人気ブログランキング | 話題のタグを見る
よもやまシネマ567 “ドラゴンボール超(SUPER)/スーパーヒーロー”
よもやまシネマ567 “ドラゴンボール超(SUPER)/スーパーヒーロー”_e0120614_13594961.jpgよもやまシネマ567 “ドラゴンボール超(SUPER)/スーパーヒーロー”_e0120614_14000865.jpeg



2022.7.4.

“ ドラゴンボール“新作劇場版を観て来ました。世界中にファンをもつ超人気マンガ”ドラゴンボール”シリーズ。つい先日TVで前作の“ブローリー”が、今作の公開に合わせ放映していました。この作品は全世界で公開され興行収入135億円をたたき出し、その人気を証明しました。まさに日本を代表する作品であることは誰もが認めるところ・・・。
鳥山明原作のこのマンガは「週刊少年ジャンプ」に1984年に掲載がはじまり、瞬く間に子どもたちのみならず、大人の心をもわしづかみし超人気シリーズとしていまも続く作品。鳥山氏の特筆した画力で描かれる、主人公の孫悟空をはじめ敵をもふくむ魅力溢れるキャラが暴れ回る作品。日本の漫画家には超がつく魅力溢れる画力の作家は多い。鳥山明さんは間違いなくトップを走るひとり。
世界中に散らばった7つの球をすべて集めると、どんな願もひとつだけ叶えられるという秘宝・ドラゴンボールを巡る、「夢」「冒険」「バトル」「友情」とこころを揺さぶる内容はシンプルで熱い。いつ終わるとも知れない永遠のバトルではあるが、人気に陰りは見えないばかりか、ますます世代を引き継ぎますます高まるばかり。この凄さはいったい何だろうと考えるに、やっぱり何と言ってもキャラクターデザインにあるのではないでしょうか?個性豊かなキャラたちは悪役でも何か憎めないところを持っていて、それらが妙な絆で結ばれているような物語の展開はファンのこころを確実に捕らえている。魅力溢れるキャラたちばかりだが、わたしはクリリンが好きです。それと彼といっしょになった人造人間18号も・・・。
さて、新作“スーパーヒーロー”ですが、原作者自ら脚本やキャラデザインに関わったと聞き、胸は高まるばかり・・・。アニメ化されるとどうしても多くの制作陣により手が加わるので、オリジナリティがどうしても崩れてしまうという現実。それが今回はしっかりと残り進化した形となり、見事に表現力とへ繋がっています。エンドロールで背景に使われた鳥山氏直筆であろう画は、見た瞬間「これだよ!これ!!」って感じで嬉しくなりました。線の美しさは言うまでもなく、そして温かいのである。手に入れることが叶うことなら一枚はほしい宝もののひとつです。
比較してはいけませんが、この鳥山氏の参加があるなしでこうも違うものかと“ブローリー”を観て、改めて感じてしまいました。内容はともかくキャラの魅力とは、こんなに大事なものなのかを実感させられます。
あと今作では、孫悟飯とピッコロの師弟コンビが軸になり活躍する物語がとても新鮮に描かれていて面白かったです。懐かしいキャラたちがいっぱい出てきて、往年のファンたちにはたまらないサプライズになってます。新登場の人造人間「ガンマ1号、2号」のキャラも昭和の匂いがプンプンで、オジサンの胸に刺さりました。真っ直ぐなこころも昭和そのものを表している様な気がします。いまほどものが豊富でなかった時代の、単純なピュアな気持ちが何となく蘇り嬉しくなりました。やっぱり鳥山明は凄い!!と確信した作品です。原作をもう一回、全巻読み直そうと思っています。
次回作はいつか解りませんが、ぜひその時も鳥山先生に関わってほしいとこころから願っております。


# by eddy-web | 2022-07-06 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ567 “鋼の錬金術師/最後の錬成”
よもやまシネマ567 “鋼の錬金術師/最後の錬成”_e0120614_15193962.jpgよもやまシネマ567 “鋼の錬金術師/最後の錬成”_e0120614_16331562.jpeg




