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よもやまシネマ332 “午前十時の映画祭/セント・オブ・ウーマン(夢の香り)”
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2017.7.28

「午前十時の映画祭」またまた来てしまいました。もう止められません。今日は、“セント
・オブ・ウーマン(夢の香り)1992年のアメリカ作品。大好きなアル・パチーノがやっと手にした、アカデミー賞主演男優賞に輝く作品です。アル・パチーノと言えば“ゴッド・ファーザー”に代表されるアクター。幾度もアカデミー賞候補に上がりながら、一度もその栄誉に輝いたことがない無冠の名優である。運がないと言えばそれまでだが、実はこの作品で彼はスレード中佐役をはじめ断っていたそうである。エージェントが熱心に説得し、やっと腰を上げたそうである。運命とは皮肉なものだ。ただこの役に決まってからの彼の取り組みは半端なく、盲目の人物を演じるため盲学校に通い目の焦点を当てないことに気づき、芝居以外の時もズ~ッと徹底し過ごしたそうです。偏屈な盲目の元軍人を大声を張り上げ威圧的に演じ、そのセリフの多さをものともしない演技力。やはり凄い俳優さんです。この作品を観たら一目瞭然ですが、まさに彼の一人舞台・・・。凄すぎる存在感がぐいぐいと迫ってきます。だが負けてはいなかったのが、相手役の苦学生チャーリーを演じたクリス・オドネル。繊細な青年を初々しく見事に演じ、圧倒するパチーノの演技力に見事アンサンブルを奏でています。ほぼ二人の世界と言っていい作品ですが、脇を固める役者さんたちがこれまた良い具合に味わいを醸し出していて本当に素晴らしい作品です。例えばフェラーリのベテラン販売員やリムジンの運転手、最後に彼のスピーチを賞賛した女性教授などなど、ほんの少しの出番をしっかり演じまさにプロとはこう言うことだと感じました。結果的にパチーノの凄さは賞獲得という形で見事に評価された訳ですが、周りの登場人物が彼の凄さを引き出す演出になっていたのは間違いない。アルバイトで偶然出会った二人が、数日間で溶け合うこころ繋がりにきっとみなさんも暖かい気持ちになれるはず。
この「午前十時の映画祭」という企画、本当に最高です。お陰様でわたしの映画リストが本当に豊かになり嬉しい限りです。
最後に一言だけ言っておきたいことが・・・。この作品の名場面として有名なパチーノとドナ役のガブリエル・アンウォーのタンゴを踊るシーン。本当に印象に残る名シーンだと確認しました。ここだけでどれだけこころが豊かになれるか計り知れません。そして彼女の清潔な美しさが、こころに焼き付いてしまいます。彼女あまりこのほかの作品では見かけませんが、これ一本でも充分すぎるインパクトです。今までに同じ感じを体験したのは、“ブラザー・サン・シスター・ムーン”のジュディ・ボウカーと“おもいでの夏”のジェニファー・オニールくらい・・・。三人目の女神かも?彼女も少しの出演シーンでしたが、心に残る印象を残しています。
※チャーリーを演じたクリス・オドネルはバットマンでロビンを演じたのですが、これが大失敗に終わり、鳴かず飛ばずになってしまったようです。確かにバットマンシリーズの中では最悪の作品ですが、彼の責任ではないことを言っておきます。せめてティム・バートンかクリストファー・ノーラン監督が使ってくれていたら、もっと違うロビンもあったかも知れません。この作品を観て、もったいないとマジ思いました。余計なお世話ですが・・・。あと残念なのは、チャーリーの同級生役で出ていた若き日のフィリップ・シーモア・ホフマンである。個性的な顔立ちはこの当時から際立ち、その後“カポーティ”でアカデミー賞主演男優賞を獲ったひと。2014年に46歳という若さで亡くなり、その死には謎も多く薬物によるものと発表されています。監督としても評価され、これからという時の死は残念でなりません。“ハンガー・ゲーム”の時のプルターク役は、いまも強く印象に残っています。合掌。
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by eddy-web | 2017-07-29 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ331 “パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊”
