が静けさと美しさを奏でる、そこで蠢く人間たちの魑魅魍魎とした関わりがグイグイと観客のこころを掴み離しません。個性の強いキャラたちですが、どのキャラも魅力で溢れ、甲乙付け難い存在感になっています。格闘シーンも満載で、スピード感に溢れカッコイイの一言。極寒の中の撮影はさぞ大変だったろうと察します。大胆な演出と繊細な脚本がピタッとハマり良い作品に仕上がっています。娯楽と考えると最高の出来栄えではないでしょうか?主人公・杉本佐一を演じた山﨑賢人くんですが、野生味に溢れる格闘の表情と正反対に見せる繊細なこころの内面を時折絡め、複雑な人物像を見事に創り上げている。振り返ると山﨑くんは漫画の主人公役が多い。「JOJO」の東方仗助然り、最近では「キングダム」の信然りである。次回作も陰陽師の安倍晴明役と、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いである。ゴールデンカムイでの杉本役は傷だらけの顔を特殊メイクで創り且つCGで加工を加えてに乾いた感じがとてもリアルに表現され、そんな部分も興味が惹かれる。他のキャラたちも大迫力です。魑魅魍魎の輩の中でほっとさせる登場人物が、今作のヒロインアシリパ役の山田杏奈。端正な顔立ちに芯の強さを物語る瞳が、この役にピタッとハマっています。杉本を呼び捨てにし、対等な存在感で活躍する凄腕のマタギを見事演じています。とても魅力に溢れファンになりました。杉本との会話の中で時折見せる少女の顔は、純粋で汚れがない。そしてあどけない言葉はユーモアに富、その場を和ませ、張り詰めた緊張感を一気にほぐす。極寒の中のオアシスとして輝いています。

るろうに剣心の時に、感じた日本のエンタメですが、さらに磨きがかかり熟成の段階へと近づいています。これからが楽しみな日本映画の未来。先日観た“658km、陽子の旅の様なヒューマンドラマも創れるし、本当に日本映画がアカデミー賞を取る日も、そう遠くないかも知れません。もちろんアカデミーだけが、凄い訳ではありませんが・・・。

P.S. 映画の中に出てくるクマや大きな白狼が結構リアルで、昔じゃ考えられないくらいの迫力です。本当に特殊効果(CG技術)の発達は凄いの一言。内容も良いが、この作品に携わった衣装、メイク、美術、造型、録音、照明などすべてのスタッフの力が結集した身応えある作品に拍手です。ちょっと前に観たゴジラ.は、今年のアカデミー賞の候補になっています。期待しましょう。

※劇中の「俺が不死身の杉本ダァ〜〜〜っ!」と言うセリフが、頭に焼き付きグルグル回っています。どうしましょう???大変です。


# by eddy-web | 2024-01-24 12:11 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ665 “658km、陽子の旅”
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2024.1.18.

その昔青春時代を過ごした、阿佐ヶ谷にやって来た。50年前に一人暮らしを始めたその地は、今も変わらず活気に満ち多くの人たちが寄り添い暮らすそんな姿を見せていました。
久しぶりの遠出となった映画鑑賞。某TVに 出演していた女優「菊池凛子」さんのインタビューを見て、思い立ったように訪ねた阿佐ヶ谷。菊池凛子さんと言えば、国際女優とクールビューティのイメージ を勝手に感じていたわたし。ところがインタビューに応じている彼女はとても不器用で、コメントひとつひとつを噛み締めながら丁寧に語る真摯な女性で、飾ら ない性格がとても魅力的な女性でした。その中で語っていたのが、今回初主演となった映画作品“658km、陽子の旅”。強く惹かれる、その内容に引っ張られるかのように阿佐ヶ谷にあるミニシアター「Morc」に来ていた。
さ て、感想です。日本の映画がこんなにも世界と渡り合える、素晴らしい作品を創り上げてくれたことを誇りに思う。大袈裟に聞こえるかも知れませんが、エンタ メとは一線を画した作品は誰もが抱える自分との向き合い方を丁寧に紡いだ秀作になっていました。エンタメ最優先の映画界ですが、現実に目を向けたテーマも また絶対不可欠なものではないでしょうか?現実逃避のために、映画を観るわたしがこんなことを言うのは矛盾していますが、人の中にあるどうしようもない感 情を露わにした切ないこころの動きを除くのが好きなわたし。ある意味変態かも知れません。そうすることにより、自分自身を振り返り正しい生き方ができてい るのかを、時々確かめるそんな自分がいつもそこにいます。今作“658km、陽子の旅”を鑑賞し、妙に親近感を覚えたわたしです。その訳は後ほど・・・。
映 画は主人公陽子は東京に夢を求め暮らし始め、現実とのギャップに押しつぶされ悶々と暮らしている姿から始まる。よくある話と言えばそうなのだが、だからこ そ身近に感じるテーマである。そして物語は父の訃報が突然届き、故郷青森へ帰るロードムービーへと繋がる。たった数日の出来事だが旅を通じて、多くの人と 出会い別れ人間性を取り戻していく陽子の姿は人ごとには思えないくらいリアルな現実を浮かび上がらせる。良い人も悪い人も出てくるが、そこには紛れもない 事実と現実が浮き彫りになる。名も知らぬ人たちとの出会いと別れを繰り返し、彼女は本当の自分と向き合うことができるラストは、切なくもあり、光も見え る・・・。
人 と人との繋がりの大切さを、リアルに感じさせるそんな作品はわたしの心に間違いなくヒット。とても良い作品に出会い、自信を律する時間をもらいました。菊 池凛子さんはノーメイクで全編を演じ切っていますが、とても綺麗でした。内面から滲み出る美しさと演技力に拍手を贈ります。
突然関係のない話なのだが、陽子と似た経験をしている自分。それは大袈裟に聞こえるかも知れないが、わたしの生き方を決めた旅だったと今は確信している。親との意味のない確執で、半ば家出同然に飛び出した北海道の冬。18歳 の青い時である。2週間ほどの経験で、多くの人の生き様に触れ、なんて自分がちっぽけな存在で我が儘だと思わされた旅。中湧別という駅で大雪に見舞われ、 突然放り出されたわたし。途方に暮れ茫然自失になっていたとき、声をかけてくれた一人のおじさん。まともに顔も見ることができないわたしに、そっと寄り添 い話をしてくれた。そしてよかったら家に泊まるか?と言って、サロマの自宅に招いてくれた。細々と暮らす北の家族(4人)は暖かく、わたしが失くしてし まったものがそこには間違いなくありました。そんな経験がふと蘇るこの作品、“658km、陽子の旅”は、わたしにはかけがえのないものとなりました。ぜひ、見て頂きたい作品です。
P.S. 20年 後にサロマに行き、その家族を訪ねた。やっと探しあてた家にはお母さんがひとり暮らしていた。お父さんは数年前に亡くなったと聞き仏前に手を合わせたが、 色々な思いが胸に溢れ涙が止まらなかったことが今も忘れられない。その後ご家族は今も、元気で暮らされています。私的な話で、申し訳ありません・・・。


# by eddy-web | 2024-01-20 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



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