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よもやまシネマ563 “機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島”
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2022.6.3

ファースト・ガンダムが、安彦良和監督の手によって再び大地に立つときを迎えました。いまだに衰えをみせることのないガンダム人気。1979年に全43話がTV放映され41年。長きに渡りその人気を保ち、コアなファンだけで無く多くの人に愛され続ける“機動戦士ガンダム”。アニメ界に一大旋風を巻き起こし、その名は世界中に拡がりおおくのファンがその魅力に塡まっている。宇宙戦争を背景に、ロボット兵器(モビルスーツ)を駆使しての戦いを描いた物語は、「リアルロボット」と称されロボットアニメ変革の先駆けの作品となった。現実感のある兵器や奥行きのある登場人物など、こどもよりも大人の共感を呼び、未来の戦争を舞台に主人公たちが苦悩しながら成長していく姿を紡ぎ出した傑作である。
さて、43年ぶりに復活するファースト・ガンダム、今作“機動戦士ガンダム・ククルス・ドアンの島”は放映された全43話の第15話をリメイクするかたちで構成された物語。監督は富野由悠季(本名・善幸)から、長きに渡りコンビを組んできたキャラクターデザイン担当の安彦良和氏へとバトンタッチされ創られたもの。内容は当時のオリジナルをベースに多少書き加えての演出だが、あくまでもオリジナルを大切にした原点回帰の作品となっている。公開後、ファンからのメッセージが数多くネットで紹介されています。どうやら賛否は大きくわかれているとのこと。個人的に言えばわたしは◯。ファースト・ガンダムが大好なのでただただ感謝です。ガンダムの歴史は長く続き、世代を超え引き継がれましたがわたしには初代ガンダムがすべて・・・。カッコいいモビルスーツを駆使した迫力あるバトルシーンが若者のこころを捉え人気のアニメだったが、わたしは何と言っても登場人物たちの個性豊かな表現と人間模様を緻密に描いた内容にひかれていました。近未来という設定ではあったが、どんなに時代が変わっても戦争の愚かさは同じで、その犠牲となる人々の苦しみは癒えないというコンセプトを大切に表現していたところにあると思う。先日某TV番組で安彦さんが今作への念いを語っていました。いま現実に起きている戦争(ウクライナ問題)を考えると、人間の愚行はいまだに続き、終わることの現実現実が横たわっている。犠牲になるのはいつも弱い子どもや女性たち一般市民。まさにガンダムの描き出す世界そのものである。だからこそいま観て欲しい作品だと、語っていました。鑑賞し、本当にその念いが伝わり、何とも言えない気持ちになりました。アニメなのにアニメじゃないリアルな現実が浮かび上がってきました。ただ、カッコいいと観るのではなく、主人公たちと同じ苦しみや悲しみを共有し、平和の尊さを肌で感じるそんな作品ではないでしょうか?大切なひとを失うことの怖さや哀しさは、だれにでも訪れる事ですが、それが戦争という愚行によって生まれることだけは許してはいけないこと。そのことを「ガンダム」はいまもしっかりと紡いでくれています。たった1話を取り出しただけなのに、これだけの内容を表現する原作の凄さを改めて感じました。全43話を今一度、見直そうかと考えています。まさに金字塔と呼ぶべき作品であることには違いありません。時を経て生まれ変わった作品は、当時の表現を遙かに超えるスキルアップ(3D)したものになり、臨場感は美しいとさえ思わせてくれる。日本が世界に誇る作品です。アムロの声を担当する古谷徹さん、全然変わってなくてビックリです。声が若いぁ~~~い。声優さんって、つくづく凄いなぁ~っと感じます。これからも頑張ってください。テーマ曲「Ubugoe」を森口博子さんが歌っていますが、素晴らし曲に綺麗な歌声が重なり映画をさらに印象深くしています。ドアンもかっこ良かったけど、シャアにも会いたかったなぁ~~。
P.S. 「殴ったね。親父にもぶたれた事ないのに!」の台詞が、蘇ります。これだけ聞いただけでも、15歳の少年が抱えてしまった深いこころの傷の重さが蘇り、哀しくなります。ガンダム最高です。


# by eddy-web | 2022-06-07 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ562 “トップガン/マーヴェリック”
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2022.5.31

