<   2014年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧
よもやまシネマ-178 ベイマックス
e0120614_12433282.jpg

e0120614_13402868.jpg




2014. Dec. 25

クリスマスということで、小5の息子と“ベイマックス”を観に・・・。この時期にふさわしい、こころ暖まる癒し系アニメと思いきや???。ディズニーが手がけた54作目になる、3Dコンピュータアニメがこの作品である。聞けばマーベルコミックの登場人物を主人公にした、はじめてのディズニーアニメ映画とのこと。余談だが、マーベルは2009年にディズニーに買収されているのは周知の事実。ただそのキャラクターを題材にアニメを創ったのははじめてである。このあたりの情報がなく、予告編を観たわたしはまた勝手に妄想し、鑑賞に望んでしまいました。
「癒し系ロボットと兄を亡くした少年の絆を描いた話」と聞けば、誰だって泣ける映画だと思うはず・・・。思いっきり泣いてスッキリと一年を終わろうと足を運んだわたし。期待は見事裏切られました。泣けたシーンはひとつふたつってところ。でも、泣くのはわたしだけかも・・・。キャラクターデザインも何かホンワカしていて優しいシンプルなものなので、まさかの展開にちょっとビックリ!!でも終わってみれば、マーベルの薫りがプンプン。実写でないところ以外は完全にマーベル作品でした。技術はもちろん最高級の出来。色彩や表現の緻密さなどディズニーの力を存分に見せてくれます。ストーリーは単純明快だし、これといって問題もありません。ただ、個人的には何か物足りなさが残りました。いままで多くのSF作品(マーベルのも含み)を観ましたが、何だかいろいろな作品の寄せ集め的な感じが否めない。主人公ヒロの発明したマイクロボットの動きも凄いのだが、どっかで観た感じだし、テレポーテーションの実験シーンもやはり・・・。舞台になっている架空の街サンフランソウキョウはもちろん、サンフランスシスコと東京の融合。相当にリサーチを重ねて背景描写に拘ったと聞いております。秋葉原周辺と思わしき情景がチラホラ描かれており、和洋折衷でとても美しい街になっています。なんだか日本が愛されている気がし嬉しいです。ベイマックスのキャラデサインは日本の鈴を顔のイメージにしたそうです。納得!全体の雰囲気は日本の炊飯器がモチーフだそうですが、ちょっと???解りません。柔らかいロボットというところは、わたしは大好き。なんか癒し系というイメージにピッタリです。ということで、感想とはほど遠い話になってしまいました。結局一番良かったのは、キャラデザインの“ベイマックス”。これに尽きる映画でした。息子はとても喜んでおりました。
Shoji UEKUSA
[PR]
by eddy-web | 2014-12-26 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-177 ゴーンガール
e0120614_1931374.jpg

e0120614_13402868.jpg



2014. Dec. 12

久しぶりにサスペンス映画“ゴーンガール”を鑑賞。公開前から気になっていた作品で、監督は“セブン”“ソーシャル・ネットワーク”そして“ドラゴン・タトゥーの女”と作品を発表する度に、ファンを虜にしてきた鬼才デヴィット・フィンチャー。“セブン”“ドラゴン・タトゥーの女”はわたしも大好きな作品。独特な感性と映像表現は他に類をみない。結構ギリギリのコードを綱渡りで表現するその才は、見る側にとって凄く刺激的である。今回彼が選んだ原作は、ギリアン・フリンという作家が書いたベストセラー。脚本も同人物が、今回は担当している。原作と映画は別ものと考えれば、映画を楽しむことが出来るのだろうが、そうは行かないのが世の中。常に比較され、あ〜だのこ〜だのと言われるのが映画の世界。ましてベストセラーとなれば作り手はプレッシャーなどもあるだろうと思うわたし。完全オリジナルの書き下ろしならば、それこそ好き勝手にやれるだろう。と言うことは裏を返せば、監督が挑戦したいほど感銘を受けたという裏付け・・・。これは期待しない訳がない。
さて、本題の映画の感想です。作品の宣伝文句は「サイコロジカル・スリラー」である。なんか長ったらしいうたい文句である。ジャンルではサスペンスとなっているし、ミステリーともスリラーとも言われているし・・・。関係ない話だが、こう言う宣伝文句は蛇足ではないだろうか?見る側の勝手で好きに観させてほしい。そもそも分ける必要もないとおもう自分である。
サスペンス映画の神様と称される「アルフレッド・ヒッチコック監督」を知らないひとはまず映画ファンにはいない。数々の名作を残し多くの監督にも影響を与えていると聞く。その監督の作品で“サイコ”という作品がある。ご存知のひとは多いはず。一度観たら忘れられない映画に数えられる作品である。最近はなかなかこう言う作品に出会えなくなりました。また、ひとつのジャンルに拘った作品づくりをするひともいない。デパルマ監督がヒッチコック監督に影響を受けたことは周知の事実だが、到底及ばなかったことも事実。わたしはデパルマ監督の作品結構好きですが・・・。
また悪い癖で、どんどん話がそれてしまいました。ゴメンナサイ。襟を正してもう一度もとに・・・。
“ゴーンガール”を観てハラハラドキドキしたかと言えば、特に・・・と正直答えます。じゃ面白くなかったかと言われれば、ン〜ンと声になります。2時間半の映画ですが、長くは感じません。個人的意見ですがポワンとはじまり、ヤッパリで終わると言った感じです???意外性を期待するとちょっと物足りなさが残るかも知れません。はじめに言いましたが、原作と比較などしないわたしですので素直に映画として楽しみました。原作を読むともっと違った印象も生まれるのかも知れませんが・・・。読みません。一番印象に残ったのは、やっぱり「奇麗なバラには刺がある」です。主人公を演じたベン・アフレックとロザムンド・パイクは、凄く良かったです。夫ニック役のベンは自業自得だろうと思わせる、身勝手な男を見事に演じているし、妻エイミー役のパイクは怖いくらいの美貌の裏に秘めた毒をこれも見事に表現した名演です。パイクの作品ははじめて観ましたが、あまりの美しさに圧倒され目が泳ぎぱなし。まだ、こんな奇麗で知らない女優さんがいたのかと驚き。品があり、清潔感に満ちあふれ、知性も感じる。“こんな女性があんなことを平然とするのか”というおもいが強く残る。ただ、あまりのあっけらかんとした情緒に呑み込まれ、怖さを超えてしまう。そしてただ美しさだけが脳裏に焼き付いてしまいました。本当に奇麗です。こんな風に感じる奴が、いちばんヤバいのかも知れません。くわばら、くわばら。
Shoji UEKUSA
[PR]
by eddy-web | 2014-12-12 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-176 フューリー
e0120614_1831380.jpg

