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チョッといい話♥ほんとうの金メダル
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09.Mar.14

先日、門下生(T一)のおかあさんからとっても嬉しい話を聞きました。突然ですが、わたしはDesignの仕事とは別にもうひとつ長年、武道を教えています。この話はある日、その道場でのこと。
 今月都大会が開かれわたしの道場からも、多くのこどもが参加しました。みんなとっても頑張りましたが、勝負の世界は残酷、かならず勝者と敗者を作ってしまいます。運も含めメダルを手にした子もいれば、残念ながら結果をだせなかった子もいます。そんな中、高1のD樹は、なかなか実力を発揮できずに連敗が続きました。気持を立て直し望んだ、種目別(両手長剣)で並みいる強豪を打ち破り見事優勝。もともと力がある子だが、実力だけでは勝てないのがこの世界。わたしは素直に彼を誉め、握手をかわし喜びを分ちあいました。
 ここまでは何でもない話だが後日、この日D樹は用具がなく、小1のT一に借りて出たことを知りました。本来は貸し借りは厳禁。そしてD樹は優勝。終わったあと、D樹はT一の所に行き、「今日の優勝は君の剣のおかげ。だからこのメダルは君のものだヨ!」と金メダルをT一の首にかけてあげたそうです。T一はその日、残念ながら結果が出せませんでした。でもそのことがとっても嬉しかったらしく、もらったメダルを大事そうに寝る時まで枕元に置き、朝をむかえたそうです。そして朝、おかあさんにこう言いました。「おかあさん、来年はボクが金メダルを取って、おにいちゃんにあげるんだ!」と・・・。
 思わず目頭が熱くなってしまいました。いい門下生にめぐまれたことを誇りに思います。このふたりのこころにはきっと、もらったメダルより大きな金メダルが残ったに違いありません。
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by eddy-web | 2009-03-30 00:00 | チョッといい話?(沁みる話) | Comments(0)
よもやまシネマ-26 チェ39才別れの手紙
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09.Mar.10

 「チェ28才の革命」に続く、「チェ39才別れの手紙」を観に銀座に出た。時間が作れず、公開終了まじかでの鑑賞になってしまった。観終わっていろいろと考えてしまった。この映画はやはり、映画という枠をはずしても見なければいけなかった作品のようだ。ゲバラの生きざまを真正面から描いてる作品に、少しだけ彼に触れることが出来た気がする。彼を動かしたものは、まぎれもない人への愛かもしれない。捕虜になった終盤、見張りの若い兵士との会話にそれを感じた。兵士が彼に訪ねる、「キューバにも神はいるのですか?あなたには・・・?」と。ゲバラはこう答えた、「もちろん信じる神はいるさ。そしてわたしにとっての神は・・・人。」この会話に彼のすべてが語られている気がする。彼がいまなお、多くの人のこころをはなさずにいるのは、まぎれもないこの愛だろう。こんなに純粋に人は生きられるのだろうか?すべてを投げ打ってまで。ラスト近くの処刑シーンで、動揺を隠せない兵士に向かい「撃て!」と叫び、乾いた銃声が響く。カメラはゲバラ自身の目になり、兵士を見ながら地面に倒れそのまま動かない。このシーンをわたしはきっと一生忘れないだろう。この作品でカンヌで主演男優賞をもらった、ベニチオ・デル・トロに今一度拍手である。
 いま、ゲバラのことを書いた本を読みあさっている。もっと彼を知りたい、近づきたいと・・・。
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 最後に戸井十月の著書「ゲバラ最後の時」の巻末に載っていたゲバラの言葉をひとつ。「もし我々が空想家のようだと言われるならば、救いがたい理想主義者だといわれるならば、できもしないことを考えていると言われるならば、何千回でも答えよう。 そのとおりだ、と」。
彼が死して41年。今もなお彼は人々のなかで生き続け、そしてこれからも永遠に生き続けることだろう。世界中のひとが幸せを願うかぎり・・・。
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by EDDY-Web | 2009-03-14 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ-25 娑羅双樹
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09.Mar.1

 河瀬直美監督作品「娑羅双樹」を鑑賞した。「萌の朱雀」「殯の森」と観てファンになった自分。この作品は2作品の丁度間くらいに発表されたもの。カンヌ国際映画祭にも出品した2003年の映画である。映画予告の「“神隠し”にあったかのように消えた兄・・・。」というフレーズに強くひかれDVDを手に入れた。
 この作品を通し、監督の映画にたいするこだわりをわたしは改めて確認した。それは特典映像のなかのドキュメントに納められ、映画創りを志す人にはとても良い、こちらもある意味作品かと・・・。どうやら監督は作り過ぎることを極端に嫌うらしく、あくまでも自然の日常にこそ、大切なものがいっぱいあると確信しているようだ。脚本も全体像をまとめたら、細かいセリフなどはほとんど決めず撮影を進めながら創るらしい。たしかに今までの作品も通常の映画にくらべ、セリフのやりとりなど最小限にし、どことなくぎくしゃくしていたり、おどおどしていたりと辿々しい所が多く見られる。通常映画の流れるような会話になれた人たちには、かなり違和感を感じるに違いない。でもどうだろう、確かに私たちの日常生活は、絵に書いたような会話など存在はしない。そこが監督の作品へのこだわりだとしたら、なるほどと思える。学生時代からドキュメント作品を撮り、それが監督の軸(リアリティ)をつくりだしたのかも知れない。
  映画ははじめ、奈良の街中を手持ちカメラで少年2人を追うかたちではじまる。その道はどことなく懐かしく、近くて遠い見覚えのある風景。錯角さえ覚える心象風景、まさに河瀬ワールドのはじまりである。街中の道を時に歩き、走り、そして自転車に乗ってと、何度もくり返し映像に納め使っている。そこには人が暮らし、平凡だか確かに生きていることが描かれているのだ。古典的な「神隠し」という切り口から始まる物語は、家族の絆を描き、生きること生かされていることを伝えてくる。監督自らが場面場面で人物像の感性を役者に伝え、決めごとをいっさいしない手法で物語を頭から順に撮る。嘘のない映画へのこだわりを再び感じたわたし。監督自身が母親役で出演し、出産シーンを演じていた。とてもリアルで、主人公の少年が流した涙はきっと、撮影していることを忘れさせた本物にちがいない。この作品はすでに観た2作品より、淡々と話しが進みやや地味なので、見る人によっては何かものたりなさを残すかも知れません。わたしは言葉より感情を、感覚として伝えるひとつの表現をこの作品で感じることができました。2人の主人公はともに初々しく、その青さがとても新鮮。どうやら少年は新宿あたりを流していたストリートミュージシャンで、監督が見つけ起用したらしい。


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2003年作品
監督・脚本:河瀬直美
音楽:UA
キャスト:福永幸平/兵頭祐香/河瀬直美/生瀬勝久/樋口可南子


 最後に劇中のセリフで心に残った言葉をひとつ。
「人には忘れていいこと、忘れたらあかんこと、忘れなあかんことがある。」
深い言葉がこころにしみる。
そうそう、UAの音楽も印象的でした。
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by EDDY-Web | 2009-03-02 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)



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