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わたしの大好きな映画(BESTチョイス)其の十六/“アポカリプト”
わたしの大好きな映画(BESTチョイス)其の十六/“アポカリプト”_e0120614_16092462.jpgわたしの大好きな映画(BESTチョイス)其の十六/“アポカリプト”_e0120614_11000801.jpg今回紹介する映画はマヤ文明をモチーフにしたもので、2つの部族間でおきる戦いで捕虜になった若者が生贄になりそうになり、そこから生き残りを掛ける逃走劇として描かれた作品です。メル・ギブソンが監督した作品で、その表現があまりにも過激かつリアル暴力的なためR-15指定となっています。確かに目を覆いたくなる場面の連続で、女性や子どもにはお勧め出来ない。だがマヤ文明の神秘な世界がベースとなり、多いに男心がくすぐられる作品ではある。肝心のマヤ文明はあまり突っ込んで描かれていないので、そこを期待して観るといささか物足りないひともいるかと思います。とは言えリアルな逃走シーンの連続で息もつけない。そう言う意味では歴史アクション映画とでもいえる作品。アカデミー賞など多くの賞にノミネートされたが、評論家からは賛否が大きく分かれた。私は舞台への興味から鑑賞したが、そのスピード感溢れる映像の流れとリアルな演出にかなりのインパクトを受けしっかりとこころに残るものとなりました。「マッド・マックス」で華々しくデビューを飾り、スターダムを駆け上がり、その後監督・脚本・プロデューサーと柿に渡り活躍するアメリカを代表する人物となっています。“ブレイブ・ハート”でアカデミー監督賞を授賞し、名実ともにその実力を認められることとなった。数多くの歴史スペクタルを監督していて、あまり知られていない役者を起用したり、歴史上使われた言語や衣装、時代考察に徹底的に拘り製作することで知られている。評論家の間では、その拘りは単なる個人的イデオロギーを表現しているものとも言われているらしい。今日紹介した“アポカリプト”や、キリストの最後を12時間を描た“パッション”など常に話題が尽きない。いずれにしろその表現はいつも強烈なインパクトが残り、脳の中を駆け巡ってしまう毒の効果がある。まるで評論家に挑戦でもしているような、そんな気さえしてしまいます。私はまさにこの毒に侵されてしまったひとりかも知れません。はじめに言いましたが、女性や子どもにはあまり見せたくない作品ですので、よくよく考えてご覧下さい。
P.S. 昨日TVで“ハクソー・リッジがやっていて再度鑑賞しましたが、映像表現への拘りは一貫していると感じました。近々“リーサル・ウェポン5"が公開予定だった洋ですが、コロナの影響で遅れてしまっているようです。そう言えば新型コロナウィルスに感染して入院したとの報道がニュースに流れていましたが、無事退院したようです。

by eddy-web | 2021-02-21 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ534 “すばらしき世界”
よもやまシネマ534 “すばらしき世界”_e0120614_16092462.jpgよもやまシネマ534 “すばらしき世界”_e0120614_16484090.jpg




