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よもやまシネマ-184 おみおくりの作法
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2015.Jan.29

朝一だというのに、こんなに行列・・・とビックリの銀座裏通り。シネスイッチに観たかった“おみおくりの作法”を。それにしても凄いひとの数。見ればほとんどが中高年世代。わたしもそのひとりですが・・・。
今年に入ってまだひと月ですが、わたしの中で今年一番の作品といえるものになるやも知れぬ、そんな映画に出会ってしまいました。とにかく感動のひとことです。ほかには言葉が見つかりません。とても地味な生活をする、地味な民生委員のこころあたたまる生きざまに感動の涙、涙、涙。後半はもう我慢出来ずに、泣いて泣いてすぐに席を立てませんでした。見終わると一生とはと考えさせられる。作品は日常の中でひっそり終焉を迎える、大勢の孤独な人たちを見送るこころ優しい民生委員の物語。亡くなったひとたちの人生を探し、ひたすら黙々とその思い出を拾い集める主人公ジョン・メイ。こんな人間ってまだいるのかなァ〜ってさえ、思えてくる。まったく縁もゆかりもないひとたちの為に、こんなにも一生懸命にひとは生きた証を探せるものでしょうか?馬鹿がつくほど几帳面で、なんでそこまでやるかと思う反面、仕事に誇りをもち命の尊厳を守り抜こうとする姿にただただ感動です。
主人公ジョン・メイを演じたエディ・マーサン。まず、とても個性溢れる顔立ちに一度見たら忘れられない印象を受ける。そのもの静かな雰囲気と優しい眼差し。このひとじゃなければと思わせるくらいジョン・メイに同化していました。それだけ素晴らしい演技だったように感じるのは、あまりに自然体で目立たないが深い思いやりがにじみ出ていたからだ。イギリスの街並や田舎の風景の中、彼のたたずむ姿が実に絵になる。ワンシーン、ワンシーンが静寂の中、アルバムを開いていくような進み方がこころに沁みる。クラリネットだと思えるBGMの優しい音色にも、こころが癒される。何処にでも見かける在り来たりの風景だが、何気に美しい画面のトーンと音楽、そしてジョン・メイ自身の姿。やさしさに溢れたポートフォリオになっていて、静かで温かな感動を造り出しています。ひとつ違う意味でお気に入りのシーンがあります。それはある車にジョン・メイがおしっこをかけるところで彼のささやかな抵抗が・・・。こころの中でわたしは、小さくガッツポーズをしました。最後にジョン・メイについてひとこと。彼の仕事は身寄の解らない遺体を弔う民生委員。だが真の仕事は、亡くなったひとたちの人生を辿り、絆を再生させる素晴らしい仕事だと思いました。ラストは間違いなく、忘れられない名シーンと呼べるものだと断言します。わたしはまたひとつ、大好きなラストシーンを手に入れましたみなさん是非、劇場に足を運びその目で確かめてください。ひとりでも多くのひとに見て欲しい、ぜったいお薦めの作品。この感動をみなさんと共有したいと心底思うわたしです。

P.S. 映画を見終わったあと、フッと思い出した事が・・・。私事ですが、早くに母を亡くし思い出のあまりない自分ですが、その昔母の生涯ってどんなんだったのだろうと考えた事があります。区役所をまわり過去帳をひもとくように・・・。いろいろなことが見え始め、途中調べる事を辞めました。なにかいけないことをしているようで、えもしれぬ罪悪感みたいなものを感じたからです。後悔はしていませんが、元気な頃にもっと話をしていればと、こころの隅に閉じ込めました。そして生きています。これからも・・・。(余計な話でゴメンナサイ)
Shoji UEKUSA
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by eddy-web | 2015-01-29 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-183 BIG EYES
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2015.Jan.26

