2018年 09月 30日 ( 1 )
よもやまシネマ415 “君の名前で僕を呼んで“
e0120614_11261159.jpge0120614_11263681.jpg




2018.9.25

ここのところペースダウンしている映画鑑賞。いろいろ訳もあるが不徳の至る所と雨の中、飯田橋に足を運んだ。見逃していた作品を観たいと思い立ち、ギンレイに朝一で・・・。二本立ての内一本が目当てだが、今日は頑張って二本観る事に・・・。
さて目当ての一本は“君の名前で僕を呼んで“。昨年アカデミー賞に四部門でノミネートされた作品で、うち見事脚本賞を授賞。作品は1980年台のイタリアを舞台にした、17歳と24歳の青年が織りなすひと夏の情熱的恋の物語。同性愛を描いた作品は、いまやそう珍しくもなくなった。いまだに差別はあるものの、昔に比べれば信じられないくらい人権も理解される時代。同性愛(LGBT)を描いた作品は、いままでも多く描かれその多くが良作ばかり。近年では“アデル、ブルーは熱い色”“チョコレート・ドーナツ”“ダラス・バイヤーズクラブ”“ムーンライト”“キャロル”と上げれば切りがないほどである。みなこころに残る傑作で観て損はない。
さて、今回の“君の名前で僕を呼んで“も間違いなく傑作と言える作品だ。同性愛に興味はないが、ひとを好きになるのに境がなくても仕方のないことだと思える。ひとはだれかに支えられ生きる生きもの。男同士であれ、女同士であれ互いが必要であるならそれはそれで自然なことと映画は描いています。物語はイタリアの避暑地を舞台に、静かにそして淡々と進んで行く。ピアノの旋律と美しい風景が全体を包み込み、主人公二人、エリオ(ティモシー・シャメラ)とオリバー(アーミー・ハマー)の繊細なこころの動きを紡ぎ出し進んでいく。いっしょに過ごす時間の中、次第に引かれて行くどうしようもない気持が痛いほど切ない。衝撃的なシーンも織り込まれているが、自然体で描かれ違和感を感じさせない。二人が中心で物語はラストへと向うが、終盤にエリオが父親とする会話が本当に沁みてきます。こんなにも深い愛もあるのだと思わされる名シーンになっています。LGBTの問題は最近でも多く取り上げられ、日本(某議員の発言)でも話題になっています。根強い差別の壁は簡単には解決しない現実。どう受け取るかは個人の問題だが、こう言う作品に触れる度「愛」という言葉の意味を考えてしまう。
長回しのラスト、暖炉の前で流すエリオの涙の美しさにわたしも涙してしまいました。結構長い表情のアップが続きますが、その分彼の想いの深さが伝わるとても良いシーンでした。この作品もきっと語り継がれる一本となる事でしょう。
[PR]
by eddy-web | 2018-09-30 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


logobr.gif