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友人が参加する「第9回えんじんグループ展」が、11月16日(土)から渋谷にて開催。

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友人が参加する「第9回えんじんグループ展」が、11月16日(土)から渋谷にて開催。_e0120614_17370519.jpg仕事で長い付き合いをしてきたみつをさんからの誘いで、参加を求められた「第9回えんじんグループ展」。テーマが“山のいきものたち”と言うことで、見合う作品が見当たらず残念だがお断りしたわたし。しばらくして次女の実がハンドメイドの人形作家をしている事を思い出し、わたしの代わり参加を打診したところ快く了解を得ました。21名の作家(イラスト・版画・立体・布物・写真)さんたちがテーマに合わせ独自の表現で作品を創る展覧会。どんな作品たちに出会えるかが。今から楽しみ。会場は渋谷のモンベル渋谷店(5階サロン)。秋と言えば食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と様々な自分磨きの季節。そして忘れてならないのが芸術の秋。ちょっと時間を作り、渋谷に足を伸ばしてみませんか?きっと心安らぐ癒しの時間をもらえるはず・・・。自分好みの作品に出会えるかも知れません。ぜひ、散歩がてらに立ち寄ってください。
第9回えんじんグループ展「山のいきものたち」
◾️2024年11月16日(土)〜22日(金)
◾️午前11時30分〜午後7時30分(最終日は午後5時30分まで)
◾️モンベル渋谷店・5階サロン(東急ハンズ正面入り口向かい側)
 TEL : 03-5784-4005

🌠植草実プロフィール・紹介サイト
☪️店長をしているお店(パティシエ)


# by eddy-web | 2024-10-23 00:00 | 展・覧・会 | Comments(0)
稽古がお休みの土曜日。この日を逃さず尋ねた銭湯“梅の湯”は、下町に咲いたモダンなお風呂屋さんでした。
稽古がお休みの土曜日。この日を逃さず尋ねた銭湯“梅の湯”は、下町に咲いたモダンなお風呂屋さんでした。_e0120614_23034225.jpeg


銭湯探訪72・梅の湯(荒川区西尾久4

2024.10.19.

秋と言えば運動会などのイベント真っ盛りの季節。毎年のことだがこの頃は借りている学校施設が使用できず、稽古(拳法&スポチャン)がお休みになる。普通ならのんびりと休みを取るのだろうが、わたしは逆でこういう日を利用し大好きな銭湯巡りをするのが日課。今日も門下生Kを誘い荒川区にある銭湯、梅の湯を尋ねた。Mは家からそう遠くないということで、今回は現地集合。わたしはというと、三ノ輪駅から都電(荒川線)に乗り、小台と言う駅近国ある目的地を目指した。通称チンチン電車(都電)に乗ったのは、記憶を辿っても思い出せないくらい昔の話。わたしの生まれた頃は、東京のそちこち(浅草や銀座)などでも交通の主力として運行していたチンチン電車。今は地下鉄にその座を譲りひっそりと下町(早稲田←→三ノ輪)の足として、残っているだけ・・・と思っていた。その電車に久しぶりに乗れることもあり、ちょっぴりワクワクし子供のような気分だったわたし。がしかし乗って驚いたのはその混雑の様。朝の通勤ラッシュを思わせる混み具合で、ぎゅうぎゅう詰めの車内。アナウンスで車掌さんが出口が後方なので、後ろの方に順次お進み詰めて乗車くださいと促していた。土曜日ということなのか?と思っていたがどうやらそうでもなさそう。いまだに庶民の足として使われているようで、道路上を直走る都電がなんだか誇らしく思えた。こういう文化は時代の流れとともに消えていく運命みたいなものがあるのだが、絶対に残って欲しいと心から感じたわたし。満員電車に揺られること20分くらいで目的地の駅「小台」に到着。地下鉄三ノ輪駅周辺もそうだったが、デジャブのようななんだか懐かしい感覚を覚える街の佇まい。そこから歩くこと5~6分に位置する銭湯梅の湯。スマホを片手に検索しながら歩き大分近づいた頃、いつものようになんの躊躇いもなくコンビニから出て来た男性に声をかけ道を尋ねた。スマホの地図を見て行けばいい事なのだが、思い込みなどで随分と遠回りをしたことがしばしばある。そこでわたしはいつも通りすがりの人に聞くという、アナログ的な行動に出る。このおかげで今まで万度も助けられ、良い一日を満喫してきた。今日もいい人の巡り合い、「すぐそこなので案内しましょう」とわざわざ銭湯の前まで連れていってくれた。道すがら銭湯の巡礼旅をしたら荒川区内の銭湯をいくつか紹介してくれた。世の中まだまだ捨てたものではない。「旅は道連れ、世は情け」とは、まさに名言。昔の人は良いことを言っているなと、しみじみ感じる瞬間です。梅の湯前まで連れて来てくれたその人に、丁寧にお礼を言うと「ゆっくり楽しんでくださいと」と一言。これだけで来たかいがあったと、気分はルンルン。銭湯の前にKはすでに着いていて、シャッターの降りた梅の湯前にポツンと立ち、「まだ開店前見たいです」と・・・。聞けば自転車で来たようだが道に迷い、結構かかったよう。わたしと違い誰でも平気で声をかけられない性格のK。もっと人に頼って良いのだと諭した。