5月の最後に、“トップガン/マーヴェリック”を鑑賞。先週観る予定が遅れての鑑賞になったが、会場は平日にも関わらず結構込んでいる。前作のファンか、それともトム・クルーズのファンか年齢層もバラバラ。わたしは両方のファンですので、期待度は半端ない。ただ、ウクライナで起きている戦争のことを考えると正直足が重いのは事実。映画鑑賞は現実逃避のひとつの手段ではあるのだが、こんな時期にあまりに不謹慎かとも考えたのですが…。それでも映画鑑賞はわたしにとって2番目にたいせつなもの。ちょっと目をつぶって頂き、鑑賞を許して下さい。
さて、“トップガン”といえば主演のトム・クルーズを一躍トップスターの座に押し上げた伝説の映画。いまから36年前に公開された作品で、その年の映画最高興行成績を納めた。批評家の反応は賛否がわかれ、平均点だったとのこと。それでも映画ファンのこころをワシヅカミにしたことは周知の事実で、当時冷戦(対ソビエト連邦)真っただ中で、いろんな意味でも話題が多かったようである。映画の影響で海軍への志願者が激増したほか、戦闘機のパイロットの道を選んだ若者が増えたという。映画の影響力とは言え、まさにアメリカらしいといえる現象である。また、テーマ曲「デンジャー・ゾーン」も大ヒットし、その年のアカデミー賞歌曲賞に輝いている。
さて、今作だが前作同様アメリカ海軍の前面協力の中、前作を凌ぐ迫力ある航空シーンが続きリアル感が半端無く、気がつくと息を止めて見入ってしまっている。CG全盛期の時代に、よくぞ創ってくれましたと拍手を贈りたい。映画ファンだけでなく、航空機ファンにもたまらない作品ではないでしょうか?物語は前作をそのまま引き継いだ形で描かれ、主人公マーヴェリックのパイロットとしての誇りと苦悩を紡ぎ出し、前作を凌ぐ出来映えとなっています。それにしてもトム・クルーズが格好良過ぎます。若い頃も良かったが、今の方が何十倍もカッコイイと感じる物語になっています。キャリアを積み上げて挑んだ36年ぶりの再映画化だが、設定的にはちょっと無理はあるものの、まさにハリウッドの面目躍如をになう言って言っていい。単純明快なストーリー展開は娯楽の王道それにつきる。前今は無き今は無きトニー・スコットへのオマージュを感じさせる演出が至る処に感じられ、ファンにはたまりません。前作の登場人物たちをあえて多く出すこと無く、ノスタルジックになり過ぎていないところも共感出来る。唯一ライバルだったアイスマン(ヴァル・キルマー)が出て来たのはサプライズで、ちょっとホロッとさせられました。(ホントはボロボロ)。彼は病を実生活でも経験しての登場なので、渾身の演技といってもいい素晴らしい存在感をだしています。
軍の特務を受け、元天才パイロットと呼ばれたマーヴェリックが教官としてエリート飛行士訓練校にやってくるところから、物語が始まる。生徒の中にはかつてタッグを組み、訓練で命を落としたグースの息子ルースターが…。後は劇場に足を運び、自身の目でトム・クルーズの恰好よさをじかに味わってください。
トム・クルーズは他の作品(MIシリーズ)でも、自らスタントをこなしアクションシーンにはとことん拘る人。それでも歳を重ねそんなに簡単なことではなくなっているはず…。それを考えると尊敬です。トム・クルーズ59歳歳。「酸いも甘いも噛み分け」いまが一番色っぽい俳優さんではないでしょうか?次回作のMIがいまから楽しみです。
P.S. ルースターを演じたマイルズ・テラーは“セッション”を観て以来のファンだが、口ひげを蓄えての登場にはじめちょっと解りませんでした。映画の中では若い頃のマーヴェリックを思い浮かべさせるやん茶坊主役で、トムを向こうに回してガンバっていました。もうひとりヒロインとして初お目見えのペニー役・ジェニファー・コネリー、相変わらず美しいです。“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ”で子役として登場した時の衝撃たるやいまも忘れることのできない出来事。あの時からこころを射抜かれ多くの作品を観ています。特に好きな作品は“砂と霧の家”で、何とも言えない空しいラストがとても強く印象に残っています。

# by eddy-web | 2022-06-01 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ561 “鋼の錬金術師 完結編/復讐者スカー”
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2022.5.27

