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よもやまシネマ318 “ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOL.2”
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2017.5.29


久しぶりに映画の魅力、娯楽性を堪能した。作品は“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVOL.2”。ご存知マーベル発のSFスペースファンタジーである。2014年公開の続編にあたる今作品。前作品が思いのほか面白く、はまってしまったわたし。失礼ながら観る前はさほど期待感もなく、劇場に足を運んだことを覚えている。マーベルのキャラたちの中ではあまり知名度も無く、どちらかと言うとサブキャラの寄せ集めというイメージが強かったため・・・。ところが以外にもそれぞれのキャラが破天荒な上、常識を超える言動でいままでにない存在感。そして何よりその強いチームワークの絆に、いつのまにか虜になっていました。容赦なく交わされる汚い言葉の暴力にも、思わず笑いが込み上げてくる。個性も半端無く、どう観てもみな悪役キャラばかりである。それにへんてこな木の生命体や、ぬいぐるみのようなアライグマと、まさにコミック仕立て。だが、見終わるとなんか胸に込み上げるものがあり、不思議と温かくなるのです。この感覚はわたしだけでしょうか?主役はリーダー的存在のスター・ロード(クリス・ブラッド)なのだが、観れば適役をふくめ全員が主役である。今回も新たなキャラがわんさかと登場し、前回をもしのぐ楽しさ。派手なアクションシーンとのリの良い音楽、そしてどことなく悪ふざけ的な演出に笑ってしまう。これは間違いなく大人の娯楽作品です。

前回深くにも涙してしまったわたしだが、今回もツボにはまりしてやられました。この作品の人気はうなぎ上りだそうで、ハリウッドでも人気急上昇。映像の完成度だけでなく、プロダクション・デザインや衣装、そして特殊メークとそれぞれのプロたちがしっかりと拘りの仕事をしています。ビビットな色彩感覚の美術などが相まって、全体のクオリティが高くその辺も人気の証では・・・。あとはやっぱり「友情」というシンプルなテーマを大切に物語が創られていることに尽きます。バカバカしさの中に不思議な魅力をもつ作品です。ここのところやや重めの作品を見て来たわたしも、久しぶりに開放感にひたりました。まだまだ続きそうな作品なので、このスタンスを崩さずこれからも多いに楽しませて欲しいものだ。

P.S. 今回ヨンドウ(ロードの育ての親)というキャラが、美味しいところを全部持って行きこころに残りました。かっこ良かったです。天然キャラのグルート(ベイビー)も前回にも増して可愛いです。声をヴィン・ディーゼル(ワイルド・スピードシリーズ)がやっているのもサプライズです。でも可愛過ぎて、声だけだと彼の顔が思い浮かびません。あとクリス・ブラッド以外みな特殊メークなので、一度みなさんの素顔を観たいと思います。是非次回で結構なので、エンドロールか何かで見せてくださる事をお願いします。最後に絶対言っておきたいことがひとつ、音楽の使い方が最高です。1980年代の曲がVFX映像とともに流れ、古さを感じさせないノリの良い演出が中年層には溜まりません。見終わるとサントラが欲しくなります。小道具のウォークマンが懐かしいです。


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by eddy-web | 2017-05-29 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ317 “メッセージ”
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2017.5.22