e0120614_13402868.jpg




2014. Dec. 01

アカデミー賞最有力候補の呼び声高い、話題の新作“フューリー”を鑑賞。ブラッド・ピット主演の戦争アクション映画の今作。作品は確かにアクション・シーン満載の映画にはなっているのだが、わたしはこの作品にはアクションという言葉を使いたくない。なぜならそんな作り物的言葉は似合わないからである。第2次世界大戦末期、極限状態の中で必死に生きようともがく人間ドラマが、リアルに描かれているからだ。
戦争映画というジャンルもさまざまな角度から描かれ、ひとくくりにするのは非常に難しい。例えば古くは「大脱走」や「西部戦線異状なし」「戦場に架ける橋」にはじまり、「地獄の黙示録」「ジョニーは戦場へ行った」「ディア・ハンター」「プラトーン」「ライフ・イズ・ビューティフル」「プライベート・ライアン」などなど。あげれば切りがないほど名作ぞろい。そしてわたしの好きな「禁じられた遊び」だってこのジャンルに入る。
時代背景や切り口、そして視点の違いで多種多様な表現が生まれる。娯楽を追求したものから、リアルな反戦ものまでさまざま。ただ、どちらにせよ名作と呼ばれる作品は戦争を肯定してはいない。この映画は、間違いなく戦争映画の名作と呼ばれるであろう作品である。
物語の大半はたった24時間の間におきる、過酷な戦場で闘う一台の戦車と兵士たちの壮絶な生きざまはまるでドキュメント。最近のCGものとは明らかに線をひいた、超がつくほどリアリズムを追求した作品となっている。導入部はややオブラートにくるんだミステリアスな演出ではあるのだが・・・。その演出が中身を逆に強烈に印象づける。爆弾が炸裂し、銃弾が飛びかい手足が飛び散る。まさに本当の戦争がそこにある。無造作にブルトーザで埋められて行く兵士の屍処理は、見る側が思わず目を覆いたくなる。だが、これが現実と言わんばかりの表現で、背筋が氷る。感覚が麻痺する状況と、その中でもがきながらひたすら生きる人間がそこに描かれている。見終わったあとに去来する、恐怖とひとが犯す大罪に身が震える。何で戦争は起こるのだろうか?などといまさら考えさせられる。
プラット・ピットはこの映画で、本当に素晴らしい演技を見せてくれる。リーダー(ウォーター・ダディー)としてのクールな役割と、それ故に抱える深い憂いを見事に演じ分け胸を打つ。黙々と任務を遂行する強い意志の中、じわじわとにじみ出る人間としての誇りを見事に演じている。他の4人も個性豊かで、味のある連携でこころに残るチームワークを見せる。特に印象に残ったのは、新兵ノーマンを演じた、ローガン・ラーマン(ノア・約束の舟に出演)。ナイーブな青年を表情豊かに演じ、強い印象を残る。これからが楽しみな俳優さんである。24時間という一日が、これほど重くそして長いものなのかと久しぶりに気づかされた。濃い一日である。こんな日が何日も続いたら、きっと頭が変になってしまうだろう。馬鹿なことを言いますが、つくづく平和のありがたさが身に沁みます。世界のどこかで今日もこんな時間が過ぎているのかと思うと、こころが苦しくなります。
P.S. ラストシーンは、ほんのちょっぴり救われました。どんなところにも人間の尊厳は守られ、守るものがいると・・・。合掌。戦車が主役でもある“フューリ−”。使われた米軍のM4A3シャーマンも独軍のティーガⅠもすべて本物。博物館から借りて撮影に臨んだと聞きました。ティーガⅠに関しては世界に6台しか残っていない貴重なもの。ましてや動くのは奇跡らしく、博物館げ動くようになるまで約15年の歳月を要したそうです。それにしても、凄い戦車だとは映画を観れば一目瞭然。出来ることならこんな兵器は生まれないことを望みます。
e0120614_11175281.jpg
※映画を観たあと、大切にしている一冊の本を思い出しました。題名は「百年の愚行」。100枚の写真と寄稿文で構成されたもの。そこには20世紀に人間が犯した大罪がまとめられています。みなさん機会がありましたら、ご一読を・・・。
Shoji UEKUSA
[PR]
by eddy-web | 2014-12-01 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



エディデザイン室
by eddy-web
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


logobr.gif