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2025.9.30. A24(エートゥエンティフォー)はニューヨークを拠点とするインディペンデント系エンターテイメント企業で映画やTV番組の制作や出資、配給を専門とし設立された会社。2012年の設立以来、数多くの話題作を創り上げ今最も勢いのあるクリエイティブ企業。わたしがはじめて観た作品は“ルーム(2015年作品)”で、誘拐監禁をテーマにした作品の緊迫感に圧倒され、しばらくの間夢にまで出てくる経験をした。その後想像すら及ばない“スイス・アーミー・マン(2016年作品)に出会い、全く異なる作風に驚嘆。想像を超えた創造の世界観の表現に、完全に取り込まれてしまいそれ以来のファンとなった。全作品を観たわけではないが、その後はA24の冠がつく作品は必ず見るようにしている。時には気持ちが落ち込むような作品“ミッドサマー”にも出会ったが、映画作品としてのクォリティ高さではしっかりと心に残り、好みではないが記憶に残る作品となった。そのA24の最新作が今回紹介する“テレビの中に入りたい“である。 タイトルがなんともシンプルかつ普通だが、これまたとんでもない作品になっていて頭の中を掻き回された感覚を覚えた。非現実と現実が交差する設定に知らず知らず引き摺り込まれ、気がつくと主人公になりかわり不思議な世界を彷徨うことになる。良いとか悪いとかでは良い顕えない、今までに体験したことのないような時間枠を行ったり来たりして、終わってもその感覚に麻痺してしまう映画です。きっと苦手な人も多いかと思う・・・。でもハマってしまう人も逆に大勢いるかカモ???説明するにも難儀な世界観は、直に劇場にて確かめてもらいたい作品です。 監督(脚本も)は新進気鋭のジェーン・シェーンブルンという方でこの感性は唯一無二とも言える。イメージで言えばリンチやクローネンバーグに近いかも知れないが、またそれとも違うセクシーさを感じたわたし。調べるとトランスジェンダーとしてカミングアウトした人と分かり、良い意味で特別な感性を持ち合わせた人なのだろうと感じ惹かれた。今後の作品が気になるクリエィターの一人になりました。 物語は孤独と闘いながら自分探しをしている少年オーウェンと2学年上のクールな雰囲気を醸し出す少女マディとの出会いから始まる。舞台は1996年のアメリカ郊外が舞台になっていて、当時TVに夢中の世代が孤独の穴を埋めるかのように観ていたドラマに感情移入しのめり込んでゆく姿を浮かび上がらせる。誰でも一度は経験したであろう、今でいう推しの世界が時を超え蘇る。時代は変わってもこ気持ちの高揚感はオタク世界の象徴かも知れない。そんなところに共感する人も多いはず・・・。夢と現実が入り乱れ、頭は混乱するが何故か不思議と分かる気がするのがこの映画かも知れない。きっと説明したら面白くないので、自分の目で耳で、そして5感全てを開放し観るべき作品です。A24はいつも本当に期待を裏切りません。いつも新しい才能と感性を提供してくれ、驚かされる。キャストは多くないが、主人公を演じた2人は繊細な心理描写を見事に演じ、強い印象を残してくれます。オーウェン(青年期)を演じたジャスティス・スミスは“ジュラシック・ワールド”に初出演して、今ハリウッドで注目の若手俳優のひとり。今回初めて出会ったマディ役を演じたジャック・ヘブン(旧名ブリジェット・ランディ=ペイン)は、役通りのなんとも謎めいた雰囲気を醸し出す女優さんで、人目でその魅力に取り込まれてしまった。彼女なしではこの作品は生まれることがなかったのではと思う素晴らしい存在感です。彼女もまた2019年に自身がノンバイナリーであることを公表しカミングアウトしていることを知り、この役は彼女のために用意されたものと確信した。彼女が持つ魅力は確かに性の領域を凌駕する美しさではないでしょうか?わたしは彼女が登場した途端、息を呑むほどの魅力に、スクリーンに映し出される彼女を目を凝らし見入ってしまいました。ぜひ、これからどんどん活躍しその魅力を大きく広げていって欲しいと願っています。 映像がとても綺麗で、幻想的でメランコリーな青春群像に合わせたポップな表現にも注目です。音楽の使い方も素晴らしく、映像との相乗効果を生み出し唯一無二な映像世界を生み出しています。二人がのめり込む TV番組の「ピンク・オペーク」という作品も35mmフィルムを使用し制作しているらしく、当時の臨場感が半端なく表現され吸い込まれてしまいます。この拘りもしっかりと作品の演出効果を高め、地良いインパクトを残してくれました。「表現の自由」という言葉がありますが、肩にハマらない感情表現に脱帽のわたしです。何回も観てもっと消化しないといけないようなそんな気がする映画でした。 P.S. TVドラマ「ピンク・オペーク」に登場するキャラの「ミスター・憂鬱(メランコリー)」のアナログ的表現が映画ファンならすぐ気づく、古典的SF映画“月世界旅行”を思い起こさせ、ノスタルジーの気分を演出していたのが嬉しかったです。なんか本当にあるような番組です。 そういえば私が少年期に見たアメ
by eddy-web
| 2025-10-03 00:00
| よもやまCINEMA(映画の話)
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