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よもやまシネマ-149  ノア(約束の舟)
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2014. Jun. 13

公開前より話題のスペクタル巨編“NOAH"を鑑賞。公開日の初回に足を運んだのは、予告で観た迫力にこころが動かされたからである。“ノアの箱舟”は旧約聖書の創世記に記されている話。だれだも知ってはいるが、その全貌は明らかではない。創造の世界にしても事実(?)だとしても余りにスケールが大きく、絶対に映像化など無理と思っていた。それがどうだろう見事に映画となって、わたしたちに人間という生きものについて改めて考える機会を創ってくれました。監督はわたしの大好きな映画“レスラー”を創ったダーレン・アロノフスキー。映画“ブラック・スワン”で高く評価されその名を不動のものにしたひと。映像美への拘りに加えて、その主題を監督自らが脚本化し、観客をも巻き込む形の演出には計り知れない創造力を感じます。今回の作品はその創造性を形にするだけでも凄いことなのだが、わたしたちに“人間とは”を問いただすテーマを投げかけてきます。人間の弱さ、強さ、そして醜さや健気さ、そして慈愛。人の中にあるすべて煩悩をヒューマンドラマとして、主人公ノアに被せ表現されています。また監督は実在しない人物をも投入し、聖書の内容をより興味深く膨らませ楽しませてくれました。最大の見せ場は何と言っても「大洪水」のシーン。凄いとしか言いようのないクリエイティブな映像表現でした。動物たちが何処からともなく集まってくるシーンは圧巻。だがこの映画の見所はそこではないと、みな思うに違いありません。ノアの苦悩を通し、人間とはなんと罪深く、そして幾度もの愚行を繰り返す生きものなのだろうと・・・。主人公を演じたラッセル・クローの迫力ある演技はノアに完全に乗り移っていました。聖書には出てこない妻ナーマを演じたジェニファー・コネリーも、凄いのひと言。ノアとの命の尊さを語るシーンでは見いってしまい、涙が止まりません。あともうひとりは、この物語のキーパーソン、イラの存在。演じたのはエマ・ワトソン。みなさんご存知のハーマイオニーそのひと。彼女は名優二人を向こうに回し、負けない存在感を出しきりました。きっとこの映画を通じ新たなファンを獲得するに違いありません。拍手です。長〜い映画ですが、時間の経つのを忘れるほど引き込まれてしまう。人として日頃の罪深い行動を、今一度見つめ直し、悔い改めるいい切っ掛けになるかも・・・。いや、やっぱり無理ですかネ。だってそれが人間なんですよきっと。それでも考える時間をくれた、この作品に感謝です。

P.S. ジェニファー・コネリーの上品な美しさは健在。“ワンス・アポン・ア・タイムイン・アメリカ”のデビュー時、「こんなに美しい娘が世の中には存在するのか」と驚いたものでした。UEKUSA Shoji
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by eddy-web | 2014-06-16 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(1)
よもやまシネマ-148  X-MEN (フュチャー&パスト)
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2014. Jun. 02