大好きなティム・バートン監督の最新作“BIG EYES"を鑑賞。いつも独自の映像美とちょっとブラックなユーモア、そして愛をさりげなく描くティム監督。今回の作品は60年代のアメリカで起きた実話がもと。世界を驚愕せたポップアート界のある事件がモチーフです。ポップアート界の巨人アンディ・ウォホールが絶賛したアーティストが実は???という話。
バートン監督の作品はほとんど観ているのだが、今回の作品はいつになく正統。こんな言い方をすると誤解されるのでフォローしますが、いつもの大胆でお茶目なファンタジーワールドは影を潜め真面目にこの題材に取り組んでいるという意味です。ティムのブラックな世界感を期待すると、ちょっと肩すかしかも知れません。アート界を驚かせたゴースト・ペインター事件を実に丁寧に再現し、いままでの独特で大胆な演出はすこし押さえているように見えます。きっとこの事件自体がかなりショキングな内容なので、過度の演出はさけ主人公たちの内面性を演技に求めたのだろう。そしてアート界の神秘性や不条理の世界にメスを入れ正直に表現したかったのかもしれない。監督がこの事件で受けた印象を大切にし・・・。
さて主人公の描く作品の絵だが、子どもをモチーフにした目を大きくディフォルメしたもので、その大きな瞳はひとのこころを見透かしているような感じさえします。そして何かをうったいかけてくる憂いに満ちた表情は、ずばりティム・バートン監督の世界感と交差しています。だからあえて過剰な演出をさけ素材を大切にしたのかも・・・わたしだけの勝手な解釈ですが。
それでも、要所要所でティム監督の味というか、美的感覚、特にメイクにはそれが出ていて頷けました。主人公エイミーが自身のプライドと生活との板挟みで葛藤し、見るものすべてのひとの顔が描く絵の顔に観えてくる幻覚はまさにティムワールド。あとはやはり鮮やかな色彩の使い方。これはティムならではの配色。一発逆転の終わりもなく、最後はその後の主人公2人のいまが字幕で紹介されジ・エンド。ちょっとものたりなさは残りますが、やはり「事実は小説より奇なり」ということでしょう。そう言えば、日本でも昨年にたようなゴーストライター事件がありましたネ。スケールは違いますが???
主人公マーガレット・キーンを演じたエイミー・アダムスは古典的美人の王道を行く女優さんでとても奇麗で堅実な演技でした。もうひとりの主役夫のウォルターを演じたクリストフ・ヴァルツは、とても身勝手で嫌な男をムカツクほど見事に演じてくれました。圧巻だったのは裁判での、一人芝居。ここは見応え充分。タランティーノ監督と組んで創られた“イングロリアス・バスターズ”での残忍な将校役を演じ、賞を総なめにしたのは2009年のこと。この人は俳優というより、アクターという名称が似合います。これからも灰汁(味)のある演技を期待したい。
P.S. 脇役でアート界の重鎮を演じていたテレンス・スタンプ。重厚感のある存在感に拍手です。この人も先人のアクターと呼べるひと。巨匠ウィリアム・ワイラー監督の“コレクター(1965年)”は名作。あのドキドキ感はいまもわたしの胸に焼き付いています。
Shoji UEKUSA
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by eddy-web | 2015-01-26 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-182 アデル、ブルーは熱い色
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2015.Jan.20

