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よもやまシネマ356 “ブレードランナー2049”
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2017.10.27

SF映画の金字塔“ブレードランナー”が、35年の歳月を経てついに続編を公開した。思い入れの深い作品だけに、個人としては複雑な気持ちで鑑賞に望んだ。ラストシーンの儚くそして哀しく美しい映像が脳に残り、人間の犯す愚行に胸が締め付けられたことが蘇る。
数々の名作を世の送り出した名匠リドリー・スコットが、その名を世界に知らしめた作品は制作総指揮のもと、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督に引き継がれ制作された。SF映画の金字塔と呼ばれた作品の続編ともなれば期待しない訳にはいかない。引き継ぐスタッフももの凄い重圧だったのではないでしょうか?
さて、前作の時代設定2019年から30年の時を超えた未来。謎を秘めたままラストを迎えた前作を、さらに紐解くかたちでわたしたちをあの独特な世界へと誘う。何とも言えないあの湿った空気感は継続され、あっという間に時空を飛び越え前の未来へとつれて行かれる。何もかもがスタイリッシュで美しい。そして冷たく乾いたその世界に見えてくるもの、それがはっきり見えたときわたしたちは何を未来に託すのでしょうか?
工業デザイナー、シド・ミードのデザインした未来の車が空中を飛ぶシーンが目に飛び込んできた瞬間体中に電気が走るのを感じました。工業デザインの世界ではというより、デザインの世界では知らない人はまずいない人物の車はこの作品には絶対の必須アイテム。いつ見てもカッコいい。相変わらずの高いレベルの美術や視覚効果、音楽、そして衣装デザインと文句のつけようが無い。ひとつひとつのシンボライズされたシーンは、もう芸術と言っていい品格が漂う。これだけでも充分に楽しめる上、それを背景に描かれる物語は前作ともまた違うSFの可能性をこころに刻んでくれました。前作との比較がきっとされることと思います。でも、観て気付くのは間違いなく前作をリスペクトした作品に仕上がっていること。これは凄いことだと思います。わたしは前作の作品のディレクターズカット版の特別販売DVDを持っているのですが(自慢ではありません)、今作品を見た後すぐに見直し鑑賞しました。間違いなく敬意を持って創られたことが、はっきりと確認できます。どっちが良いとかではなく、本当のファンはそんなことよりこの世界観に酔いしれているのでは無いでしょうか?少なくてもわたしは、どっぷり浸かって気分はMAX。もちろん劇場でも3D-MAXでご覧ください。宣伝ではありませんが・・・。
30年を経て新たに改良が重ねられたレプリカント(人造人間)たちの、儚く哀しい運命は前作同様胸打たれます。感情を持ちながら感情を表に出せない者の悲哀は、しみじみと伝わり人間の犯すであろう過ちを予言しています。現実味を帯びた物語は、更に命の尊厳と新たな可能性を残し終演を迎えます。
いま、2017年ですが、前作の時代まで2年。現実になるにはまだ先のようですが、こんな過ちだけは犯したくないものです。
P.S. デッカード(ハリソン・フォード)の登場は素直に嬉しい。そのまま30年後を演じられるのは、どんな気持ちなのだろうか?“スターウォーズ”のハン・ソロ同様、ファンには彼で無ければならない役。嬉しかったです。今作の主人公Kを演じた、ライアン・ゴズリング良いですね~~っ!ますます好きになりました。女優陣のアナ・デ・アルマス(ジョイ)、そしてシルヴィア・フークス(ラブ)も全然タイプは違いますが、とても魅力溢れる演技で印象に残りました。
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by eddy-web | 2017-10-31 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ355 “アトミック・ブロンド”
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2017.10.26

