人気ブログランキング | 話題のタグを見る
よもやまシネマ692 “碁盤斬り”
よもやまシネマ692 “碁盤斬り”_e0120614_12071997.jpg


2024.5.17.

久しぶりの時代劇、碁盤斬りを鑑賞。しかも草彅剛主演となれば、観ないわけがない。どちらも大好きなジャンルと俳優さん。日本映画と言えばチャンバラです。黒澤監督の七人の侍を筆頭に、あげたらきりが無いほど名作揃い。近年では大ヒットを飛ばしたるろうに剣心シリーズは、、、時代劇の表現としてスピード感あふれる立ち回りとCGを絡めた演出に未来に続く映像表現を垣間見た。派手なアクションを取り入れた作品も大好きだが、個人的には地味だが時代背景を写し取ったような内容の、侍ものが好きな私。壬生義士伝ではどれほど泣いたかわからないほど、見るたびに涙を流した。また、藤沢周平原作の隠し剣 鬼の爪”“必死剣 鳥刺し”“武士の一分など下級武士を題材にした作品は好みの作品である。

さて、今回の作品碁盤斬りも、好みの設定である。てっきり時代小説の原作を元に創られたものとばかり、勝手に思っていたのだが、完全オリジナル脚本によるものと知りとても驚いた。それにも増して驚いたのは、元になったのが落語の演目として長く親しまれた「柳田格之進」の人情噺ということ。古典落語の名作に脚本家の加藤正人氏が3年半の月日をかけ書き上げた小説は、新たな解釈にオリジナリティを積み重ねエンタメ色を強めた作品へと生まれ変わった。その脚本を持ち込んだ先が、エンタメ性の強い作品でファンの多い監督・白石和彌氏。初めは地味な内容だけに、きっと関心を示さないだろとタカを括っていたそうだが、映像化に強い関心を持たれ今作が生まれたそうである。感想ですが、私好みの渋い作品で、テーマになっている武士道の精神が脈々と流れ沁みる作品に仕上がっています。やっぱ時代劇は良いですね。

劇中主人公cの娘お絹が言うセリフ「父は一旦こうと決めたら、何があっても後には引きません」の言葉がこの作品のコンセプト。簡単に言えば「頑固」とか「意地っ張り」とかということだが、主人公・格之進には一命をかけるだけのアイデンティティがありその強さには強く惹かれる。こんな人間には斬炎ながら、なかなか出会うことはない。ちょっと前にこのブログで「人は嘘をつく生き物」と言ったこと覚えてますか?だが今日の主人公・格之進は嘘をつかない。そして言い訳をしない。この潔さは今の世の中では、まず見当たらない人物。かっこいいが、なれるものではないことは誰もが解る。これこそが「武士道精神」という事なのだが、生きづらい現代社会においては簡単にできる事ではない。もし仮にこう言う人がいたら、きっと順応性が問われ「空気を読めない人」的に扱われてしまうのだろう・・・。映画を観ると、確かにそういう部分が垣間見えてくる。不器用な生き方しかできない、そんな主人公ですがある意味憧れます。