2021.2.16

先週久しぶりに映画を堪能したわたし。お陰でしばらくは精神バランスを保つことができました。そんな中見たい作品が公開され、立て続けはと躊躇もしたが我慢出来ず映画館へと足を運んでしまった。作品は“素晴らしき世界”。意図した訳ではないが、2週続けてのヤクザがベースの映画である。テーマはいっしょでも切り口は全く異なり、社会派とでもいうようなかなり現実味の濃い作品となっている。監督・脚本は西川美和さんで、たまたまTVに出ていたの観この作品のことを知りました。今注目を浴びる女流監督のひとりで、以前“長い言い訳”という作品を拝見しファンになりました。女性ならでは視点はきめ細やかな演出に繋がり、しっかりとこころにメッセージを残してくれる。そんな彼女の作品に主演が役所広司氏となれば、間違いないと思いいても立ってもいられず劇場へ。
感想ですが、思ったとおり素晴らしい作品でいろいろと考えさせられ「すばらしき人生」というタイトルの意図を自分なりに考えてみました。「身分帳」佐々木隆三作という小説が元になった作品だとTVで語っており、長い時間をかけ熟成したとの話。もともと時間をたっぷりかけ取材や構成を重ねる職人はだの監督さんらしく、映画を観るとなるほどと頷くきめの細やかな演出が沢山ちりばめられ奥行きのある作品に仕上がっています。先週観た“ヤクザと家族”はエンタメの強さが強く出ていましたが、ある意味真逆の視点で道を一度外れてしまった人間(ヤクザ)の人生の厳しい現実に寄り添い描かれています。“ヤクザと家族”でその世界にかかわる人たちの厳しい現実はある程度知ることは出来たが、今作はさらにその周りへの影響などさりげなく描かれ現実味あふれる作品となっていました。反社会というレッテルの中で生きることの難しさを追求しただけに留まらない、社会の中で生きる多くのマイノリティの人々にもスポットをあてた作品として創り上げられている。人はひとりでは生きては行けないことを実感させられる。
主人公三上政夫演じた役所広司さんは、言うこと無しの演技力で時に怒りを爆発させ怖ささえ覚え、そしてその裏側にある孤独感を見事に見せています。この方は間違いなく日本を代表する俳優さんと呼ばれる人で異論はないはずである。物語が進みラストが近づくとこころの中の「正義」が、いつ爆発してしまうのか気が気でなくハラハラドキドキのしっぱなしでした。そのあたりの演出が絶品で、ひとのこころの中にある無意識の差別に現実の重さを思い知らされる。ひとはいつから「人を思うこころ」を失ってしまった乃でしょうか?福祉という世界の中で生きるひとの中にも、偏見や差別があるということ織り込まれ考えさせられる。悪いひとなどいないのだろうが、きっと知らず知らず人は人を傷つけている。そんな日常を振り返る、ひとを思いやるこころを失わないようにしたいと心底思いました。出来るだろうか???いままでどれだけひとを傷つけて来たのかと思えば後悔ばかりが胸にわく人生です。『すばらしき世界』で生きられたなあァ~~と、終われる人生でありたと願うばかりのわたし。まずは良い作品に出会えたと、こころから感謝です。
P.S. ラスト近くの展開をみているうちに、何故か相模原障害者施設殺傷事件を思い出してしまいました。独りよがりな考えと善悪の判断基準は表裏一体なものなのか?と思え背筋が寒くなる思いでした。ほんとうの優しさって・・・。一度しっかりと考えてみなければなりません。
※ライター津乃田柳太郎役の仲野太賀さんが、とても印象に残りこころに刻まれました。今後の活躍を期待しています。
by eddy-web | 2021-02-17 16:49 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
わたしの中の大好きな映画(BESTチョイス)其の十五/“セブン”
わたしの中の大好きな映画(BESTチョイス)其の十五/“セブン”_e0120614_16092462.jpgわたしの中の大好きな映画(BESTチョイス)其の十五/“セブン”_e0120614_17434972.jpg



今日紹介する作品は“セブン”。1995年公開の作品は、ブラピとモーガン・フリーマンが共演したサイコサスペンス。そのラストの衝撃は、観る者すべてを驚愕させるもので今もなお記憶に残る作品です。キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、それを追う血気盛んな新人刑事と退職間近のベテラン刑事にスポットをあて物語は展開する。この作品のファンはきっと多いはず・・・。映像表現が独特で内容に特化したセンスの良さと、ノイズを活用した音響効果により、シリアスで奥深いダークな世界感を創り上げています。特に映像は銀残しという特殊な現像方法を使い、コントラストの強い表現になり雰囲気のある画像に仕上がっています。
“リバーランズ・スルー・イット”で高い評価を得たブラピがそのあとに出演した作品ですが、本人曰く、この映画で自身の演技の幅が広がったと語っています。確かに観ればなるほどと言える演技で、モーガン・フリーマンを相手にインパクトのある存在感を示しています。殺人現場のリアルな表現があまりに不気味で目を覆いたくなる作品でしたが、最後まで息のつけない物語となっています。ところが思わぬ展開がおこり、ラスト近くで犯人が自首してくる。観客はえっ!まさかこんな終わりはないだろうと、思った瞬間の大どんでん返し。この衝撃は映画史に残るラストでは無いでしょうか?見終わった後の何とも言えない不快感はしばらく続き、そう言う意味でもこころに刻まれる一品です。
個人的な感想ですが、同じ1991年放映のTVドラマ「沙粧紗子 最後の事件」などその後創られた日本の刑事ドラマには結構影響を与えた作品ではないでしょうか?ラストの表現はとても重要な映画のポイント。それによって忘れることの出来ないものになるということを、証明したような作品では無いでしょうか・・・。
P.S. “エイリアン3”でデビューを飾ったデヴィッド・フィンチャー監督の第2作目となったこの作品は興行的にも評価も高く大成功を収め監督のさらなる飛躍の第一歩となりました。あとで知ったのですが“エイリアン3”では多くのトラブルに見舞われた上、失敗作の烙印が押され監督はしばらく映画制作から遠のき「映画を撮るくらいなら大腸ガンで死んだ方がまし」と言っていたそうです。そんな経験を経てフィンチャー監督は、完全主義者と呼ばれるようになり、時に俳優さんに100回以上のリテイクを出す拘りの人になったそうです。
シリーズもの中では“エイリアン”はみなそれぞれに面白いエンタメだとわたしは思っています。プレデターと絡み始めてからは、正直チョット・・・て感じにはなりましたが。
by eddy-web | 2021-02-15 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ533 “ヤクザと家族”
よもやまシネマ533 “ヤクザと家族”_e0120614_16092462.jpgよもやまシネマ533 “ヤクザと家族”_e0120614_16094744.jpg




2021.2.2.