ブロンドヘアーと言えば、マリリン・モンローを思い浮かべるひとも多いはず。幼い頃、外人はみな金髪だと思っていたわたし。父が好きだったプロレスをTVではじめて観たとき、金髪の選手もいたけど、全部じゃ無いことに気づいた。こどもの思い込みっていうのは、今思うと単純である。
さて、ハリウッドできっと1・2を争うであろう美人と言っても過言でない、シャーリーズ・セロン。レッド・カーペットを歩く姿は、まさにハリウッドのシンボル。美しさだけでなく、そのたぐいまれな演技力で多くのファンを魅了するトップ女優は“モンスター”で、見事アカデミー主演女優賞を手にした。実話をもとにした犯罪者の役に近づくため、体重を何十キロも増やした話は有名である。出来る俳優さんは実にストイック。もともと美人で別にそんな役をしなくても、と思うのは凡人。一流の人たちは、常に新しい挑戦を続け自身を磨くことを忘れない。だから格好良く、みんながあこがれるスターと呼ばれる。そう意味では、セロンはいま一番輝いている女優さんではないだろうか?“モンスター”はもちろん凄かったが、近年話題をさらったリメイク作品“マッド・マックス”の片腕の女戦士フュリオサは、完全にマックスを食ってしまった。スキンヘッドに頭を丸め、凶暴な男たちを相手に見せる女の底力を実に小気味よく彼女の新しい魅力を見せてくれた。綺麗な人が汚れ役に挑むと、意外性を超えより深いその魅力に引きつけられてしまう。カッコいいのひとことである。
さて、“アトミック・ブロンド”。大満足の格好良さで、ますます大ファンになりました。身体をはったアクションも見事だし、哀愁とクールさを併せ持つ主人公ローレン・ブロートンは彼女の新しい代名詞になる予感がします。スパイ者の作品は多いが、女スパイをテーマにしたものはそう多くない。アンジェリーナ・ジョリーが演じた“ソルト”がまず頭に浮かぶが、女性主役の作品は少ない。女スパイと言えば「マタハリ」という人物が思い出される。実在した人物はひとをたぶらかす美貌と話術で、巧みに相手をだまし情報を掴むのが仕事でいまも多くの逸話を残している。でも美人過ぎて逆に怪しまれるのでは、と思ってしまう。むかしから「綺麗なバラにはトゲがある」というではありませんか?ぜんぜん役に立たない格言なのか、それとも男が馬鹿なのか???それにしても息を飲むほど美しいセロンの容姿にメロメロです。背は高く、端正な顔立ち、美しい瞳、ただ観ているだけで溜め息です。その上、屈強な男たちとバトルを拡げ身もこころもボロボロになる姿に、さらに引かれてしまうのは何故でしょう?ドレスを纏った美しい姿と、バトルで血まみれになる姿のギャップが溜まりません。傷ついた身体を隠さずドレスを纏、ふてぶてしく煙草をくゆらす彼女はカッコ良すぎてたまりません。冒頭から80年代の音楽を見事に映像にからめ、テンポ良く進む物語は東西冷戦時代のドイツを舞台に息も尽かせぬ構成で圧巻。スパイという職業の裏側と言うか、シビアさが伝わる緊張感もしっかりと押さえられ見応えがある。
今までカッコいい女と思った近いジャンルの作品をあげれば、まず思い浮かぶのが“グロリア”。あとは“ドラゴンタトーの女”そして“ニキータ”などが浮かぶ。どれも女性ならではの母性みたいな見えない力が存在している。ただ強いだけでなく、本能がもつ男が超えられない強さである。この作品もシリーズ化なんてことになるのか?個人的にはこのままの単独作品でいいと思うわたし。R15指定の表現はエグイシーンも多いが、見応えは充分。ぜひ、劇場に足をはこび、セロンの美しさをご堪能ください。ファッションも見逃せない楽しみな要素になっております。

P.S. 最後まで謎をふくむスパイ、パーシヴァルを演じたジェームズ・マカヴォイの怪演も目が離せません。このひと最近かなり目立ってます。また、セロンと妖艶なベッドシーンを演じたラサール役のソフィア・ブテラ(ザ・マミー)も、いい味を出しておりました。そしてもう一つ嬉しかったのが、物語のキーマンになるスパイグラスを演じた、エディ・マーサン。“おみおくりの作法”では、おおいに泣かせていただきました。わたしの中でここ数年で観た映画のベスト5に数えられる作品でした。また、会えて嬉しかったです。