今年度のアカデミー賞に、8部門ノミネートされたSF作品“メッセージ”を鑑賞。先週観た“スピリット”で、映画で表現される深層心理の世界に深く浸ったばかりのわたし。だがその展開に戸惑ったわたしは、本当の意味を知るために何度も何度も反芻し自分なりの答え(メッセージ)を見つける旅をした。そしてやっとここに感想を書き上げることができました。
今作はSF作品というジャンルの中でも複雑なレトリックが描かれ、ともすると観客を置いてけぼりにしてしまう。わたしもはじめやや困惑し、描いていたイメージを完全に消去し物語に浸ることになった。突然世界中に現れた不思議な飛行物体。今までに見たことのない巨大な飛行物体は、静かに宙に浮きじっとしている。ここまでは良くあるパターンの導入部なのだが・・・。まずこの巨大な飛行物体の形に目を奪われる。シンプルで美しいのである。沢山あるSF映画の中で描かれた宇宙船のには、まず見当たらないフォルム。類似するものをあえてあげると「柿の種」である。そうビールの友のそれである。これ以外でもプロダクトデザインの素晴らしさに、まず驚かされた自分。それゆえこれからいったい何が始まるのだろうと、こころが揺らぎ画面に食らいついた。ところがそこに登場した女性ルイーズ(主人公の言語学者)の回想シーンが突然絡み、「えっ、ちょっと待ってよ!」という思わぬ展開へとことが進む。ここからが本番なのだが、普通の人はまず混乱するであろうまさかの展開です。間違いなくなぞの飛行物体は遠い宇宙からの来訪者で、何らかの目的で地球に訪れたのは察しできる。侵略なのか破壊なのか、それとも友好かという結論が常識の展開である。作品が進むにつれそんな単純な話でないことに気づかされる。もちろんSFとは単純なものではありませんが、いままでに体感したことのない世界へと引きずり込まれます。もやもやとした感覚がズ~ッと続き、終わってからも答え探しに必死になる。いろんな意味でとても考えさせられる。うまく言葉では表現出来ませんが、“生きること、生きていること”の意味を考えさせられました。
主人公ルイーズを演じたエイミー・アダムスが、この難しい役を見事演じわたしたちに一体感を持たせてくれます。無冠ですが何度もアカデミー賞に名をあげる実力派女優の演技は見事です。そして言語学という世界には縁遠いわたしですが、この作品で描かれるコンタクトの方法には興味をひかれ見事はまってしまいます。どこか東洋的でシュールな表現(デザイン)は飛行物体同様こころに残ることでしょう。宇宙船の中へ入るシーンやエイリアンとの接触など、想像力を掻き立てられる演出はその場にいるかのような気持ちにさえなります。エイリアンの真の目的とは・・・?ということですが、びっくりするような結末で終わります。これを予測出来る人はまずいないでしょう。いままでに出会ったことのないSF作品です。好きなSF映画と言えば“2001年宇宙の旅”“未知との遭遇”などがこの作品に近いかも知れません。ただ大きな違いは、宇宙という世界に存在する人間を描いているのではなく、人間の中にある宇宙を描いたところがこの映画の凄さではないでしょうか。監督であるドゥニ・ヴィルヌーブはいま最も注目を集めているひとで、次回作はあの“ブレード・ランナー”。そして“デューン/砂の惑星”と続いているそうです。“ブレード・ランナー”はファンの多いSFの金字塔。何十年ぶりの作品には期待が膨らみます。
難解な作品ですが、いままでに感じたことのない感覚があり、SF作品の中ではわたしの中で上位に残りました。
今作でルイーズをサポートする物理学者イアンを演じたジェレミー・レナーの地味な存在感も秀逸です。彼しか似合わないそんな役です。そのほかフォレスト・ウィテカーなどが脇を固め、科学や言語学、物理学といった凡人には縁のない世界の中、ヒューマンドラマを繊細に紡いでくれました。
※ルイーズの娘の名はハンナ。英文で「HANNAH」と記すがこのスペルの意味が解るとき、自分の中にひとつの宇宙が生まれました。原作「あなたの人生の物語」をこれほど読みたくなった映画ははじめてです。
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by eddy-web | 2017-05-26 00:00 | Comments(0)
よもやまシネマ316 “スプリット”
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2017.5.16

