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よもやまシネマ815 “ロングウォーク”
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2026.6.29.

「ホラーの帝王」の異名を持つ、アメリカの小説家スティーブン・キング。彼のファンは多く、日本にも沢山の人に愛されている。わたしもその一人。彼の作品はホラーというジャンルにあたるのだが、主にアメリカのごく平凡な町を舞台にし、具体的な固有名詞をはじめとした詳細な日常描写を執拗に追うのが特徴とされ、その作風から「モダン・ホラー」の開拓者にして第一人者として知られている。「現実と非現実との微妙な境目を紡ぎ出す」まさにモダンホラーの名にふさわしい作品ばかりである。

彼の凄いところはホラーばかりでなく、“ショーシャンクの空に(原作:刑務所のリタ・ヘイワース)”、“スタンド・バイ・ミー(原作:The Body)”、“グリーン・マイル”など、映画化され感動の名作として名を残しているものも多い。1974年に“キャリー”で長編デビューし、その後映画化され大ヒット。その後も数々の作品を世に送り出し、世界中のホラー作品ファンを今も唸らせている。小説のほとんどが映画化され、どの作品も高い評価を得ていて、小説ファンだ気でなく、映画ファンも虜のしているのは間違いない。わたしは“キャリー”から始まり、“シャイニング”で虜となり、““ショーシャンクの空に”でやめられない作家の一人になりました。映画化された作品はほぼ鑑賞し、どれも感性を刺激されるものばかりでDVDのコレクションもかなりある。たまに引っ張り出してはこそっと観たりして、五感の刺激剤として利用しています。

さて、今作の“ロングウォーク”の感想を・・・。この作品は「死のロングウォーク:The Long. Walk」として1979年に発表されたものというから、今から47年前の作品になる。なぜ、今この作品が映画化されたのかと自分中ではちょっと不思議な感覚を覚えた。もちろん時代の古さなどは全く感じることのない作品だが、やはり興味が湧いてくる。物語はいつもながらアメリカの田舎町を舞台にし、現実味を帯びているが非現実的な構成となっている。近未来という設定なのだが、結構リアルな構成にはじめのうちは参加者同様(映画の主人公たち)楽観視していたのだが、脱落者が一人、また一人と減っていく過程でなんだが気分が悪くなっていく。「えっ」と簡単に人の命が奪われていく展開に驚愕する。公の大会(ロングウォーク)のので、全然予想しなかった展開にビックリ(^ ^;)

あらかじめ情報を持たないいつものパターンでの鑑賞は、たまにこんな緊張感を帆混んできます。まさかまさかの展開はあまり気分の良いものではないが、結局最後まで予測不能状態の中ラストを迎えた。正直言いますが、今まで観てきたキングの作品の中では好きになれない数少ない一本かも知れません。観終わった後、とても不快感が全身に覆い被さり数日その呪縛から抜け出せませんでした。“ミッドサマー”以来の不快感です。作品としては良くも悪くもインパクトがあり記憶には刻まれる作品には違いありません。それにしてもつくづくスティーブン・キングという人の凄さが伝わる作品です。彼の頭の中には、どんな思考回路が張り巡らされているのでしょうか?やはりこの方も天才の中のひとりなのでしょう。

主人公を演じた若者たちは、ほぼ観たことのない俳優さんばかりでその辺のキャスティングもリアルさを増しているのかも知れません。唯一有名な俳優さんが一人出演しています。この大会の全権を掌握している少佐役を演じていたのが、マーク・ハミル(スターウォーズ:ルーク・スカイウォーカー役)。レイバンのサングラスを掛け怒鳴りまくっている姿に、最後まで同じ人とは全然気づきませんでした。最後まで素顔を見せなったので、後でキャストの名をみてビックリ!!感無量です。

優勝者はただ一人。大金を手に出来るだけではなく、自分の思い通りの夢を叶えることができるという過酷なデスレースに挑む50人の若者たち。50人それぞれに抱える問題が、レースを続ける間に紐解かれていくあたりは、キング氏のまさに才能を感じさせる構成です。原作とはちょっと違うようだが、キング氏はどんな印象を持ったのでしょうか?ちょっと気になります。何故っていうと、映画化された”シャイニング”の出来栄えをクソミソに酷評した小tは有名な話。名匠キューブリックに真っ向から喧嘩を売った人という話は、誰もが知っている逸話です。何が気に入らなかったのかは、わかりませんが???天才同士にしか、きっとわからない事なので掘っておきましょう・・・。

という訳で、ちょっと疲れる作品でした。R-15指定ですので、くれぐれも覚悟して鑑賞に臨んでください。殺戮シーンは多少は気を使っていて、遠近感を利用しぼかしが入ったりと全部が全部「血がドバァ~~~」って感じではありません。全部そんな描写だったら、絶対途中退場間違いなし。なんとが主人公たちとゴールに辿り着けました。ラストは意外とあっさりです。

P.S. こんな荒唐無稽なレースはあり得ないだろうと思いつつ、でも???って考えてしまう自分がいます。世界中で戦争が起こっていて、人間たちの業というか性というか愚行の数々は止まる事なく進んでいる現実。そんな中、中心にいる国がアメリカ(トランプ政権)です。世紀末という言葉がなんだが現実味を帯びてきているのを、感じています。皆さんはどんな事を感じていますか?



by eddy-web | 2026-07-02 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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