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by eddy-web | 2017-10-27 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
台風が日本列島を直撃するさなか、みつをさんに会いに恵比寿へ・・・。
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e0120614_16094268.jpg2017.Oct.22

●中村みつを個展「12の月」
/GALERIE-Malle
季節外れの台風が衆議院選挙真っただ中を襲い、見えてこない日本の方向性に神様がちょっと怒っているようです。そんな中個展の最終日、みつをさんを訪ねました。もっと早く来たかったのですが、なかなか上手く時間を合わせられずこんなことになりました。笑顔で迎えてくれたみつをさん「どっかに隠れちゃったのか、心配しちゃったョ!」と第一声。まずはゴメンナサイ!!久しぶりの個展作品はすべて書き下ろし。さぞや大変だったろうと思いながら、優しい作品たちとご対面。いつ観ても癒される。今回は月をテーマに、みつをさんが旅した世界中の風景にそっと寄り添うかたちで描かれていた。その世界の中にしばし浸り、行ったことのないその国に想いをを馳せる。嵐の中でも、この一瞬は時間が止まる。来て良かったと、こころから思う私。雨の中お客さんがつぎつぎ訪れ、みつをさんのファンが多いのにあらためて感動。近いうちに会う約束をし、ギャラリーを後にした。外はいっそう雨脚が強くなっていたが、こころは雲一つない快晴。明日からまた頑張ろう!そんなひとりごとをこころの中で呟いた。
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by eddy-web | 2017-10-23 00:00 | 展・覧・会 | Comments(0)
よもやまシネマ354 “スイス・アーミー・マン”
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2017.10.18

予告を観て、好奇心がくすぐられた作品“スイス・アーミー・マン”を観に銀座へ。予想を遙かに超えた奇想天外な物語に不思議な感覚を味わった。今までに見たことの無い世界観は、説明が不可能で感想さえ思いつかない。そもそも“スイス・アーミー・マン”ってタイトルすら怪しいではないか・・・。全然意味が解らない。ひとは解らないものに引かれる、そしてそれを確かめる。そんな映画鑑賞があっても良いでは無いでしょうか?
この作品、世界で数々の賞に輝き話題になったようである。ファンタスティック映画祭で観客賞になったのもそのひとつ。観客から評価されたというのは、評論家からの評価よりむしろ作り手にすれば嬉しいに違いない。メガホンをとったのは、今作品が初監督となるダニエルズ(ダニエル・シャイナート、ダニエル・クワン)というユニット。ミュージック・ビデオのディレクターを経ての監督第一作。
観てまず想ったのがこの発想力はいったいどっから生まれたのだろう、とまず驚かされる。常人には思いもつかない発想は、それこそファンタスティック。大人の夢物語とでも言うのか、とにかく今まで触れたことのない感覚がず~っと残る作品である。
登場人物はほぼ3人。ひとりは遭難した青年ハンク、そして流れ着いた死体メニー。もうひとりは青年が思いを寄せる女性サラ。ハンクをポール・ダノ(プリズナ―ズ)、サラをメアリー・エリザベス・ウィンステッド(10クローバーフィールド・レーン)が演じている。そして主役の死体メニー役をなんとダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)が・・・。死体役が主役ということ自体がもう訳が解りません。でも、見終わると何か爽やかな風がこころに凪がれる。これは見てもらわないと説明出来ません。ひとによって受け止め方は違うと想いますが、わたしの胸には間違いなく届いた一球です。細かい話はするのを止めましょう。この夢は自分で確かめないとつまらないと想うので・・・。それにしてもラドクリフの演技が凄すぎて吃驚。あのポッターがまさか???と想うはず。ラドクリフはポッター以降、イメージを壊すため挑戦的な役を好んで演じていることは知っていました。凄いことだと思うのと同時に、役者としての覚悟みたいなものを感じます。今回この作品を観てそのアイデンティティを確信しました。そしてますます好きになりました。
不思議な出会いから始まるサバイバル・アドベンチャーは、奇妙奇天烈で笑いを誘う。また2人の会話はきわどいセリフのオンパレード(ちょっと前ならピーと音が入る)、そしてリアルな身体の動きは映倫のチェック間違いなし。でも何故かこれはいやらしさを感じさせない。乗りのいい音楽が合いまって、知らず知らずその不思議な世界へと足を踏み入れてしまう。気がつけば2人の関係の深さに涙してしまう。映像もとても綺麗で、センスのいい演出が盛りだくさん。これが1作目なら次はどんな作品をみせてくれるのだろう?いまから待ち遠しい自分である。
P.S. “スイス・アーミー・◯◯◯”っていう万能グッツに気がついたのは、映画を見終わってから・・・。なるほど・・・、そいいう意味だったのですね。ラスト泣かせてくれます。
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by eddy-web | 2017-10-21 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ353 “猿の惑星:聖戦記”
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2017.10.16