さて、格之進を演じた草彅剛くん、いやさんですが時代劇は初めてかと思いますが良い味を出しています。“ミッドナイト・スワン」では、その年のアカデミー賞の主演男優賞を獲得しその演技力が高く評価されたのは記憶に新しい。あの細い身体のどこから、あのほとばしるエナジーを発するのかと驚かされる。いい俳優さんになりました。なんかの記事で将来「笠智衆」さんのような俳優さんなると書かれていたことが思い浮かびます。「笠智衆」さんのい名を出しわかる人は、かなり高齢の方。昭和の大スターと言っても、まだピンとこない人は、寅さんに出てきた帝釈天の御前様と言えば解るはず・・・。それでもわからない人は、どうぞ調べてください。若い頃から老け役が多く、晩年は脇役には欠かせない存在になっていた。言われてみれば、草薙さんも特に美形というわけではないし、どちらかといえば地味な存在。でも二人に共通するのは、深みのある憂いと優しさではないだろうか?今作碁盤斬り”では、そこが間違いなく溢れ、「武士は食わねど・・・」の誇りが見る側にしっかりと伝わる。派手な立ち回りはないが、堂々とした殺陣はとても迫力があり素晴らしかったです。一人娘お絹役を演じた清原佳那さんもまだ若いと思いますが、凛とした父譲りのブレない精神を貫く難しい役をしっかりと演じまるで本当の親子のようでした。多分演技を超えたところで結ばれた、互いの信頼関係がこの作品の中で表現されているのだろうと感じます。脇を固める俳優陣も超豪華で、國村隼、小泉今日子、斎藤工、市村正親、など、しっかりとこの作品の脇を固め、重みのある素晴らしい演技を披露しています。これはお勧めです。ぜひ、自身の汚れた脳を浄化しに、劇場に足を運んでください。

P.S. 今作品に使われている、タイトル文字が、あまりに美しく見惚れてしまいました。印刷関係のものには全て使われているのですが、映画のタイトルでは違う文字が使われていました、なぜ???なんか意味でもあったのでしょうか?変なところに目が入ってしまうのは、職業病の性。プログラムに多くのクリエィターたちが創作したポスターが載っていましたが、どれも魅力あふれる作品ばかりで欲しくなります。ぜひ、販売してくれる事を願います。




# by eddy-web | 2024-05-19 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ691 “猿の惑星:キングダム”
よもやまシネマ691 “猿の惑星:キングダム”_e0120614_12441087.jpg


2024.5.14.

最新作、猿の惑星:キングダムを鑑賞。映画「猿の惑星」シリーズは第1作が1968年に発表され1973年制作の「最後の猿の惑星」まで全5作で完結を見た。第1作はSF映画史に残る名作として、今なお語り継がれている。確かに見た人は解るが、ラストシーンは誰もが「あっ!」と驚く驚愕の結末でした。単なるSF映画というだけでなく、地球の未来を予感させる人間の愚かさが象徴させた作品でした。幸い映画のようなことにはならず、現在もなんとか平和を維持している人間。この作品はいろいろな意味で、地球の未来を考えさせる問題定義になった。それから38年の時を経てリプルートされ制作されたのが今作の先駆け「猿の惑星:創世記(ジェネシス)だった。物語は人間の手で育てられた猿(シーザー)が、アルツハイマー治療薬の実験により高い知能を保有することにより、人間社会における猿たちの扱いに激怒し暴動を起こして行く様を描いている。前シリーズの謎解き的な発想から始まり、新たなシリーズは見事にその魅力を開花させ新世代のファンを取り込むことに成功した。40年近い技術の進歩に伴い、内容もさることながら、映像技術(CG&パフォーマンス・キャプターの融合)は前シリーズとは比較にならないほど、リアリティな表現が可能となり、SF作品の可能性をさらに高める結果を生みました。ただ、ここで忘れてはならないのは、第1作のあのラストがなければ現在まで延々と続く物語は受け継がれていなかったという事。そのリスペクトがあればこその「猿の惑星」シリーズではないだろうか?どんなに技術が進歩しても、本質を見失っては作品の価値は生まれない。私は古い人間なので、第1作に込められたメッセージが今なお記憶に残り、この作品をSF映画史上(猿の惑星シリーズ)最高作と感じています。あと個人的には私の中では、新シリーズは前シリーズと繋がってはいるものの、全く別の世界の話として受け止めています。そうした方が違和感なく鑑賞できるのと、想像力が別の形で膨らむそんな気がしています。