“鋼の錬金術師 完結編/復讐者スカー”を鑑賞。前作も観ていないし、原作も読んでいませんが、新田真剣佑が適役スカーで登場することを知り劇場に足を運んだ。昨年亡くなった千葉真一さんのDNAを引く彼だが、日本人離れしたマスクはお父さん以上に美形。お父さんには幼少の頃からお世話になったわたし。日本のアクション界を引っ張ってきたまさにレジェンド。アクション俳優として海外にも進出し世界でその名は広く知られている。海外作品では俳優としてでなく、アクション指導(武道)を多く手がけたことは周知の事実。
わたしには小1からのヒーローで、七色仮面(2代目)やアラーの使者は、いまでも心に残る永遠のヒーロー。日本人離れの甘いマスクは当時、それまでの俳優さんたちとは違う薫りがする男優さんでした。
真剣佑くんの出演作をけっこう観ているわたし。お父さんのファンでもありましたが、彼の持つクールなイメージが、千葉さんとはまた違った味を感じ引かれています。甘いマスクではあるのですが、冷たい感じがいままでにいないタイプではないかと勝手に引かれています。“ジョジョの奇妙な冒険”の時、億泰役は漫画とまったく違うイメージで完全にミスキャストだろうと思ったが、観ればこんな億泰もありか?と納得。“るろうに剣心”での、雪代縁役もかっこ良かったです。顔立ちが綺麗過ぎてどちらかと言えば、ヒール役がけっこうはまるタイプではないでしょうか?お父さんとはまた違うタイプの俳優さんなので、応援したいとおもいます。海外でも活躍の場を拡げるため、所属事務所を退職したことが報じられていますが今後が楽しみな男優さんです。
いきなり全然映画とは関係のない話から、スタートしてしまいました。悪い癖です、すみません。ということで仕切り直しです。さて“鋼の錬金術師”は、前作も観ないままの挑戦。18になる息子が、前作を酷評していたので観ませんでした。なにがだめだったのか理由を聞いていないので何とも言えませんが、まずは観ようと決心し予備知識無く鑑賞。VFXを多用した作品ですが、内容を考えれば想定内の演出。登場人物が多く戸惑いはありましたが、以外と面白かったです。以外と言ったら失礼かも知れませんが、単純に楽しめました。原作にもちょっと興味が湧いてきています。最近は映画を観てから原作を読むパターンが増え、その違いを楽しむのがまた楽しみになって来ています。登場人物が多い上、そうそうたる俳優陣なのでそれだけでもちょっとお得感がもらえます。第1作の時のキャスティングに原作のファンから、けっこうイチャモンがついたことを後で知りました。コアなファンは自身が持つキャラのイメージがあるらしく、その枠から外れるとひとこと言いたくなる。ちょっと解る気もします。また、逆もあり「えっ!なんでこの人が…」なんてことが以外とはまり役なんてこともあります。だからあまり固定観念に左右されず、楽しく観るのが一番です。
お目当てのスカー役を演じた真剣佑くんも良かったし、主演のエド役・山田涼介くんも頑張っていました。映画のためにかなり身体を絞り込み、ムキムキになっていました。俳優という仕事も大変ですが、その作品に対する思い入れが伝わってきます。キャストでは、悪役側のホムンクルスたちがわたしには輝いてみえました。本郷奏多(エンヴィー役)や内山信二(グラトニー役)は、ピタっとはまり、なんか可愛かったです。最近悪役に引かれるものが多く、なんだか「チョイ悪に引かれる女性の気持ち」がちょっと解ってきました。なんか変なこと言ってますか????
作品は前編ということで終っていますので、後編を楽しみにしたいと思います。
P.S. 息子が何故前作を酷評していたのか、こんど聞いてみようかと思います。いろいろな価値観があるので、興味がわきます。ジェネレーションギャップを超えたところで、話をするのも大切な時間です。

# by eddy-web | 2022-05-30 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ560 “流浪の月”
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2022.5.20

