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よもやまシネマ426 ”メアリーの総て“
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2018.12.27

久しぶりに銀座に出向いた。師走の銀座は以外と落ち着いていて、さすが銀座という感じ。何がさすがって、ちゃらちゃらした人がいない大人の街ということ。ちまたでは景気は上向きと言っていますが、それもあまり感じません。人通りも思っていたほど多くなく、落ち着いた年の瀬です。
さて、今日観に来た作品は“メアリーの総て”。前からちょっと気になっていた作品で、あの怪奇小説「フランケンシュタイン」の生みの親(原作者)を題材にした映画です。「フランケンシュタイン」と言えば、アメリカを代表する怪物。わたしがすぐ頭に浮かぶのは、怪獣映画「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」。東宝の怪獣映画の中では、ベスト3に入るわたしの評価です。後思い出すのは、水木しげるさんの描いた「ゲゲゲの鬼太郎」の日本の妖怪と西洋の妖怪との大戦争。個性豊かなキャラたちがそれぞれの特技を生かしての攻防戦は、それはそれは子どもたちのこころを掴んで離しませんでした。と言ったところがわたしの中のフランケン。後は怪物くんかな・・・。実は単体での「フランケンシュタイン」映画は観たことがなく、イメージでは悲しい怪物という感じです。そう言えば小さい頃TVドラマで観た「恐怖のミイラ男」の最期が悲しくて、泣いた事を覚えています。
さて、映画ですが中々の重厚感で気品さえ漂う質の高い作品でした。原作者メアリー・シェリーが18歳という若さで生み出した小説「フランケンシュタイン」が生まれるまでの半生を描き出しています。まず驚いたのが書き上げた人物が女性だったということ。そして見終わると、「なるほど・・・」という気持ちが湧いてきたこと。この作品に巡り会わなければ、一生こんな物語の誕生秘話を知ることはなかったでしょう。地味な作品ですが、映画の持つ役割(歴史解明)を充分はたした作品に仕上がっています。妄想の中で「フランケンシュタイン」の姿(昔の映画作品?)が、ちらっと出てきますが、あくまでも演出効果のひとつ。見終わると人間の業の深さと身勝手さに打ちのめされ、世の中で一番恐い怪物は人間だと言うことを思い知らされます。自身に起きた辛く悲しい境遇を反映させ怪物(フランケンシュタイン)を生み出した、メアリー女史の反エネルギーに驚かされます。怪物をテーマにした作品の多くは、たいてい悲しいラストを迎えます。ただ恐いだけでなく、その裏側にある真実の深さと重さを伝え、観るものに共感を投げかけます。そして自身の生き方を見直すきっかけすら喚起してくれます。ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、わたしはこの作品“メアリーの総て”で感じました。時代背景を丁寧に創りあげた美術や衣装など、観るところは至る所のにあり歴史の勉強にもなる作品です。即「フランケンシュタイン」の原作を読みたくなりました。主人公メアリーを演じたエル・ファニングは何度かお目にかかっていますが、少女さを残しながらもしっかりと大人の女性に変貌していることが見て取れます。上品な顔立ちの彼女はお姫様役が似合うひと。そんな彼女がひとつ殻を破った作品と言えるのではないでしょうか?これからの彼女の出演作品が楽しみになりました。


by eddy-web | 2018-12-29 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
X'masイブに身を清めに出かけた銭湯は、墨田区の“松の湯”さん。
e0120614_17252157.jpg銭湯探訪30 
松の湯(墨田区緑)
2018.12.24


