![]() ![]() デザイン創作の時に、特に大切にしているのは固定概念に縛られない事。例えば内容を説明的にしない、むしろあまり気にしないように努めています。手にとった時にその人が何だかこの本面白そう、みたいな感覚を大切にしています。想像力を掻き立てるような、そんな感覚をビジュアルに起こしています。 今回の作品です。まるで夢の中を彷徨しているような、そんな何とも言えない旅情感あふれる作品です。サーカスになぞらえて、菜穂里という町で起こる様々な出来事が淡々と書かれている。晴やかに装っても振り返る者のない生活に失望し、兄の買ってくれた赤いミニで散ってゆく娘、老醜と整形したふくよかな乳房を花嫁衣裳に包み宣伝パレードに繰り出す老婆、夫のいわれのない嫉妬にいたたまれない気持になる女……。さて、そんなふわっとした感覚が伝わったでしょうか?イラストは友人のK氏から頂いた自作ハガキの挿絵です。こころが揺らぐそんな感覚を覚えた作品です。 #
by eddy-web
| 2026-04-11 00:00
| 青之無也(モノ創り)
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![]() ![]() 今回創作した作品は、野坂昭如氏が戦後の焼跡闇市体験を題材にした作品「アメリカひじき」。この短編作品は、「火垂るの墓」と合わせて刊行され、のちに直木賞を受賞。現代では「火垂るの墓」のアニメ化などにより影の薄いイメージだが、評論家の間では「アメリカひじき」の方が評価は高い。わたしは20歳の頃、この作品を友人から勧められ、読み「火垂るの墓」では大泣きし「アメリカひじき」では何かモヤモヤした感じを持ったのを思い出す。戦後生まれのわたしはまだ人生経験も少なく、戦争の意味や深い傷跡を理解するまでには至っていなかったのかも知れない。どちらの主人公も野坂がモデルらしいのだが、共通するのは妹への鎮魂がベースにあり「アメリカひじき」は「火垂るの墓」で死んでしまった清太の「戦後社会を生き抜いていたら」のパラレルワールドの世界だと言われています。米軍捕虜の補給物資をくすねたブラックティー(紅茶の葉)を、間違えて「アメリカのひじき」だと勘違いして食べた惨めで恥ずかしい思い出や闇市体験が22年後に蘇るコンプレックスを題材にした体験談とも言える。そんな作品の装丁は、ブラックユーモアを具象化するより、原点の大空襲で刻まれた深い傷跡を思い起こすものがと・・・。B29で埋まる空の恐怖を題材に選んだ。絵は画家のN津川氏のものを借用。野坂氏の思いが伝わればいいのですが・・・。 #
by eddy-web
| 2026-04-10 10:55
| 青之無也(モノ創り)
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![]() 青春小説の古典的名作として、今なお世界中で読み継がれているサリンジャーによる長編小説。1951年に出版された当時は、主人公ホールデン(17歳)の言葉遣いや態度を教育委員会が問題視し、学校や図書館から追放される騒動になった。21世紀になった今でも、アメリカ国内では思慮的な記述や、過度の暴力、性行為のシーンなどが問題視されるなど話題がつきない本書。それでも若者に絶大な支持を受ける作品は、現代社会でも通ずる社会や大人の欺瞞や建前を、インチキとして拒否し、その対極として子供たちといった純粋で無垢な存在を肯定する。その結果、社会や他人と折り合いがつけられず孤独感を深めていく主人公の心理が一人称で描かれ、共感を得ている。今もあるあるな、生きるのが下手な人たちへの桜援歌とも言える作品。今回はタイトルだけでも十分そそられるのだが、青春期の不安定な心の揺らめきをどう表現しようかと考えていたとき、見つけた1枚の絵にピタッとイメージがリンクし創ってみました。麦畑の隙間から見える青い空が、皆さんの心の扉を開いてくれると嬉しいです。※イラストはT.Mizuno氏の作品。 P.C. この本や本文は、よく引用され使われることがある。例えば2002年のアニメ作品“攻殻機動隊”では、「笑い男事件」に登場する笑いマークの縁取りに(僕は耳と目を閉じ、口をつぐんだ人間になろうと考えた」との表記が・・・。これは“ライ麦畑でつかまえて”の中に出てくる一文である。最近では、新海誠監督の「天気の子」の主人公・帆高が“ライ麦畑でつかまえて”の本を持ち歩いている描写があり、主人公と社会全体の対立を匂わせている。他にもたくさん引用はあるが、これは少なからず本書に強い影響を受けたクリエーターたちが多いという証です。 #
by eddy-web
| 2026-04-08 00:00
| 青之無也(モノ創り)
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♨️銭湯探訪89・三筋湯(台東区三筋2) 2026.4.05. お待たせしました、昨年10月いらいの投稿です。しばらくお休みをしていましたが、陽気も良くなり新緑が目に眩しい季節。虫が目覚めるかのように、新たな旅の始まりです。昨年88ヶ所の巡礼旅を完走し、ちょっと達成感から巡礼ロス状態に至り今日まで来てしまいました。その間は何もしていなかったわけではなく、別の趣味・モノづくり(青之無也)に没頭していたわたし。一度ハマると止まらなくなる性格は、自分でも異常とさえ思える集中力。少し落ち着いてきたので、息抜きをかね再び銭湯巡りを始める事に・・・。 ![]() ![]() #
by eddy-web
| 2026-04-06 00:00
| Love ゆ Tokyo(銭湯探訪)
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![]() このコンテンツ“青之無也”のBLOGでは、自分の感性を解き放つようにデザインと向き合う機会として使っている。何の縛りもない、現実ではあり得ない、自由気ままな創作。そんなBLOGのために、普段から色々なものに目を凝らし、日常の中で気になるものは全てファイルしているわたし。例えば雑誌や新聞などの切り抜き・・・。記事はもちろん、写真、イラスト、言葉、ありとあらゆる自身に刺さる材料を集めておく。それらをデザインの創作時に、テーマに合わせチョイスし構築するのがとても楽しい時に繋がる。想像の枠が拡がる時間は、この上なく幸せな気分である。 さて、今回創作に選んだ本のタイトルは村上龍氏の小説「2days 4girlsl」。村上氏といえば「限りなく透明に近いブルー」や「コインロッカー・ベイビズ」くらいは、知っている人も多いはず。天才とまで言われた氏の作品は数多くあるが、その分賛否が分かれるような作品も多くある。今作の作品は、その代表作かもしれない。ただ村上龍のファンには、たまらない世界観を味わうそんな作品かも知れません。SMがモチーフとなっているのですが、団鬼六氏とは真逆の表現で何とも言えない静かな描写がフワフワとした感覚に誘います。そんな旋律を表現できればと写真を選びました。誰の写真かはわかりませんが、心惹かれる美しい作品です。 #
by eddy-web
| 2026-04-05 00:00
| 青之無也(モノ創り)
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