銭湯前にはお婆ちゃん2人、楽しそうに談笑し開店を待っていた。こんな風景もたまらない。銭湯の外観はモダンで周りの住宅にはそぐわない感じがする。おおよそ銭湯のイメージはなく煙突も見当たらない。待つこと10分くらいで玄関が開き、店内へ・・・。若いスタッフが対応していて、これもまた昔ながらのお風呂屋さんとは違う。それでもハキハキとした対応は、っても清々しく良い感じである、フロント周りも木彫を上手に使い洗練された空間を創りあげていて新しい銭湯のスタイルを感じた。お洒落な演出は、ロゴを見た時にデザイナーを取り込み創り上げていることを実感した。サウナが無料と聞き、ラッキーと思ったのだが・・・???いつものスタンプをもらい、いざ出陣。

脱衣所も含めメチャクチャ綺麗で清潔感に溢れた空間が、わたしたちを迎えてくれた。さっさと着替え浴場へと足を踏み入れると、バランスよく整理された湯船たちと洗い場にまず目が入った。そんなに広さは感じないが、無駄のないレイアウトである。洗い場のカラン前の桶を置く場所が一段高く設定されていた。どうしても前屈みになるところが多い銭湯だが、この辺りも若い人をターゲットにし工夫されていることが感じられる。営業開始は1951年という話で老舗である。何度かリニューアルを繰り返し、現在の形となったそうである。建物に隣接された焼き鳥屋「焼鳥梅京」も人気で、時代に合わせたコミュニティ銭湯として今も街の顔として頑張っているようである。サウナはやや狭く4人しか入れないので、常に満杯。それ以外にも気泡風呂、水風呂、薬湯、高濃度水素風呂、超音波風呂、寝風呂、露天風呂と極楽のラインナップ。1時間半のながいをし、大満足の時間をKと過ごした。風呂上がりのサイダーはたまりませんでした。「ぷファ〜〜〜っ」

稽古がお休みの土曜日。この日を逃さず尋ねた銭湯“梅の湯”は、下町に咲いたモダンなお風呂屋さんでした。_e0120614_23061587.jpeg

帰りは隣の「焼鳥梅京」で乾杯。その後ひとしきり飲み食いをしたあと、現地で別れ再び都電に乗って帰宅の途に着いたわたし。帰りの道すがら再び懐かしい感覚を覚え、こんな街に住むのも良いかも・・・とふっとマジで思ってしまいました。今日も良い一日を過ごせ、明日のえいきを注入する事ができました。感謝m(_ _)mです。



# by eddy-web | 2024-10-20 00:00 | Love ゆ Tokyo(銭湯探訪) | Comments(0)
よもやまシネマ717 “Cloud”
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2024.10.15.