今日はクリスマス・イブ。「だから何!」って言ってしまえばそれまで。年を取ると何故か、卑屈にものを考えるようになる。気をつけなければ行けないことである。とは言うものの本来の意味を考えれば、祝うのはいいが騒ぐ日ではなく、静かに一年を振り返り厳かな気持ちで日々の平和な暮らしに感謝をする日と心得ている。みなさんはどうですか?
昨日は天皇誕生日で、今日は振り替え休日。江東区の銭湯巡礼が取りあえず終わり、ちょっと緩んだ気分を立て直すため、銭湯情報を調べてみた。やはりポイントになるのは足回り。比較的交通の便もよく、出来れば駅に近いところがベスト。こんなこと言うと、銭湯マニアの人から怒られるかも知れない。でも張っちゃ気になって頑張るのも、銭湯の醍醐味とは違う気がする。癒やしの空間を楽しむための旅なのだから、無理をしてはいけない。それこそノンビリ、ゆったりで良いと思う。ということでさんざん選べたあげく、まずは近場ということになり隣の墨田区を選んだ。墨田区も江東区同様まだまだ、多くの先頭が点在する下町。チャリでも充分行ける距離の場所も多く、その中から“松ノ湯”さんを選んだ。
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ここは錦糸町にほど近く、三つ目通りを真っ直ぐ行った菊川駅近くのお風呂屋さんです。実は昔、兄夫婦が住んでいて、中学生の頃ふたごの姪に会いに良く来ていた街。なんだかとても懐かしい。休みだったので家を早めに出て、ノンビリとペダルを漕ぎ清澄、菊川と街をきょろきょろ観ながら目的地を目指した。それでも以外に早く着き、ほぼ家から30分。大分寒くなってきたので帰りはちょっとシンドイが、そこは目をつぶりましょう。ネットで探したり、行くのに時間をかけたりと、さっき言ったノンビリ、ゆったりとはちょっと矛盾してますが、もともとM系なわたしはちょっと修行僧みたいなところがあるので許してください。みなさんに強要を決していたしません。
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4時ちょうどくらいに“松ノ湯”さんに着き、まずは外観を眺めて観た。オーソドックスな風貌は実に堂々とした家屋である。玄関の上には伝統的銭湯建築の波風造りが施され彫り物(鶴)があり、自転車を止めてしばらくの間見入ってしまった。細かい細工までは観れないが、良い感じの雰囲気。この部分だけ集めて紹介するのもいいと思える、お風呂屋の歴史資料。中に入ると驚いたことに受け付けが見当たらない。いきなり休憩スペースが拡がりそこら中に段ボールやら、風呂用のシャンプーなどが山積みに・・・。おばちゃんがふたり、ソファに腰掛けお喋りをしていた。ひとりが立ち上がり「いらっしゃい!!」と元気な声をかけて来た。ここの女将さんと思いお金を渡すと、そばにあった自販機にお金を入れ、おつりを手渡された。支払いが自販機なのははじめてのことだったので、ちょっとびっくり(o・д・)。外見とは裏腹にそこだけ文明が進んでいる。はじめてのところは何処も、お上りさんなのでキョロキョロと挙動不審者のようになる。すると女将さんが「男湯はそっち!」と指を差してくれた。ぶっきらぼうだが親切な感じが伝わり、この時点で◎。中も昔ながらの雰囲気でわたし好みのお風呂屋さん。
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ちょっと今まで観たことのない体重計があり、眺めてしまった。いざ浴場へと入る前、まずはいつもの体重計測と乗ったとたん「メモリが70kgを越え、思わず嘘!!」と飛び降りた。体重計のメモリは乗る前から2~3kgも進んでいる。思わず笑ってしまう出来事に「脅かすなよ!!」って呟いた。こんなことも楽しいことと思えるのが、お風呂屋の良いところとこの日もぴったり1時間の銭湯探訪でした。寝たままジャグジーを楽しむことの出来る湯舟があり、最高でした。薬湯はこの日「クリスマス・シャンパン」という名で赤紫色のお湯でジワーッと身体の芯まで温めてくれました。かなり年期の入った背景画はタイルで西洋風のお城と湖が描かれ、男湯と女湯をまたいで虹が架かっていました。何故がジェット旅客機が2機飛んでいるのが不思議でした。いろいろと驚くことばかりでしたが、とても楽しいお風呂屋さんに出会え大満足のわたしでした。


by eddy-web | 2018-12-26 00:00 | 銭湯探訪(Love ゆ Tokyo) | Comments(0)
よもやまシネマ425 “レディ・バード”
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2018.12.20