2回目の緊急事態宣言がだされ、息を潜めて暮らす毎日。出歩くことすら罪悪感を感じ、周りの目を気にして生きる息苦しさ・・・。映画など観て良いのかと考えもするのですが、メンタルを保つのに絶対に必要なわたしの趣味は、精神安定剤のひとつ。混雑状況を確認し、1ヶ月ぶりに劇場へと足を運びました。
選んだ作品は“ヤクザと家族”。監督は昨年“新聞記者”で日本アカデミー賞をはじめ、多くの映画賞を手にした藤井道人監督が脚本とあわせ制作した話題作。前作では報道携わる人間社会の不条理を浮き彫りにし、観る側にひとつの問題提議を浮かび上がらせてみせた藤井監督。今回の作品もその流れは継承され、すでに過去のものとなりつつあるヤクザの世界にスポットをあて、見事に「人権」というテーマを背負い表現してみせています。
昭和時代に日本男児に、義理人情の世界を表現し楽しませくれた任侠映画。高倉健や菅原文太といった俳優を輩出し、高い人気を誇ってきたドル箱の映画分野。時代と共にその表現は変化をとげ、娯楽という視点はやがてリアルに以降。深作欣二監督が世に送りだした “仁義なき戦い”はノンフィクション映画として、70年代代表するエンタメの象徴になりました。時代の波は浮いては沈みを繰り返し、いまもなお人気のテーマとして生き残っています。近年では北野武監督の“アウトレイジ”シリーズが人気を誇り、鬼気迫るバイオレンスドラマは「全員悪人!!」と言い切り、その派手な演出は観客の度肝を抜くものとなり北野監督の名を不動のものにしました。
さて、今作“ヤクザと家族”、はヤクザという特殊な世界を背景にはしていますが、過去のヤクザ映画とは一線をかく作品となっています。もちろん裏社会の舞台はしっかりと押さえリアルな世界感でまとめ上げられてはいます。ただ藤井監督は任侠の世界を表現するのでは無く、時代の流れに抗うことすら許されない少数の人間たちの生きざまと苦悩を浮かび上がらせ、格差を生み出す現代を象徴する形に創り上げています。コロナ禍のいま、ヤクザでなくとも生きづらい世の中を、ある意味格差社会の現代がかかえる危機感を訴えています。
ヤクザを肯定する気はさらさらありませんが、人として生きる道を絶ってしまうほど人間は偉い存在なのでしょうか?今作は一歩道を踏み外すと、ひとは生きて行けないことを思い知らされる、哀しい末路を描き出し考えさせられます。主人公山本を演じた綾野剛は期待通りの演技で、繊細な役どころを見事に表現しています。対する主人公と契りの杯をかわした親分(芝崎)を演じた館ひろしは、物静かな出で立ちの中キラリと光る研ぎ澄まされた眼光を時折みせ迫力満点。その使い分けが半端なくゾクっとさせ、懐の深い男の生きざまを表現し渋さ全開です。脇を固めた俳優さんたちも、それぞれの個性を遺憾なく発揮し、重厚感あふれる作品を創り上げてくれました。先ほどもちょこっと触れましたが、ヤクザを擁護する考えはありません。むしろ社会に及ぼす害を思えば、無いこしたことのない存在かとも・・・。それでもそれを単純に消してしまう世の中が正しいとも思えないのは、この作品に込められた社会が抱えるマイノリティの権利が、裏側にしっかりとメッセージして表現されているからでは無いでしょうか?かなり重たい作品なので、ストレスの発散は出来るどころかむしろ抱えてしまうような作品です。でも良い作品ではないでしょうか。
余談ですが、ヤクザより恐ろしい現代の凶器がネット社会だということがしっかりと盛り込まれ、背筋が寒くなります。
P.S. ヤクザという社会は一括して「反社」と扱われ、過去の存在となりその姿を観ることはほとんど無くなりました。昔(昭和)はそれ風のひとが街にあふれ、肩で風をきって闊歩していたのを覚えています。風呂屋にいけば必ずと言って良いほど、背中に見事な入れ墨をしたオジサンがワンサカといました。こどもの頃どんな人かも解らず、ずっと後ろからその背中の絵を観て感動してた自分がいます。この作品の中で、暴対法の強化によりヤクザは携帯も持てず、その子どもは幼稚園にも入れないということを知りました。ヤクザを止めても人間扱い(口座、保険、家)されるのに5年はかかると言われる現代。ささやかな幸せさえ掴むことを許されない現実を知ると“ヤクザと家族”という、タイトルの本当の意味がじわっと沁みてきます。ラストシーンの山本をしたってていた翼(磯村勇斗)と、山本の娘・彩とのシーンでは思わず涙してしまいました。何もかも失ってしまった山本の最後の台詞「ごめんなぁ~っっ」は、胸に刺さります。
久しぶりの投稿で興奮して長文になり(^.^)ご(-.-)め(__)ん(-。-)ね(^.^) 許してください。


by eddy-web | 2021-02-03 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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