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うだるような暑さの中、ひとっ風呂浴びに下町情緒漂う人形町へと出向いたわたし・・・。
e0120614_15555624.jpg銭湯探訪41
世界湯(中央区人形町)
2019.8.6


今年の夏は半端ない暑さ。出来る事なら1日中、家の中にいたいところ。ところが60歳を過ぎてからというもの、時間が気になりじっとしていられない。いつ、この世からおさらばするか解らないので、毎日生きていることを楽しむようにしている。そのひとつが銭湯通い・・・。近所はすべて走破したため、いまは目的地をしっかり調べて電車を使っての探訪。今日は中央区人形町にある“世界湯”さんを訪ねてみた。人形町と言えば「水天宮」。言わずと知れた、安産の神様。その節はお世話になりました。下町情緒が残る中、成田行きのリムジンのステーションもあり上手に近代化が進んだ街といったところ。駅に着くと甘酒横丁の道に入り、“世界湯”を目指した。この横丁は歴史のあるお店はもちろん、明治座までは左右に数多くのお店が所狭しと並び、どのお店も好奇心をくすぐる。なのでちっとも前に進む事が出来ない、ある意味やっかいな通りである。そんな誘惑を振り切るように、銭湯に向かったわたしだが、やっぱり何度も足を止めてしまいました。やっとのことで玄関前に立ったのだが、駅の出口からは普通に歩けばきっと5分くらいの道どりだろう。
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男女の入り口が2つに別れ、正面は壁が覆っている。その前には、やや大きめの植木が並んでいた。はじめてのケースだがこれも個性。さっそく中に入ると番台に女将さん。中はレトロ感に溢れ、まさにザ・銭湯である。脱衣所の天井を見上げると天窓がアリ、さんさんと太陽の光が差し込み室内は明るい。何時ものようにまずは体重計。「えっ!と思わず声を上げてしまった」。いつもと体重が明らかに違う???この体重計、歴史観たっぷりなのだがまったくお役にはたっていないよう・・・。まぁ、ご愛敬と言う事で浴場へ。綺麗に描かれた「富士山」のペンキ絵が、雄大に裾野を拡げ迎えてくれる。これこそお風呂屋さんの醍醐味。地のトタンも新しく、めちゃくちゃ綺麗(HPには立山連峰と北陸新幹線の絵が?)。ほとんどの銭湯の絵が歴史を刻んだ感があるのだが、はじめてこんなに綺麗な絵を観て感動。
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湯舟もどシンプルで余計なものはついて無く、広くて清潔感に溢れている。温度はやや熱めの設定だが、わたしには最高のおもてなし。ただそのまま上がるとわたしの体質では汗がなかなか引かないので、しっかりと水を浴びる事数十回。しっかりと体温を下げてからの帰宅準備の少々時間が掛かった。脱衣所はクラシックの音楽が流れ、ちょっとお洒落。天上扇風機の風に吹かれながら、音楽に耳を傾けると時間を忘れてしまう。外は猛暑、このままここにいたいが気持ちを振り切り玄関をでた。モワッとした空気が、せっかくの湯上がり気分を現実に引き戻す。やれやらだが、昼間っからお風呂に入ったこれも神様が与えた試練かも?帰りに横町で鯛焼きを買い、アイス最中(小豆)をほおばりながら電車に乗りました。家に着いたらまたシャワーを浴びるのか???なんかへんですかねぇ~!!