久々のフランス映画に酔いました。昨年カンヌ国際映画祭で大絶賛を浴びた“アデル、ブルーは熱い色”をギンレイホールまで・・・。この映画R18指定の性描写などもあり、何かと話題の多い作品。ただカンヌでは最高栄誉のパルムドール賞を受賞。また前例のない、主人公を演じた2人の女優にも同時にその賞が贈られこれも世間を驚かせました。これを皮切りに世界166の映画賞にノミネートされ、うち61賞を受賞し高い評価を受けている。カンヌの審査委員長をしている、スティーブン・スピルバーグは「この映画を見ることができたということ自体が、私たちひとりひとりにとって祝福に値するだろう。」とコメントをしています。
この映画179分という長い作品。ギンレイは2本だてなのでいつも困っている。よくばると集中力がかけ、作品を存分に味わうことが出来ない。だからいつもひとつを選ぶのがわたしの流儀。今日はこの“アデル、ブルーは熱い色”を選び話題作を堪能しました。原作は珍しくコミックだとか・・・。日本は最近ほとんどがそういう感じだが、フランスも?
まずは、主人公の二人が実にアンニュイな感じで素晴らしい存在感を画面に迸らせ、ぐいぐいとこちらを引き寄せる。自然体の演技がまるで本人そのものと言った素晴らしさです。これなら世界が絶賛するのは当然。まず、主人公アデル役を演じたその名もアデル・エクザルコプロス。彼女は本当に凄かったです。現在22歳の彼女だがフランスでは有望新人として、すでに高い評価を受けている女優さん。今回高校生から成人までを演じたのだが、少女から大人の女と変わっていく過程を実に繊細に演じ、揺れ動く乙女のこころを見せてくれた。物語の中で何度も何度も涙を流すのだが、ホントビックリするほど自然で美しい涙を流します。こんな女優さん、最近観たことありません。決して美人とは言えない容姿ですが、とても可愛い純真さが溢れておりました。流した涙はひとつひとつ全然違う意味を持つものでしたが、とてもピュアで愛に溢れたものばかり。それらのシーンだけでもパルムドールにふさわしいかと・・・。わたしもいっぺんでファンになりました。そしてもうひとりがエマを演じたレア・セドゥ。アデルの相手役の子だが、こちらも画面から漂う雰囲気はなにか別次元的感覚すら覚える女優さんです。役柄でボーイシュな短髪を蒼く染めているが、凄くそれが似合っていて全く違和感がなく美しい。かのリバー・フェニックスを思い浮かべるくらいに、男装の麗人を見事演じていた。彼女はもう、かなり売れていて多くの作品に出ております。最近作はディズニーの“美女と野獣”のヒロインを演じ、全然違う正当派美女を演じ嘘オオ〜っと思わせます。
さて先ほども述べたが2人の絡むシーン(性描写)がきわどいのは確かだが、全然やらしくもなくただただ奇麗。題材は同性愛の女性2人が織りなす、ひとめぼれからはじまる愛の葛藤と別れである。同性愛の感覚は正直解らないが、この作品を観て思ったのは「ひとを好きになるのに理屈も境界なく、ひたすら憶う愛がそこにある」ということ。ただただ純粋に相手を求める姿に、普通の男女の恋愛と全く変わらない、いやそれ以上に深く純粋な愛をこの作品は描いてみせてくれました。それもごくごく自然に・・・。この監督はただものではないと思いました。ここで監督のことを少々。監督・脚本を手がけたのはアブデラティフ・ケシシュという人物。わたしははじめてこの人の作品鑑賞。チュニジア生まれの監督はまだ5本しか作品を撮っていないが、そのすべてが高く評価され、もうヴェネチアやセザールといった数々の賞に輝く凄腕の監督。知らなかった自分がとても恥ずかしいです。これから残りの作品すべて観さして頂きます。それほど今回の作品の素晴らしさを心身で感じました。パルムドール賞に輝いた3人にこころから拍手をお送りします。これからの活躍を楽しみにし、はやく次の作品を待ち望んでおります。
Shoji UEKUSA
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by eddy-web | 2015-01-21 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-181 SIN CITY
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2015.Jan.13