ギンレイでの残り2本目の作品は“レディバード”。主人公「レディバード」ことクリスティンを演じるのはシャーシャ・ローナン。彼女は24歳という若さにもかかわらず、すでにその演技力は高く評価され、この作品ではゴールデン・グローブ賞主演女優賞を獲得しています。2007年“つぐない”という作品に13歳で出演し、いきなりアカデミー賞助演女優賞にノミネートと言うからただ者ではない。その後も“ラブリーボーン”“グランド・ブタペスト・ホテル”“ブルックリン”と10年くらいで、キャリアを積み上げそのすべての作品で高く評価される女優さんになった。まだ24歳というから、これからどこまで上り詰めてゆくのか空恐ろしい女優さんです。わたしは“グランド・ブタペスト・ホテル”で彼女をはじめて観ましたが、名優たちが溢れる作品の中、確かに存在感を漂わせていました。アイルランド出身の彼女は、他の女優さんにはない、何とも言えない雰囲気を持っています。そのブルーの瞳はまるで泉のような透明感で、吸い込まれそうな感じさえします。またシャープな顔立ちは一見冷たい印象を受けますが、そこがきっと彼女の武器なのかも知れません。今回も髪をオレンジに染め、卒業まじかな揺れ動く女子高生のナイーブなハートを見事に演じています。
さて、映画“レディバード”ですが、17歳の少女、通称“レディバード”が多感な時期を乗り越え、成長してゆく姿を丁寧に描いた青春映画といったところ。青春映画は今までも沢山あるが、この年齢の人にはきっと納得するところも多いはず・・・。だれもが通るその頃の悩み、苦しみ、そして希望などが入り乱れ描かれ「解る、解る!」とつい共感してしまう。よくある話しだからこそ、つい引き込まれてしまうのだろう。わたしのような年寄りでさえ、昔を思い出し自身と重ね合わせて観てしまった。かなり撫養もするが、それこそ青春の特権かも知れない。監督はインディーズ出身の女性でグレタ・ガーウィグ。女優としても多くの作品の出演し、“人生は最悪だ!”という作品では多くの賞に輝いているようだ。この作品では初の単独監督・脚本を手がけ高い評価を得、とくに公開の2017年度映画批評集積サイトで100%の支持率を記録した希有のな作品となっています。評論家の意見が正しいとは」思いませんが、専門家を唸らせた事実は高く評価されるのではないでしょうか?気むずかしい面々のこころを掴んだのですから・・・。これから彼女が作り出してゆく作品が、楽しみでならない。“レディバード”は女性の感性がほとばしり、一度しかない青春をある意味賞賛している作品である。いま青春真っ只中のひと、見に行くときっと元気、勇気をもらえます。そして感謝の気持ちも同時に湧いてくるはず・・・。青春バンザイ!
P.S.  お母さん役のローリー・メトカーフが暖かみと尊厳のある深い愛を表現していて、とても素晴らしかったです。演劇出身の女優さんで、有名なトニー賞の主演女優賞を取っている。調べると
“レディバード”と同じ2017年に“A Doll's House,Part2"という作品で授賞し、“レディバード”で取り損ねたゴールデングローブ賞助演女優賞のかりをしっかり掴んだという。いずれにしても凄いひひとに違いない。見れば納得です。


by eddy-web | 2018-12-25 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
冬至と言えばゆず湯。風呂好きのわたしが、足繁く通う地元のお風呂屋さん“久の湯”へ。
e0120614_16012353.jpg銭湯探訪29
久の湯(江東区南砂)

2018.22.