# by eddy-web | 2019-08-08 00:00 | 銭湯探訪(Love ゆ Tokyo) | Comments(0)
よもやまシネマ454 “ワイルド・スピード/スーパーコンボ”
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2019.8.2

「W・Sシリーズ」のスピンオフ作品、“スーパーコンボ”を公開初日に鑑賞。ここのところ硬派な作品ばかりを見てきたわたし。素晴らしい作品ばかりで、映画の持つ奥深さや影響力をしっかりと味わいさらに映画が好きになりました。そんな中、息抜きと言ったら失礼だが今回はひたすら娯楽性重視でエンタメの作品を選んでみた。本来映画の役割はエンターテイメントの追求である。そう言う意味では「W・Sシリーズ」はその代表と言っていい。
車好きや音楽好きには溜まらないシリーズも今作で9作目。ワイスピメンバーの2人、ホブス(ドウェイン・ジョンソン)とショウ(ジェイソン・ステイサム)の凸凹コンビが主役。面白くてカッコいい作品に出来あがり、多いに楽しませてくれた。ラスト近くのサモアでの展開はちょっとやり過ぎ感はあるが、これからの展開が楽しみである。もともとは凄腕のドライバーで強盗団のボス、ドミニク(ヴィン・ディーゼル)とそれを追うロス市警の警官ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)の奇妙な友情ドラマだった作品はあれよあれよと様変わり予測不能状態になった。今作品のホブスとショウも元をたどれば敵。その頃の作品も小憎たらしいほど嫌な奴(ショウ)だったが、いつの間にか仲間になっていた。
途中ブライアンを演じていたポール・ウォーカーが交通事故で亡くなるという事もあり、今の流れが生まれたのかも知れない。それほど人気を誇るシリーズは、配給会社はもとよりシリーズファンにとっても長く続けてほしい作品である。今回の“スーパー・コンボ”はもともと犬猿の仲の2人の丁々発止の会話がツボにはまるエグさで、ずーっと(^0^)放しでした。途中からこんな色の作品だったっけ!と我を忘れてしまいました。話術の面白さも抜群でちょっとブラックなところが溜まりません。2人のキャラが表裏で表されてはいるのだが、家族愛の深さに関しては同。そのあたりの演出も上手で、2人のキャラがますます好きに鳴ります。相変わらずのカーアクション+バトルアクションも見応えばっちりで、格好良くて溜まりません。両方の母親が出てきますが、その存在感がハンパありません。ショウの母親役は英国が誇る名優ヘレン・ミレン。もう画面に出るだけでオーラがハンパありません。74歳とは思えないエネルギーがほとばしり、実に美しい。前回の作品紹介で紹介したジュディ・デンチといい、イギリスには素晴らしい女優さんが歳を重ねて活躍していて嬉しい限りである。みなさん、夏休みにはぜったいお勧めの1本です。彼女と行くもよし、華族で見るもよし、ぜひアクションを堪能しに出かけてみてはいかがでしょうか?
P.S. ショウの妹ハッテイ役で今回出てきたヴァネッサ・カービーがメチャクチャ格好良かったです。美人な上に身体能力も抜群。その上男気があり魅力満載です。これからが楽しみな女優さんのひとりになりました。


# by eddy-web | 2019-08-05 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
その昔花街として賑わっていた街「神楽坂」。いまもその薫りを残し、江戸情緒を感じさせる路地裏のお風呂屋さん。
e0120614_15555624.jpg銭湯探訪40
熱海湯(新宿区神楽坂)
2019.7.29.


