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よもやまシネマ618 “怪物”
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2023.6.7

日本の映画が、こんなにも凄くなっていると実感した。カンヌで脚本賞を受賞した“怪物”を鑑賞した。監督はいまや日本の映画界を牽引していると行っても過言ではない是枝裕和氏。毎回新作を発表する度、いままで味わったことのない感動を与えてくれる。監督の信条は「誰かを悪者として描くことはしない」という一貫した手法。いままで観てきたどの作品にも「なるほど!」と頷く。今作はそこから一歩踏み込んだ作品のように、個人的には感じました。基本監督は自身で脚本を手掛け作品づくりをする。だが今作はあえて脚本を坂元裕二氏に預けた。是枝監督は以前から脚本家と組むなら坂本氏と即答するほどの大ファンだという。その願いが叶った今作“怪物”は、確かにいままでとは違う新しい息吹を感じる作品となり是枝作品の奧の深い観察力がきめ細やかに表現に用いられ言葉さえ失う。
予告編で連呼される言葉「かいぶつ、だぁ~~れだ?!」は、ラストでそれが自分たちだったことに気づかされます。私たちのなかにある自己中なものの見方が、ひとの人生さえも動かしてしまうという危険感をはらんでいることを思い知らされる。とても恐いことだが、きっと現実なのです。作品を見終わった後、言葉を失い「言い訳の出来ないこと」が日常の中で沢山あるのでは・・・と。
主人公の子役二人は、とてもイケメンで現代を象徴するような顔立ち。よくは知らないがきっとオーディションで数多くのひとたちの中から選ばれたのだろう。しかしこの子たちは、まわりを取り囲む凄い俳優さんたちをものともせず、その力を発揮しています。こんな難しい役をよく理解し演じたものだとつくづく感心してしまう。監督のひとを観る目の確かさは「誰も知らない」で主演し、見事カンヌで主演男優賞を最年少で獲得した柳楽優弥をみれば一目瞭然。きっと才能を見抜く目も才能の一部なのでしょう。
さて作品ですが、いままでの作品のような暖かい血の通った表現はあまり観られず、むしろ客観的に冷たく突き放す形で物語が紡がれる。「おや?」何時もとは違うなぁと戸惑うわたし。同じシーンを繰り返し使い、時間差攻撃で物語の真実を紐解いていく巧みな手法は「えっ!!」と思わせ混乱する。だが、物語が進むにつれ自分たちのものの見方がいかに曖昧なものであるかを、ジワジワと思い知らされます。人間の本質「利己主義」があぶり出され、とても歯がゆく恥ずかしい気持ちにさえなっていく。永遠の課題ともいえる「信じる事の難しさ」がコンセプトとなり深く考えさせられます。ある意味「いい人を演じている」自分が思い浮かび、自身暗記さえ覚えてしまう。「嘘をついてはダメ!」と親から口を酸っぱく言われてきたが、どれだけ嘘をついて生きてきたことか?思い出せないくらいいっぱいです。正直に生きることは時としてひとを傷つけ、そして自身も傷を負う。
なんだか自分でも何を言いたいのか解らなくなって来ましたが、この作品の子どもたちのように出来れば正直に生きたいと思います。例えそれが間違った方向に向ってしまっても・・・。そんなことを思ってしまう作品です。そして素直の謝れるひとになりたいとも・・・。
P.S. 安藤サクラさん、瑛太さん、田中裕子さん、お疲れさまでした。素晴らしい作品でした。みなさんの力が画面から溢れ、なんとも言えない気持ちになりました。生きることの難しさを見事に表現されているそんな映画に出会え、感慨深い念いをつのらせています。「ありがとうございました」。この作品の映画音楽を担当した坂本龍一さんのピアノの音色が、物語を包み込みとても味わい深い旋律が沁みてきます。この作品には無くてはならない音楽では無いでしょうか・・・。「ご冥福をこころよりお祈りいたします」