前回紹介した“ニュー松の湯”さんと交互に通う、もう片方のお風呂屋さん“久の湯”さんの紹介です。
もうどれくらい通ったのだろう。家から近いこともあるが“久の湯”さんに通うのには、理屈ではない居心地の良さを感じているわたし。下町の中でも外れに位置する銭湯。交通の便もけっして良くないし、行けば解るが地元密着のレトロなお風呂屋さん。番台には、いつも旦那さんと大女将さんが交代で座っています。地元ならではの話しになりますが、3年ほど前に廃業した銭湯“松の泉”というお風呂屋さんがあり、ここはそこと親戚筋のあたるらしい。ず~っと通っていた“松の泉”さんはわたしのオアシスだった場所。廃業を聞いた時は、身内が不幸にあったと思えるくらショックだったことを思い出す。その場所は現在更地になり、駐車場へと変ってしまいました。当時息子と良く通い、女将さんとも良く話しをさせていただきました。とても愛想のいい笑顔の素敵な女将さんでしたが、ある日“久の湯”に行ったら番台にちょこんと座って「いらっしゃい!」と聞き覚えのある明るい声が・・・。顔を見てびっくり!「えっ!なんでここに居るんですか?」と話しを聞くと親戚でたまに手伝って居るとのこと。何だか無くし物を見つけたみたいに、嬉しい気持ちがこみ上げ話し込んでしまったことがあります。息子が通っていたころは小学生。「坊ちゃんは今日、いっしょじゃないの?」と聞かれたが、「いま反抗期で大変です」とこたえると「ほんと、信じられないわぁ~」と、ちょと長話。それから何度か顔を合わせることがあるが、元気な姿をみるとそれだけでちょっと幸せな気分になれる。“松の泉”での思い出は沢山あるので、いずれ番外編で語ろうと思う。
今日は冬至。一年の内で最も昼の長さが短く、夜の長さが長い日。この日はゆず湯に入るという古くからの風習があるが、一般的には正月前の厄払いを兼ねたもので、柚子(ゆず)=融通がきく、冬至=退治。という語呂合わせから運を呼び込む前の禊(禊)だと考えられているようです。諸説あるらしく、いまは血行を良くする効果で、風邪を引かないというのが単純に厄除けと結びついて理解されているよう・・・。
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さて、“久の湯”さんですが、伝統的な家屋でもなく見た目はとても地味。入り口隣にあるコインランドリーも年期を感じるが、地元に根付いた雰囲気がありとても良い。脱衣所にある体重計が歴史を感じさせ、毎回上がるのが楽しみなわたし。入る前に1回、上がって1回必ず体重を量る。わたしのルーティーンはここから始まり、ここで終わる。拘りは必ず2kgの減量で、何十年も変らない。新陳代謝が異常にいいため、一っ風呂浴びるだけで2kg落とすことができる。今日はいつもより柚子湯の効果で、代謝がハンパない。これが良いことなのかは解らないが、ある意味自慢の身体である。浴場内は無造作に観葉植物が窓際に並び、このあたりも庶民的な銭湯。ひとことで言えば「気取ってない!」ということ。自分の家の延長先を感じるお風呂屋さんと言えるここは、わたしにはなくてはならない存在です。丸山画伯のペンキ画も、お風呂の温度も種類も、そして黄色いケロリンの桶もみんなでひとつの“久の湯”さん。この庶民のために寄り添う銭湯が、大好きです。
P.S. 最近ちょっと心配なことがある。週一だったお休みが2度にふえました。事情は解りませんが、ぜひこれからも長く続けてほしいと願うわたしです。


by eddy-web | 2018-12-23 00:00 | 銭湯探訪(Love ゆ Tokyo) | Comments(0)
よもやまシネマ424 “タリーと私の秘密の時間”
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2018.12.20