はじめて新宿区の銭湯に足を運んだ。たださすがに銭湯だけを目的にするほど暢気でも無いので映画鑑賞と一緒に訪ねたわたし。場所は神楽坂。東京の中でも指折りの江戸情緒を残しつつ進化している人気スポットの街。飯田橋の近くにある風情豊かな街は、近隣に多くの大学があり若者にも知られたエリア。小洒落たお店と昔ながらの小料理屋が融合し、いまやあらたな文化発信地に成りつつある。坂道を挟み昔ながらの老舗と、若者に人気の洒落たお店が建ち並び普段でも賑わう。そんな人通りの多い道をちょいと脇に入ると、そこには時間が止まったような石畳の風情豊かな料亭や小料理屋の看板が立ち並ぶ。このあたりはその昔花街として栄え、芸子さんたちが闊歩し路地裏のあちこちから三味線も音が聞こえてきたらしい。いまでも運が良ければ、そんな三味の音に遭遇する事できる。
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そんな街にたったひとつある銭湯“熱海湯”が今日の目的地。建物は昭和29年築というから、わたしと同級生の65。これも何かの縁、とても親近感が湧きます。細い路地を抜け、小料理屋の看板を横目に見ながら歩く事10分、ちょっと迷ったことを計算しても駅(飯田橋)からはそう遠くないロケーション。雰囲気もとても良い感じで、一っ風呂浴びた後に一杯なんて溜まりませんねぇ~っ!!ただ、ちょっと見た感じお店はどこも「一芸サンお断り」ってな感じです。勝手な思い込みかも知れませんが、ちゃんと調べてからいった方が良いかも・・・。
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ちょっと話しがそれたので“熱海湯”さんのお話しを。表の造り構えも宮造で、いまも薪で湯を沸かしているとの事。ここら辺も銭湯好きには溜まらない拘り。湯の温度が半端なく熱い事で有名らしく、そこも確かめたいこと。玄関前にはご主人の趣味なのか、植木が置かれ夏の雰囲気を演出している。暖簾をくぐるとちょっと低めの番台が・・・。下手をすると見えてしまうのでは無いかと、辺にドキドキしてしまった。浴場の戸を開け中に入るとそこは、ザ・銭湯といった雰囲気で王道のペンキ絵が眼に入る。見事な「富士山」が女湯と男湯をまたがり裾野を大きく拡げ迎えてくれる。この絵も良いのだが、そのしたにあるタイルに鯉や金魚が泳ぐ姿が描かれとても綺麗。
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洗い場のカランが設置された壁にも山や渓流が描かれ、もう気分はMAX溜まりません。いよいよ噂の湯舟へと足を入れると、噂に違わず確かに熱い。きっと43℃~44℃くらいはあるだろう。40軒ほど銭湯は回ったが、この温度に近いところは2~3軒しか記憶に無い。2つある湯舟の片方に“あつい”と書かれた手書きの札が下がっていて面白い。入って見れば、大差なくどっちも熱く看板にだまされてはいけません。わたしは熱い方が好きなので、ぜんぜん問題ありませんでした。一度だけ身動きが取れないほど熱いお湯があったことを思いだしました。「どこだったかなぁ~???」調べて今度また行ってみようと思います。久しぶりに100点満点のお風呂屋さんでした。みなさんもたまには、家のお風呂から飛び出し銭湯に行ってみてはいかがですか?きっといい出会いと発見があると思います、ぜひ一度・・・。


# by eddy-web | 2019-08-01 00:00 | 銭湯探訪(Love ゆ Tokyo) | Comments(0)
よもやまシネマ453 “ヴィクトリア女王/最後の秘密”
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2019.7.29.