最近ハマって(推し活)しまっているのが、女優の河合優美さんと映画監督の黒沢清さん。二人とも次に何が飛び出すのか、推測できない危うさが感性を刺激する人。今日は黒沢監督の最新作、“Cloud”を観てきました。映画の話の前にちょっと黒沢監督の事に触れたいと思います。監督はすでに多くの作品を世に送り出しているのですが、わたしはスパイの妻:劇場版がの鑑賞で、正直あまり知りませんでした。ところが歴史を紐解くとデビュー2作目のドレミファ娘の血が騒ぐ、はなぜか記憶にあるのです。それはその作品に主演した洞口依子さんのファンだったからに他ならない。彼女にとっても映画デビュー作で、とてもキラキラしていたことが思い出されます。もともと日活ロマンポルノ映画の外注作品として創られたものが、内容表現で納品拒否されあわやお蔵入り。そこで一般映画として編集し直し公開に漕ぎつけたという。曰因縁の作品の制作当初のタイトルは「産地直送 もぎたてのお尻」だったそうである。私の記憶ではもちろん絡みのシーンもあったが、ある意味青春映画みたいな感じしか覚えていません。もちろん編集前がどうだったかはわかりませんが・・・。洞口さんが可愛すぎて、内容は入って来ませんでした。すみません、若気の至りといったところです。その作品が1985年制作ですから、かなりのベテランになります。何かの雑誌対談の記事で、相手が「監督はもっと自由に作品を、創るべき時では無いですか」という言葉をかけられていました。どんな流れの中での会話なのかは、推測の域を出ませんが商業ベースに乗った作品作りから離れて創って欲しいとの願いと願望が込められていたようです。

そんな時観た作品が、今話題の短編映画 “Chime"でした。短い作品の中にギュッと凝縮されたようなストレスの塊を表した作品に、頭を殴られた感覚を覚えました。好きな映画とは呼べませんが、人間の中にあるモヤモヤした感情が怖いくらい素直に表現され息を殺し見入ってしまいました。この時先ほどの対談の言葉が頭をよぎり、これか?こういう事なのか??と、勝手に解釈をしてしまいました。正しいかそうで無いかは、まだ分かりません。ただ、スパイの妻とは明らかに違う事だけは感じる作品になっています。その後間を空けずに観たのが、蛇の道。これはしっかりとコンセプトに基づいた作品に仕上がったものでしたが、 “Chime"のクリエイティブを継承し疑心暗鬼を誘うような仕掛けが随所に散りばめられていました。見る側を不愉快にさせるテクニック(音や映像)のオンパレード。そして今作“Cloud”とは・・・。

感想です。不愉快にさせるという意味では、繋がっている映画となっています。ただ少し気になるのがアクションシーンがやけに派手になり、リアリティが薄くシュールな感覚が消されてしまっていたような感じます。あのなんとも言えないジトッとした嫌な感覚が伝わってこないのが、ちょっと私的には残念でした。

物語の軸になる「転売ブローカー」という職業をテーマに挙げているのはさすがに目の付け所ろがいいなと思います。ただ主人公がちょっと美化されすぎているような感じで、出てきた人々の中ではこいつが一番悪い奴だと最後に思ってしまったのは事実です。初めからそんなテイストで主人公は創られているようでしたが、後味の悪さが持ち味の黒沢映画にしては、もうちょっと揺さぶりを掛けてくれたら満足できたような気がします。

個性派の俳優さんがたくさん出ていたのだが、もう少し絞っても良かったかなぁ~~っと思います。互いを打ち消し合い、もったいない気がしました。あまり観たことのない汚れ役の主人公を演じた菅田将暉が、現代の若者が抱えた心の渇望を見事に表現しています。どこか冷めていて、人を見下しているようなそんな若者を演じ、ちょっとイラッとさせます。現代社会の闇をテーマに周りを取り囲む人たちも皆、生活に困窮しギリギリのところで踏みとどまっている感じがひしひしと伝わり、妙に共感を覚えてしまう。そんな危ない人たちがある日、プツンと糸が切れるかのように信じられないような行動に移るというい仕掛けはまさに黒沢ワールド。終わりも釈然としませんが、危ない人たちのハロウィンパーティーのようでした。




# by eddy-web | 2024-10-18 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ716 “JOKER:フォリ・ア・ドゥ”

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2024.10.11

通称「ジョーカー2」が公開され、初日に早速劇場へと足を運んだ。前作でアカデミー賞主演男優賞を獲得し空前の大ヒットをし、社会現象となった話題作の完結編。主演のホアキン・フェニックスの演技はもとより、主人公アーサー(ジョーカー)に近づく、謎の女リーを演じるレディ・ガガの存在がどんな展開を生むのかが超気にかかる作品。

