

2025.10.18.
「貴方はちゃんとした大人に」なっていますか?いきなりの質問ですがこれはわたし自身への問いです。15日に観た映画、“秒速5センチメートル・実写版”を再度観に行きました。ドラマの中に出てくるセリフが、先ほどの言葉です。先日観た後、家に帰ってから原作アニメを再び鑑賞。実写版を観た後、様々な感情が全身に溢れ出しこの気持ちを抑えられずに衝動的に観てしまいました。訳は実写とアニメを重ねることで、主人公や周りの人たちの繊細な心の動きを読み取ろうと思ったから・・・。それほど感動した事実は抑えることが出来ず、このような行動に出てしまいました。同じ作品を何度も続けて観る事、みなさんはありますか?
わたしは長い映画鑑賞人生で、何度も経験があります。それは年代の違いはあれど、その時五感に電流が走るかのような衝撃が全身を突き抜けたことを記憶しています。洋画・邦画を含めあるのですが、これはいずれ時をみてお話する機会を設けたいと思います。
さて、2度目の鑑賞には、一番大切な人にこれを観てもらいと思っての行動でした。わたしは2度目なのでより深く見落としている所を手探りで確かめながらの鑑賞となりましたが、やっぱり涙をおさえることが出来ませんでした。連れも「良い映画だった」と喜んでくれたのでホッとしました。この作品は自身の中にあるこころの原風景と重なり合い、忘れかけていた大切な感情が溢れ出す素晴らしい作品。わたしはしばらく、この感度を大切に過ごしたいと思っています。鑑賞後連れと食事をしながら、「この場面のここは、こんな気持ちだよね」なんて確かめ合う時間になりました。帰りにショップに立ち寄り作品のサウンドトラックを買ってしまいました。これも衝動的で、あまりの感動に余韻を少しでも楽しみたいという、素直な気持ちから・・・。その日から毎日、BGMとして部屋に流しています。米津玄師さん書き下ろしの主題歌「1991 Sakura & Snow」や山崎まさよしさんの劇中歌「One more time, One more chance」は入っていませんでしたが、江崎文武氏の主人公たちの繊細な心を表現した清らかで儚いピアノの旋律がたまらない、珠玉の逸品となりました。きっと生涯大切にする宝物のひとつになる、そんな作品です。どうぞ、みなさん大切な人と伴って鑑賞してみてください。
P.S. 人に夢と描いて「儚い」と書きますが、これはそんな作品です。