# by eddy-web | 2023-06-08 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
NANJYa?COLLe62 大好きだった大林宣彦監督の創った、大好きな映画「ふたり」のポスター。
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NANJYa?COLLe62 大好きだった大林宣彦監督の創った、大好きな映画「ふたり」のポスター。_e0120614_13060116.jpg大林宣彦監督が亡くなり早3年の月日が経った。いまもあの優しい眼差しで語る大林監督の笑顔が瞼に浮かぶ。有楽町の名映画館スバル座が閉館になる時、最後を飾る作品となった監督の「花筐/HANAGATAMI]」を観た少し後、監督の訃報を知った。青春時代を監督の作品と共に生きて来たわたし。尾道3部作をはじめ、数々の名作を世に送り出しわたしたちの乾いたこころにいつもやさしい水で潤してくれた監督はもういない。多くの新人女優を作品で輩出してきた監督だが、その女優さんたちもみなベテランとなり今も輝いています。監督作品は全部好きで嫌いな作品は見つからない。監督が描く作品は何故か懐かしく、行ったこともない場所がまるで故郷のような感じに思え不思議な感覚をいつも与えてくれた。もっと沢山の作品を観たかったです。
さて、今日はわたしが一番好きな大林作品「ふたり」のお宝ポスターを紹介します。はじめてこの作品を観た日、涙が止まらず嗚咽したことが思い出されます。同作品を1週間毎日劇場(松竹セントラル)へ足を運んだわたし。こんな作品はそう沢山はない。今観ても名作中の名作である。観ていない人は絶対観てほしい作品です。劇場で売っていたポスターは、わたしのお宝中のお宝です。野口久光氏のイラストが何とも言えないノスタルジーを感じさせ、映画の雰囲気を見事に表現しています。
※野口久光(のぐち ひさみつ)
日本の映画、ジャズ、ミュージカル評論家。そして画家、グラフィックデザイナー。生涯1000点を超えるポスターを描いたといわれている。東和映画宣伝部に入社し、「天井桟敷の人々」「第三の男」「禁じられた遊び」「大人は判ってくれない」など、戦後の欧州映画の傑作ポスターを数多く描いている。
大林監督の作品は、「ふたり」「青春デンデケデン」「はるか、ノスタルジー」の原画を描いた。
P.S “ふたり”の映画挿入歌として使われた「草の想い」と言う歌が大好きで今も良く聞いています。歌っているのは主人公の姉役・中嶋朋子。作詞は大林監督自身で決して上手いとは言えない中嶋の歌だが、大林監督が絶対に彼女に歌って欲しいと願い生まれたもの。沁みます・・・。

# by eddy-web | 2023-06-05 00:00 | NANJYa?COLLe(オタク訪問) | Comments(0)
よもやまシネマ617 “岸部露伴ルーヴルへ行く”
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2023.5.31.

大好きな漫画家・荒木飛呂彦氏が連載を続けている「JOJOシリーズ」。長い間ファンを虜にし、今なお続くシリーズは止まること知らない。近年の漫画の中にあり、その内容の想像力豊かな発想、そして飛び抜けた技術力の画力。他の作家の追従を許さない、スタイリッシュで繊細な表現はわたしの知るかぎり日本を代表するクォリティの高さである。そんな荒木氏のライフワーク的になってきた「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」も35周年を迎え、Part9がはじまっています。その長いシリーズの中でも人気の高いPart4「ダイヤモンドは砕けない」。日本を舞台にした架空の町S市杜生町で起こる殺人事件に集まるスタンド使いの戦いが描かれている。主人公東方丈助を中心に魅力溢れるキャラが活躍する、ホラーサスペンス的な不気味さと独自の世界感が醸し出す作風は大人向けの漫画と言えるだろう。わたしはすべてのシリーズを読み尽くし、今なお続く作品の大ファン。これほど塡まった作品はこれまでに出会ったことがない。そのシリーズPart4に登場するキャラのひとりが“岸辺露伴”。職業は超売れっ子の漫画家で、思うに荒木飛呂彦氏の分身として描かれているように感じとれます。スタンド能力は「ヘブンズ・ドア(天国の扉)」というもので、標的を本に変え情報を読み、書き込んで命令する。何とも好奇心を刺激する、やや危うい能力である。独自のプライドを持ち、ひととの関わりを極力さけるある意味人間嫌いの堅物。世間離れした変わり者だが、その風貌やストイックな生きざまは魅力に溢れ何故か強く引かれる。極め人とはこう言うひとのこと言うのだろうが、なかなか出会うことは少ない。こんなキャラだから、シリーズから飛び出しスピンオフの作品が次々と生み出されているのだろう。
今回の映画作品はその中の一遍で、すでに豪華な装丁(愛蔵版フルカラー)に飾られ売られたもの。もちろん持っていますが、映画を観て再び読み返し細かい内容にしっかりと触れ堪能しました。
さて前触れが長くなりました。どうも悪い癖で、大好きなものの話になると止まらなくなる駄目なわたし。映画の話ですが、このスタイリッシュな作品を映像でどう表現するのかと興味津々なわたしでした。漫画で表現される擬音効果や描写の角度を立体的に表現するアングルなど、かなり難度の高いクリエイティブな手法が求められるところ。そんなところを細かく観ながら映画を観ましたが、とても雰囲気を大切に丁寧に表現していたように思います。原作とは異なる設定や構成もありますが、全体的には静寂を基調に、ミステリアスな雰囲気を巧みに音楽や音響に重ね表現されていました。主人公の岸部露伴を演じた、高橋一生さんは上から目線の物静かなしゃべりで独得の役作りをされています。以前映画化された「JOJOの奇妙な冒険」でも、同じ役をやり、その後NHKでドラマ化された短編シリーズでも同役を演じ続けすっかりとイメージが定着した。岸部露伴といえば高橋一生である。
いつも絡む女性編集者・泉京香(泉鏡花?)や、露伴の飼い犬・バキンなど、洒落のエッセンスあふれるネーミングだけでも、センスが覗える名作。ドラマで京香を演じた飯豊まりえさんもそのままで、とぼけた良い味をだしています。後は朝倉奈々瀬でゲスト出演の木村文乃さん、ピッタリのはまり役で溜め息がでるほど美しいベストキャしティングでした。物語は過去と現在を結ぶ「一枚の黒い絵」の謎を追いルーヴル美術館を訪ねる露伴の旅が描かれる。なかなか深いお話になっていて、荒木ワールドへ引きずり込まれます。ぜひ劇場は足を運び、その目で確かめて観てください。
P.S. この映画の原作本が刊行された時、知った話だが制作背景はルーヴル美術館側からのオファーがあったとのこと。それも「リーヴル美術館」を題材にしたオリジナル作品の制作という条件でのこと。凄い話ではありませんか?日本の一漫画家が世界のルーヴルに認められた瞬間です。それほど荒木氏の漫画のクォリティが高いとう証。作品が完成すると、ルーヴル美術館で企画展「小さなデッサン展-漫画の世界でルーヴルを-」に展示された。日本の漫画家作品が展示されたのは、ルーヴル美術館史上初の出来事。荒木飛呂彦氏の「JOJO」は、それほど凄い作品なのである。わたしが威張るのは編ですが???