まずは「暑中お見舞い申し上げます」。長ぁ~イ梅雨がやっと明けたと思ったら、今度は毎日が猛暑。どんなに屈強なひとでも、流石についていくのは大変。そんな暑い中、飯田橋に出かけました。目的はふたつ(映画+α)。ひとつは映画鑑賞で、名女優ジュディ・デンチ主演の“ビクトリア女王”を観に・・・。ヴィクトリア女王が、晩年唯一こころを許した従僕のインド人青年アブゥドルとのこころの交流とそれにより起こる王室のドタバタを描いた作品。2本立ての作品だが、すでにもう1本は鑑賞済みなので今日はこの1本にしぼり出かけて来た。ジュディ・デンチといえば007シリーズの「M」役が思い浮かぶ。ボンドと繋がる強い絆で、女性にしても上司としても魅力ある懐の深い器の大きさを見事に演じ存在感抜群の人物だった。現在84歳とかなりの高齢だが、バリバリの現役。そして歳は重ねているが、とてもチャーミングな女優さんでわたしは大好きである。わたしが彼女の大ファンになった印象深い作品が“あなたを抱きしめるまで”。彼女の演技は言葉では言い表せないほど深くこころを揺さぶられた。彼女なしでは成立せなかったであろう作品といって間違いない。内容はいいませんが、是非機会があったら観ていただきたい作品である。もともと舞台女優として名をはせ、映画界いりした人物でイギリスでその名を知らない人はいない伝説の現役女優さんである。どんな作品でも、その存在感は半端なく多くの映画祭で常に名をはせている。舞台女優時代もローレンス・オリビエ賞を8度も受賞し史上最多の記録は周知の事実。今回演じるイギリスの王妃、“ヴクトリア女王”を2度目で、前作でも多くの賞を総なめしている。今回20年ぶりに2度目の同じ役に挑戦ということだが、堂々とした立ち居振る舞いは女王そのひと。イギリスの代表とし君臨し63年もの永きにわたり国を支えてきた人物の目には見えない深い苦悩と、そして深い慈悲のこころが彼女を通して繊細にスクリーンに浮かび上がる。知られざる王室の隠された物語は、豪華絢爛の演出と相まって歴史映画としても多いに楽しめるエンタメ映画になっています。今回のもう一人の主人公従僕アブドゥルを演じた、アリ・ファザルがとても素晴らしいくジュディとの掛け合いが見事で涙を誘います。インドの俳優さんですが、こんなに美しい瞳をした俳優さんは久しぶりである。物語の中でも、その瞳の美しさに引かれた王女からの抜擢で人生が大きく変って行く。王女が崩御して、その存在が事実上消された物語が彼の残した日記がもとになり世界を驚かせた実話。この部分だけとっても、充分に興味が湧き五感を刺激する。この2人の物語を紡いでいく演技は、文句なく最高。ぜひ、ご覧あれ!!(原題/Victoria&Abdul)
P.S. 良い作品に出会えたので気分は上々。さて、つぎの目的地にいざ出発!


# by eddy-web | 2019-07-31 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
銀座に2軒あるお風呂屋さんのひとつ“銀座湯”を、懐かしさに引っ張られ訪ねたわたし・・・。
e0120614_16103270.jpg銭湯探訪39
銀座湯(中央区銀座)
2018.7.24


銀座に映画を見に行き、ついでと言っては失礼だが久しぶりに“銀座湯”を訪ねてみた。“銀座湯”さんには、その昔随分とお世話になりました。20歳で某デザイン会社に就職したわたし。夢と希望を胸にはれて就職した街、銀座。いまもそうだが当時はとくに「銀座」という街は特別なところ。文化の情報発信地であり、ステータスの象徴としてみんなのあごがれの街だった場所。そんな街にも銭湯があるのを、知っている人は少ない。いまはネットなどの影響もあり、結構知られているようだ・・・。45年前に仕事場として降り立った「銀座」に銭湯があることを知るのにさほど時間は掛からなかった。仕事場は“銀座湯”さんのすぐそばにあり、歩いても2~3分の場所。なんでお世話になったかと説明すると結構長い話になるので、簡単に言うと締め切りに追われ家に帰れない時によく世話になったということ。その時は自分とっては、絶対不可欠な癒やしの空間を提供してくれるところでした。それ以降も「銀座」で長く仕事をしていたので、本当にお世話になりました。だが、この日訪ねるまでの記憶を振り返ると20年ぶりくらいになる。場所はすぐに解ったがまわりの風景は随分変ってしまっていました。銭湯の裏にあった公園は無くなりビルが・・・。
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外見はほぼ一緒だったが、中に入るといきなり階段という構造にはちょっと驚いた。女湯は解らないが、男湯は2階にあり窓からさんさんと光が差し込む明るい設計。歴史は長く1975年というから丁度わたしが働きはじめた次期と重なる。と言うことは同期の仲間である。2013年にリニューアルしたこと知り、頑張っていることに感動。浴場内はシンプルな造りで清潔感にあふれている。
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銀座らしく湯舟の背景画はモザイクで創られた「銀座のシンボル和光前の交差点風景」が・・・。この日は日中と言う事もありお客さんは少なく、銀座にいる事さえ忘れゆったりと時間を過ごす事が出来た。昔を想い浮かべながら、お湯に身を浸した贅沢な時間は最高でした。これを期に銀座に来た時は、また立ち寄ってひとっ風呂浴びたいと思う。これからも永く続けてほしいと願い、銀座を後に帰路に着きました。