今から49年前、第一作目の“猿の惑星”が公開された。わたしが18歳の頃。進学か就職かで悩んでいた頃、気晴らしに観に行ったその作品は衝撃的なラストシーンで、頭の中が一瞬真っ白になったことを思い出す。それ以降毎年のように続編が創られ、SF映画の代表作となった。旧作のシリーズは全部で5作。総てが評価されたわけでは無く、むしろ酷評されたものの方が多い。だが、興行的にはみなヒットし配給会社にとってはまさに「打ち出の小槌」。皮肉な結果である。すべてのはじまりは先ほど言った第1作のラストにある。あまりのインパクトに、SFを超えた未来の現実をみせられひとは驚愕し考えさせられてしまった。そして“猿の惑星”は金字塔になった。
映像技術が急激な発展をとげ、コンピュータグラフィックスによる作品づくりは当たり前。SFはもちろんアクションがからむ作品のほとんどが、CGで創られている。いまや飽和状態でたいていのことでは驚かなくなってしまった。でも、昔を知る人間には恐ろしいほどの進化で、いったいこれからどこまで・・・と想ってしまう。
ただ言えることは、間違いなくそれだけではひとのこころは動かされないということ。現に、第1作がいまだに高い評価を得るのは、しっかりとこころに残るテーマ(コンセプト)があったからである。今回の作品を観る前に、あらためて観たがテーラー(チャールトン・ヘストン)の慟哭が聞こえその姿にカメラがよるとそこには・・・。ほんとうにクオリティが高くまさに名作である。
前置きが長くなりました。新作シリーズの今作は、最後の聖戦と銘打たれ公開されました。旧作をリスペクトしながら、新しい解釈を付け加えオリジナリティをだしている。どうしても旧作と比較されたりイメージを重ねてしまいがちだが、ここは全然別物ととらえて観るべきだろう。映像技術だけ観たらとても比較にはならない。いまのひとが旧作を観たら、まるで紙芝居でも見せられている感じだろう。日々進化しているCGの表現力は、今回もさらにパワーアップし凄いのひとこと。一番はなんと言っても猿たちの動きや表情のリアルさ。モーション・キャプチャーという最新技術を使ったそのリアルな表現は、嘘くささが微塵も感じられない。本当に現実に存在し、わたしたちの世界で生きているとさえ思えてしまう。本当に凄いです。あまり技術のことは詳しくないので、興味のある方は調べてみるのもいいのでは・・・。内容も旧作のにおいを残しつつ、いい案配に構成されクオリティの高さを保っています。新シリーズでは一番いい出来ではないでしょうか?猿と人間との戦いの中で生まれる、新たな関わりも「絶望から希望へ」と締めくくっていて良かったです。まだ、続きがありそうなところもちょっと嬉しいです。いま、世界が抱える争いの連鎖(戦争)に、一石を投じるテーマがこの作品には描かれていると想います。
P.S. シーザーを演じたアンディ・サーキスをはじめ、お猿さん演じた俳優さんたちの目の芝居は感動です。何度も涙を流してしまいました。これこそ名(目)演技と言うのでは・・・。
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by eddy-web | 2017-10-20 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ352 “アウトレイジ最終章”
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2017.10.10