今年も後10日あまり。私だけかも知れないが、年末は以外と観たいと思う映画が少ない。やや前倒しで公開される作品が多く、ほとんど鑑賞済みなのがその理由。年の瀬である意味、忙しい毎日から非現実に身を浸したいと思うひとも多いはず。そんな時に観たいと思う作品が見つからないのは、実に辛いものだ。そんな時、必ずチェックするのが飯田橋の「ギンレイ・ホール」。全国展開で公開するような作品ではなく、単館での公開など普段観ることのあまり多くない作品を選りすぐり見せてくれる場所。2本立てで料金も安いので、映画好きにはたまらない。ただ一日で2本見るのはかなりしんどい。年を重ねた壮年代には体力的(集中力)にも、厳しいのである。客層はほぼ壮年の方が多く、行ったことのあるひとは解りますが、ここはその年代のオアシス。作品のチョイスも素晴らしく、何を観ても満足感が得られるいい劇場。昔はこう言う映画館が多くあったが、都内ではほんとうに少なくなってしまい、ここはまさに聖地。ず~っと残ってほしいと思うのは、わたしだけではないはずです。個人的な感情が出てしまい申し訳ありません。
さて、今回も頑張って2本、ハシゴをしてしまいました。1本目は“タリーと私の秘密の時間”。主演はハリウッドを代表する女優シャーリーズ・セロン。この女優さんにはいつも驚かされる。観る度全然ちがう役をこなし、その上見た目(容姿)さえ変貌し物語の人物になりきる。ただただそのストイックな姿勢にいつも圧倒されるばかり。メチャクチャ美人なのに、そんなものにあぐらをかかない彼女にひかれているファンはきっと多いはず。わたしもそのひとりです。“モンスター”という作品での演技は、世界中のファンの度肝を抜きその年のアカデミー賞最優秀女優賞を獲得。この主人公を何も知らず観て、シャーリーズ・セロンと思うひとはまずいないと思います。ほぼノーメイクでの出演で、その上体重を何十キロも増量しての役作りはプロとしての覚悟と、それ以上のエネルギーを感じさせる見事な演技でした。彼女が今回挑戦した主人公マーロは、育児と家族との生活に追われ、身も心もクタクタになっいる母親。きっとこの作品を観て「そうそう」と頷く女性(主婦)は多いはず・・・。男のわたしでさえ、そう思えるくらい忙しく大変な毎日。主人公マーロは、超真面目な性格で、それ故自分をどんどん追い込んでしまう。そして本来持っていた明るく前向きな性格を忘れ、どんどんと自身が持っていた輝きを失いだらしなくなっていく。身体もぶよぶよになり、こどもに指摘される始末。そんな彼女の前に現れたのが、タイトルである夜専用のベビーシッター“タリー”。彼女との出会いがマーロが忘れかけていた、輝きを取り戻す大きなきっかけをもたらす。若い上に物怖じしない自信に溢れた言動に、はじめは戸惑っていたマーロがこころを開くようになるのにそう時間はかからなかった。いつしか彼女の存在は、絶対に欠かせないほど大きなものに変っていきマーロは所々に輝きを取りもどいていく。日常の中にある、生活感を描いた普通の物語だが、こころに沁みてくる。ラストが不思議な感覚を残し、余韻が続く。この締めくくり方が、作品の質を一気に高めていることは言うまでもない。ある意味ファンタジー映画かも知れません。わたしは自分なりの答えを見つけましたが、観るひとによりきっと感じ方が違うと思います。そこは是非、確かめてくれるようお願いします。観て損のない作品であることは間違いありません。
P.S. セロンはこの作品でも、20kgちかく増量したそうですが母親の美しさは見事に見せてくれています。やっぱり凄い女優さんです。タリーを演じたマッケンジー・デイヴィスは、はじめて拝見しましたが、小気味よい外連味のない演技がピタッとはまりこれからの活躍に期待が大◎。良い作品にいっぱい出て、その魅力に磨きをかけてくれるよう願っています。劇中に流れるシンディ・ローパーの曲が、主人公の気持ちに重なってベストセレクションでした。
by eddy-web | 2018-12-21 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
36~7年前、近くに事務所をかまえ通った木場のお風呂屋さん。
e0120614_16012353.jpg銭湯探訪28
ニュー松乃湯(江東区東陽)

2018.12.18

このブログをはじめ1年ほどになる。つい先日銭湯巡礼を一区切りの24を達成。江東区はすべてのお風呂屋さんを回ったが、どの銭湯も味わいのあるとても良い癒やしの空間を創り最高でした。この旅をはじめる前からもともと銭湯好きだったわたし。週一ではあるが、毎週お風呂屋さんには通っている。いま住んでいるマンションからほど近いところに、2軒の銭湯がある。東西に分かれていてほぼ交互に通っているのだが、まだブログで紹介をしていないので、今日はそのひとつ“ニュー松乃湯”さんを紹介します。
ここはわたしが独立してはじめて住んだ街、木場。そして当時事務所を構え住んでいたマンションの目と鼻の先にあり、たまに気分転換に通っていたのが“松乃湯”さん。住所は東陽だが、木場駅の方が近くすぐそばを運河が流れていて古き良き時代を感じる下町情緒たっぷりの場所。36~7年前のことだが、いまもその雰囲気は変らない。いまは大きなマンションになり、1階が銭湯になっている。昔のレトロ感はないが、とても清潔感に溢れ居心地がいい。フロントにはいつもご主人(おじいちゃん)が、笑顔で迎えてくれる。隔週で通っているので、もうお馴染み。お客さんとも顔見知りがふえ、最近はホーム感が味わえ超リラックスできる場所に・・・。天井とかは低い造りだが洗い場全体が白いタイル張りなので、浴場全体が広く感じられる。カランや鏡もお洒落で、女性客に人気とか・・・。いやいや男だって気に入ってます。湯舟の背景画もタイルを使ったモザイク絵。これがまた、お洒落で南国のビーチに打ち寄せる波と椰子の木。時代に即した生き残りの戦略さえ感じるポリシーが見て取れる。お湯の温度はやや温めだが、丁度いい湯加減。
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銭湯周辺は駅のハズレと言うこともあり、30年前とほぼ変っていないバリバリの下町なのだが???そのギャップをうまく取り込んだお風呂屋さんかも知れない。最近は会社帰りのサラリーマンも多いとか・・・。
フロント前にソファーが置かれTVを観ながら、ご主人と世間話をしている常連のお客さんがいつもいる。火照った身体をさましながら、ひとときの時間を楽しむ場面はいつ見てもこころが和みます。こんな瞬間が、わたしの身とこころを癒やしてくれるのです。これからもず~っと、この街と生きていってほしいお風呂屋さんです。
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※玄関のタイルに貼ってある『ニュー松乃湯』の文字の上に、NEW COMMUNITY SPACEの文字が・・・。
by eddy-web | 2018-12-18 00:00 | 銭湯探訪(Love ゆ Tokyo) | Comments(0)
よもやまシネマ423 “来る”
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2018.12.11