2022.6.29

ハガレンこと、“鋼の錬金術師/完結編”を鑑賞しに、早い猛暑の中劇場へ…。いよいよ完結編ということで、どんなラストになるのか楽しみなわたし。原作を読んでいないので、全くの無防備状態。この作品は荒川弘氏の人気漫画が原作だが、今回の2部作で完結を迎える。作者が絶賛した実写版にこの猛暑でくたくたな身体を、元気にしたくやって来た。前作“復讐者スカー”を観て、日本のCG技術(VFX)もここまできたかと正直驚きました。もちろんまだ発展途上だはありますが、日本がほこる漫画やアニメの題材には実写化を期待する作品は多い。そんな中創られたハガレンはまさにぴったしな題材ではないでしょうか?登場するキャラたちも敵味方関係なく魅力に溢れ、つい感情移入をしてしまうものばかり…。第1作目を観ずに挑んだ“復讐者スカー”では、見事に取り込まれ完結編を見るのが待ち遠しいそんな時間を過ごしました。
さて、“鋼の錬金術師/最後の錬成”ですが、最後までトップスピードで駆け抜けあっと言う間にラストを迎えます。主人公のエドとアルの兄弟が強い絆で結ばれ、失ってしまった自身の身体を取り戻すべく旅する物語は敵味方入り乱れての錬金術による戦い。わたしは原作も読んでいないので、知ったかぶりには語れませんが「ハリーポッター」でいう魔法使い通しの戦いとでもいうような感じです。若手からベテランまでも魅力溢れる俳優陣が、それぞれのキャラに息を吹き込む大熱演でみなとても魅力的です。特殊メイクでちょっと笑ってしまう俳優さんもいますが、新しい魅力を引きだし楽しんで演じているように伺えます。俳優さんたちひとりひとりが原作のキャラに魅了され、グリーバックの撮影現場でアクションをしどんな仕上がりになるのかと、胸弾ませて完成を待ちわびたと聞いています。そんな話を聞くと大変だとは解りますが、ある意味とても羨ましい限りです。物語は19世紀の産業革命期のヨーロッパを題材に、錬金術が存在する架空の世界を舞台にしているファンタジー(ダーク)。「錬金術」とはと、調べると物質の構成や形を変えて別の物に作り変える技術とそれに伴う理論体系を扱う学問とある。言われてもあまりピンとかないし、さしずめ日本が誇る伝統工芸などがそれらにあたるのか?と思うわたし。だがそこに理論体系なる面倒な文言がつくと、いきなり訳が解らなくなる。作者も言っているのだが、現実における錬金術とは一部の用語が共通する以外全く関係なく、物語の中のそれは魔法に近いとのこと。ようは理屈は二の次で単純に魔法の戦いを楽しめばいいと理解しました。
片手と片足を失った兄のエドワード(エド)と、身体のすべてを失い鎧の体となった弟アルフォンス(アル)の互いを思う兄弟愛は、ひとの心をも動かし大きく広がっていく。二人に関わるすべて人(またはホムンクルス/人造人間)が、二人の絆に突き動かされ敵味方の枠を飛び越えた繋がっていく様はなかなか深い話になっています。最後まで目の話せない展開に釘付け状態は続きます。私見ですが、“復讐者スカー”の方がわたし的には面白かったです。原作を読んでいればまた違った意見になったかも知れませんが…。物語の中で敵として描かれているホムンクルスがとても興味深く魅力的に描かれている。見た目は普通の人間と変わらないが、変身すると異系の種の姿を表す。「※7つの大罪」を冠した名をつけたホムンクルスというキャラたちは、見事にシンボル化され面白いのひとこと。放漫(プライド)、色欲(ラスト)、暴食(グラトニー)、嫉妬(エンヴィー)、強欲(グリード)、怠惰(スロウス)、憤怒(ラース)、敵ながらカッコイイです。松雪泰子さん演じたラストとはお目にかかっていませんが、さぞ魅力的だったに違いない。ず~~~っと出ていた、エンヴィーとグラトニーは、なんか最後まで憎めないキャラでした。演じた本郷奏多くんと内山信二くんに拍手です。なぜかこの2つのキャラがわたしはとても愛おしく感じ、好きになりました。エドを演じた山田涼介くんも身体をビルドアップし、アイドルから大人の俳優へと着実に階段を登っています。お疲れさまでした。
さて、次はどの漫画が実写化されるのかいまから楽しみです。できれば知っている漫画がなってくれることを望みます。
※「七つの滞在」とは、カトリック教会における用語で、「7つの死に至る罪」のこと。罪そのものというより、人間を罪に導く可能性があると見做される欲望や感情を指すものとされている。
P.S. 「七つの大罪」で思い出す映画と言えば、ブラピ主演の“セブン”。強烈なインンパクトを残した作品で、シリアルキラーを扱った傑作。観て無いひとは是非!きわどい描写も多いので苦手なひとは遠慮した方がいいかも???わたしも苦手な部類ですが、この作品と“羊たちの沈黙”、はある種芸術的センスを感じ好きな作品です。でも変人ではありません。
# by eddy-web | 2022-06-30 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ566 “ベイビー・ブローカー”
よもやまシネマ566 “ベイビー・ブローカー”_e0120614_15193962.jpgよもやまシネマ566 “ベイビー・ブローカー”_e0120614_16360230.jpg