“シン・シティ”を観に・・・。フランク・ミラー原作のグラフィック・ノベル“シン・シティ”を独自の手法で映像化した作品。この映画は10年程前に公開された作品の続編である。もちろんわたしはその作品も観ております。正直内容はほとんど覚えておらず、映像表現がただただ眼に焼き付いていてます。モノクロの斬新な全体トーンの中に、部分的に彩色を加えインパクトのある画像表現し思いっきり楽しんで創っている感が思い出されます。今回もそのトーンはそのままだが、さらにバージョンアップした表現はクールでカッコイイ!!映像を学んでいる若者にはたまらない作品かも・・・。監督はもちろんミラー自身だが、共同で前作もいっしょのロバート・ロドリゲスが参加している。ミラー監督は原作ノベルの劇画タッチを極力表現したかったようです。そのためにもロドリゲス監督は絶対に必要不可欠だったよう。この映画は2人じゃないとダメみたいです。余談ですが前作では特別参加として、クエンティン・タランティーノ監督も一部のシーンを担当しています。
まず前作を観た理由から。もちろん、拘りの映像を確かめたかった訳ですが本当の理由はもうひとつ・・・。キャスティング中、ナンシー役で出ていたジェシカ・アルバの大ファンだったからに他ならない。彼女のファンになったきっかけは、2000年から2年間TVで放送された“ダーク・エンジェル”。当時このSFドラマシリーズをビデオで観て、すっかりはまってしまったわたし。物語が面白い上に、彼女の美しさに魅了されました。この作品で彼女は名を知られ、スターの仲間入りを果たしました。約1,200人のオーディションの中から選ばれたそうです。またこの作品の製作総指揮を、ジェームズ・キャメロン監督がしていたのも話題でした。当時“タイタニック”で賞を総なめにしたそのひとが、手がけたものと言ったら誰だってそりゃ観ますよね。期待に違わず面白いSFドラマでした。という訳で“シン・シティ”鑑賞の理由はただただミーハー的なファンの行動です。
映画鑑賞の作品選びとか拘りはありません。ただひたすらに映画が好きということで、無作為にむさぼるがごとく観まくります。でその都度、観たいものを観るわたしです。どんな映画にも観る価値があり、発見があります。それを楽しみいい映画に出会うと本当に幸せな気持になれ、活力が湧いてきます。
2作目となる今回の“シン・シティ”復習の女神ですが、場面の一枚一枚がお洒落で切り取ってポスターにしたいシーンが沢山ありました。とくに奇麗だったのは、月を背にしたエヴァ・グリーンの裸体シルエットシーン。コントラストを効かせた何ともいえない美しさ。それからオーバーな感じですが、キャラの特殊メークも見応え充分。きっとこれもグラフィック・ノベル再現の拘りでしょう。豪華な俳優陣の中に、おまけで言うならシークレット的に、レディー・ガガが出ていてビックリ!!彼女の好きそうなテイストの作品ですよね・・・。
最後にジェシカ・アルバはやっぱり奇麗でセクシー。それだけでもう充分満足ですが、あともう少し出演場面を増やしてくれたら嬉しかったです。2007年のFHM誌で「世界一セクシーな女性」に選ばれ、毎年のようにメディアではセックス・シンボルとして取り上げられているそうです。2人の子持ちには全然見えません。現代のモンローってところでしょうか?でも当人はそう言われるのを嫌っているそうです。不名誉な記録ですが「ゴールデン・ラズベリー賞」の常連の彼女。ファンとしては複雑ですが、もう少し作品に恵まれてもいいですね。応援しております。
Shoji UEKUSA
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by eddy-web | 2015-01-13 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
2014年度、ワガママに選ぶ“よもやまシネマ・映画BEST3”。
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2015.Jan.09

みなさまごきげんよう。さて、2015年が明け、新しいスタートを切ったわたしたち。昨年は60歳の還暦を迎え、晴れてシニア入り。還暦祝いを随分して頂きましたが、あまり嬉しくもなくまたピンと来ませんでした。ただ嬉しかったことと言えば、大好きな映画が1,100円でいつでも観られるようになったこと。おかげさまで近年になく沢山の映画を鑑賞することが出来ました。映画はやはり劇場で観るがモットーなわたし。若い頃にはとうていお及びませんが、計46本の作品を鑑賞いたしました。週1ペースで観たことになります。よく頑張りました、“パチッパチッ拍手喝采!!”です。
そこで、昨年観た映画のBEST3をワガママに選んでみました。異論もあるでしょうが、そこは穏便に・・・。一映画ファンの自己満足ですので・・・。好きな作品が多くてすごく迷ったのですが栄えある第1位は・・・。パンパカッパーーーン!!“チョコレート・ドーナツ”これはダントツの1位です。第2位はダァダァダァダダダダッ、“FURY"です。以下3位は候補が多く、絞れませんでしたのでまとめます。
よもやまシネマ2014年度「最優秀作品賞」
第1位“チョコレート・ドーナツ” 絶対にお薦めの社会派ドラマ。
第2位“FURY" 戦争をテーマにしたヒューマンドラマ。
第3位はみんなそれぞれにジャンルを超え素晴らしい作品ばかりで選べませんでした。・・・。
第3位“インサイド・ディヴィス・ルーイウィン”アコースティックギターの音色がハートに染み込みます。“天才スピヴット”“アメリ”を超えた想像と映像美、そしてナミダナミダ。“ジャージー・ボーイズ”古き良き時代の光と影に乾杯(完敗)です。“インター・ステラー”SF映画の歴史に名を刻む名作の誕生。そして、“あなたを抱きしめる日まで”「母の愛は空よりも高く、海よりも深い」ということをあらためてしることが出来るデンチ最高の演技作。
ここに上げた作品は、観て損はないと確信しております。