# by eddy-web | 2019-07-28 00:00 | 銭湯探訪(Love ゆ Tokyo) | Comments(0)
よもやまシネマ452 ”存在のない子供たち“
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2019.7.24

中東レバノンの社会の底辺で暮らす12歳の少年ゼインが、「自分を産んだ罪」で両親を訴えるシーンからはじまる映画“存在のない子供たち”。これほどまでに過酷で理不尽なことがあっていいものかと、胸ぐらを掴まれる作品に出会ったことがない。自分の事さえ必死な12歳の少年の、弱きものを思う深い愛の大きさと強さにこころが揺さぶられます。いきなりですが、見終わった後に、自分たちがいかに幸せであることの再認識させられることと、反面自分がいかに無力かを思い知らされる作品です。ドキュメンタリーのような作風になっている映像に浮かび上がる、世界の片隅で起きている現実に胸が潰されるような感覚を覚える。リアルなストーリーは、今回の作品でメガホンを取ったナディーン・ラバキー監督の熱い念いは、数多くのリサーチから今回の脚本が生まれたと聞く・・・。リサーチの中で軸になったテーマが、「生まれてきて幸せか?と聞くと、99%の子供がノーと答えた。」という事実。そして映画の製作はなんと半年にもおよび、あのリアルな映像が生まれたそうである。冒頭スラム街をドローンで撮影した真上からの映像は、不思議な文様を浮かび上がらせその中でうごめく人々の姿が格差社会をあたかもシンボライズしているようで生々しい。
主人公のゼインを演じたのは、年齢はもとより名前も同じのゼイン・アルラフィーア君。彼の演技は凄過ぎて、演じているという感じが全くなくまさに本物。他の出演した子供たちも、自然体でそれが余計に痛々しく胸に突き刺さる。聞けばほとんどの出演者が、映画の内容とほぼ同じ経験をして来た人たちだと言う事実。地元レバノンでは、公開と同時に賛否の渦が沸き上がり、社会現象にまでなったとのこと。監督やスタッフもその後、いろいろな軋轢があったようである。こういう作品が絶対不可欠であると思うが、製作陣の覚悟がなければ絶対に生まれてこない作品なのだと思う。それだけに、見終わると悲しさを通り越して、苦しくそして情けなくなってしまうのである。地元で起きたと言う、社会現象になった波がそのまま当たり前のように忘れ去られないような社会であって欲しいと願うばかりだが・・・。そんなことしか、言えない自分がほんとうに情けないです。自分に出来る事を探し、直接関係なくてもちゃんと人のためになるような人間でありたいとこころから思う。裁判のシーンでゼインが、“自分を誇れるようなひとになりたい”と訴えるシーンは涙を誘う。
作品を観る前、予告編を観ただけなのに泣いてしまったわたし。高齢化にともない、涙腺が緩みっぱなしである。こんなだだ漏れのおじさんですが、泣いてばかりいては失礼だと本気で思いもっと真剣に生き、自分のやれる事を100%出し切れるようにしようと改めて思いました。
みなさんにもこの現実を、知っていただき考えてもらうヒントにしてもらえると嬉しいです。自分のことで精一杯なひとも、いやむしろそうゆう人こそ観るべき作品かも知れません。T(USA)さんには、きっと伝わらないと思うので・・・???
※余談ですが、この作品中にゼインの弁護士を演じていたのが監督さんだという事です。観れば解りますが、眼光の鋭さは徒者ではありません。(第71回カンヌ国際映画祭審査委員賞受賞)
P.S. エチオピア不法移民の女性の1歳の息子ヨナスくんの表情がアドけなく、とても強く印象的でした。ある意味、人間の底力を感じる仕草がその一コマに凝縮された監督の願いや思いが詰まったシーンでした。あと、ラストで見せるゼインの初めての笑顔が永遠に続く事を願ってやみません。
# by eddy-web | 2019-07-26 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ451 ”天気の子“
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2019.7.22