2022年度本屋大賞受賞作“流浪の月”が、早々に映画化。映画化をしたのは、「悪人」「怒り」の李相日監督。わたしの大好きな監督さんで、今作では監督と脚本を担当。実はこの作品の映画化にあたっては原作者凪良ゆうさんのもとに映画化のオファーが殺到したそうです。そんな中、凪良さんが李監督を選んだ理由がシンプルに監督がいままで創られた作品の大ファンだったと言う事。これはまさに偶然ではなく必然だったと、鑑賞後に確信します。李監督の作品は静かな展開の中、いつも危うい感覚を醸しだし社会の中に潜む人間の愚かさを浮かび上がらせ「はっ!!」とさせられます。
今作のもうひとつの話題が撮影監督に、2019年“パラサイト・半地下の家族”を手掛けたホン・ギョンピョ氏が参加していること。パラサイトの監督ポン・ジュノ監督が李監督に紹介し、二人が結びついたと聞いています。映画を観ればわかりますが、陰影を繊細に使い分け主人公たちそれぞれが背負う、傷や後悔といった繊細な感情を描写し浮かび上がらせています。そして音楽の使い方がこれまた、シーンごとに見事なアンサンブルを生み出しより印象に強くのこる演出になり沁みてきます。
さて、作品ですがこれだけのスタッフが手掛けたとなれば、もうハズレなはずもなくこころに残る一作となりました。まずは今作のキャストのみなさんに拍手です。見事しか言えない素晴らしい演技で、観客のこころに刺さる演技をしています。それぞれに大変難しい繊細な表現を求められたに違いない難しい役を、なりきって演じていて若い俳優さんが多いのに本当に凄いなぁ~っと感動しました。メインの文役を演じた、松阪桃李さん今回も凄かったです。彼は観る度に違う顔を覗かせてくれる、百面相の持ち主で日本映画界を引っ張っていく才能ではないでしょうか?相手役・更紗を演じた広瀬すずさんも、今にも壊れそうな危うい情感をかもしだし、思わず手をさしのべたくなるような感情移入をしてしまいます。また、それぞれの新しい恋人を演じた、多部未華子さん、横浜琉星くん二人も見事としか言いようのない印象深い演技でした。流星くんには、ほんと驚かされます。今後の活躍が楽しみな逸材ではないでしょうか?
物語は少女誘拐事件の、その後の少女誘拐犯と被害者との関係を紡ぎ出すお話。現実にはあり得ない話のようですが、実にリアルな展開となっていてぐいぐいと物語の中に引きずり込まれます。サスペンスのようなもの静な緊張感が続き、ちょっとドキドキされっぱなしの映画でした。それでも最後は、こんな男女の関係をあるんだと妙に納得してしまう。きっとそれぞれが抱えた深い傷があればこそ、互いを必要とし男女の枠を超えた関係が生まれたに違いない。昨今GLBTの話題がよく取り上げられ、世の中ではもうごく当たり前のようにその事実を受け入れはじめている。それでも当事者の方たちの戦いは、常人のわたしたちが思うほど簡単な事ではないと察するに余りある。それとはまた違う、新しい愛のかたちが今作のテーマとなり、いろんな意味で考えさせられる作品ではないでしょうか?今回もネット社会の恐ろしさと愚かさが浮き彫りになりますが、主人公たちが出した結論と同じくそんなことに振り回されず、自分らしく生きて行くことが賢明かも知れません。簡単ではありませんが・・・。とても見応えのある、傑作ではないでしょうか?

P.S. 実は原作を本屋大賞獲った時点で購入したのですが、本棚に放置したままになっています。タイミングが合わずつい別の本に手がいってしまい、そうこうしている間に映画を先に観ることになってしまいました。内容への興味はもちろんの事ですが、本の装丁が気に入って購入しました。その意味が映画を観て解り、装丁デザインの創造性の深さをあらためて好きになりました。改めて原作としっかり向き合いたいと思っています。
# by eddy-web | 2022-05-24 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ599 “シン・ウルトラマン”
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2022.5.17