10月に鑑賞した“散り椿”以来の日本映画を鑑賞。監督はCM界でハ知らない人はいないくらい有名な中島哲也。映画界に入ってもそのスタイリッシュな映像美を駆使し“下妻物語”でブレイク。その後“嫌われ松子の一生”“パコと魔法の絵本”“乾き”そして“告白”と立て続けに話題作を世に送り“告白”では日本アカデミー賞の最優秀監督賞と最優秀脚本賞を受賞。名実共に日本を代表する監督となった。どの作品もすべて観たが、いつも見終わると何か考えさせられる印象が強い。物語を完結させず、観客それぞれにその後を考えさせる余韻を大切にした演出は中島ワールドの魅力に違いない。少なくともわたしはその魅力にハマッているファンのひとりです。
さて今作“来る”ですが、このタイトルにまず興味が湧きそそられる。“乾き”もそうだったが、中身がまったく想像出来ない。いったい何(あれ)が来るのだろうか?予告編で見る限り、ジャンルで言えばホラー作品なのだが、中島監督ならどんな料理を出すのかと勝手にワクワクしてしまう。基本そんなに得意な作品分野でないので、違った意味で好奇心に火が付いてしまう。終わってみれば、何が来るのか解らないし、何が来たのかも解らない。普通のホラーは、だいたい形あるものが象徴として現れ悪さをするのが普通。が、この作品は最後まで姿を現さないのである。なんと嫌らしい存在だが、それだけにやっかいだし安心できない特別なものとなって恐怖を煽る仕掛けに最後まで引っ張っていかれる。沢山の人間が出てくるが、その中のひとりに自分がだんだんなっていることに途中で気づきます。わたしだけかも知れませんが、物語の中のひとりひとりは、だれもみな近くにいる人だし実は自分なのかも知れません。中島監督は恐くて一番面白いのは「人間」と謳っています。確かにと納得してしまう、そんな作品に仕上がっていました。面白かったの一言です。キャスティングされた俳優さんたちは、岡田准一をはじめ黒木華、妻夫木聡、松たか子、小松菜奈と演技力のある俳優陣。作品はこの五人を中心に動いて行きますが、ほぼ全員が主人公でみなこころに闇をかかえています。その人たちが関わりの中で、物語を紡いでいくあたりがいままでにない展開です。ひとのこころに潜む嫌な部分が浮き彫りにされ、とても不愉快きわまりない演出ですが、それだけにリアリティがありふと我を振り返ってしまう。どの俳優さんも今までと違う役どころで、とても力のこもった演技をしています。小松菜奈さんが、どんどんと女優さんとして開花しているのが実感出来ます。
P.S. 「あれ」って呼ばれたものは、わたしたちの中にあるものだと言うことが最後に解ります。そこが一番恐いところです。原作は澤村伊智さんの「ぼぎわんが、来る」という作品ですが、「ぼぎわん」って何ですか?だれか知っていたら教えてください。そうじゃないと今夜眠れそうにありません。やっぱ「あれ」ですか???