前作では世の中の理不尽さに打ちのめされた主人公アーサーの心の闇を深く抉り出した前作は、コミックの中のビランではなく一人の人間アーサーが「悪のカリスマ」へと変貌していく姿が描かれ共感を生んだ。コメディアンを夢見て笑いある人生は素晴らしいと信じながら、都会の片隅でピエロのメイクを施し大道芸をしながらどん底の生活から抜け出そうともがく孤独だが心優しい男アーサー。そんな男が世の中の理不尽さに打ちのめされ、どんどんと壊れていくその姿に観客は、知らず知らず彼の変貌になぜか共感を覚えてしまう第1作。バッドマンのジョーカーではなく、完全に分離したアーサーのヒューマンドラマと創り上げていた。ホアキン・フェニックスの怪演は、観客の心にみるみると染み込み如何にもならない社会への不満と絶望を共有する形となった。「悪のカリスマ」と呼ばれるまでの、誕生秘話は新しいジョーカーのイメージを創り上げあげた傑作となりました。アメコミの悪役を掘り下げた作品は、完全に独立した作品として生まれ新たなジャンルの確立を創り上げたと言っても良いのではないでしょうか?

さて、感想です。まず驚かされたは前作とは異なる演出の部分。ミュージカル仕立ての脚本・演出に初め正直戸惑ってしまったわたし。予想だにしない表現に「えっ!」と思った人は多いはず・・・。ジョーカーのキャラを深く掘り下げての脚本なのは、何となく理解できるのだが???いきなり歌い出すジョーカーを誰が予想できたでしょう。

前作から6年の年月を経て、再び同監督のどっ・フィリップスとタッグを組んだホアキン・フェニクス。どんなコンセプトで今回の作品が生まれたのかは、創造をはるかに超えていて読みきれない。ただ一つ言えるのは、誰しも心には表裏の思いが混在していて理屈では測れない何かが渦巻いているという事実。それをジョーカーというシンボルに託した表現が、今作の表現に繋がっているのではないでしょうか?いつもケラケラと大声で笑うジョーカーをより誇張し、その感情の起伏(内なる叫び)の幅をより大きく大胆に表現したのが今作でしょう。世界で公開されると同時に賛否が大きく分かれているとの事。確かに前作と比べれば、かなり大胆な表現への意向である。私も初め「えっ?」と思ったのは事実。ただ観ていく内に、ジョーカーは間違いなくジョーカーでした。違いがあるとすれば、ジョーカーとアーサーの葛藤が生み出す、どちらが本物なのか?という事にいがいない。わたしはどちらも本物で、本編でもテーマとなっている二重人格とは考えられません。いずれにしても今回新たに登場した、ガガ扮するリーの登場でアーサーが覚醒したのは間違いありません。賛否の分かれた事は、ある意味当然の出来事のような気がします。わたしはむしろ、監督の振り幅に驚いています。人間アーサーを掘り下げたいと思う監督の思いがこのようなエンタメとして表現に繋がったのだと確信しました。

それにしてもホアキン・フェニクスの演技は見事としか言いようがありません。ここのところ危ない人の役が続いていますが、細やかな演技は追随を許していません。凄いです。また、今作に相手役となって登場したレディ・ガガは、さすが大物といった存在感でフェニクスに負けず劣らずの演技で圧倒してきました。歌は本職なので言うまでも無いが、怪しさはジョーカーを上回りオーラを発しています。ラストは驚く展開ですが、これもありと納得。わたしたちの中にも存在する二つの感情は、どっちが表なのか裏なのかは本人も気がつきませんがわたしはどっちも自分自身だと捉えています。皆さんは清廉潔白の人間だと言いきれますか?

P.S. 友人に大道芸のクラウン(ピエロ)をして、ボランティア活動をしている人がいます。普段はおとなしい感じであまり目立たないタイプですが、クラウンになるとまさに別人。それはそれは見事なパフォーマンスを披露してくれます。初めて観た時の衝撃は感動でした。一度飲み会の席で聞いたことがあります。「どうしてクラウンをやろうと思ったの?」わたしの知っている友人のイメージからは想像できなかったから・・・。友人の答えは「別の人になれるからかなぁ~」と。ここに答えがあるのだと、わたしは思っています。好きになるか嫌いになるかは自由なので、ぜひ自分の目で確かめジョーカーという存在に少しで良いので近づいてみてはいただけないでしょうか?お願いします。

ジョーカーとリーが唄う往年の名曲が大切なシーンで何曲も使われていますが、一度は耳にしたことのある曲ばかり。それはそれは凄いラインナップ。どの曲もアーサーの気持ちを代弁しているものばかり。ビー・ジーズの名曲「To Love Somebody」が流れた時は、鳥肌が立ちました。サントラはアルバムとしても高い評価の出来では無いでしょうか?必見、いや必聴な作品です。

※副題の「Folie a Deux]フォリ・ア・ドゥとは、フランス語で「二人狂い」という意味で、一人の妄想がもう一人に感染し、複数人で同じ妄想を共有する精神障害の事。


# by eddy-web | 2024-10-14 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ715 “ベイビーわるきゅーれ/ナイスデイズ”
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2024.9.10.02.