これほど待ち望んだ作品が最近あっただろうか?作品の名は“シン・ウルトラマン”。少年期にTVにしがみつき見入っていたヒーロー「ウルトラマン」。そのヒーローが庵野氏の手によって令和時代に蘇るその瞬間に、立ち会えるとはよもや思ってもいなかったわたし。幼少期よりヒーローものにはまり、首に風呂敷をマントがわりにつけ走り回った路地裏の道。ヒーローは時代と共に進化し、円谷監督が想像し創り上げた特撮の不思議な世界感にどれだけ感性を刺激されただろう。「ウルトラQ」がTVで公開された時は、体中に電気が走ったとでも言うような衝撃を受けたことを覚えている。第一話に登場した古代怪獣ゴメスが、ゴジラとオーバーラップし、こころが震えたことをいまも覚えている。あれから56年の時が過ぎ、いままた光の国(M78星雲)から、ウルトラマンが帰ってきました。
ウルトラマンの話をし出すと止まらなくなってしまう、どうしようもないわたしですので今日はちょっと抑え気味に語りたいと思います。ウルトラQの後を引き継いで創られたウルトラマン。いまもその歴史は延々と引き継がれ、子どもたちのこころを掴んではなさない。当時変身ブームが起こり、その代表だったのが「ウルトラマン」と「仮面ライダー」。どちらも大好きだったが、どちらかを選べと言われればわたしは「ウルトラマン」派。特撮技術を駆使してのバトルシーンも当時のわたしには、まるで夢の中にいるようなそんな感じだった。そして内容がこれまた沁みる話が多く、当時何度も泣いた記憶がある。なんで怪獣とウルトラマンが戦う話なのに泣けるのか?は、ファンの方ならみな知っているとおもいます。そこには深~~いぃ生きるものたちへの愛が描かれていたからなのです。「ジャミラ」や「シーボーズ」など、上げれば切りが無いほど好きな怪獣ばかり。みな個性的で今観てもそのプロダクトデザインは凄いと感じます。最近のTVに出てくる怪獣はごてごてといろんなものがくっついていて、個人的には×です。CGを使った技術志向が強く、脚本が響いてこないのはわたしの感性が追い着いていないだけなのだろうか・・・。わたしの中では「ウルトラマン」は永遠のヒーローで、「セブン」までが、ウルトラマンと呼べるヒーロー。ちなみにライダーはV3までです。
さて、庵野秀明氏が脚本とプロデュースを手掛け、「シン・ゴジラ」でタッグを組んだ樋口真嗣監督が再び挑む日本を代表するキャラの復活やいかに・・・。昭和世代のおじさんたちには、さっきも言いましたがこんな日が訪れるなんて夢にも思っていませんでした。「ゴジラ」の時もそうですが、新しい視点で切り込み、現代を見据えての脚本と構成を創り上げたお二人の想像豊かな表現力には子どもの頃に感じたものが蘇っただけでない、新しい感動を手にすることが出来ました。物語はウルトラマンの誕生秘話がベースになり、組み立てられていますが、冒頭から懐かしい怪獣(巨大不明生物→禍威獣)が、リアルに進化して登場しあっというまに物語へと引き込まれて行く。その時点で庵野さんと樋口さんの“ウルトラマン2に対する思い入れとリスペクトのこころが伝わって来ました。ウルトラマンの登場シーンがキモイと話題になっていますが、ゴジラのときと同じように進化の過程として作り込まれていることが解り、原点に視点をおいた素晴らしい表現だと感動しました。あんまり話すとネタバレになるので、あまり熱くならずこれくらいにしておきます。科学特捜隊も禍威獣特設対策室(禍特隊)と、名前を変えユニフォームはなく科学者っぽい白衣を纏いシリアスな演出になり現実味が強く描かれています。ウルトラQのときの不思議な世界感も随所に取り入れられていて、ファンにはたまりません。宇宙人も敵性外星人と呼ばれザラブ、メフィラスそしてゼットンと往年の天敵たちが勢揃い。スタイリッシュなボディに生まれ変わりウルトラマン同様にカッコいいにひと言。このあたりのプロダクトデザインは”エヴァンゲリオンを彷彿とさせ、庵野色がしっかりと反映されています。
とにもかくにも個人としては大満足の“シン・ウルトラマン”でした。開場はわたし同様のその昔子どもだったひとたちが多く鑑賞に来ていて、まるで同窓会にでも来た感じ・・・。時代は変わってもこころは変わらないことを改めて感じた嬉しい時間になりました。子どもをつれ観に行き、自分たちの子どもの頃のことを話題に、コミュニケーションをとるのも良いのではないでしょうか?

P.S. 昔の余韻に浸ったあと、映画を反芻すると気がついたことがあった。そう言えば昔のウルトラマンにこころを振るわせていたのは、出てくる怪獣たちにそれぞれ物語(人生)があり、ただの敵としてだけでなく戦っていたという事実。科学特捜隊が戦い倒した怪獣たちのお葬式をした作品を覚えている。あれこそがウルトラマンのコンセプトで、子どもたちのこころに深く届いた相手を思う優しさを説いたメッセージだった。今作にはそのあたりが継承されていなかったのが、個人的にはちょっと残念だった。唯一の駄目だしです。次回作がもしあるのなら、その部分の創作を期待しています。

# by eddy-web | 2022-05-21 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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