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2016年 03月 17日 ( 1 )
よもやまシネマ-245 “ヘイトフル・エイト”
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2016.Mar.15

3月だと言うのに、まるで真冬の陽気。冬ものの洋服が、タンスを出たり入ったり大忙し。やっと出来た時間で今月初の映画鑑賞。選んだ作品は、タランティーノ監督最新作“ヘイトフル・エイト”。独自のバイオレンス表現で、いつもアッと言わせる監督作品。さて今回は・・・。
まずは、家族や彼女とは絶対観ないことをお薦めします。きっと見終わってからの会話が弾まないと思うので・・・。これは表現が過激という意味ですので、誤解の無いように。今作品で8作目となる“ヘイトフル・エイト”。実際はもっと多い(シリーズものはひとつと数える)のだが、監督自身が決めてることなので・・・。監督が作品を発表する度に、アメリカ国内で銃乱射事件(偶然)がおこり、その度に叩かれるのがタランティーノ。教育上よろしくない表現と揶揄される。もちろんそんな因果関係などないが、その過激な表現がいつもネタにされてしまう。確かに監督の作品は超がつく過激かつリアル。はじめに家族や彼女とは観ない方がいいと書いたのは、そう言う意味である。きっと監督の作品は、ファンの好き嫌いが両極に分かれるに違いありません。
さて“ヘイトフル・エイト”ですが、またまたド派手にやっちゃってくれました。今回はそれに加えサスペンス要素が加わり、最後までどうなるのか読み解く事が出来ません。西部を舞台にした密室の物語は8人の個性がぶつかり合い、目がはなせない。監督が今回拘ったのは撮影方法で、デジタル撮影でなくフィルムを使った70mm撮影。引きでとらえた画面は実にリアルな臨場感を醸し出し、そして8人の動きが怪しく目に飛び込む、ある意味贅沢な雰囲気を出しています。外(風景)のスケ−ル感を出すのに使われる手法を、あえて密室に持ち込んだのはさすが監督。奥行きがひろがり、ひとりひとりの動きが手に取るように観え怪しさが増しています。フィルム時代の作品では、キャッチフレーズで「70mmシネマスコープ」と銘打たれ、公開された大作映画に観客は引き寄せられ映画館に足を運んだもの。細かい拘りも多く、監督のやりたい事が全て出ている気がします。例えば音楽は、映画ファンならだれでも知っているエンニオ・モリコーネ。西部劇やマカロニ・ウェスタンの巨匠セルジオ・レオーネ監督作品のすべてに関わったそのひと。タランティーノ監督はこの二人をリスペクトしていて、念願がかなっての今作品の映画音楽担当が実現。作品の印象をさらにグレードアップしています。衣装や舞台美術なども時代背景を見事に演出し見事です。
俳優さんたちはみなラタンティーノ組みと呼ばれている、芸達者な個性溢れる面々。ウォーレン役のサミュエル・L・ジャクソンを筆頭に、まるで演技を競う合うような上質な演技のバトルを繰り広げ、それだけでも充分に楽しめます。もともと同じスタッフでやった1回限りの朗読舞台が評判となり、映画へと繋がったとのこと。ちょっと舞台でも観て見たいものですネ・・・。
さて、結末やいかに・・・。血の嫌いな人は、ご遠慮ください。
P.S.
タランティーノ監督は、監督以前に大の映画ファン。これは周知の事実ですが、例えば日本のヤクザ映画が大好きで、“KILL・BILL”では日本のサブカルチャーを自由奔放に表現しました。今回は大好きなマカロニ・ウェスタンを、これまたタランティーノ流にアレンジ。ちなみに、監督が選ぶ西部劇のBest1は“荒野の用心棒”。マカロニ・ウェスタンのBest1は“続・夕日のガンマン”。意表をつく選択の血みどろ映画Best1は“ワイルド・バンチ”。なるほど・・・と納得。
最後に紅一点として8人のひとりドメルクを演じたジェニファー・ジェイソン・リーさん、「大変お疲れさまでした。」あれだけボコボコにされても、薄ら笑いを浮かべていたのが印象的でした。そう言う意味では一番の怪演。拍手です。聞けば、往年のTVドラマ“コンバット”のサンダース軍曹を演じていたビック・モローの娘さんとのこと。これからも活躍をお祈り致します。
by eddy-web | 2016-03-17 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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