08.Jan.26
年明け初のよもやまシネマ。正月は映画三昧の日々を過ごそうと思っていた自分。しかしおもい道理にはいかないのが現実。日頃やり残していることや身の回りのことを、整理していたらアッと言う間にお正月が終わっていました。もちろん何本か見た映画もあるのだが、書き記すにはちょっとというものが多く差し控えた。久しぶりに今日は家族で「earth」を鑑賞した。日頃は99%ひとりで見る映画だが、今日は家族で見た、というより見たかった。美しい映像にすぐに引き込まれた。渡辺謙さんがナレ−ションを担当し、静かな語り口のなか映画は進んでいく。長い歳月をかけ撮影された映像は、どんな物語りより真実をつたえ感動を与えてくれる。美しさだけでなく、生命とは・・・と何度も訴えてくる。こんな星に生きていることに、まずは感謝である。と同時にこの星がいつまでこのままでいるのか?と思った。沢山の生き物が生きることの難しさや大切さを見せてくれるのだが、映像を見ていてひとつ感じたことがある。雨が降り、川をつくり大地がうるおい、そして生命が誕生する。それはまるで人の体そのもので、川はまるで血液の流れ、そして生物たちは細胞。いろいろな役割をはたしながら、バランスをとり生きているそれが地球という星なのだと実感した。人間も地球の細胞のなかのひとつ。ただそれを忘れ、すこしいいきになっている。地球にとって人間は、今はきっと癌細胞かもしれない。ちょっと恥ずかしく悲しい。一生懸命生きている多くの生き物は、ひたすら今日を生きることだけ思い、命を大切にしている。人間にそれを奪う権利などどこにあるのだろう。
この映画は地球の環境問題を訴えているのが、おおきなテーマである。こんなに美しい星に住まわせてもらっているのに、それを忘れてしまっているわたしたち。「自分たちのことしか考えていないことを認識しなさい!」、とこの映画が自分にメッセ−ジしている。なにかできることがきっとある、それを探そうと思った自分である。最後にナレ−ションで「いまならまだ、間に合う」という渡辺謙のことばが強くこころに残った。