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2017.7.26

“パイレーツ・オブ・カリビアン”最新作「最後の海賊」を鑑賞。公開されはや二週間。すぐに観る予定が今日に至ったのは、ただタイミングが合わなかっただけ・・・。他の作品との綱引きだったり、たまたま天候に恵まれなかったりとたいした問題ではない。その日の気分でふらっと観るのが好きな自分は、常に自分勝手。ご存知のジョニー・デップの代名詞とも言えるこのシリーズ。毎回手を変え品を変え楽しませてくれる。単品で観ても充分楽しめるシリーズものは、結構貴重。繋がりが重要視されると、途中で見落とすとどうしても話が途切れ難しくなる。その点これは、一話完結風に出来ているのでファンにはありがたい。主人公はもちろん海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)だが、毎回個性豊かなキャラが登場し冒険への旅へと誘う。まさに娯楽の王道を突っ走るスペクタル・ファンタジー作品。ジョニーと言えば、ジャック・スパロウと言える役名。最近のジョニーは、どちらかと言えばキャラの濃い個性的な役ばかりが目立つ。ファンとしてはここらで昔観た“ギルバート・ブレイク”のような作品を観たいと思ってやまない。
さて、今回の「最後の海賊」は、いままでどおり息つく暇無い展開の早さでバタバタと話が進む。どこまでも食えない男は煮ても焼いても面白いの一言。自分にとってどこまでもい都合の良い考えと方法で、敵や仲間を翻弄する。憎めない愛すべきキャラは、ジョニー曰く「ジャックは自身の一部」と言わしめている。あとはなんといってもスケールの大きい映像描写への拘り。最新映像技術の存分に使った贅沢な表現に尽きる。今回も前作を上回る見事さ。どれだけお金を費やしたらこんな作品を撮れるのだろうと、下世話な考えをいだいてしまう。後もうひとつは、ジャックを取り巻くキャラの面白さ。仲間はもちろんだが、次々に登場する敵(ライバル)の存在。宿敵バルボッサをはじめ黒髭やデイヴィ・ジョーンズと、いずれ劣らぬキャラはマニアにはたまらない。今回登場の「海の死神サラザール」もメチャクチャインパクトがありました。また、ファンには嬉しいウィルやエリザベスの登場に最後まで目が離せません。「最後の海賊」と言うサブタイトルが気になってしまうのは、私だけ???新登場のカリーナ役のカヤ・スコデラリオの瞳のブルーがとても美しく印象に残りました。難しい名前なので覚えるのが大変ですが、こころに刻みます。ウィルの息子ヘンリーを演じたブレントン・スウェイツもかなりの美形で格好良かったです。ふたりともかなり有望な役者さんだと思えます。見終わった後の爽快感は、今までで一番かも知れません。何かちょっと幸せ感が何時になく残る作品です。
最後にひとこと・・・。バルボッサ最高です。
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by eddy-web | 2017-07-27 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ330 “メアリと魔女の花”
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2017.7.19

ジブリを卒業した米林監督が、はじめて描く長編アニメ作品“メアリと魔女の花”を観た。ジブリのスタッフとして長きに渡り、宮崎監督や高畑監督と仕事をし、在籍中の抜擢で二作品を残した米林監督。その二作品“借り暮らしのアリエッティ”“思い出のマーニー”も高く評価されこれからという時のジブリ解散。宮崎監督の引退とともに、スタジオ・ジブリはひとつのけじめをつけました。世界中のアニメファンがショックを受けたのは、紛れもない事実。がジブリの魂はしっかりと受け継がれ、待ちに待った新作を米林監督が発表です。さて、出来映えやいかに・・・。