“アウトレイジ最終章”を鑑賞。平日にも関わらず、観客の数が多い。北野監督の人気を伺わせる瞬間である。さて、このシリーズも最終章。バイオレンス満載の映画は、R15指定のかなりエグイ表現でわたしたちを色んな意味楽しませてくれた。やくざの世界をとことん追求し全編に汚い言葉が乱舞する。そして拘りにとんだ殺しのシーンをこれまた際どい演出で表現してみせるのが北野流。最終章を迎え、どんな北野ワールドで締めくくってくれるのだろう?何を隠そう実は、この手のバイオレンスよりヒューマン(菊次郎の夏)を扱った北野作品が好きなわたし。同じ人間の中からこんなにも違ったものが生まれるのかと、いまだにその感性に振り回される。創造力豊かな優しい絵画を描くかと思いきや、想いっきり悪ふざけをし世間を騒がせる。天真爛漫な悪ガキがそのまま大人になったような人。ある意味とても羨ましい才能の持ち主である。
率直な感想を言いますが、「全員悪人」のキャッチコピーそのままの下克上を題材にした、新しいヤクザ映画第一作から7年。今回の作品はシリーズ中一番ソフト?いままでが凄すぎたのか温和しめで、殺しのシーンひとつとってもやや凄みにかける。アウトレイジ一作目、椎名桔平の殺され方はあまりにエグくインパクトの強さが際立ち忘れられない。今回ピエール瀧や大杉漣を殺害するところなどセンスの良さは感じるが、むしろ笑いを誘うような演出になっている。これは狙ったものなのだろうか?ラストも至ってスマートであっけない。構成や映像が美的表現に偏り、ハチャメチャな最後を期待していたわたしはやや拍子抜け・・・。北野監督の毒を食らいたかったのですが、優等生的な終わり方にすこし欲求不満が残ってしまいました。あくまでも個人的意見です。次回作では、どんなスタイルでもかまわないので、ぜひ予想不可能な北野ワールドを見せていただきたい!世界の北野は、こんなもんではありません。
P.S. 出演している俳優さんたちはみな凄みをきかせ、どっから観てもホンマモン(悪党面)。でも、「バカヤロー!!」ばかりでは・・・。逆に金田時男さん演じる国際的フィクサーの親玉・張(チャン)の物静かな立ち居振る舞いに、大物の風格と凄みを感じました。西野(花菱会若頭)を演じた西田敏行さん、この前観た“ナミヤ雑貨店の奇蹟”はいったい何だったのでしょうか?尊敬致します。北野監督は俳優さんたちにいちいち注文をつけずいきなり本番に入るらしく、俳優さんたちはその演出について行くのがメチャ大変らしいです。監督の意図がきっとそこにあるのだろうと思います。それに応える俳優さんたちは流石です。


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by eddy-web | 2017-10-11 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
ラビュー銭湯!北千住駅前の「梅の湯」は、下町風情が残るあったか~いっお風呂でした。
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 風呂好きのわたしの季節がやって来ました。コオロギ?の声が聞こえはじめ、すっかり風も秋色。こんな日は銭湯の大きな湯船に浸かり、手足を思いっきり伸ばす。たまりません!
 銭湯協会がまたまた「ゆっポくん」のスタンプラリーをはじめました。今回は特製のトートバッグが貰えます。わたしはいつになく、張り切って銭湯通いをしています。
 先日用事で北千住に行き、帰りに駅前の「梅の湯」さんで湯を頂戴いたしました。昔ながらの風情を残すたたずまいは、これぞ銭湯という感じで嬉しくなりました。銭湯は年々その数を減らし、残っているとこも妙にモダン。わたしはやっぱり、煙突と富士山の絵に引かれます。頑張れ!銭湯!!
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by eddy-web | 2017-10-06 00:00 | 風来紀行(散歩旅) | Comments(0)
夏の終わりを告げるウォーターポピーの黄色い花と、水玉模様の訪問者。
e0120614_18565091.jpg 昨日は「中秋の名月」。秋が深まって参りました。日本に生まれて良かったと思うのは、こうして季節の変わり目に立ち会うことが出来ること。普段時間に流され空などめったに見ることのないひとも、「中秋の名月」と聞けば思わず空を見上げる。今夜のお酒はきっと美味しいこと間違いなし。
 日差しが柔らかな日中、ベランダにあるビオトープに目をやると緑もやや秋色に色付きはじめています。その中で、まるで夏の終わりを告げるかのようにウォーターポピーの黄色い花が凛として咲いている。夏を名残惜しむかのように・・・。そこへてんとう虫が一匹。この子もきっと夏の終わりを感じているのでしょう。時間がちょっとだけ止まった瞬間です。
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by eddy-web | 2017-10-05 00:00 | ひとこと・ひとごと・ひとりごと | Comments(0)
よもやまシネマ351 “ナミヤ雑貨店の奇蹟”
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2017.10.02

