

2025.4.10.
大好きな作品のひとつ、“Love Letter”が日本公開30年を記念し4Kリマスター版が公開された。監督はやはり日本人監督の中でも、特に好きな岩井俊二氏。今作は岩井監督が1995年に手がけた長編デビュー作。恋愛映画の金字塔として、今も絶大な人気を誇る中山美穂主演の映画。美しい背景(北海道)に包まれたラブストーリーは、亡き恋人への想いを辿る切なくも優しい物語。この作品で岩井監督は世界中から高い評価を獲得し、その後独特の感性を美しい映像に透過して数々の記憶に残る作品を続け多くのファンのこころを掴んでいる。わたしもその一人。映像表現の美しさは他の監督にはない、独特の世界観がありストーリーに寄り添った情感描写は観るもの胸に染み込む。一度味わうとこころを奪われ、中毒になる感性です。
さて、この作品は多くの映画賞を獲得したのですが、主演の中山美穂さんは息を呑むほどの美しさでファンのこころを奪ったのは間違いありません。また演技力も彼女の女優としての評価を高め、いちアイドルから俳優としての才能を開花させ代表作となったのは間違いない。ひとり二役をみごと演じ分け、彼女なくしてこの作品は成立しないものとなっています。残念ながら昨年12月に54歳と言う若さで急逝し、ファンにはポッカリとこころに穴が開いたような感覚を覚えた人も多いはず・・・。まだまだこれからという時の訃報は、大きなショックを残し未だ信じられません。何10回も観ている作品ですが、何度観ても新鮮な感覚を覚え忘れかけていた愛する意味
を呼び起こす。繊細な表現がなんとも言えず胸を熱くしてくれる映画です。ラストの(図書貸し出しカード)は記憶に残るなんとも言えない余韻を残し、思わず胸キュンしてしまいます。名作と呼ばれる作品はみな共通するのが、ラストの余韻ではないでしょうか?私はこの作品が好きすぎて、当時VHFビデオを買っています。ビデオの時代はすでに終わっていますが、今も大切なコレクションです。
P.S. この作品は、カテゴリー「大好きな映画」に一度熱い思いを書いているのでコメントがWっているかもしれません。お許しを・・・。https://eddyweb.exblog.jp/29545516/
最後に中山美穂さんの、ご冥福を心よりお祈りいたします。