by eddy-web | 2018-12-12 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
30年ぶりに応募した、デザインコンペの結果が発表され・・・。
NEWS
8月に募集された「江東」ナンバープレートデザインに応募し、最終選考作品にまで選ばれました。区民のアンケート調査が9月に行われ、最終結果では残念ながら第二位。惜しくも栄冠を手に入れることは叶いませんでしたが、良い夢を観させて頂きました。コンペ参加は30年ぶりでしたが、昔と違い楽しんで作品づくりができました。コンペを知ったのが締め切りギリギリで、やや市場調査が足りなかったのが悔やまれます。それでも「優秀賞」を頂き、まだ行ける手応えを掴むいい経験をさせて頂き感謝です。機会があれば、また挑戦しようと思います。
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by eddy-web | 2018-12-11 00:00 | NEWS | Comments(0)
よもやまシネマ422  “ファンタスティックビーストと黒い魔法使いの誕生”
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2018.12.06

世界を席巻したハリーポッターシリーズが終わり、新に登場したのが“ファンタスティックビースト”。原作はもちろん同作家のJ.K.ローリング。ポッターと同じ魔法界の話しは5部にわたり、今回はその二作目にあたる作品。ここだけの話しですが、ポッターシリーズも好きですが、個人的にはビーストの展開に心ひかれています。動物(魔法)というアイテムの登場が物語りにほのぼのとした暖かさを生み、ファンタジーの世界を更に拡げワクワク感がたまりません。動物たちも個性豊かで、なんとも愛らしい。私見だがポケットモンスターを実写化したら、こんな感じになるのだろうか?話しはそれるがハリウッドでいま“ポケットモンスター”の実写化が進んでいることは、すでに知られています。さて、どうなることやら・・・???心配なのは“ドラゴンボール”の二の舞だけは、勘弁してほしいということ。
本題を戻し“ファンタステックビースト”の二作目の感想です。
第一作を上回るスケールと登場人物にスポットを当てた演出に、導入部からグイグイと引き込まれ、あっという間にラストまで見入ってしまい面白かったです。ちょっと寂しかったのは魔法動物たちの活躍が少なめな部分。はじめに言いましたが、魔法動物の登場がユーモアを生み出し物語をホッコリしてくれる。今回はそこら辺がちょっぴり少なかった気がします。このままだと“ハリーポッター”と同じように「正義VS悪」の戦いがメインになって行ってしまう展開が予想されます。バトル好きにはたまらないかも知れませんが、なんとか魔法動物の力とニュート(エディ・レッドメイン)の優しさで暖ったか~い物語の終わりを迎えてほしいものです。今回はランブルドア(ジュード・ロウ)とグリンデルバルト(ジョニー・デップ)との因縁を紐解く話しが軸になり、登場人物たちの内面に前作を上回る形で迫っています。ジュード・ロウもジョニー・デップも流石の存在感で、デップの演技は悪を越えた深みがありこれからますます目が離せません。VFXを存分に使った映像表現の素晴らしさは、さらに磨きがかかりもはや芸術。ただただ圧倒され、夢心地を満喫させてくれました。時代背景に準じたファッションも上品で、気品を感じさせてくれます。本物とはこういうものを言うのでしょう。
なかなかまねは出来ませんが、センスを磨くのには多いに参考になるのではないでしょうか?ニュートと魔法動物たちとの暖かい繋がりが随所に出ていて、彼の純真で真っ直ぐなこころが動物たちのこころも開かせる力(魔法以上)があると感動しました。彼のどことなくあどけない表情は、この物語の魅力になっています。ハンサムとは言えませんが、女性ファンもさらに増えることでしょう。前作で大活躍の唯一人間として絡んでいるジェイコブ(ダン・フォグラー)も、魔法動物と同じ立ち位置の役ですが和みます。恋する彼女のクイニー(アロソン・スドル)が、今後どうなるのかちょっと気がかりな展開で目が離せません。
P.S. 魅力ある俳優陣が多い映画ですが、一番わたしが注目しているのがティナ役のキャサリン・ウォーターストーン。一作目からひかれていて、他の女優さんには感じない内面的な美しさを感じ注目をしています。どうやら舞台出身の方のようだが、控えめな雰囲気が人間味に溢れ大好きになっています。どんどん映画に出てくれると良いのですが・・・。


by eddy-web | 2018-12-07 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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