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よもやまシネマ-146  偽りなき者
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2014. May. 29

久しぶりに疲れました。というのは、一日に2本続けて映画を鑑賞したせいと、2つとも内容がとても重い作品だったので・・・。むかしは一日5本観た時もありましたが、遠いむかしの話。年を重ねる度、集中力が薄らいで来ています。最近は作品の余韻を楽しむようになり、ゆったり、じっくりの自分。ただ、今回はどうしても見たい2本でしたので頑張って鑑賞しました。
さて、まずは“偽りなき者”。ちょっとイーストウッド監督の“許されざる者”を連想しますが、まったく別もの。紹介記事では社会派ヒューマンドラマと謳われています。デンマークの映画ですが、第65回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞し、その年のアカデミー外国語映画賞にもノミネートされた話題作です。地元デンマークアカデミー賞を総なめにした作品は何と言っても、主人公ルーカスを演じたマッツ・ミケルセンの演技力に尽きます。たわいもない少女が発した言葉から、ギリギリまで追いつめられる主人公の苦悩と戦いがはじまる。何を信じてひとは生きてゆけば良いのかと、そしてこんなにもひとは諦めずに強く前を進んで行けるものなのかとも・・・。日常に潜む落とし穴のような、できごとにひととの関わりを深く考えさせられる。前回見た“チョコレート・ドーナツ”もそうであったように、人の中に潜む疑心の深さはこんなにも人のこころを変えてしまうもなのかと怖くなる。友人の娘クララのあどけない顔がとても印象に残る反面、それが無垢な分残酷さを強調します。似たような冤罪をテーマにした作品は、日本・外国を合わせても数多くあるのですが、今回の作品は本当に怖いと感じました。どちら側の当事者にもなりえることに、言葉では表現できない恐怖が沸き上がる。物語は何事もなかったかのように、終息するのですが・・・.ラストシーンも、強烈なインパクトを残し、忘れること出来ない作品となりました。マッツ・ミケルセンいいですね。大きな身体に逆らうような、繊細なこころを表現する俳優さんに今後も注目。“北欧の至宝”とまで言われている彼の演技力は本物です。
UEKUSA Shoji
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by eddy-web | 2014-05-31 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-145  チョコレートドーナツ
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2014. May. 12

映画を見た後で・・・。1週間という間が空いての投稿です。何と言うか、やるせないやら悔しいやらこんな気持ちになったのは久しぶり。とてもいい映画で、もちろん感動もしたのですが・・・。見終わった後、なにかモヤモヤして、誰にぶつるでもなく変に興奮している自分がいます。この映画、テーマは“愛”なのだが、報われないということが最後に重くのしかかるます。
突然ですがLGBTという総称をご存知でしょうか?つい先日TVで当事者を集めての番組を見ました。LGBTとは“性的少数者を限定的に指す言葉”と略され、レズビアン(女性同性愛者)、ゲイ(男性同性愛者)、バイセクシャル(両性愛者)、トランスジェンダー(心と体の性の不一致)の頭文字をとったものである。急に話が飛びましたが、主人公たちがまさにこのひとたち。これはまさに偶然の出来事。予備知識を入れずに観る、わたしに何か不思議な力が働いたような感じがしました。今でこそ世の中でも認知度があがり、すこしですがそういう人がいてもあたりまえという時代になりました。なんか変に気を使った言い回しですみません。この映画の物語は今から35年もさかのぼる、カリフォルニアでのお話。差別や偏見と言った人間の醜い部分が、一番強く出ていた時代。そんな中でであった3人の物語は、あまりにピュアで涙を誘う。愛と言う言葉の持つ意味を、恥ずかしいほど確かめたくなる作品でした。人が人を愛するのに理屈は必要ないことが、あらためて思い知らされる。こんなにひとを愛することが、出来るのだろうか?ある意味羨ましい。ここまでの話だと、LGBTのひとたちの物語かと思われますが、もうひとつ大きなテーマが被さっています。身寄のないダウン症の少年マルコとの生活。社会から取り残されたひとたちが、寄り添いいたわりあい懸命に生きようともがく。それでもそれをゆるさない社会の偏見と差別。いつになったらこんな時代は無くなるのでしょうか?本当に人を愛することとはを考えさせられる映画に出会いました。
主人公のルディを演じたアラン・カミングは最高の演技と歌を披露しています。彼はカミングアウトし、ゲイであることを公表している俳優。俳優のほかプロデューサー、パフォーマー、作家、写真家、監督と多方面にその才能を発揮しているクリエイティブの固まり。彼だからこそ描けた作品と言ってもいい映画になっています。そして絶対にはずせないのは、マルコ少年を演じたアイザック・レイヴァ。彼もマルコと同じダウン症。俳優として舞台などで活躍し、ダンスを愛する読書家だそうです。脇を固める俳優たちも皆見事で、観るもののこころをゆさぶり離しません。最後にこの話は、実話だそうです。ぜひ、みなさんご覧ください。ラストにマルコ少年の新聞記事の話がでますが、このくだりはたまりません。ハッピーエンドな世の中が来ることを、こころから願ってやまないわたしです。
UEKUSA Shoji

