'07.Aug19
35度をこえる真夏日が続いている。それにしても今年の暑さは異常だ!久しぶりのお盆休み、バイクを走らせ30年ぶりに友だちを訪ね、静岡に向った。海風に吹かれ気ままに一人旅。15日(お盆)は本当に暑く、一日走っただけで腕は真っ黒。
30年ぶりの友との再会に心はおどる。まだ駆け出しの頃、机を並べ夢中で仕事に向き合っていた二人。お互いちょっと髪に白いものが混ざっては来たが、元気な姿で会えたことが本当に嬉しい・・・。過ぎた時間を取り戻すかのように、夜更けまで話は尽きず、その日は話し込んでしまった。突然押し掛けお邪魔した、友だちS氏には心から「ありがとう」と言いたい。
再会した日、昼をちょっと回った時刻に、S氏が気をつかって、静岡県立美術館につれていってくれた。緑に囲まれた高台の美術館。そこで偶然ある展覧会に会った。
「石田徹也遺作展」である。まず彼が亡くなっていることに驚かされた。彼の作品をはじめて見たのは、ある広告賞。個性豊かな表現は、いままでに出会ったことのないエネルギ−を発散していた。人間に対する警告や風刺をテ−マに描いている作品が多い。無表情な人物が並び何かを訴えている。描かれている人物は、作者自身であり、私たち自身かも知れない。初期の作品にくらべ、晩年はとくにその重さが強く感じられた。正直、元気がない人にはあまりお薦めできない。
それにしても31才はまだはやい・・・。私たちにもう少しその深い世界を見せて欲しかったと思う。 合掌。