2022.6.24.

是枝裕和監督の話題作、“ベイビー・ブローカー”を公開初日に鑑賞。監督作品をはじめて観たのが、“誰も知らない”でその時の衝撃はいまも強く残り、日本にもこんな凄い監督がいるのだとこころからそう思った。つい最近TVで前々作の“万引き家族”が放映されていた。もちろん劇場で観てはいるが、何度観てもこころに沁みる作品である。監督はドキュメンタリー出身で観察力を重視した映像美は、創り上げてきた作品に一貫して表現されている。すべての作品を観ているわけではないので偉そうなことは言えませんが、日常の中ではあまり話題にならないような小さな隙間に挟まった忘れ物を見つけ出し、わたしたちに紡いで魅せてくれる。日本はもとより海外でも高く評価され、カンヌをはじめ名だたる映画賞を多く手に入れている。ある記事で読んだのだが、作品の中で「誰かを悪者として描くことをしない」というスタンスを貫いているとのこと。たしかに生きることに不器用で悪さもするひとたちが作品の中で良く描かれるのだが、みな善人ばかり・・・。そのあたりが何とも言えず、哀しくもありせつないのである。いつも泣かされてしまうが、半分は悲しみより悔しさが上回っている。世の中はなんて不条理に出来ているのだろうと、どうしようもない無力さを鑑賞する側に伝えてくる。そして世の中には本当に悪い人間なんか、存在しないと訴えてきます。
さて、今作は舞台を韓国に移しキャストはもちろん、スタッフをはじめほとんど映画制作に関わるひとたちが韓国のひと。前作“真実”でも、大女優カトリーヌ・ドヌーヴをはじめ、ジュリエット・ビノッシュやイーサン・ホークなどをキャスティングし、フランスの映画制作陣を使って作品を創り上げた。ヒットこそしなかったようだが、是枝監督の繊細なタッチが随所に表現され高い評価を得たようである。残念ですが、わたしはまだ観ておりません。何処かの名画座に掛るときを見つけ、ぜひ鑑賞しようと思っています。
本題の“ベイビー・ブローカー”の話をしましょう。まずは素晴らしい作品だと言っておきます。前文でも話しましたが是枝監督のテーマに対する思いの深さが見事に表現化され、ジンワリと涙を誘います。押しつけ的なところはひとつもなく、まぜか知らぬ間に涙が頬をつたっているという現象です。今回のテーマは「人身売買」がキーワードだが、それだけに止まらない社会的背景をさまざまな角度から浮かび上がらせ、観る側に正しいこととはを問いかけてくる。日本でも話題になった「赤ちゃんポスト」が冒頭に登場する。日本でも物議を醸し出した、命を守るためのひとつの答え。舞台は韓国で作品は、日本以上に重たい現実が横たわり考えさせられる。雨の中、ポストの前に赤ちゃんを置く若い女性を、遠間から観ている刑事の「捨てるくらいなら生むなよ!」という台詞が胸を衝く。確かにその通りなのだが・・・。そこから物語は予想を遙かに超えて展開へとつがっていく。出演者がみな、とにかく上手い!それぞれに立場の違いはあれど、きれいに繋がっていくこころの線。はじめに言ったまさに「誰かを悪者として描くことをしない」そのものの表現でした。主役のブローカーを演じたソン・ガンホさん、本当に上手い役者さんだと思います。相棒役のガン・ドンウォンや母親役のイ・ジウン、そして彼らを追う女刑事ベ・ドゥナとイ・ジュヨン。どの俳優さんも見事な役作りをし魅せてくれました。
P.S. 余談ですが最近「韓流ドラマ」にはまっているのですが、劇中にドラマで見かけた俳優さんたちを数名見つけ何だかちょっと驚いたり嬉しかったりと妙な気分になりました。いろいろと考えさせられる映画ですが、考える機会をいただいたと素直に受け止め、ぜひ多くの方に鑑賞することをお勧め致します。音楽の使い方が素晴らしく、ピアノの旋律が映像とリンクし、より叙情感を深めています。このあたりの演出も見事ではないでしょうか・・・。


