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青之無也-36/北の国から
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2026.5.03.

倉本聰といえば、国民的人気ドラマ「北の国から」。物語は東京から突然、父親・黒板五郎(田中邦衛)のふるさと北海道富良野にもどり、大自然の中で二人の子供(純と蛍)と数々の苦難を乗り越え生きるヒューマンドラマとして人気を博した。21年間に渡り家族の絆と、成長を描き、多くのファンの心を掴んだ。わたしもその一人で、連続ドラマ終了後の単発で創られたシリーズは最終話の「北の国から 遺言」まで全て録画し今も大切に観ている。このドラマは綺麗事で家族愛を描くのではなく、三人の成長過程をダメな部分も正直に表現し人間の犯す過ちを真っ正面から描いているところに共感が集まったように思える。切ってもきれない家族の絆を、大自然をバックに優しくも逞しく描いた名作ドラマである。さだまさしのテーマ曲が、なんとも言えない郷愁を誘い、その曲が流れるとそれだけで涙が溢れるドラマでした。

そんな「北の国から」に挑戦した装丁です。前回同じ倉本さんの作品「優しい時間」を写真で創作しましたが、今回は友人N氏のイラストを使いシンプルにデザインしてみました。北海道の広大な美しい大自然が目に浮かんでくれると嬉しいです。大好きな倉本さんの作品はまだまだあるので、折を見てまたチャレンジしたいと思います。



# by eddy-web | 2026-05-03 00:00 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
よもやまシネマ805 “ハムネット”
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2026.4.30.

約1ヶ月ほど劇場での鑑賞が無かったわたし。珍しい事でここ最近ではありえないと、自分でもびっくり。原因はただ観たいと思う作品が無かった事。公開中の作品はほぼ観ていて、心誘われる作品が残念ながら見当たらなかっただけ・・・。教え子からの一本のメールで今作の素晴らしさを紹介されたが、公開している劇場が近くにないのと、時間帯が合わずズルズル。気を取り直しやっとの思いで銀座まで出向き鑑賞した。作品名はハムネット。かなり話題になっていて、見るのが楽しみな作品である。

作品はシェークスピアとその妻アグネスの家庭生活を題材にした歴史ドラマ映画。2020年にマギー・オファーレルが執筆した同名小説に、監督のクロエ・ジャドが感動し映画化のオファーをした。脚本はジャオとオファールが共同で執筆し映画化され今作となった。昨年の第98回アカデミー賞に8部門でノミネートされ、見事にバックリーが主演女優賞を獲得。その年多くの賞を獲得した話題作である。

さて、感想です。とにかく主演二人の演技が素晴らしく、二人のそれぞれの立場での家庭と家族への思いが感性豊かに描かれ、その想いが胸が張り裂けるほど強烈に伝わってくる。凄みさえ感じる圧倒的な演技力は観るものすべてのこころを揺さぶり涙を誘います。こんな崇高な想いにさせてもらった作品は久しぶりで、重厚感と共にシェークスピアの人間像が少しだけ見えた気がする。これはノンフィクションなのか分かりませんが、もし本当ならこんな人生の中から名作「ハムレット」が生まれたのか?とさらに感動が深くなった。それにしてもアグネス役を演じたジェシー・バックリーの演技力は凄まじく、どのシーンを切り取っても圧巻である。まだこんな女優さんが隠れていたのかと驚かされるばかり。今までにないヒロイン像を創り上げ、鉄のような強固な一面を見せるかと思うと、触れば壊れそうなガラスのような繊細な一面を自由自在に操り、スクリーンの中を駆け巡る。大自然の中でも揺るぎない存在感を醸し出し、どこか幻想的でもある。人物像が野生的に描かれ、これは現実に存在した人なのかと思うくらい女性の神秘的な部分を表現している。そしてウィリアム(シェークスピア)を演じたポール・メスカルも、作家と父親の二つの苦悩を見事に演じ分け、「ハムレット」を創り上げるまでを繊細に表現。演劇「ハムレット」が、亡き息子ハムネットへのオマージュであることを、知る事になるラストはアグネスの心に届く。そして観客の私たちの心にも・・・。