さて今作、猿の惑星:キングダムは新シリーズのリプルート3部作で主人公だったシーザーが亡くなりひとつの区切りとして完結を見せた。それから300年後の世界を描いたのが今作である。人間以上の知性を備えた猿たちは部族ごとに集落を作り、コミュニティを広げ平和に暮らしているところから始まるのだが・・・。今作は猿たちが人間に変わって地球を支配しているところから始まるのだが、第1作同様に知恵を持った分だけ権力を誇示するものが現れ、人間社会が主流だった頃と同じ争いが再び芽をふき始める。形は人間から猿へと変わったものの、地位や権力が生み出す愚行を浮き彫りにし、平和に対する考え方を改めて問いただす形で物語は創造されています。シーザーが作り上げた社会で「猿は猿を決して殺さない」という絶対的約束事が300年の時を経て、完全に失われている状況になっている。ここがこの物語の肝ではないでしょうか?猿というモチーフにしてはいるものの、これは人間を映し出す合わせ鏡のようなもの。今尚地球のあちこちで起きている戦争を見れば明らかな事。互いを信じ合い、心を開いて尊重し合う時代は本当に創り上げることができるのでしょうか?今作でメイという人間の女性が登場し、とても重要なキーの役割を果たしています。敵なのか味方なのかもわからない、最後まで不透明な描き方をしています。主人公のノア(猿)との、心のつながりはしっかりと築いていますが、越えられない壁があることは事実。これからの新たな展開が気になるところ・・・。現世と同じで結局は、愚かな行動を正すことは難しいということかも知れません。例え猿だろうが、人間だろうが???

初めに言いましたが、前シリーズとは別物として捉えれば、なかなか良く出来た作品ではないでしょうか?単純に面白かったですし、次回作への期待も膨らみます。この後、人間が何を企むのかが気になります。人間同士でも共存できない事実を考えれば、「人間と猿」の共存なんて夢のまた夢なのかも知れません。残念ですが・・・。

P.S. 視覚効果が生み出す映像美の凄さは、等々ここまで来たか?といったところ。そこは第1作とは比べる次元ではありません。でも第1作のインパクトを超える作品を創り上げるのは、至難の技ではないでしょうか?期待していますが・・・。

※そう言えば先日観た、“ゴジラxコング:新たなる帝国”の内容が、酷似しています。「ニワトリがさきか?卵が先か?」と言ったところですが、ちょっと気になりました。



# by eddy-web | 2024-05-15 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ690 “ソウルメイト”
よもやまシネマ690 “ソウルメイト”_e0120614_13313676.jpg


2024.5.09.

イマイチの体調でしたが、今日までの公開だったので逃すまいと観に来たソウルメイト。無理して来た甲斐がありました。お釣りが来るほどの素晴らしい感動をもらい、ず~~っと余韻に浸っています。先週に引き続き、涙涙の私好み感動作品。韓国映画の勢いは止まる気配もなく、次々に素晴らしい作品を創り上げています。日本も負けてはいませんが、頭ひとつ韓国映画に差をつけられている感じがします。

さて、感想です。子供の頃、母から厳しく言われていた言葉「嘘をついてはいけない!」。確かにそうなのだが、人は元来嘘つき。自分の都合よく、簡単に嘘をつく。年を重ねるたびに、どんどん罪悪感が薄れ「嘘も方便」と開き直るようになる。恥ずかしい限りだ。嘘にも大きく分け二つの形がある。ひとつは絶対についてはいけないもの。もうひとつは、時には必要なも。できれば正直に生きるに越したことはないのだが、そうもいかないのが人間。人を裏切るのは良くないが、真実を語らない方がいい時もときにある。

ソウルメイトは私が知る限り、最も美しい嘘のような気がします。ソウルメイトというタイトルにひかれ鑑賞したが、そうきたか?と思わせる内容でした。人生にたった一人でもこの映画のような人間関係を築けたら、どんなに幸せだろう。日本ならさしづめ「親友」というのだろう・・・。私は昔からこの言葉には違和感を感じている。何故なら親友の親って「親」って書くじゃないですか?親と同等の関わりって、絶対ないと思っているからである。自分の全てを曝け出せる関係は、相手を尊重しさらに信用してできる心の絆。親は血という固い結びつきがあり、その分理屈抜きに良くも悪くも重たい。