日本映画歴代興行収入が第2位になった前作“君の名は。”から3年。新海誠監督の最新作“天気の子”が公開されました。長く続く梅雨空から逃れたくて足を運んだ劇場だったが、スクリーンの中の世界は現実がそのまま移ったようで不思議なものでした。これって狙って創り公開されたのなら、まさに未来を予見しているということ???
新海監督のピュアな世界観は年齢や性別を超え、全世界の人のこころに届くものばかり。そして何よりもそのピュアなこころを映し出すかのような美しい映像美の世界は、ジブリともひと味違う味わいをもち何か懐かしささえ覚える異空間を感じさせる。今回もその世界観が溢れ出し、スクリーンに引き込まれる展開が続く。そして気がつくと目から涙が溢れていた。何だか“君の名は”でも同じ感覚を味わったのだが、大切な落とし物が出て来た感じがするのは何故だろう・・・。監督の創造力にはいつも驚かされるばかり。観る前に“君の名は”のイメージが強く残っていて、なにか同じような展開ならないかと勝手に妄想していたのだが・・・。
決して「万事、メデタシ、メデタシ」で終らせない終焉に、とても共感がもてました。自然を舐めてると、本当に現実になるかも、いやなってもおかしくない時代ではと思いました。運命に逆らわないで強く生きる事の意味を解いているような、そんな作品にいろいろな思いが駆け巡りとても良い時間を貰いました。
池袋をはじめ、東京のさまざまな風景がスクリーンの中に登場しますが、そんなカットのひとつひとつがとても懐かしく大切な人生の1ページになっていることに気づきました。青春真っただ中だった頃の高島平。こころを時めかせていた頃の桜台。蒼かった頃の神津島。どの風景もいまの自分にとっては、なくてはならない心象風景である。新海監督の作品の素晴らしさは、描き出すこんな風景画が自分の心象風景と重なり思いださせるところなのかも知れない。こんなに美しい映像を創り上げる作家はそうそういない。デビュー当時から定評のある表現力の高さは、カットカットを丁寧に描きあげ細部にわたる緻密な美への拘りが感じられファンのこころを掴んで離さないのだろう。風景だけ観ていても充分癒される映像に今回も大満足のわたし。こんなに綺麗な絵を創り上げられる監督が羨ましいです。きっとこころも綺麗な方なのでしょう。みなさん大好きな人を連れて、劇場に足を運びましょう。
P.S. はじめに“君の名は。”が興行収入第2位だったことを書きましたが、ちなみにアニメファンならみな知っていることですが、1位が“千と千尋の神隠し”3位が“ハウルの動く城”4位が“もののけ姫”と圧倒的な強さを誇るジブリ作品たち。ここに割って入ったのだから、新海誠監督の凄さは折り紙つき。ただ、興行成績がすべてとは思っていないわたしで個人的には沢山好きなアニメ作品があり、こんど独断と偏見に満ちたベスト10を発表したいと思います。それにしてもアニメ作品の勢いの凄さにはびっくりです。
# by eddy-web | 2019-07-22 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ450 ”アラジン“
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2019.7.18

