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2015年 01月 21日 ( 1 )
よもやまシネマ-182 アデル、ブルーは熱い色
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2015.Jan.20

久々のフランス映画に酔いました。昨年カンヌ国際映画祭で大絶賛を浴びた“アデル、ブルーは熱い色”をギンレイホールまで・・・。この映画R18指定の性描写などもあり、何かと話題の多い作品。ただカンヌでは最高栄誉のパルムドール賞を受賞。また前例のない、主人公を演じた2人の女優にも同時にその賞が贈られこれも世間を驚かせました。これを皮切りに世界166の映画賞にノミネートされ、うち61賞を受賞し高い評価を受けている。カンヌの審査委員長をしている、スティーブン・スピルバーグは「この映画を見ることができたということ自体が、私たちひとりひとりにとって祝福に値するだろう。」とコメントをしています。
この映画179分という長い作品。ギンレイは2本だてなのでいつも困っている。よくばると集中力がかけ、作品を存分に味わうことが出来ない。だからいつもひとつを選ぶのがわたしの流儀。今日はこの“アデル、ブルーは熱い色”を選び話題作を堪能しました。原作は珍しくコミックだとか・・・。日本は最近ほとんどがそういう感じだが、フランスも?
まずは、主人公の二人が実にアンニュイな感じで素晴らしい存在感を画面に迸らせ、ぐいぐいとこちらを引き寄せる。自然体の演技がまるで本人そのものと言った素晴らしさです。これなら世界が絶賛するのは当然。まず、主人公アデル役を演じたその名もアデル・エクザルコプロス。彼女は本当に凄かったです。現在22歳の彼女だがフランスでは有望新人として、すでに高い評価を受けている女優さん。今回高校生から成人までを演じたのだが、少女から大人の女と変わっていく過程を実に繊細に演じ、揺れ動く乙女のこころを見せてくれた。物語の中で何度も何度も涙を流すのだが、ホントビックリするほど自然で美しい涙を流します。こんな女優さん、最近観たことありません。決して美人とは言えない容姿ですが、とても可愛い純真さが溢れておりました。流した涙はひとつひとつ全然違う意味を持つものでしたが、とてもピュアで愛に溢れたものばかり。それらのシーンだけでもパルムドールにふさわしいかと・・・。わたしもいっぺんでファンになりました。そしてもうひとりがエマを演じたレア・セドゥ。アデルの相手役の子だが、こちらも画面から漂う雰囲気はなにか別次元的感覚すら覚える女優さんです。役柄でボーイシュな短髪を蒼く染めているが、凄くそれが似合っていて全く違和感がなく美しい。かのリバー・フェニックスを思い浮かべるくらいに、男装の麗人を見事演じていた。彼女はもう、かなり売れていて多くの作品に出ております。最近作はディズニーの“美女と野獣”のヒロインを演じ、全然違う正当派美女を演じ嘘オオ〜っと思わせます。
さて先ほども述べたが2人の絡むシーン(性描写)がきわどいのは確かだが、全然やらしくもなくただただ奇麗。題材は同性愛の女性2人が織りなす、ひとめぼれからはじまる愛の葛藤と別れである。同性愛の感覚は正直解らないが、この作品を観て思ったのは「ひとを好きになるのに理屈も境界なく、ひたすら憶う愛がそこにある」ということ。ただただ純粋に相手を求める姿に、普通の男女の恋愛と全く変わらない、いやそれ以上に深く純粋な愛をこの作品は描いてみせてくれました。それもごくごく自然に・・・。この監督はただものではないと思いました。ここで監督のことを少々。監督・脚本を手がけたのはアブデラティフ・ケシシュという人物。わたしははじめてこの人の作品鑑賞。チュニジア生まれの監督はまだ5本しか作品を撮っていないが、そのすべてが高く評価され、もうヴェネチアやセザールといった数々の賞に輝く凄腕の監督。知らなかった自分がとても恥ずかしいです。これから残りの作品すべて観さして頂きます。それほど今回の作品の素晴らしさを心身で感じました。パルムドール賞に輝いた3人にこころから拍手をお送りします。これからの活躍を楽しみにし、はやく次の作品を待ち望んでおります。
Shoji UEKUSA
by eddy-web | 2015-01-21 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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