ソウルメイトの主人公ふたりが、眩しくて美しい。互いに相手を思いやる心のあまり、時に激しくぶつかり合いそしてまた、相手を想いやる。互いに秘めた心の内が、少しづつ解き放され「2人の秘密」が明らかになっていく。こんな友達がいたら、どんなに生きることが素晴らしいものに思えることだろう。先週観たコット、はじまりの夏もめちゃくちゃ感動しその余韻に何度も涙しましたが、今作も鑑賞中はグチャグチャ。そしてコット、はじまりの夏同様に、余韻がおさまらず、いろいろなシーンを頭に浮かべては涙腺が緩み、ほぼダメおやじ状態に至っています。

主演の女優さんが2人とも素晴らしい存在感を生んでいます。ひとりはミソを演じたキム・ダミ。自由奔放に振る舞う表の表情とは裏腹に抱える心の奥底に抱える深い悲しみの両面を、繊細に演じ分け胸を締め付ける。また、親友ハウンを演じたチョン・ソニもまた、決して裕福な家庭ではないが親の愛を全身で感じなが何不自由なく育ったが、自分の意思では何事を決められない内向的な性格を見事に演じている。真逆の性格の二人が、互いに自分にないものを求め惹かれ合う。16年という時の流れの中での、ふたりの秘密が紡がれていく物語は2点3点と予想を裏切る展開になっている。涙無くして語れない作品だが、とても幸せな気持ちにさせてくれました。ここまで相手を強く想うことのできる関係は、素敵だと思います。羨ましい限りです。女同士の友情を疑っていた自分ですが、心改め謝罪します。偏見でした。男同士でもできないことなので、ちょっと心が歪んでいました。これからは、男とか女とか関係なく心から慕える人間関係を築いて行こうと思います。70歳の親父が今更ながら、いうようなことでもないのですが・・・。心が洗われるような、美しい作品に出会え2週連続で豊かな気分を得ることができました。映画はやっぱり、心の栄養剤です。

P.S. 韓国の済州島が背景になっていますが、とても美しく二人の関係に色を添えています。また、ジャニス・ジョップリンの名曲が蘇り美しいシーンをより際立てた演出が、とても素敵です。おじさんにはたまりません。映画の中に知っている俳優さんが、いっぱい出てきて嬉しかったです。ハウンの両親や二人ともめ追いかけてくる店の主人など・・・。いっとき韓流ドラマにハマりまくり、それらドラマで何度か観た俳優さんたち。みなさん、いい味を出す名バイブレイヤーです。こう言う俳優さんたちのおかげで、いい作品は生まれるのでしょう。冒頭とラストに出てくる、ミソの大きな肖像画。とても綺麗です。鉛筆で丁寧に描かれ、愛情が画面から溢れだしこの絵を思い浮かべるだけで涙が溢れ出してきます。お勧めの1本です。ぜひ、ご覧あれ。※この作品は中国の作品を、ミン・ヨングン監督がリメイクした韓国映画です。オリジナルもぜひ、観てみたい作品です。



# by eddy-web | 2024-05-10 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ689 “コット、はじまりの夏”
よもやまシネマ689 “コット、はじまりの夏”_e0120614_12594262.jpg


2024.5.03

GW真っ最中、何処にいく予定もなく普段通りマイペースで自分の時間を楽しんでいる私。今日は地元のミニシアターに朝一で映画を観に!前から観たかった作品なのだが、朝一しか放映していないのでやって来た。朝一に映画を観るなんて、何十年ぶりが思い出せない。もしかしたら小学生のとき以来かも知れない。自転車でいつものようにやって来たが、こんなに清々しいとはついぞ知らなかった。こんな発見も何か新鮮である。