まずは米林監督の前作二作品だが、わたしはとても好きである。宮崎さんでも高畑さんでもない、色がちゃんと生まれでていたそんな作品はどちらも優しさに溢れ涙を誘いました。今回はある意味独り立ちした、はじめての作品になる訳できっとプレッシャーもあったかと思います。そりゃそうですよね、大巨匠二人に挟まって20年も作品を描いてきたのですから・・・。正直なコメントを今日は書かせてもらいます。全体としては、ジブリ時代と変わりなく美しくよくまとまった作品に仕上がっています。実は予告編を観た時に、アレっ!!と思ったわたしがいます。そして、残念ですがめずらしく観たいという衝動が湧きませんでした。それは、どこかで観たようなシーンが多く、脳の中を駆け巡ったからなのです。そしていざ鑑賞してみると、その疑問がやなことに鑑賞しながら出て来てしまい、これは「ポニョ」これは「ハウル」、そしてこれは「魔女の~」ってな具合に場面が浮かんで来てしまい、物語に浸れない自分がいました。さらに悪いことにアニメ以外の映画(ハリーポッターや赤毛のアン)まで思い浮かぶ始末。これではいけないと、途中でスイッチをOFFにしニュートラルな気持で鑑賞するようこころがけちょっと疲れたわたし。これってわたしだけが感じたことでしょうか?見終わっても、いつも沸き上がる感動がいまひとつありません。辛口になってしまいますが、ジブリの呪縛とでもいうようなそんな感じさえ受けてしまった作品です。ジブリファンも大勢観ているので、叱られるかも知れませんが「ジブリではない新しい創造」を期待していました。それは並大抵なことでは出来ないこと。長くジブリに関わってきた米林監督だからこそ、そこに挑戦してもらいたかったと思っています。アニメ界を引っ張ってきた事実は誰もが解っていて、みなジブリが大好きです。でもいま、ジブリとは違うスタイルの新しい若い力がアニメ界に現れ、次々に名作が誕生しています。例えば昨年公開された“君の名は”を筆頭に“聲の形”“この世界の片隅に”“バケモノの子”など、ジブリ以外でも素晴らしい作品が登場し私たちを歓喜させてくれました。才能ある若いクリエィターが続々と登場し、サブカルの世界の代表とし世界のひとをアッと言わせています。これは間違いなくジブリという先駆者がいたおかげ・・・。しかし時代はさらに新しい世界を求め、動きだしさらなる創造を期待しています。なんだか熱く語ってしまいましたが、いちファンの戯言としてお聞き流しください。
アニメ大好きなファンのひとりとしての、わがままを言わせてもらいました。気を悪くしないでください。音楽を担当したSEKAI NO OWARIの、“RAIN"がとても気持のいい曲で癒されます。やっぱ、音楽って大事ですよね!
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by eddy-web | 2017-07-20 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ329 “グッド・ウィル・ハンティング”
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2017.7.14

新作に飽きてくると無性に観たくなる“午前十時の映画祭”。だれが名作と決めているのかは解らないが、観れば確かに名作と思える作品ばかり。多少の好みはあれど、間違いなく感動をくれる。思うに名作と呼ばれる作品には、確かな内容と観る側に訴えるしっかりしたポリシーがあるといえる。ジャンルもさまざまだが、こころに残る作品はみなラストが印象的である。何でもそうだが「終わりが肝心」とは、よく言ったものだ。
今日観た“グッド・ウィル・ハンティング”は見落としていた作品だが、本当に観て良かったと思った。観なかったら一生後悔すると思えるくらいの素晴らしい作品でした。泣き虫のわたしがいっぱい涙を流したのは事実です。ただ泣けた訳でなく作品のいたるところで突き刺さる名台詞が溢れ、その度こころを揺さぶられてしまいました。見終わった後は、とても清々しい気持ちになり体内に溜まっていた毒がぜ~んぶ出た感じ。悲しみに触れて流す涙ではなく、こころとこころが触れあった瞬間に出会ったそんな感じがわき上がる温か〜ぃ涙でした。出ている人たちがみなピュアで優しい。悪い人がぜんぜんいません。ひとの繋がりをこれほど感じさせてくれた作品は久しぶり・・・。ひとをおもうことの大切さを、しっかり思い出させてくれます。忙しさに紛れ、つい忘れがちな「思いやり」。この映画はしっかりとメッセージしています。