興行収入100億円突破!(´・ω・`)の記録を打ち立て、いま最も話題のディズニー映画“アラジン”を遅まきながら鑑賞しました。子どもの頃から大好きだったディズニー。数々の名作は今もこころの宝物としてわたしの中にある。ただその全てがアニメーションで、その美しさに圧倒されどうしたらこんな画が描けるようになるのだろうと、ただ憧れていた少年期。そんな不屈の名作が、ここのところ立て続けて実写化されスクリーンに蘇っている。何十年も前に子どもたちのこころを捉えた物語が、実写版になるなんていったいだれが創造したろう。そもそもアニメーション自体が、実写では創れないものを映像化するものだった昔。近年映像技術のめざましい進歩により、ほぼ出来ないことはないと言えるほどリアルに実写化が可能な現代。人間のもつ能力は想像を遙かに超えるところまで、進化到達することになった。
さて、“アラジン”ですが、アニメ好きなわたしはやや抵抗があり実写版にやや引いた感覚を持っていました。ただ、TVなどでその話題性や大ヒットの報道を聞きようやく重い腰をあげ劇場へと足を運びました。素直な感想を言いますが、メチャクチャ面白かったのひとこと。実写でよくここまで創り上げたものと、ただ関心するばかり・・・。原作がしっかりしているので、とても解りやすい内容にいろいろな要素が加わり一大エンタメ作品に仕上がっています。ミュージカル仕立ての演出も決まっていて、楽しいうえに豪華絢爛の美術や衣装など見所は満載。これを見て満足のいかない人はいないはず。ダンスシーンがこれまた素晴らしく、現代風にアレンジを加えカッコ良さとユーモラスな動きに目が釘付け状態。音楽も名曲が再び蘇るだけで無く、新しい楽曲も素晴らしいものばかり。後半でジャスミンが謳う「スピーチレス」では、その詩に感動し思わず涙が出てしまったわたし。アラジンを演じたメナ・マスードもジャスミンを演じたナオミ・スコットも、初初しい輝きをはなち物語に溶け込んでいました。あと、やっぱり忘れてはならないのがランプの魔神ジーニーを演じたウィル・スミス。いままでとも違う新しいジャンルを築いた感がある、素晴らしい存在感に大拍手です。何より楽しく演じているであろうことが、ひしひしと伝わってくるそんな演技でした。久しぶりにこれぞ映画って、感じの満足感で一杯になりました。今更ですが、まだ観ていないひとは、急いで劇場に足を運んでください。
P.S. 近々、“ライオンキング”、そして“マレフィセント2”が立て続けに公開予定されています。実写版のディズニー映画からも、目が離せません。

# by eddy-web | 2019-07-19 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
タワーマンションが立ち並ぶ中に突然現れる、時間が止まった街のお風呂屋さん。
e0120614_16103270.jpg銭湯探訪38
日の出湯(中央区佃)
2019.7.9


久しぶりにちゃりんこを走らせ、佃島にある銭湯を訪ねた。佃島と言えば「佃煮」。全国各地に類似した煮物があり、佃が元祖なのかは定かでない。ただ、本能寺の変が起きた頃に徳川家康を助けたとされる大阪佃村の村人を、江戸を納めた家康が呼び寄せ、土地と漁業権を与えたという話。そこから佃島という名がついた事は間違いなく、その漁師たちが保存食として作っていたのが佃煮とされている。このあたりの歴史を探ると面白い発見があるかも・・・。
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実は昔、雑誌広告の仕事で佃煮の老舗「天安」さんを取材した事がある。そのそばに今日訪ねた“日の出湯”さんがあることを知り、懐かしさに引っ張られるように佃の街まで来てしまったわたし。細い路地を抜けるとそこは突然現れ、まるでタイムスリップでもしたような気分になる不思議な空間が広がる。お風呂屋さんの裏手に出ると煙突がどんと現れ、わたしを迎えてくれた。手前には堀があり、朱赤の欄干が綺麗な「佃小橋」がまるでレッドカーペットのような風情で誘う。これだけでも充分満足出来る景観である。
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表にまわりいざ、男湯へ。古びたマンションの1階が入り口で左に女、右に男と分れた入り口。中は昔ながらのレトロ感で溢れ、脱衣所はやや狭いくあちこちに荷物のようなものが点在し雑然としていた。そこらへんはメチャクチャ庶民的でなんだかホッとする。浴室の中も手狭ではあるが、浴槽に平行する形で3人並びのラカンが5列並ぶ。初めて経験したレイアウトである。内装は絵などはまったくなく、ただ白い壁で覆われ殺風景というかシンプルというか、初めての雰囲気である。浴槽の壁に左から「ぬるい湯」「中くらいの湯」「熱い湯」と書かれたプレートが貼ってあった。しっかりとお湯を楽しみ、帰りの時間を使って佃の街を探索。至る所に歴史を感じる江戸情緒があり、なんだかとてもゆったりとした時間を過ごした。ここに住んだ事もないのに、何故かとても懐かしい感じのする所でした。(路地裏で見つけた井戸)
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# by eddy-web | 2019-07-09 00:00 | 銭湯探訪(Love ゆ Tokyo) | Comments(0)
よもやまシネマ449 “Diner”
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2019.7.05

