07.Oct.30.
ジョディ・フォスター主演のこの映画。彼女の緻密な演技力にまずは脱帽である。良い年齢を積み上げて、力強い。女性の弱さ、そして強さ。しっかりこころに響いてくる。
ジョデイのデビューはまさに鮮烈。かのデニーロを世界にしらしめた「タクシー・ドライバ−」である。少女売春婦という危うい役柄をさらっと演じてみせた。この時の演技でいきなり助演女優賞にノミネート。彼女の映画すべては観てないが、どの作品も良し悪しは別に、彼女だからこそと思える作品ばかりである。演じるその時々で、彼女自身の人生が投影されているような、そんな気がする。
THE BRAVE ONEの話しをしよう。とにかくジョディがひたすらいい。主人公エリカ、彼女以外にこの役をやれるとしたら・・・?徐々に犯罪に染まって行く苦悩がじわじわと伝わり、胸が苦しくなる。ラジオ・パーソナリティ役の彼女が、恋人を傷害事件で失い、自らも大きな傷をこころに負う。事件後仕事復帰し、マイクに向き合うシーン。ここはほんとうに、息ができなくなるほどの苦しい緊張感が伝わる。そして沈黙の後の告白。とめようにも止まらないものが頬をつたう。わたしはよく泣くのでゴメンナサイである。最後の結末は多分いろいろ御意見もあろうかと思う。はじめにいいましたが、これは映画評論ではありませんので・・・。