

芥川龍之介を知らない人はいない。でも彼の全ての作品を知るものは少ないのでは・・・。全集の中の短編で、ちょっと変り種の一編を見つけた。「女体」という作品だが、想像力を掻き立てられる。主人公がふとした事から小さいシラミになり妻の体の美しさに改めて気づくという不思議な話。短い文章だが、妙にリアルでちょっとドキッとさせる。結論は日々の忙しさにかまけて、目の前の物が、ただ視界の中を通り過ぎるだけになっていないだろうか。視点を変えるだけでも、同じものは違って見える。ということのようだ・・・。
確かに大切な感性だと思う。(文中の抜粋)眼の先の寝床の上まで、大きな鍾乳石しょうにゅうせきのように垂れ下っている。その寝床についている部分は、中に火気を蔵しているかと思うほど、うす赤い柘榴ざくろの実の形を造っているが、そこを除いては、山一円、どこを見ても白くない所はない。
こんな文章のイメージをデザインしてみました。