

銭湯探訪80・堀田湯(足立区関原3)
2025.6.21.
いつも友をしてくれるKが、前々からいい湯と言っていた西新井(関原)にある銭湯“堀田湯”を訪ねてみた。Kがすでに行ったことがありいい雰囲気でよかったと言っていたので、ぜひ一度尋ねてみようと考えていたところ良いタイミングで道場がお休みに・・・。すかさずKを誘ってやって来た。
西新井の駅から歩いて10分弱の“堀田湯”は商店街の入り口にあり、木造の格子が施されたお洒落な佇まい。白い暖簾が風にたなびき、まるでお客さんを誘うように手招きをしていた。創業80年の老舗銭湯は2022年いリニューアルし現在の姿になったとの事。時代とともに変わらざるを得ない銭湯の状況に、アイデアと付加価値を加えてのOPENは外観からして良い感じに決まっていた。
暑い日差しに照り付けられて、たどり着いた銭湯の暖簾を早速くぐりいざ出陣。フロントには若い男女の従業員。生まれ変わった銭湯は、働く人も新世代。でも爽やかさが漂い良い感じの接客態度で好印象。券売機でサウナ付きの入浴料を買い、フロントでロッカーキーをもらい中へ。外観は今風のオシャレな雰囲気だったが、中は昔ながらのお風呂屋さんの味を残し老舗の落ち着いた空間を創っていた。素早く着替え早速浴場へ入ると、時間帯が良かったのか意外と空いていて思わず「ラッキー!」と心で呟いた。良い感じの浴場は正面湯船の背景に施されたタイル絵が、浮世絵風に描かれた富士の山と桜の絵。デザイン的にも良くまとまっていてモダンでスタイリッシュ。80件目の先頭だがこの感じはなかなかのもの。私は一発で気に入りました。天井と壁はしろや水色のよくある感じではなく、アイボリーとちょっとシックな感じにしそして外にある露天風呂に続く入り口には黒く塗られた柱の壁。調和の取れた演出にオーナーのこだわりが満載で、まるで旅館のような造り。久々の大ヒット、場外ホームランと言ったところ。サウナも結構な広さで、ハーブを使った香り漂う、ちょっと熱めの設定。岩盤には時間設定らしく自動的に水(お湯)がかけられる仕掛けになっていて、瞬間蒸気が舞い上がる。これもまたなかなかの演出でお洒落。きっと内装に工夫を凝らしデザイナーをしっかり入れてのリニューアルだったに違いない。こんなお風呂屋さんが近所にあったら、毎日来ても飽きないだろうまさに私好みの銭湯。湯加減も湯船によって微妙な調整が施され、細かい配慮が行き届いたこだわりが感じられる。清潔感はもとより、お客さん優先のきめ細やかな拘りがお風呂屋さん以上の付加価値を高め最高のオモテナシ。客層も若い人が多く、逆にちょっと不思議な感じさえした。水風呂が外と中に一つづつあり、外にある水風呂は汲み上げているのかキンキンに冷えた水。サウナ上がりにはたまらない冷たさ。水深が深く知らないとちょっと慌ててしまう深さだが、これもまた一つの魅力かもしれない。冷えた身体に露天風呂のぬるい湯がこれまたたまらない。「沁みる」感じとはまさにこの事。時折吹き抜ける外気の風が頬を撫で、夢見心地の気持ちよさに時間を忘れてしまう。

今回は12時をちょっと回った時間にやってきたが、2時間以上の滞在となった。予定さえなければ迷惑だろうが、一日中でもいたいと思わせる極上の銭湯です。ここは何度でも足を運びたくなるそんな場所です。
風呂上がりに飲んだコーヒー牛乳「美味かったぁ~~~~っ!!」また、ぜひ来たい銭湯でした。今度は冬に来てみようかな?ぜひ、一度足を運んでみてはいかがでしょう。電車に乗って来ても損のないお風呂屋さんです。

P.S. 銭湯を後にした後は、4月に自衛隊の訓練校(高校)に入学し一時帰省していたSと久々の再会。拳法の門下生S、K、そしてわたし。学校の話や現在の心境なんどいろいろな話し、楽しい時間を過ごすことができ大満足の一日。夏休みにまた帰省すると聞いたので、できれば道場に来てみんなと会ってくれると嬉しいと伝え別れた。頑張っている門下生に会うと、まだまだ頑張んなくてはいけないと改めて思うわたしです。