# by eddy-web | 2023-06-04 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ616 “ワイルドスピード/ファイヤーブースト”
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2023.5.22.

超人気アクションシリーズ最新作“ワイルドスピード”のファイヤーブーストが公開となった。文句なく毎回楽しませてくれるアクションシリーズも第10作目。情報ではこの人気シリーズもあと一作で完結とのことで、誕生以来22年を経て最終コーナーに入った。今回はラスト前の前編にあたる物語が展開される。回を重ねる度にそのど派手なアクションシーンが話題になり、次から次へと予想を超えたシーンが満載でそれだけでもファンは満足度100%。今回は新しいキャラが加わり10年前の因縁話から、物語ははじまる。
はじまった時はカーレースを軸にした主人公ドミニク(ヴィン・ディーゼル)とその仲間たちが繰り広げる強盗団の物語だった。ところが回を重ねる度にアクションシーンはもちろん、話の内容までどんどんスケールが拡大し、いまや幾多の危機から世界を救うファミリーのヒーローエンタメ映画となった。個性溢れるファミリーの一員が命を落とす度、その結束が強固になり、現在へと繋がっている。沢山のゲストも人気の作品だが、今作も新しいキャラダンテ役にジェイソン・モモア(アクアマン)を迎え、ドミニクとの究極バトルが展開する。正直内容は度外視のただただアクションと音楽のコラボを満喫する乗りの映画である。ある意味中毒性のある作品は一度観たら、止められなくなるそんな作品。制作側はきっとアクションシーンの創作に命がけで取り組んでいるような気がしてならない。作を重ねる度に前作をも上回るアクションシーンをと拘りがハンパない作り込み方である。まさにエンタメの究極的表現を追求しているかのよう。今作の内容は明かしませんが、いままでに出てきたキャラもぞくぞくと登場し、最終コーナーをアクセル全開で突入しています。ドミニクとその仲間たちの活躍と、新たな敵との因縁の戦いがどんな結末を迎えるのか?想像するのも楽しいかと思える。こんなに豪華なキャスティングも早々ない。各シーズでゲストとして登場した俳優さんたちが蘇って出演するのは、ファンへのサプライズ、それとも狙ってか?もちろん狙ってます!!だからまた観たくなってしまうのです。
そんな訳で次回最終作が楽しみなわたし。ホントに終わってしまうのかは、正直疑ってしまうわたしです。もしや“スターウォーズ”のようにスピンオフ作品が登場するのではとも・・・。魅力溢れるキャラばかりのキャストなので、どんな角度からも切り込める気がします。
P.S. カッコイイ車、乗りの良いミュージック。エンタメ作品に理屈は入らないと、その王道を行く表現にどっぷりと浸かるのもたまにはいいかも?個人的な話ですが、ここ最近嫌なことが続きもやもやした気分でしたが、この作品を観て気分は断捨離です。そのようなひとがいたら、即映画館に直行しましょう。
# by eddy-web | 2023-05-24 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ615 “アルマゲドン・タイム ある日々の肖像”
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2023.5.17.