さて、観に来た作品はコット、はじまりの夏。ある少女のひと夏の経験を情緒豊かに描いた、アイルランド制作のヒューマンドラマである。いっぱい映画を観ている私ですが、特にヒューマンをテーマにしたジャンル作品が大好き。今までも名作、傑作など心に残る沢山の作品がある。今回観たコット、はじまりの夏は間違いなくそのジャンルの中でベスト10に入ってくるような作品になりました。物語はひとりの少女(コット)が、経験するひと夏の出来事を詩情豊かな映像をからめ、人と人の絆を紡いでいく。コットは自分を上手く表現するのが苦手な子。家庭的もあまり恵まれているとは言えず、父母はいつも言い争いをしている。家族は兄弟も多く真ん中に当たるポジションもあり、存在感もやや薄い。そんな中母に新たな命が宿り、出産が済むまで、親戚に当たる2人暮らしの夫婦にひと夏の間預けられることになる。コット、9歳。1981年の夏、アイルランドの田舎町を舞台に、預かり先の夫婦との短い生活の中、今までに味わったことのない豊かな愛に触れ、少女はひとりの人間として成長していく。ラストシーンは忘れることのできない、名シーンとなり思い浮かべるだけで涙が溢れてくる。

感想です。また宝物がひとつ私の中に残りました。名作です。主人公コットを演じたキャサリン・クリンチの透明感溢れる瑞々しい演技は、観るものの心を掴んで離しません。成長していく姿は、彼女の未来が輝いてみえる。そして彼女をそっと包み込むように無償の愛を注ぎ込む、夫婦アイリンとショーン。強い絆で結ばれた2人の姿は、コットの心に沁みていき閉ざしていた心の扉が次第に開いていく。いつしか3人は本当の親子のような関係になり、強い愛情に結ばれかけがえの無い家族となっていく。アイリン役のキャリー・クローリーの演技が素晴らしいです。優しい眼差しの中に凛とした強さを漂わせ、コットを包み込むように慈愛の念を惜しみなく注ぐ。そして夫ショーン役を演じたアンドリュー・ベネットの演技も、キャリー・クローリー同様に心に刺さる。寡黙で無口な男だが、次第に心を開いていきコットとの距離をどんどん縮め、いなくてはならない存在へと変わっていく。コットは自分と同じ匂いを感じ、知らず知らずに心を開いていく。自己を表に出すことが苦手な人間だった2人は、実は似たもの通し。アイリンとショーンには辛い過去があり、それが2人を強い絆で結んでいたことを知りコットは本当の愛を知る。また物語の中では、唯一ダメ人間を演じた父親ダンを演じたマイケル・パトリックも、この作品には絶対不可欠な存在で、その演技にも拍手です。

アイルランドの映画はいつも大自然を背景に、そこで慎ましやかに暮らす人々の姿を映し出す。アイルランドという土地が持つ、どの国にもない神秘的な自然の力がそこで暮らす素朴な人々の人間臭さを生み出すのかも知れない。昨年観たイニシェリンしまの精霊も毛色は違うものの、今作同様に間違いなく人間の原点回帰を描いていた。今まで“ONCE ダブリンの街角ベルファストと鑑賞したが、どれも心に残る名作です。アイルランド映画特有の「寡黙な世界観と繊細な詩的映像表現」は、私の心を完全に掴んで離しません。これからも楽しみな映画界の国のひとつです。

P.S. 今作コット、はじまりの夏を監督したのは、長編劇映画デビューとなるコルム・バレード。ドキュメンタリー作品を中心に映像を撮り続け、今作でデビューを飾りました。この作品は多くの賞で高く評価を得て、すでにアイルランドが生んだ才能とまで言われているそうです。これからの活躍に目が離せません。



# by eddy-web | 2024-05-07 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ688 “ゴジラ×コング/新たなる帝国”
よもやまシネマ688 “ゴジラ×コング/新たなる帝国”_e0120614_14464562.jpg


2024.4.26.

