
'08.Jun.30.
10年くらい前に公開された映画「マイ・ガ−ル」を観た。オ−ルドエイジにはたまらない、テンプテ−ションズのヒットナンバ−が主題歌の切ない初恋物語。70年代のアメリカ田舎町が舞台。11才という多感な時期を生きる少女の話である。映画情報をみるとかなり好評で、観たいなぁ-とずっと思っていたが、やっと見ることができた。母親との思い出がない、主人公のベ−ダはお茶目で明るい少女。だが、ほんとうはまだ11才の多感で傷付きやすいこども。この役を見事にアンナが演じ、とても繊細な感情の起伏を表現している。この年齢で、続けておきる試練の数々はそうはないことだろう。もしこの現実が自分に起きたら、とても乗り越えることは無理ではないだろうか?しかし映画は「心にささった骨がとれて、元気になった」とアンナのナレ−ションでしめくくる。女性はかくも強い生き物なのでしょうか・・・。またボ−イフレンドを演じたカルキン(ホ−ム・アロ−ン)もアンナにまけず光っていて、シャイな男の子の優しさをしっかり出していた。終盤、彼が事故で亡くなりその葬儀のシ−ンは涙なくして見られない。自分は本当によく泣きます。最近はそれを楽しむかのように・・・。みなさん、忘れてしまった純粋だった子供の頃、思い出してみてはいかがでしょうか?
最後に映画のラストでベ−ダが読む詩を紹介します。
涙に濡れる柳の木よ、なぜ悲しむの?
あの子がいなくなって、
もう会えないから?
柳の枝を揺らしてた少年が懐かしい。
木陰は2人の隠れ家。彼の笑い声が響く。
柳よ泣かないで、悲しみを乗り越えて。
死は私達を引き離せない。
彼はいつも心にいる。
1999年作品/《監督》 ハワード・ジフ《出演》アンナ・クライムスキ−、マコ−レ−・カルキン、ダン・エイクロイド、ジェイミ−・リ−・カ−ティス