作家・東野圭吾史上最も泣ける作品とちまたで言われている“ナミヤ雑貨店の奇蹟”が実写化されました。監督は“ヴァイブレータ”で国内外の賞を総なめにした廣木隆一氏。そして、この作品テーマに共感し楽曲を書き下ろした山下達郎さんの「REBORN」が作品の感動をさらに印象深くする演出で涙を誘う。物語は時空を超えたヒューマンファンタジーで、わたしのツボを射抜いてしまいました。「こんな話ある訳ないだろう?」と思うか、いやいや「奇蹟ってあるよ!」と思うか、はたまた「ないとは思うけど信じたい!!」と思いたいなど・・・ぜんぶまとめて取りあえず観て見ませんか?それからいろいろ考えましょう。とわたしは強くお薦めします。主人公のひとり敦也(山田涼介)が、はじめそうだったように・・・。
最近観たTVドラマ「ツバキ文具店」と同じ匂いがする感覚は、手紙を通して伝える人と人との繋がりを見事に創り上げ、偶然と必然の不思議な余韻を表現しています。大分前に観た映画「黄泉がえり」にも近いものを感じました。特に主題曲の使い方はまさにいっしょ!「黄泉がえり」では、柴咲コウが主題歌を歌うシーンが実に感動的でしたが、今回“ナミヤ雑貨店の奇蹟”では門脇麦(セリ)が歌うシーンが胸を打ちます。大人向けのファンタジーにはめっぽう弱いわたしは、涙涙で人目もはばからずグスグスです。きっとさめた意見で“嘘くさい”などと言ったコメントもネットに上がるのだろうと思いますが、わたしはだれがなんと言おうと大好きです。「信じるものは救われる」いや、救われなくてもそれで構いません。
今回の作品は特に主人公を特定せず、出て来る人たちの目には見えない糸に繋がれた物語が時空を超え進みます。きっかけはナミヤ雑貨店のオヤジがはじめた、万相談の手紙のやりとり。ネット社会全盛のいま、こんなアナログな方法でと思う人も多いはず・・・。面倒くさいと思うひとも・・・。ただ違うところがあるとするなら、そんな簡単にこころの内をひとには見せられないというところ。一言一言ことばを噛み締め綴った文章には、そのひとの想いが凝縮しています。ひとの悩みに答えるという作業は、そんなに簡単ではありません。物語の中でも語っていましたが、返事のことばひとつでそのひとの人生さえ変えてしまう。そこには相手を思いやる深い愛情がなければなりません。友だちでも大変なのに、まったく面識のないひとのことを想いながら考えるなんてまず出来るものではありません。この物語に出て来る登場人物はみなそれぞれに傷を背負っています。だからこそ、相手の傷みに寄り添い一生懸命に生きることを実践しています。簡単ではありませんが、こんな生き方素敵ですね!
P.S. ナミヤ雑貨店のお店の雰囲気が、とても懐かしく昔を思い出させてくれました。この物語よりも古い時代を生きたわたしですが、小学校の前に同じようなお店がありました。万相談はしていませんでしたが、おばちゃんの笑顔がいつも素敵でそれだけで一日が元気に過ごせたように思います。遠い遠いそのむかしの記憶です。
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by eddy-web | 2017-10-03 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



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