マット・デイモンが主人公の天才(数学)青年ウィルを演じています。若いマットは生き生きと主人公を演じ、観ればいまの彼がハリウッドを代表する俳優になったことが理解できます。もうひとつはなんと言っても精神分析医ショーンを演じたロビン・ウィリアムズの演技に圧倒されること。とにかく凄いのです。なにを演じても高い評価を得ているアクターですが、この作品での演技は、演技を超えたものとなり胸に迫ります。互いに深い傷を背負い生きてきた二人。はじめはぎくしゃくとした関係だが、次第にたがいを必要とするようになっていく。
立場を超え真っ正面に向き合うことの素晴らしさが、画面を通し何度も訪れる。ロビン・ウィリアムズは、この作品でアカデミー賞助演男優賞を獲っています。脇を固めたそのほかの俳優さんもみな素晴らしく、はじめにウィルの才能を見出したランボー教授を演じたステラン・スカルスガルド、恋人役のスカイラーを演じたミニ・ドライバー、そしてもう一人親友チャッキ-役の若きベン・アフレックと甲乙つけがたい演技で魅了されました。ラストちかくのシーンでウィルを迎えにいき留守と知り、笑みを浮かべたチャッキー(ベン)の顔ぐっときます。こころに残る多くのセリフが満ち溢れ、それを拾い上げるだけでも観る価値充分。観賞後セリフに込められた、ひとつひとつのメッセージが、自分の生き方に影響を与えるそんな作品です。
この作品は、無名の頃のマットとベンの二人が共同で書き上げた脚本が認められ創られた
映画作品。二人は親友で、才能はこのときすでに咲き始めていたようです。ロビン・ウィリアムズははじめて脚本を読んだとき、「いったい、どんな奴らが、これを書いたんだ?」と驚嘆したそうです。生まれるべくして生まれた名作なのかも知れません。音楽の使い方も上手で“卒業”を思い出してしまいました。
※感動したセリフをひとつ/(チャッキー)「俺はこう思ってる。毎日、お前を迎えに行き、酒を飲んでバカ話、それも楽しい。でも一番のスリルは、車を降りて、お前んちの玄関に行く10秒間。ノックしてもお前は出てこない。何の挨拶もなく、お前は消えてる。そうなればいい」
P.S. 2014年8月、世界中を駆け巡った訃報。ロビン・ウィリアムズの突然の死。享年63歳はこれからと、みな感じたあまりにも悲しい知らせ。生前うつ病を煩い、重度のアルコール依存症でもあったと聞きます。憶測で話しなど出来ませんが、作品すべてで窺える役への拘りや没頭する役者魂は半端ないものだったと思えます。そんなまじめな彼らしい最後だったのかも知れません。本当に残念なことですが、ぜったいに忘れることの出来ない俳優さんのひとりです。合掌・・・。 
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by eddy-web | 2017-07-19 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ328  “LIFE”
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2017.7.11

2日続けての映画鑑賞。少し前までは見たいと思う作品があまりなく、“午前十時の映画祭”で名作をあさっていた。やっと興味を引く作品が出始め、時間の隙間をついて衝動鑑賞。作品は“LIFE”。宇宙を舞台にした、SF映画はタイトルを「ライフ」と名付け近未来に起こりうるであろう、人間対地球外生命体との攻防を描いている。これまでも数々の未知なる生命体をテーマにした作品が創られている。なんと言っても映画史に残るのは、リドリー・スコット監督の“エイリアン”である。はじめて観たときの衝撃とその卓越した映像表現には、みな驚愕し恐怖の淵へたたき落とされたもの。今観ても、空恐ろしい物語である。シリーズ化されると、質が下がるのが一般的だがこの作品は常に高いレベルを保ち大いに楽しませてくれました。プレデターと合体してからは、完全に娯楽作品になってしまったが・・・。それでも、結構楽しめる。さて、NASAなどの学説ではもはや荒唐無稽の世界とは言いがたい地球外生命体の存在。やはり興味をそそるテーマである。今回の作品には強い興味を引かれ、鑑賞に挑みました。火星から持ち帰った生命体を宇宙船内で調査しながら、地球に持ち帰るというミッションに挑むクルー6名。各国の優秀なスタッフを集めた、まさに近未来の宇宙計画のひとつ。