“アルマゲドン”で思い出すのはやはり、1998年公開のSFアドベンチャー作品。当時大ヒットを飛ばし、エンタメを代表する作品となり今もファンは多い。あれから25年が経ち、いままた「アルマゲドン」という言葉をタイトルにした作品が生まれた。言葉の意味を紐解くと新約聖書に記述された、終末に行なわれる善と悪の最終決戦とある。映画““アルマゲドン”は隕石に立ち向かう人間たちの戦いを表現していたのだが、今作は人の中にある自身との戦いとでも言うようなそんな物語。
舞台は1980年のニューヨーク。12歳のある少年の成長と後悔を、地味だがきめ細やかな演出で紡いでみせる。タイトルの““アルマゲドン・タイム”は、最後になるほどと胸に突き刺さる。“アルマゲドン”とは、正反対の作品は、本当の意味で「この言葉の示す意味」をしっかりと思い知らされる。
物語は少年を取り囲む、どうしようもない現実と矛盾した思いが交錯し、少年のこころに大きな傷跡を残し終る。実に地味な作品である。利益再優先の映画界でよくもこのような作品を創り上げたと、驚くばかりのわたし。とくに盛り上がるような要素も見つからず、淡々と少年に寄り添い多感な時期の主人公と向き合う。主人公は今で言うADHDだと思われる。落ち着きがなく、ひとと同じ行動が出来ない問題児。ただ何よりも絵を描くことが大好きで、その才能は誰よりも秀でている。そんな少年は人付き合いも不得意だし、自分の気持ちを素直に表現できるのは唯一、母方のおじいちゃん。何があっても見方をしてくれる、おじいちゃんは唯一無二の存在。この物語は監督であるジェームズ・グレイの実体験が生んだ自伝的作品とのこと。冷戦時のアメリカにレーガン政権が誕生する前夜のニューヨークの片隅で起こる。どこにでもある出来事だが、12歳の少年にとっては生涯を左右する大きな経験が描き出される。少年を観ていると、まるで自分の少年時代が重なってみえてくる。勉強は大嫌いで、いつも絵ばかりを描いていたわたし。わたしも間違いなく、いまならADHDに違いない。ぜんぜん恥ずかしいとか思いませんが…。ちょっと人と違うことすると、今の世の中はすぐに「何々ちゃんは○○ョ!」なんてレッテルをはる世の中ですが、この作品はそんな問題にも警報を投げかけているそんな気がします。盛りあがりはないものの、実に考えさせられる映画である。とても見近に感じるテーマは、見終わった後もその余韻が残り主人公のポール少年がこの後どんな人生を歩んでいくのか気になってしょうがない。そしてもうひとりの黒人少年ジョニーのことも…。結論を出さない物語は、ある意味リアルである。それこそ日常茶飯事の出来事はわたしたちと隣り合わせと言うことを伝えている。少年を取りまく環境は、無邪気で多感な少年のこころを容赦なく責め、社会の理不尽さや不公平さを痛感させられる。不条理の抗いながらも、大切なものを失って痛感する自分の無力さ。人ごとではなく、まさに合わせ鏡のように自分と向き合う時間がこの作品で感じます。自分はどれだけ人を傷つけて生きているのだろう?と考えてしまう。
時間の流れの中の一瞬を切り取った作品は、自文を振り返る切っ掛けとなるそんな作品です。こころに残る1本となり、ぜひ観て欲しいそんな作品となりました。
P.S. ポール少年のこころを思うと、胸が苦しくなります。家族のあり方や人と人との繋がりなど、さまざまな理屈では割り切れない問題がちりばめられ胸を揺さぶられる。主人公二人の少年はオーディションで選ばれたバンクス・レペタくん(ポール)とジェイリン・ウェップ(ジョニー)くん。素晴らしい演技で名優さんたちをも凌駕する。脇を固めた祖父役のアンソニー・ホプキンスはいつもどおり言うこと無しの存在感だし、母親役のアン・ハサウェイと父親役のジェレミー・ストロングも親のエゴを見事に表現していて、物語に深みをだす素晴らしい演技でした。でもやはり、一番は二人の少年です。少年にとっての善と悪の戦いは、この先どれだけ続くのでしょうか?出来ることなら純粋なこころを失わないで欲しいと願うばかりです。

# by eddy-web | 2023-05-19 18:20 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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