# by eddy-web | 2022-06-27 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ565 “メタモルフォーゼ縁側”
よもやまシネマ565 “メタモルフォーゼ縁側”_e0120614_15193962.jpgよもやまシネマ565 “メタモルフォーゼ縁側”_e0120614_16045301.jpg




2022.6.17.

ポイントが貯まり普段はあまりチョイスしない作品を選び、映画館へと足を運んだ。いつもそうだが基本観たい作品はお金を払って観るものと決めている。ただそうすると作品の選択が自分好みの片寄ったものとなる。そこでポイント制度を活用して、あまり普段は見ない作品に挑戦するスタイルを獲っている。ちょっと偉そうだが毎週1本の割合で鑑賞するため、観ていない作品の数がなくなってくる現実。そんな時に便利なのがポイントで観る映画。これが結構当りが多く、そして新しい発見が良くあり得した気分が味わえる。
今回観た作品“メタモルフォーゼ縁側”がまさにそれ!見終わって感じたのは、こんな関係も素敵だな・・・と感じたこと。それと若さを保つ秘訣は、常に好奇心のこころを磨き何にでもチャレンジをする行動力だと気づかされたこと。どんなに歳を重ねても、いつもドキドキやワクワクする気持ちを忘れてはいけないということを教わりました。
作品はあるマンガを通して結ばれた、老婦人(75歳)雪と17歳の女子高生・うららの友情を紡いでみせる。W主演のかたちで老婦人役を宮本信子、女子高生役を芦田愛菜ちゃんが等身大の演技をしています。2人共年齢差はあれど高い演技力で評価されている女優さん。息もピッタリで、こんな出会いで結ばれたらどんなに楽しいだろうと素直に思わせてくれる。出会いの切っ掛けは店頭に並んだ一冊のマンガ本。絵が綺麗で素敵と感じた老婦人の、思わず購入するところから話ははじまる。少女はそこでアルバイトをしている女子高生。
わたしがはじめに言った新しい発見とは、この二人を結びつけたアイテムのマンガ本のこと。本のテーマはBJ(ボーイズラブ)。“おっさんずラブ”は知っていましたが、BJが若い女性たちの間で密かにブームだという事実を映画を通し知った。家に帰ってから娘に聞いたら、「古いよ!!と一括」された。完全に時代に取り残されている事に築かされました。トホホ・・・。素直に認め映画の話をしたら、BJオタクは映画の主人公同様、大ピラにそう言う作品を読んでいることを伏せているケースが多いとも聞いた。確かにわたしの育った時代なら「さもありなん」だが、現代でもそんな偏見みたいなものがあるんだ!ということを知った。映画は男とか女とかの枠を超えて、マンガの主人公たちの生きざまに自分を重さね合わせワクワク・ドキドキするこころの内を年齢差を超え、本気で語り合う。いきいきとした時間がそこにはあり、二人はどんどん深く相手を思うようになって行く。マンガの主人公たちは男同士だが、それを読む二人の愛読者も年の離れた女同士。このあたりの人間関係が実に見事にリンクされ、何か違和感がなく素直に相手を想う気持ちにこころが癒やされる。
偏見や差別をテーマにした作品は、今までも沢山観てきた。名作も多くこころに届いた作品が沢山ある。今回の作品も地味な設定だが、確実にこころに残った作品である。一生懸命に生きることや、相手を思いやるこころの大切さが溢れている名作です。ぜひ、ご覧ください。いまは観ることがほとんどなくなった、縁側での談笑シーンが懐かしくもあり、羨ましくもありました。人生は死ぬその時まで、二人のようにワクワク・ドキドキをしていたいものです。わたしも頑張ってみようと思います。
P.S. 劇中でカット割りでアニメと実写が融合し、主人公のこころの揺れを上手に演出しています。架空のマンガという設定だが、本屋にもし並んでいたらきっと手に取り買ってしまうような気がします。絵の線がとっても綺麗で、それだけでも雪さんの気持ちと同調です。
※“チョコレート・ドーナツ”という同性愛者(G)をテーマにした作品があります。素晴らしい作品なので、ぜひ探して観てください。お勧めの感動作です。
# by eddy-web | 2022-06-20 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ564 “死刑にいたる病”
よもやまシネマ564 “死刑にいたる病”_e0120614_15193962.jpgよもやまシネマ564 “死刑にいたる病”_e0120614_13274314.jpg



2022.6.8.