M.ナイト・シャマラン監督による、サスペンス・スリラー“スプリット”を鑑賞。シャマラン監督と言えば、ラストのどんでん返しが代名詞。大ヒットした“シックス・センス“が余りに衝撃だったため、映画ファンに強くそう思われてしまった感がある。確かに作品の傾向は、日常の中にある些細な不安や恐怖といったものを紡ぎ出し予想もつかない終着点に引っ張って行く。それゆえ期待感が増幅し、そのようなラストにならないとファンは満足せず「エ~ッ」ってことになる。大変なプレッシャーと言うか、イメージとは恐ろしいものです。監督自身は、意に介していないようですが・・・。ファンとは身勝手な生きものです。これだけは言えるのですが、期待させる監督って凄い事です。わたしもそのひとり。
さて、作品“スプリット”ですが、DID(解離性同一性障害)簡単に言うと多重人格の青年を主人公にしたサスペンス・スリラーである。このテーマを聞いただけで、わたしはもう期待感が絶頂に達します。というのも少し前、とあるTV番組で多重人格の少女を映し出し、その精神医学的な分析をしていたのを観たから・・・。医学界ではこの所見は賛否に大きく分れ、信憑性にかけるとの意見も多いと聞きます。その訳は、患者が何かから逃れるため、虚偽をし演じているとの考えである。本当か嘘かは置いといて、わたしはDIDをあると信じています。ちょっと違うかも知れませんが、いま流行っているルーティーン(決まった手順)は、自分のい集中力を高めるために行う儀式。自分の中にある、最高なものを引き出すためのおまじないである。わたしにもある。これって例えは違うが似ていませんか?ということでわたしは賛成派(認める)。主人公の多重人格青年を演じるジェームズ・マカヴォイが、見事に期待に答え怪演しています。ひとりで23人+1人(登場するのは数名)の人格に変わるさまは凄い迫力です。子どもから大人、そして女性を素(容姿)のまま演じます。目や仕草、そして物言いなどを拓実に使い分け観る側を震えあがらせます。最後の人格、24番目ビィーストはちょっと飛躍すぎかも???でも、そこがシャマラン監督らしさではと思う。もうひとり重要な役で登場しているのが、主人公に拉致監禁される女子高生ケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)。お人形さんのように整った(無表情)顔立ちは、なにか内側に秘めた感が強く存在感抜群。その存在は、物語に深みを与え質を高めております。体当たりの演技で観客をハラハラ・ドキドキさせてくれます。まだ新人さんですが、Xメンシリーズのスピン・オフ映画への出演が決まっているそうです。期待しましょう。
評価をまとめると、わたしは○。シャマラン監督らしさが、久しぶりに戻ってきましたと言ったところ。“アフター・アース“では、これ本当にシャマランと言った感じでしたが、“ヴィジット”でその流れを取り戻しそしてこの作品です。“シックス・センス“はなかなか超えられないかも知れませんが、ファンはその世界観を多いに待ち望んでいます。これからもわたしたちをハラハラ・ドキドキさせてください。
ラストにブルース・ウィルス(アンブレイカブルのダン役)がちらっと登場し、次回作の匂いを残すのだが、さてガラス男との闘いはいかに・・・。
※この作品は映画を鑑賞するというより、精神医学の学習でもしているかのようでハマってしまったわたし。ひとは、違ったもの(ひと)に距離をつくる。そこには何がしの原因が存在し、その違った中に思いもよらない力(エネルギー)が存在することを改めて実感しました。だれにでもあるとわたしは感じます。
P.S. 精神科医の女医さんを演じたベティ・バックリーさん、お医者さんなのに怖かったです。すごい存在感でした。スリラー映画の金字塔"サイコ”のおばあさんを思い出しました。ヒッチコックはやっぱ最高ですね!シャマラン監督もリスペクトしているそうです。わたしも同じく!!

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by eddy-web | 2017-05-18 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ315 “ショーシャンクの空に”午前十時の映画祭
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2017.5.12

