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2017年 08月 31日 ( 1 )
よもやまシネマ343 “関ヶ原”
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2017.8.30

日本映画と言えば時代劇。その中でも人気を誇るのが戦国時代の歴史もの。今日は戦国時代絵巻、関ヶ原ノ戦い(豊臣VS徳川)を描いた話題作”関ヶ原”を鑑賞。最近俳優としての評価が著しいV6の岡田准一主演で、監督は”日本のいちばん長い日”が記憶に新しい原田眞人氏。そして原作は歴史文学の第一人者司馬遼太郎のベストセラー作品である。
わたしは歴史物、特に戦国時代の武将物語が大好き。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と天下人の物語は数知れず描かれ、いままでも何度となく映画やTVドラマとして描かれてきた。今作も有名な関ヶ原の合戦が舞台の人間ドラマが3時間弱の納められている。歴史資料を基に実在した戦国大名を描く場合、主人公を立てるとその人間は魅力的に描かれ、適役へ回れば癖のあるやや人間味にかけた人物として描かれる。しかたのないことだが、実際の人物はいったいどんな人間だったのだろうと思いは果てない・・・。わたしの記憶では、むかし石田三成は自己顕示欲が強く、秀頼を笠にして豊臣家に実験を操ろうとした悪者としてイメージ化されている。だが最近観るドラマなどでは、真逆の「義のひと」としてよく描かれていることが多い。どっちが本当の彼なのか?は結局あくまでも歴史資料からの想像の域を出ないと言うことだ。400年以上も前の人物たちをどう読み解こうとも、絶対の真実には辿り着けないのかも知れない。だからこそわたしたちは思いをはせ、自分のイメージをつくり、それらの人物に近づこうとする。それだけでもワクワクするではありませんか。今回三成を演じた岡田くんは、大河ドラマで黒田官兵衛を演じて、茶の間の時代劇ファンを虜にしました。何いうわたしもその一人。毎週TV画面の前で正座をし、堪能したのはまだそう前の話では無い。そのためか、丁髷姿の岡田くんを観るとどうしても官兵衛を連想してしまう。決して大柄では無い岡田くんだが、役を演じると一回りも二回りも大きく映るのは彼の演技力のなせること。三成の一途で純粋な思いを見事演じ、新しい三成像を創ってみせてくれました。家康を演じた役所広司さんは何も言うことなしの圧巻の存在感。家康を演じてきた俳優さんは沢山いますが、良くも悪くも人間味溢れる人物像を創り上げています。時代劇では主人公になる武将と、その周り囲む多くの武将たちで構成される。そんな中にきら星のごとく魅力ある人物が、必ず出て来ます。そういうひとを見つけるのも、時代劇ファンの妙味である。じつに楽しくその度に、その人物を深く知りたくなり調べてしまう。今までもいっぱいいましたが、今回はなんと言っても、島左近が一番。天下に名を残す強い武将は多いが今作品ではこのひとです。あとは小早川秀秋。裏切り者のイメージが強い武将だが、その背景や人物像に迫った今回はあらたな人間性が感じられ、とても興味をひかれたことを言っておきましょう。まだまだいますが今回はここまで。この時代は生きること、生き残ることが絶対で「勝てば官軍」なのです。どちらが善で悪という設定はなく、みなそれぞれに背負うものがあり、それ故戦国の世を生きるため総てをかけ戦った姿に強く惹かれるわたし。いずれにしろ今作品は、またあらたな時代劇ファンを創ったに違いない。人物像もしっかり描写し、そして戦闘シーンのエキサイティングでスケールの大きい演出は納得の映像表現。エキストラの数も半端なく、黒沢監督作品をもしのぐ迫力には観る側を興奮させてくれました。城の内部の舞台美術や衣装など、きめ細やかな拘りも目を見張るものばかり。どれだけの時間とお金がかかったのだろうかと、つい下世話なことさえ考えてしまう。久しぶりに日本映画の醍醐味が存分に発揮された作品にできあがったエンターテーメント作品である。日本人なら観なくてはいけない「天下分け目の戦い」、ではないでしょうか?こんな時代をを経て、いまの日本があると思うと、なんと軽い時代になってしまったことか?みなさん観て考えましょう、生きることの意味を・・・。
P.S.  今作品は女性が絡んだ演出がなされ、歴史的事実にフィクションの味付けをしている。それはそれで、娯楽作品としてテイストを上げ面白い。女忍者が暗躍したという事実など無いにせよ、想像力を膨らませてくれたことはわたしは◎。有村架純、伊藤歩よかったです。北の政所を演じたキムラ緑子さんのセリフ回しの語気が耳から離れません。すごいインパクトでした。
by eddy-web | 2017-08-31 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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