P.S. おまけですが、邦画の良かった作品をひとつ。中島哲也監督作品“渇き”を選びました。好きな映画かと言えば、正直あまり好みとは言えない作品です。ただ、インパクトがあり心に残ったのも事実。理解不能な人間のこころの闇みたいなものが出ていて、いろいろ考えさせられました。役所広司さんの汚れっぷりが凄いのと、新人女優・小松菜奈のアイスドール的演技に恐怖すら覚えました。好きな作品は“小さいおうち”で“かぐや姫の物語”では手書きの古典的手法に感動し、地井武男さんのセリフに涙、“思い出のマーニー”では気持いいくらい泣かせてもらいました。素晴らしい映画作品に感謝、感謝の一年でした。
Shoji UEKUSA
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by eddy-web | 2015-01-09 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-180 6さいのボクが、大人になるまで。
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2015.Jan.05

たった一日あけての映画鑑賞。お正月ですから、今日はわざわざ銀座までお出ましです。前評判の高い“6さいのボクが大人になるまで。”がその作品。なぜ、評判かと言えば、この映画は主人公メイソン(6歳)の子どもから大人(18歳)へと成長していく過程のドラマですが、なんと主人公並びに家族のキャストを本当に12年間撮り続けたというもの。いままでにない製作手段で、当然リアルな表現となりある意味ノンフィクションを観ている感覚になる。ひとりの少年とその家族の成長が、少年の眼をとおし描かれているこの作品。まず監督とスタッフの熱意というか継続する忍耐に拍手である。12年間は凄いです。2時間ちょっとの作品の中に12年間の出会い、別れ、葛藤、執着などなどがギュッと詰まっています。人生って・・・と考えさせられる。『絆』みたいな奇麗ごとでは表せない、もっと深い真実の繋がりに出会いました。
一昨日観た作品“あと1センチの恋”も12年間を描いていましたがこれは偶然。こちらはメイクやヘアー、衣装でその時間の流れを描きだしたもの。くらべるものではないが、“6さい・・・”のほうが、主人公の容姿がどんどん変わり、まるで別人のように観えたのにはビックリ!!ヘアースタイルや衣装は当然ですが、体系や顔の感じがどんどん変化し確かに現実的。ちょっと余談だが、会場を後にする時観客のご夫人二人づれが「あの男の子、随分かわっちゃたネェ〜っと」話していました。どういう意味かは想像にまかせます。
この作品もサブカルチャーを実に巧みに取り入れ、時の流れを表現しています。ファッションはもとより、TVやゲーム、ビンテージカーそして音楽などそのときどきの流行をさりげなく演出効果として使っています。アメリカと日本の文化や考えの違いは多少ありますが、わたしの感想は「人生は小説より奇なり」と感じたこと。どんな人にもいい時も悪い時もある、それが大きかったり小さかったりはあるが比べるものでもなく平等にそして確実にあるという事実。だから人生は意味深く、ひとを成長させる大切な時間なのである。この映画はそんなことを教えてくれます。それにしてもアメリカという国はおおらかと言うのか、別れた夫婦が互いに再婚しても付き合える関係を保てる。これは凄いことです。なかなか真似出来ません。それは同時に子どもへの深い愛を感じさせてくれました。
主人公メイソンを演じたエラー・コルトレーンは幼年期のあどけなさから少年期の不安、そして青年期の夢と現実の狭間など、見事に演じきりました。幼年期は言われるまま演じたが、最後はまるでメイソンが自分自身のように感じたと感想を述べています。12年はそれほど重かったのでしょう。あと特に印象深かったのは、母親オリヴィアを演じたパトリシア・アークエットの存在感。圧倒されました。母そして女としての性や慈愛など、ほんとうに迫力ある見事な演技でした。父親メイソン・Sr.を演じたイーサン・ホークはこれまた味のある父を演じ、憎めない父親像を創り上げています。流石名優。このお父さんはチョット的外れなとこもありますが、こどもに取っていい父親だと思います。妻・母から観ると?!?!? ウゥ〜ン!私からは言えません。わたしはこのお父さん大好きです。最後にもう一度、12年間ご苦労様でした。拍手です。
Shoji UEKUSA
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by eddy-web | 2015-01-06 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-179 あと1センチの恋
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2015.Jan.03