ちょっと気になっていた作品、ベイビーわるきゅーれ/ナイスデイズを鑑賞。2人の普通の女子高生が、殺し屋になる荒唐無稽な発想に好奇心が強く反応。予告編で観たアクションのシーンが、女子とは思えないキレッキレッの動きに格闘技をこよなく愛する感情に火がついた。

この作品はすでに2作が公開されたもので、今作は3作目になるとのこと。全く知らなかったので、まっさらな状態で鑑賞に臨んだ。ですので単品としての初鑑賞は、予備知識なし状態。感想ですが、ストーリーそのものは特に新しさは感じられなかったが、アクションシーンに関してはCG全盛の映画界にありリアルな身体を張ったアクションの追求に拍手。まして女子がこれをこなす演出に、監督や演じた俳優さんたちのこだわりやが伝わり緊張感の溢れるシーンの連続に大いに刺激を受けた。主演の女優さん2人がとても魅力的に描かれ、カッコ良かったです。文献を調べると全体テーマは「殺し屋と暮らし」とのこと。そこは解流ような解らないような???普段はどこにでもいるような今時の女の子が、一変し非常な殺し屋に変わる姿とのギャップはそれ自体ありえない世界。そこに暮らしがどう結び付くのか?と思ってしまう。少なくとも人の命を奪う行為をする人間に、普通に生活はありえないと考えてしまうわたしは偏屈でしょうか?

今作の見どころはなんと言っても、アクションシーンの素晴らしさ。主演の二人(高石あかり、伊澤彩織)は相当鍛錬を重ね挑んだに違いありません。特にまひろ役の伊澤彩織さんのスキルの高さは本物。身体能力の高さは見れば納得の切れ味。表情も戦いモードに入ると一変し、凄みさえ感じさせる獲物を狙うギラギラした瞳がたまりません。今回相手役の孤高の殺し屋(冬村かえで役)を演じた池松壮亮がベタ褒めのアクターと語っています。二人のアクションシーンはこの作品のメインと言っていい、見応え十分な究極の表現になっています。色々と殺陣の参考になる演出でした。監督・脚本の阪元裕吾氏が全てを任せたと言っているアクション監督・園村健介氏の演出はそのレベルの高さは日本屈指と言われています。二人の信頼関係あっての、この作品かも知れません。池松壮亮さんのサイコぷりっも今作の見どころで、今まで見たことのないやばい役を見事演じ、ある意味で主演と言っていい映画です。それにしても躊躇なく人を殺していくガンアクションの連続ですが、こんなハードな世界に身を置く二人の少女たちが普段の生活で交わす会話が、笑いを誘い殺伐とした雰囲気を和らげます。そこがこの作品の最大の魅力かも知れません。

前作2本を観たいと思います。今作では見えてこない、二人の暗殺者が生まれるまでのバックボーンにどんな過去があるのかが気になっています。その辺が描かれているとすれば、ぜひ前作を観てさらにこの作品を掘り下げてみたいと感じています。もしかしたら、そんなの全く考えていないエンタメに徹したコンセプトなのかも知れませんが・・・。古い人間ですので、どうもそのあたりに拘りが強くきっと面倒臭い人間です。単純に楽しむだけで良いのですが、困った習性です。

P.S. 他にも殺し屋が出てきました中でも、俳優さんの名は解らないのですが爬虫類のような奇妙な動きを取り入れた武術に惹かれました。蟷螂拳のような構えから繰り出す打突はもちろんですが、相手との間わいをとるその動きがあまりみたことのないものでオリジナルなものかとても気になりました。まひろ役の伊澤彩織は俳優としてはこの作品で名をあげていますが、本職はスタントパフォーマーということで、ジョン・ウィックにも出演しているそうです。どうりでと納得のパフォーマンスでした。もっと観たいと思わせる俳優さんなので、その武器を遺憾無く発揮できるような映画作品が生まれることを願います。




# by eddy-web | 2024-10-06 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



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