◆アラン・カミングの歌声をどうぞ

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by eddy-web | 2014-05-19 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-144  テルマエ・ロマエⅡ
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2014. May. 05

ゴールデン・ウィーク終盤の5日、家族揃って“テルマエ・ロマエ”。シリーズ累計900万部を売り上げている、ヤマザキマリさんの漫画が原作の映画。もちろんわたしも漫画の大ファン。昨年映画公開時に、配役陣の名を見て思わず絶句・・・。あまりに見事なキャスティングに、それだけで映画を見たくなったのは紛れもない事実。イャ〜もう良くこれだけ濃い顔を集めたものだと、ただただ関心。そして、パート1の映画は期待を裏切ることなく、抱腹絶倒の面白さで、こんなに笑っていいのかぐらい笑って涙を流してしまいました。今回はその第2弾。撮影も日本だけではなく、ブルガリアで行われたとのことでスケールアップ。下世話な話ですが、一作目が大ヒットし制作費がきっと跳ね上がったのではないでしょうか?ローマの市街風景など、セットも前作を遥かに超える造り。それにCGを巧みに合わせた演出効果だけ見ても“日本もやるときゃやるね”と感じたわたし。ただ中身はやはり漫画の醍醐味を100%残した、奇想天外なタイム・スリップ寓話。どこまでも手ずくり的な、マンガの味わいを残してくれたところがまたいい。まさに娯楽映画万歳になっています。へんなリアリティとのギャップを、満喫するには最高です。主人公ルシウスを演じる阿部寛の、驚きの表情がオーバーなところが妙にツボにはまり笑ってしまう。前作同様ローマ人になりきった芝居の妙味に、原作の絵が逆に阿部寛をモデルにしたのでは・・・と思ってしまうぐらいはまってます。昨年この役で、日本アカデミー主演男優賞を獲得し、並みいる名作に打ち勝ち受賞は本物です。真面目な作品ばかりが、評価の対象ではないということを証明した一作となりました。それにしても時を超えるシーンの、トイレに流れる人形などの陳腐な演出も、余りにバカバカし過ぎて笑ってしまう。久しぶりに笑い過ぎて、お腹が痛くなりました。個人的には前作の方が好きですが・・・。歴史背景がしっかりと捉えられているのも、結構勉強になり二度美味しい感があります。最後にテルマエのキャッチをご唱和。「すべての“風呂”はローマに通ず」。お風呂は、身も心もホグしてくれる文化。そしてテルマエも・・・。UEKUSA Shoji
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by eddy-web | 2014-05-06 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
NANJYa?COLLe/8  「ロミオとジュリエット」と言えば、いまや羽生結弦の代名詞だが・・・。
■“Romeo&Juliet(1968年)”映画パンフ・ブロマイド・特集雑誌etc.
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今日は46年前、映画も曲も大好きだった「ロミオとジュリエット」のコレクションをお届けします
「ロミオとジュリエット」で思い浮かぶのは、ひとそれぞれ。いまは何と言っても羽生結弦くんが一番・・・。そもそも羽生くんが使っているこの曲は、1968年に公開された映画「ロミオとジュリエット」のテーマ(ニーノ・ロータ作曲)。作品はシェークスピアの戯曲で何度も映画化されましたが、現代版にリメイクされたデカプリオ(ロミオ)作品の方が、みなさんの記憶に新しいのではないでしょうか。敵対する家の子たちが恋に落ちてしまう悲劇を情感豊かに表現した楽曲は、映画史に残る名曲となりいまも絶大な指示を受けています。と言うことは、羽生くんはこの映画を観ているはず・・・。そうでなければ、あれほどまでに美しい表現は生まれるはずがない。もちろん彼は当時生まれてませんが、作品の中身を充分理解し共感しなければ、新しい創造は生まれません。と言う訳で、みなさん是非羽生くんと近づくために、1968年版の「ロミオとジュリエット」をご覧あれ。かなりの無茶ぶりですが・・・。
※ジュリエットを演じたオリビア・ハッセーは日本でも大人気を誇り、当時資生堂の広告に出るなどしひっぱりだこ。そのCMソングを唱った布施明と結婚し、世間をあっといわせました。結局二人は別れ、彼女のいまはあまり解りません。しかしいま見ても、本当に美しいですね。

■心があらわれる、Romeo&Juliet(1968年)のテーマをどうぞ 
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by eddy-web | 2014-05-01 00:00 | NANJYa?COLLe(コレクション) | Comments(0)



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