蜷川幸雄の秘蔵っ子だった俳優・藤原竜也と、その娘の監督・美花さんが組んで創り上げたエンタメ作品“Diner"を鑑賞。予告編では派手な舞台美術のセットを、破壊する銃の乱射映像が映し出され感性を刺激されたわたし。物語は奇想天外、支離滅裂な話だが、2人のコラボはやはり見応え充分。まさに百花繚乱ならぬ、百花狂乱の演出で面白いとかいう次元ではない感覚映画になっている。へんな話感覚で観る作品で、理屈を追う人にはついて行けないかもしれない。きっと賛否ははっきり別れる作品である。公開初日に劇場に足を運んだのだが、どんなひとたちが鑑賞するのかと会場を見渡すと年齢層はばらばら。ここだけの話ですが、3分2くらいまで、話が進んだあたりで大きなイビキが聞こえ「オイ!オイ!!」って感じになりちょっとイラッとしました。さっき言いました、きっとこの人は作品について行けなかったひと。こう言う作品は評価するのが難しいです。美的感覚は研ぎすまされ、映像の美しさは類を見ない新感覚なもの。ある意味芸術性が高過ぎて一般人には、ちょっと難解かも知れません。これは差別的物言いではなく、製作側の思い入れが深く、その思いが空回りした感じになったような気がします。あくまでもわたしの私感ですが・・・。故蜷川さんへの鎮魂歌的表現には間違いなく、映画全体のテイストはまさに舞台を意識した演出。主役の藤原くん以外の出演者たちも少なくとも蜷川幸雄さんに影響を受けている俳優さんたち・・・。個性を前面打ち出し、脚色されたそれぞれの持ち味がぶつかり合い、それは贅沢な作品である。殺し屋が集まる食堂なんて、いったいどこにあるの?なんて言ってるような人は置いてけぼり状態間違いなし。既成概念の枠を取っ払って、舞台美術を楽しんだり、はでなアクションシーンを楽しんだり、はたまた個性がぶつかり合う芝居を楽しんだりと・・・。いろいろな角度から好みのところを選んで、食するのがこの映画“Diner"ではないでしょうか?ヒロイン役のオオバカナコを演じた玉城ティナさんが、凄い面々に囲まれながら本当に怯えているのではと思ってしまった。それは物語とは別次元の話で、周りの俳優さんたちの高い演技力+飛んでる演技とその凄みに圧倒されてのことかと・・・。彼女にとっては、メチャクチャ勉強になったことと思います。まるで本当のお人形さんみたいな顔立ちと無機質な雰囲気は、逆に唯一無二の存在として浮かび上がり良かったです。「大バカな子」という説明が出た時は、結構笑えました。本当は良い子でしたが・・・。

P.S. 藤原竜也くんがエキセントリックな芝居が思う存分に発揮された作品に仕上がっていますが、最近の彼が出る作品はわりと癖のある役ばかりで上手いのは解るが、ちょっと違った彼の芝居、例えば全然しゃべらない演技なんてやつを私は観て見たい気がする。贅沢な話でしょうか?


# by eddy-web | 2019-07-08 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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