P.S. 「ハムレット」の根底にこんな深い愛憎劇が隠れていたとは知りませんでした。シェイクスピアの名を知らない人はいない。「世界最高の劇作家」と称される彼だが、この映画はその天才が生まれるまでの知られざる世界を紐解く貴重な作品とも言える。今更ですがシェイクスピアの凄さを改めて知り、彼が残した数多くの名作に強くひかれこの機会に読みたいと素直に思っています。ラストシーンは全身に雷が落ちるような感覚を覚え、忘れることのない名シーンとして心に刻まれました。深く知るために、何度も観たくなるそんな作品でした。

※やっぱり劇場での鑑賞は最高です。(^_^)v


# by eddy-web | 2026-05-01 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
青之無也-35/優しい時間
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今日のデザインは、大好きな脚本家倉本聰さんの「優しい時間」

2026.4.30.

息子のバイク事故で最愛の妻を無くした父親。その息子との心の葛藤を描く倉本聰・脚本のTVドラマが「優しい時間」。秋から冬、冬から春へと移り変わる季節を通じ、時間をかけて和解に到る親子二人を主人公として彼らと交流する人々の姿を描いたヒューマンドラマ。倉本聰といえば北海道の富良野。大自然の中では人は無力で、時の流れに身を委ねるばかり・・・。それでも決して見捨てることなく、優しく包み込んでくれる。そんな瞬間をとらえた美しい樹氷の写真を使って表現してみました。※写真は雑誌の切り抜きファイルから借用。



# by eddy-web | 2026-04-30 00:00 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
青之無也-34/吾輩は猫である
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2026.4.27.

夏目漱石の代表作、「吾輩は猫である」が今回のデザインテーマ。

「吾輩は猫である。名前はまだない」。からはじまるこの小説。生まれてすぐに捨てられ、英語教師・苦沙弥先生のもとに棲みついた猫が主人公。先生の書斎を訪れる学者や詩人はいささか変わり者だったり、金の亡者だったりして……

1匹の猫の目を通して、当時の知識人たちの姿を風刺とユーモアあふれる文体で描きだす。

明治38年に漱石が初めて発表した長編小説である。今もなお人気の高いこの本に、どのような表現をと考えた末、ここは素直に猫のイラストを・・・。明治時代の雰囲気(レトロ感)を出したいとあるマッチのラベルをチョイスし、そこにちょっと味付け。いかがでしょうか?

猫が登場する小説は結構多い。一番人間のそばにいて、そしてわたしたちを観察(俯瞰視)している。そんな存在の猫が登場する作品は、「夏への扉」「猫の事務所」に続き3作目となりました。





# by eddy-web | 2026-04-27 00:00 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
青之無也-33/COCOON
青之無也-33/COCOON_e0120614_17094496.jpg


2026.4.24.

最近観たアニメ「COCOON」をテーマに装丁をデザインしてみた。同名のアメリカ映画をその昔観た。SF作品で命をテーマにした作品だったが今も強く心に残っている。今作はひめゆり学徒隊をモチーフとした戦争漫画である。こちらはまさに現実をテーマにした、命の尊さを描いている。でもどこか夢のような感覚を覚える不思議な作品で、男の兵隊は繭のかたちでいっさい顔が描かれない。現地取材を経ながらも少女の世界を裏のテーマに据えた独特な解釈がほどこされており、それまでの日常を扱った作品から「戦争」という非日常へ題材を広げる転機となっている。主人公の少女の名がサン(SUN)とマユ(COCOON)である。2つの作品が交差し、地に足がつかないまま、二人の繋がりが青い空につながればとイメージし創ってみました。




# by eddy-web | 2026-04-24 17:16 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)


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