かなりリアルな設定で、ぐいぐいと画面に引きずり込まれる。あたかも自分がクルーのひとりになったかのような錯覚さえ覚える。無重力の世界などが上手に表現に生かされ、宇宙空間の中での制限された行動に息を飲むことしばしば。予測不可能な展開は息が詰まる。もし現実に起こるかもと想像すると、まさに恐怖である。“エイリアン”ほど造形的には優れていないが、海月のようなその形状は妙にリアルで怖い。だが、成長するに従い定番のモンスターに変化を遂げる。個人的にはここらへんは新しさは感じられないと言っておこう。“エイリアン”ではその造形をスイスの画家H・R・ギーガーガ担当したことで、今までに無いシュールで新しいキャラクターを世に送り世界中を驚かせた。ギーガー自身もこれにより、有名になったことは事実。その後も多くの映画作品のアートワークに参加し、デザイナーとして知られるようになった。それと比べては申し訳ないが、進化した今作品の地球外生命体(カルビンと命名)は、エイリアンほどインパクトはありません。海月のままの海綿体がよほど良かったと思うのは、私だけでしょうか?さて、みなさんの評価はいかがでしょうか?さあ、みなさん観に行ってください。そして感想を聞かせてください。
一番わたしが気に入ったのは、ラストシーンです。こうでないと面白くありません。
※日本人クルーのショウの役で、真田広之が出ていますがいい味をだしていてなんか誇らしくさえ思いました。日本の俳優さんが随分と活躍するようになったいま、アカデミー賞を獲る日もそう遠くはないかも知れません。
P.S. アカデミー賞ですが、その昔(1957年公開)早川雪洲というひとが“戦場に架ける橋”で助演男優賞候補になったのがはじめ。国際俳優の草分け的人物がこの方。名匠デビット・リーン監督の名作は、映画史に残る傑作。みなさん、国際俳優と言えば世界の三船や渡辺謙さん、そして松田優作さんなどを思い描きますが、早川雪洲さんが元祖です。覚えてください。
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by eddy-web | 2017-07-13 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ327 “JOHN WICK2”
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2017.7.10

キアヌ・リーブス主演の新シリーズ“JOHN WICK2”を観た。いままでも数多くのシリーズものを主演してきたリーブスが、いま一番気に入っている主人公と言うジョン・ウィック。闇の世界では知らないものはいない凄腕の殺し屋で、数多くの伝説をもっている人物がジョン。その伝説さえ、やや抑えめの話と劇中での会話がある。そのひとつが、エンピツ1本で3人の用心棒をしとめた話。前回で披露されている。どんな状況の中でも瞬時に状況を判断し、頭の中でシュミレーションを組み無駄のない動きで相手を倒す格闘術はクールでカッコいい。この手の作品は多いが、今作品の魅力は極力CGを使わずアクションシーンを表現しリアリティを追求しているところ。今回も相当訓練を重ねたであろうことが伺えるアクションの連続。例えば柔道(柔術)の投げ技や関節技など地味だが、現実的でリアルな表現である。そしてプラスのガンプレイは、息つく暇のないほど熱く緊張感抜群。普通なら絶対に死んでいるだろうと思うが、そこはヒーローしぶとい。大好きな“マトリックス”のネオに変わる、新たなあたり役かも知れない。今回の作品は前作を引っ張っての展開だが、闇社会の掟や複雑な人間関係があぶり出されジョンを裏社会へと引きずり戻す。一度その世界に手を染めると、なかなか出る事ができない怖い世界が見て取れる。その世界では泣く子もだまる伝説の殺し屋だが、その分その首を狙う者も多い。賞金を掛けられたジョンにいろいろな殺し屋が群がり、彼を追いつめる。互いに力を認め合う殺し屋同士(カシアン)の、力を駆使した維持とプライドの闘いは見応え充分。前回はロシアン・マフィア、今回はイタリアン・マフィヤが相手となるが、この世界は延々と繋がる迷路のようで安息の日を迎えることなどないというラストへと繋がる。今回も個性的な癖のあるキャラが多い中、“マトリックス”で共演したローレンス・フィッシュバーン(モーフィアス役)が出ている。