2015年、はじめて観る映画は・・・。“あと1センチの恋”。劇場内はカップルで溢れ、おじさんはちょっと恥ずかしかったです。昨年末、TVで「年末一押しの映画ランキング」がやっていてそこで紹介されたのがこの作品。どうにも切ない恋のお話と紹介されたが、その点実にうまいタイトルではないだろうか?内容は良くある話だが、その分身近に感じる人は多いはず。なぜこの映画を2015年最初に選んだのかは、他に観たいものがなかったのと(ほとんど公開中の作品は観た)、若かった頃のドキドキ感みたいなそんなものがまだあるのかを確かめてみたくなったため。変なオヤジです。ドキドキはしませんでしたが、じれったくはなりました。でも、微妙な距離感が良く出ていて気がつくと映画の中に入り込んでいました。「友だち以上恋人未満」ってか・・・。自分でも解らない距離ってありますよね。そんな二人をテンポよく描いた映画でした。まとめると『本当に大切なひとは、すぐ側にいる』というこいとです。12年間の思いを2時間で描き、ラストはいかに・・・。すれ違いばかりが交差し、なんでこうなるのとヤキモキしっ放し。ただその部分をあっさり描いているところは、変に重たくなくむしろフレッシュ。実際はそう簡単ではありませんが・・・。きっと自分に重ね合わせた人も多いはず。ちなみにわたしは好きになったら絶対に面と向かい言うタイプ。(別に聞いてませんよねハッハッ)強気なこと言ってますが、痛い目にあい20歳で開眼しました。(これも関係ありませんね・・・)スミマセン馬鹿なオヤジで・・・。
主演の二人がとても素敵でした。ロージー役のリリー・コリンズは、最近売れている若手女優でミュージシャン、フィル・コリンズの娘だそうです。やっぱなにかDNAがちがうという感じです。古典的美人という雰囲気のとても可愛い女優さん。デビューがサンドラ・ブロック主演の“しあわせの隠れ場所”で娘役で出ていたと調べたら書いてありました。わたし観て感動した映画ですが、ゴメンナサイあまり印象がありません。見直したらまだ少女という印象が強く、今回みたいに女性として目に入らなかったようです。それにあの映画はサンドラ・ブロックの独壇場でしたから・・・。恋人アレックス役のサム・クラフリンも清々しい青年を演じ、好印象です。懐かしいミュージックナンバーが時折流れ、主人公たちのこころの動きにリンクした演出はとても良かったです。ギルバート・サリバンのAlone Againは実に懐かしかったです。
新年早々、好き勝手なこと言ってる映画オタクのへんなおじさんですが、今年も頑張っていっぱい映画を観ます。よろしくお願い致します。
P.S. この作品を観た後、なにか懐かしい感じが残りず〜っと考えていたら、昔観た映画を思い出しました。いまから37年も前になる、“我が心のジェニファー”がそれ。細かいことはあまり覚えていませんが、すれ違う恋人どうしがラストで・・・。って話で、この時も音楽が印象に残りサントラを買ったのを思い出しました。主演はTV“チャーリーズ・エンジェル”でティファニーを演じていたシェリー・ハック。大ファンでした。Shoji UEKUSA
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by eddy-web | 2015-01-03 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
一生懸命に生きる・・・。
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新年あけましておめでとうございます。
昨年は晴れて(暮れて)還暦を迎え、
沢山の方々からお祝いの言葉を頂戴いたしました。
嬉しさ半分、悲しさ半分といったところが本音のわたし。
それにしても、2014年の早かったこと。
まるで加速装置を装着したかのような年となりました。
これからますます加速度が増すと思うと、
時間の大切さが身にしみてきます。

昨年は残念なことに訃報が多くあり、
とても悲しい思いを致しました。
己の終焉なども、考えてしまうそんな日もあり
何か自分らしくない毎日を続けてしまい反省しきり。

61歳はリ・スタートの年と考え、
毎日(メ〜〜〜っ!いっぱい!!)一生懸命に
生きようと思っております。
一分一秒も無駄にしないで・・・。
時を紡いで行きましょう。
2015年もどうぞよろしくお願い致します。
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by eddy-web | 2015-01-01 00:00 | ごあいさつ | Comments(0)



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