サイコパスの上をいくシリアルキラーを題材にした、衝撃作にであってしまった。作品名は“死刑にいたる病”。題名を聞いただけでも、何か興味をそそる。海外作品では良く創られている題材の作品だが、日本では珍しいのではないでしょうか?シリアルキラー出はないが綾野剛主演の“楽園”は、サスペンス仕立てで少し同じ薫りが漂う作品かも?
犯罪ドラマでここまでリアルに殺害現場を表現しているのを観るのは、“ミッドサマー”以来。苦手な分野で好んで観る作品ではない。実際“ミッドサマー”はその年観た作品では、良くも悪くも一番嫌い(苦手)な作品として残ってしまった。今回の作品“死刑にいたる病”はPG12の年齢制限が掛かっていますが、観た感じちょっと緩いきもする。作品の善し悪しは別として、観せる年齢はかなり考えなければ行けない作品と感じました。公開されてからかなり時間が足っていますが、結構観客は平日にも関わらず多かった。劇場に来る人たちをときどき観察することがある。いろいろなタイプの人が映画によって違うのが読み取れ、つい観察してしまうわたし。今日は隣に座った男性が、始まって5分経つか経たないかで籍を立ち戻ってこなかった。きっと苦手な作品だったのだろう…。冒頭からかなりショッキングなシーンが映し出され、まともに画面を注視できない滑り出しは強烈。後部座席に座ったアベックも予告編のときは、楽しそうに談笑していたが終了後は沈黙状態。彼にしては「やっちまったっぁ~~!」って気分ではないでしょうか?
前置きが長くなりましたが、そんな作品です。
さて、作品ですが監督は“凶悪”で脚光を集め日本を代表する監督のひとりとなった白石和彌監督。近作“孤狼の血”でも、リアルな演出と映像表現で世間をあっと言わせたばかり。観ましたが人間の中に隠れている狂気みたいなモノがあふれ、背筋が寒くなります。今作の“死刑にいたる病”は連続殺人鬼の起こした殺人事件のひとつが冤罪であるという話からはじまる物語。主演は同監督作“彼女がその名を知らない鳥たち”で主演をした阿部サダヲさん。この手の役はおてのものと言わんがごとく、犯人・榛村大和を不気味に演じていてまさにはまり役。彼のスキルの高さは半端ありません。W主演の大学生・筧井雅也くんは最近めきめきと力をみせる若手俳優のひとり。理想とはかけ離れた大学に通い、鬱屈した日々を送る自己表現の苦手な青年を見事に演じ、阿部氏とがっぷり四つの演技をし素晴らしい存在感を出しています。二人の留置場での接見場面の物静かなやり取りは、なんとも不気味な雰囲気でゾクゾクし張りつめた緊張感を造り出しています。作品としては良く出来た一級品だとは思うのですが、個人的にはちょっと苦手な作品です。心理描写が緻密に紡がれているので、心理学的観点の勉強にはなるかと思うのですがやはりちょっと怖いです。もし自分の中にもそんなモノがあったなら?と考えるだけで寒くなります。あまり知らない俳優さんたちが多く出ていましたが、みな白石組(業界)に参加出来たことを誇りに感じているとインタビューで語っています。言うだけあって、みなさん、どの方も素晴らしい演技をされていた。筧井の母親・衿子役を中山美穂さんが演じています。年齢を重ねベテランのイキにきた彼女の、影を背負った儚げな演技にも目が離せません。彼女と大和の関係が浮かび上がる終盤は、もやもや感がMAXになり最後まで緊張の連続が続きます。
サスペンス好きなひとには、観て損のない作品ですがリアルな殺人場面の描写にはくれぐれも覚悟を持ってご覧下さい。デートにはあまりお勧め致しません。
P.S. 好きにはなれませんが、良くできた作品です。しっかりとこころに刻まれた作品となりました。
# by eddy-web | 2022-06-11 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


logobr.gif