またまた午前十時の映画祭にやって来ました。今日で最後の上映となる“ショーシャンクの空に”、駆け込みセーフ。この作品もDVDでは観たのだが、もう一度スクリーンを通し感動をと出かけた。午前十時の映画祭は2度目ですが、はまりそうでコワイ。名作と呼ばれる作品は、それだけの価値があると改めて実感するひととき。
“ショーシャンクの空に”は、1994年公開の作品で、もう23年もの刻がたっている。スティーブン・キングの傑作「刑務所のリタ・ヘイワース」をフランク・ダラボンが初監督した作品。その年のアカデミー賞7部門にノミネートされ話題になった。スティーブン・キングと言えばモダン・ホラーの第一人者。モダンが前につくところが、他の作家とはちがうところ・・・。ただ怖がらせる内容とは異なる、独特の世界観で日常におこる些細な恐怖感を見事に描写し読者を震わせる。わたしも大好きな作家さんです。彼の凄さはホラーに留まらない、ふり幅の凄さにある。繊細で緻密な描写で日常の中の「ちょっとした不思議」を見事に紡ぎ出す才能はピカいち。例えばスタンド・バイ・ミーやグリーン・マイルなどは誰もが知る名作。ホラー作品もキャリーにはじまり、シャイニング、デッド・ゾーン、ペット・セメタリー、ミザリーとあげたら切りがない。そのほとんどが映画化され、高く評価されている。映像化するには、最高の原石であることはみな解っているのだろう。原作は別にしても、映画化されたほとんどの作品をわたしは観ている大のキングファンである。どんな監督が創ったにしても、キングの名を観た瞬間に絶対に観るというスイッチがONに入る。
さて、“ショーシャンクの空に”、何度観ても感動するのは名作たる所以。無実の罪で終身刑を言い渡された男の、絶望の淵から這い上がる希望の物語。刑務所を舞台にした作品は以外と多い。キングの名作“グリーン・マイル”もそのひとつ。キング作品ではないがわたしの一押し映画に“ミッドナイト・エクスプレス”がある。これもお薦めの作品です。
アンディ役のティム・ロビンスが、繊細だが強い信念を持つ男を見事に演じて共感を呼ぶ。もうひとりの主人公と言っていいのが、いまや名優の名をほしいままにしているレッド役のモーガン・フリーマン。この作品でも、アンディにそっと寄り添う投獄員を演じこころに沁みる。ラストシーンに続く、約束の大木の根元ある石の下で見つけたアンディから手紙。メッセージを読んだ時の希望に満ちた表情は、涙を誘います。
最後にアンディの名言をひとつ。「頑張って生きるか、頑張って死ぬかだ・・・。」どんな状況であれ、希望を忘れないことだという強いメッセージが込められています。ラストの紺碧の海の色、一生忘れません。
P.S. 独房に飾られた女優さんのポスターが印象に残ります。はじめは「リタ・ヘイワース」。次が「マリリン・モンロー」。ここまではアリ線。最後の「ラクウェル・ウエルチ」を持って来るあたりが溜まりません。(微笑)。わたしも中学生の多感な頃にお世話になりました。いまでもブロマイド沢山持っています。ワイルドな女優さんですが、「ミクロの決死圏」では知的な部分を覗かせています。これもSFの名作です。
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by eddy-web | 2017-05-12 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ314 “ワイルド・スピード/アイスブレイク”
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2017.5.10

シリーズ作品は数多く、いまや定番とも言えるハリウッド。その中でも群を抜いて人気を誇るカーアクション映画“ワイルド・スピード”を鑑賞。今回で8作目を迎えた作品は、前作をさらに上回るスケールの演出で最後の最後までワクワクドキドキさせてくれます。前作でも度肝を抜くアクションの連続で、スカッとさせてくれたのは記憶に新しい。公開前にTVで前作「SKY MISSION」を放映し、興奮が再び蘇ったばかり。その作品をも上回る今作品は、ハリウッドならではの乗りの良さでグイグイと画面に引っ張り込み釘付けにする。
ファミリーと呼ばれる登場人物たちと適役は、ひとりでも充分作品を撮れる俳優さんばかり・・・。ある意味贅沢な作品である。その上究極のカーアクションを追求した演出は、見応え充分。スーパーカーをいとも簡単にぶち壊すシーンは、ただただ溜め息。もったいないと思うのはわたしだけでしょうか?ラテンミュージックをバックにキューバのカーレースで始まり、ニューヨーク、ロシアと世界を駆け巡る物語はお腹いっぱいになる超娯楽作品。ドミニクを演じるヴィン・ディーゼルは、相変わらずタフな男を演じカッコイイし、ファミリーのメンバーも個性豊かに存在感を遺憾なく発揮している。中盤で見せるドミニクの涙は以外だったが、グッときます。また今回は前作で仇敵を演じたジェイソン・ステイサムが、美味しい役でドラマを盛りあげる。このシリーズは男たちの友情とチームワークが軸の話だが、出てくる女たちもみなカッコイイ。レティ演じるミシェル・ロドリゲスは、もはや欠かせない存在。そこに今回割って入ってくるのがアカデミー賞女優のシャーリーズ・セロン。適のボスで天才ハッカー役の悪女(冷酷無比)を演じ、物語りに深みを加わえている。クールビューティな徹底した悪は、完全にファミリーを飲み込んでしまう。何をやっても美人は徳です。“マッド・マックス”の女戦士もカッコ良かったですが、今回も言うことなし。美しすぎることは、それだけでもう罪。物語では負けても、存在感では勝ち。次回作でどんな役に挑むのか楽しみです。こんなやりたい放題の作品を創り続けると、次回作品にかかるプレッシャーは大変だろう。でもファンは勝手で、その上をもっと期待しています。
ラストのエンドロールで、「カーアクションはプロたちがやっているので、みなさんは決してまねをしないように・・・。」だって、する訳いや出来るわけ無いだろう。(笑い)
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by eddy-web | 2017-05-11 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ313 “無限の住人”
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2017.5.2