やはり群を抜く存在感で、きっと今後の展開に重要な役割を果たすに違いない。キアヌは“マトリックス”の頃より野性味をおび、男臭ささとともに何者にも屈しない強靭な心と繊細な心を合わせ持つニューヒーローを手に入れた。ますます目がはなせません。前作同様監督を努めたチャド・スタエルスキーは前作が初監督。もともと格闘技の経験を持つ人物で、はじめはスタントマンとして映画界入り下と聞く。アクションに対するこだわりは、作品を観れば一目瞭然。細かい演出は格闘技ファンを唸らせるに違いありません。わたしはとても参考になり、楽しかったです。暑い夏には、こんな作品を観てスカッとするのもいいかも・・・。
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by eddy-web | 2017-07-12 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ326  “忍びの国”
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2017.7.03

幼き頃より時代劇と西部劇が大好きだった。今思うに、この頃から武士道や騎士道に憧れていたのかも知れない。時代劇の中でも忍者ものがとくに好きなあわたし。TVや映画にはまる前はやっぱり漫画。隠密剣士そして伊賀の影丸やサスケ、ワタリ、など多くの作品にのめり込み夢中で読みあさった。とくにサスケやワタリの原作者・白土三平ものは術や道具の解説が細かく記され、実際に出来る者なのかと試したものもある。今思えばよく生きていたものだ・・・。白土先生の作品は当時の歴史をしっかり文献にて調べ、かなりリアリティである。いずれにしろ鍛え抜かれた技を駆使して、戦国の時代を影に徹して生き抜いた姿には強く引かれる。番外では吉田竜夫の「忍者部隊・月光」がある。漫画とTVは時代背景がちがっていたが、こちらも小学生当時のめり込んでまねをしていたことが懐かしい。
さて、“忍びの国”の話をしましょう。時代劇がまた少し映画界のもどりつつあることは嬉しいかぎり。その中でも忍者といえば、ヒーローの代表。猿飛佐助や霧隠才蔵などがその代表格。市川雷蔵さんの“忍びの者”は今観てもカッコいい。今回の主人公無門を演じているのは、ご存知「嵐」の大野智くん。くんはもうない歳ですか???とても起用なひとということは、前から知っていましたが見事な殺陣をしっかりとやってのけ感動しました。カメラの早回しなどを入れていたとしても、あの迫力はなかなか出せるものではありません。そうとう稽古を重ねたのだろうと思います。ケガのひとつふたつはあったに違いありません。ご苦労様でした。伊賀一番の忍者というその男は、すべて金で動く感情を表に出さない誰もが認める忍者である。ひょうひょうとしていて、まるで楽しむかのように命のやりとりを平然とこなす。ただピュアなところもあり、女房のお国(石原さとみ)にぞっこんで頭があがらない。そんな男が命の大切さに気づいた時の生きざまが、「天正伊賀の乱」織田軍と伊賀との闘いを軸に展開する。殺伐とならないような演出は、今風といえば今風。ちょっとチャライところはあるが、どこか憎めないそして喰えない男を大野くんは見事演じきりました。表の顔と裏の顔が交互に現れ、最後に複雑な生い立ちが浮かび上がる。お国とのラストはグッときます。怪物ランドのような個性豊かな俳優さんたちが、まわりを取り囲む中ちっとも負けてない大野くんに拍手です。怪物くんはやっぱり怪物です。鈴木亮平(下山平兵衛)や伊勢谷友祐(日置大膳)との、殺陣シーンは迫力満点で、この二人の役へののめり込みも半端なくカッコ良かったです。これぞ男でしょう。30度を超える暑い毎日に、スカッとしたい人は劇場に足を運びましょう。
P.S. 武将たちが身に纏う、甲冑がとても美しくこれも日本が誇る伝統のなせる技。ひとつ欲しいなぁ~~~。だれかくれませんか?
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by eddy-web | 2017-07-04 10:28 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



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