久方ぶりの娯楽作品を満喫。最新作“X-MEN フーチャー&パスト”を鑑賞。最近はTVとのタイアップらしく、シリーズ新作映画が公開される前に必ずと言っていいくらい前作をTVで放映する。先週“ファースト・ジェネレーション”が放映され予備知識は万全。わたしは映画館で観ていますが、おさらいの意味でもとてもありがたい。新作への流れが自然と生まれスムーズに内容へと繋がる。TVにとっても映画にとっても、そしてもちろん観る側にとってもプラス・・・。
さて、最新作だが、相変わらず観客を楽しませてくれる。今回は変身能力を持つレイブンことミスティークが、物語を引っ張るかたちで進んで行く。時間を超えての話(タイムトラベル)は他の作品でもよく描かれる題材ではあるが、X-MENならではの展開はやはり面白い。新キャラも加わり沢山のミュータントが登場し、散漫になりがちなところをメインキャラをある程度絞っての演出。過去と現在で繰り広げられるキャラの確執を巧みに繋ぎ、最後の瞬間までドキドキさせる。新キャラの中に、昨年鑑賞しすごく良かった「最強のふたり」に主演したオマール・シーが出ていたのにはビックリ!!全然イメージが違い、はじめは解りませんでした。ウルヴァリンは今回やや控えめなので、ファンは物足りなさを感じるかも・・・。それでも重要な役割を担っているので次回に期待をしましょう。新キャラを含めとても面白い能力のバトルは見応えがあり、過去のエリック(マグニートー)はやはり最後までくせ者ぶりを発揮し、多いに楽しませてくれます。空中に両手をひろげ浮遊する姿は本当に絵になります。磁力能力でスタジアムをまるごと引きちぎり、空中に浮かせホワイトハウスに運ぶシーンは圧巻そのもの。今回個人的にわたしが好きなシーンは、過去の世界で活躍するクイック・シルバーの超スピードで動くアクションシーンをスローモーで表現したところ。カッコイイのと同時に笑いを誘い、殺伐とする乾いた戦いのシーンに“一杯の水”を提供してくれる。MARVEL作品は、これからもわたしたちお多いに楽しませてくれそうだ。エンドロール後、オマケ的シーンはまた何かを予感させるものでした。終わったばかりで申し訳ありませんが、はやく観たいですね次を・・・。
P.S. パンフのデザインが両面使いでカッコいいため、大サービスで2つとも載せました。
UEKUSA Shoji
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by eddy-web | 2014-06-03 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-147  ハンナ・アーレント
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2014. May. 29

2本目は“ハンナ・アーレント”。こちらも数多くの賞を手にした、重厚な作品。“偽りなき者”と同様主人公の演技力に圧倒されました。ハンナを演じた、バルバラ・スコヴァの存在感に目を奪われます。イギリスの元首相サッチャーさんを「鉄の女」と敬称しますが、ハンナもまたこれに匹敵する人物。第二次世界大戦当時のナチスが行った大虐殺に関わった、人物(アイヒマン)の裁判を実写で使うことでよりリアリティを追求したこの作品。物語はその裁判を傍聴し、新聞に記事を載せたハンナ(哲学者)というひとりの人物の生きざまにスポットをあて進んで行く。世の中のすべてを敵にしてしまったこの新聞記事。そこからはじまる苦悩の日々。こころの裏側にある“弱さを越えて来たゆえの強さ”がこの作品から伝わって来ます。深い探究心に裏打ちされた、男にはない強さがそこにはあり引かれます。“偽りなき者”との2本立ては、共通するテーマ“真実と尊厳”。こちらの実話作品はややテーマが大きく、過去の歴史におきたひとの過ちと真っ向勝負の作品になっています。何が本当の悪なのかを彼女は追求し、その結果自身が悪の象徴として世間にさらされます。そんな彼女を支えたのは、飽くなき真実への探究心と夫や友人たちの愛。そして大切な友人たちも、同時に失う。真実とは何かなどと考えても、きっと答えを見つけるのは難しい。だから彼女のような人が、必要な時代かもしれない。奇麗ごとになってしまうであろう“罪を憎んで、人を恨まず”というテーマがここにある。ただはっきり言えることは、ひとは弱く罪深い生きものだと言うこと。ラスト近くの大学での、講義シーンは圧巻である。魂のスピーチに、ここだけでも見る価値は充分である。そして、同じシーンでの友人から冷たいことばもまた、深くこころに残る。本当の罪とは、真実から目を背けてしまうわたしたちかも知れません。実在の人物と歴史的背景に裏打ちされた、人間たちの過ちを尽きつけるこの作品は、観なければいけないものかも知れません。
UEKUSA Shoji
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by eddy-web | 2014-06-01 10:44 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



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