キムタクの主演作“無限の住人”を鑑賞。監督はコメディからバラエティ、そしてホラーと幅広いジャンルを手掛ける三池崇史氏。これだけ幅のあるテーマで作品を撮る監督は珍しいかも知れない。ある意味娯楽に徹っして観るが側を楽しませるそんなひとではないでしょうか?2010年制作の“十三人の刺客”は大好きな作品のひとつ。最近の日本映画は外国作品にも負けないクオリティの高さで、特にチャンバラ(時代劇)は、目を見張るものがある。近年では“るろうに剣心”がわたしの大のお気に入り。
さて今回の“無限の住人”は、キムタク(木村拓哉)を起用しての話題作。原作は最近多い漫画である。わたしは読んだ事の無い作品なので、先入観なく映画に挑むことが出来ました。SMAPの解散ですっかりケチのついた感がある彼だが、大の大人が考えたあげく出した結論にとやかく言う権利などだれにも無い。SMAPはSMAP、キムタクはキムタクなのです。山田監督の“武士の一分”以来の時代劇出演だが、あの時とは全然ちがうキャラ設定の上、娯楽性を前面に出した作品にまさに全力投球。ド派手な演出と、痛快なアクションシーンの連続で息つく暇さえ与えない。次から次へと現れる敵の濃いキャラたち。三池監督の手腕が炸裂と言ったエンターテイメント時代劇になっている。個人的には時代劇というよりは、チャンバラ映画と呼びたい。登場キャラたちの個性を派手に演出する、衣装・メイク・使用武器など男子にはたまりません。不死というキムタク演じる剣客万次が、その身の上に抱える運命の中で、悲哀を漂わせながら物語に深みを持たせている。荒唐無稽な話だが、個性と個性のぶつかり合いはラストまで大いに楽しませてくれる。出演者たちがみな役を楽しんでいるかのようで、生き生きしている感じがするのはわたしだけでしょうか?PG12指定されているので、女性には覚悟して観てほしい。手が飛ぶ、足が落ちる、身体が真っ二つなんてのが、怒濤のように押し寄せてきます。殺陣の派手さは“十三人の刺客”を遙かに上回り見事です。
この作品を観て思ったのは、どんな役でもキムタクはやっぱりキムタクの何者でも無いというところ。いろいろ意見もありますがカッコイイです。戸田恵梨香さん演じた女剣士が、屈強な男たちに混じり存在感をひときわ出していました。三節棍まがいの武器にも、惹かれるものがありましたが、なにより細身の身体で良く頑張ったという印象です。NHK連ドラやCMでおなじみの、杉咲花ちゃんが気丈なところとか弱いところを交互に魅せ、今後が大いに楽しみ。殺伐とした物語の中で、ユーモアを醸しだしのどを潤してくれてます。“湯を沸かすほどの熱い愛”での日本アカデミー賞受賞は、正しい評価だと観て納得。これからも応援いたします。
三池監督の次回作は、“ジョジョの奇妙な冒険”の実写版。原作の大ファンなので期待していますが、“テラフォーマーズ”のようにだけはならないことを祈っております。
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by eddy-web | 2017-05-07 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



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