新作で一番楽しみにしていた作品、ゴジラ×コング/新たなる帝国を鑑賞。ゴジラを愛して70年(実質60年)。ハリウッドが放つ最新作やいかに・・・。

率直にファンとして言わせてもらいますが、残念の一言。はじめて観る人には、それなりに楽しめるエンタメ作品になっているとは感じます。日頃、このブログでは批判的な記事を投稿したことのない私。それはどの作品も時間とお金を使い、製作陣が一生懸命に創られていることをリスペクトしているから・・・。しかし「ゴジラ」映画には、強い思い入れがあり映画という枠を超えた拘りがある。アカデミー賞を獲ったゴジラー1.0”は、素晴らしい出来で、何度観ても感動するものになりました。比べてはいけないことは重々承知の上で、言わせてもらいます。

ゴジラ×コング/新たなる帝国ですが、「ゴジラ」にも「コング」にも全く敬意を払っていない酷い扱いをしています。まずこれが許せない。「ゴジラ」にも「コング」にもポリシーがあり、誕生した時のコンセプトがあり、そこがファンの胸に響いたのは間違いのない事実。それを思うとここまで面白おかしく、人の手で弄ばれた作品にはガッカリです。例えば、ゴジラは走らせちゃいけません。海へジャンプなどもってのほか。コロッセオに身体を丸めて眠る姿を、誰が望んでいるのでしょうか?コングだってそうです。虫歯が痛くて顔を顰める表情は親近感を感じる前に、違和感を感じます。その上義歯を装着など・・・。人よりに寄せた作品コンセプトだとしても、これは賛成しかねます。ハリウッドの手により、ゲーム感覚で人気キャラを面白おかしく創られた、そんな作品です。

これだけ言いたいことを言った後に変ですが、ゴジラ映画とは思わずモンスターを題材にした娯楽作品と思えば、これはこれで楽しめる作品かもしれません。モンスター共演のアベンジャーズ版ってことで、いいのではないでしょうか?ゴールデンウィーク真っ只中ですので、子どもと一緒に観るのもありかも・・・。ちょっとグロい表現もあるので、そこは目を瞑ってください。

今回、ゴジラとコングのほか様々なモンスターが出てきますが、特に魅力的なキャラは見当たりません。完全に脇役という感じが否めないものばかりで、ゴジラにもコングにも絶対勝てないと観れば思うはずです。特にメインのモンスター(本作ではタイタンと呼ばれている)シーモはただ大きいだけの爬虫類。全然イけてません。そう思うとキングギドラのキャラクターデザインは秀逸だと、今更ながら思います。強くてカッコイイです。あと私の大好きなモスラもいいところでてきて活躍します。昔から美味しいところを全部持っていく正義の味方。今回も大活躍ですが、ハリウッド版は妙にリアルでりょっと気持ち悪い感じです。蛾がモチーフですから、これが本当の姿なのでしょうが・・・。長年日本のモスラを観てきたわたしには、イマイチ伝わるものがありません。平成に創られたモスラシリーズも、海に潜ったりした時はちょっとガッカリしました。バトラまでは許せたのですが・・・。顔が可愛くないのと優しさが表現されていない感じがします。すみません文句ばかりで!!ってことで、このくらいでやめておきましょう。

ゴジラ世代のお願いですが、日本の“ゴジラ”がアカデミー賞で高い評価をえたのは、脚本をはじめ様々なクリィエーターさんたちのスキルの高さが認められ証。肩を並べた表現力にさらに磨きをかけ、新作を創って欲しいと願っています。個人的には「モスラ」の復活を見てみたいと思います。可愛い幼虫もまた観たいです。

P.S. 近々新作の“猿の惑星”が公開予定ですが、めちゃ楽しみにしています。予告編を見る限り、ゴジラ×コング/新たなる帝国は、振り返ると“猿の惑星”とのタイアップのように写りました。まだ観て居ないので、なんとも言えませんが???第一作目の“猿の惑星”を超えるシリーズの作品は、残念ですが現れていません。ラストシーンは映画史に残るもので、いま観て心が揺さぶられます。宇宙飛行士テーラーの衝撃は、人間の犯した罪の象徴として描かれた傑作です。




# by eddy-web | 2024-05-03 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



エディデザイン室
by eddy
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


logobr.gif