'08.Sep.6

先日、久しぶりにヨコハマを訪ねた。その日は秋とは思えない強い日射しが照りつけ、季節は夏に逆戻り。9月より仕事をいっしょにすることになったIさん。そのIさんが趣味でやられている染色のグル−プ展が開かれていて、ちょっと覗きにやってきた。ヨコハマの町並みはいつ来ても、異国情緒が漂いとてもロマンチックな気分にさせる。会場は石川町からほどなく坂道を上った丘の上にある。名はイタリア山庭園、「ブラフ18番館」。体力には自信あるほうだが、なかなかの上り坂で、着いた時はハンカチはビッショリ。よくは解らないが外交官のもとお屋敷のようである。入口からすでにとてもいい雰囲気で、一歩一歩階段を上る度にワクワクする自分。静かなたたずまいは凛として美しい。お庭は手入れがゆき届き、ゆったりとした空間を演出している。展覧会場は1階にあり、庭が見える全面ガラス張りでかこまれたシンプルな造り。柔らかい木漏れ日が差し込み、とても心地よい。展示された20点ほどの作品はどれも、それぞれ個性が感じられ染色のもつ、淡い色彩にこころ引かれる。
会場の来られていたIさんのお母さんとご挨拶をし、しばらくお話をした。お若い感じでとてもチャ−ミングな方。60才後半と聞いてとても驚いた。できれば、年はこう重ねたいと思った自分である。短い時間だったが、とても良い時間を過ごすことができた。時間を見つけ、今度はもっとゆっくり高台の町を歩いてみたくなった。

Iさんの作品「50色の水玉帖」
