

2014.12.26.
私事ですが、体調不良でしばらく映画を鑑賞していません。二週間以上間があくと、禁断症状が現れる。病院通いをしつつ少し体調が良いタイミングを見計らい、劇場へと足を運んだ。こんな状態ではしっかりと映画鑑賞に望めないと思い、理屈なく楽しめそうな作品を選んだ。その作品は“聖☆おにいさん”。予告編で観た時、普段シリアスな演技をしている俳優さんたちがなんだかすごく楽しそうだったから・・・がチョイスの理由。
さて、感想ですが「うぅぅ~~~~っ???」って感じです。元は漫画「聖☆おにいさん」の映像化。もちろん、作品を読んでいないのでその面白さはわからない。ただ、東西の神様のブッダとイエスが現代に舞い降り、一般人の中に溶け込み生活をおくるという発想は面白いと感じたから・・・。
実写化の難しさみたいなものを感じたのと、なるほどこういう表現になるのかと全くデータがない状態での鑑賞はちょっと思っていたような手応えはありませんでした。体調の悪さも影響したと思うのですが、少し残念な結果となりました。久しぶりに感無量???(何も残らない)作品でした。
あまりマイナスなことは言いたくないので、ちょっと短めのコメントです。初めのうちは俳優さんたちのキレっぷりが面白くクスッと笑っていたのですが、延々と続く楽屋落みたいな台詞のやり取りに、だんだんついていけなくなりエンドロールまでいってしまった。アドリブが多いと感じる演出に制作側のテーマが、一体どこにあるのかが分からなく終わってしまった。主人公のブッダとイエス役を演じた染谷将太さん、松山ケンジさんは普段のイメージをとっぱらったキレキレ(ある意味)の芝居をしていてとっても楽しそうにその役を演じていました。またその周りを囲む俳優さんたちも皆、まるで「お笑いグランプリ」で競うあうかのようのに、それぞれの役を楽しんでやっています。きっと本当に楽しいのだと思われます。肩に力の入った人は皆無ではっちゃけていました。もしかしたら俳優さんたちの為に創られたストレス解消映画???なんて思ってしまいました。いつもプレッシャーの中で役と向き合う仕事の俳優さんたちへのご褒美がテーマかもしれません。そういう意味では大成功かも知れません。みなさん新たな顔を見せてくれています。そのままの俳優さんもいますが・・・。そこはスタッフの遊び心と思えるキャスティングです。
いづれにしろ、元気な時に観るべき作品ではないでしょうか?そうでない人には、もしかしたらちょっとお腹いっぱいになる物語。腹八分目めくらいがちょうどいいのかなと感じてしまいます。わざと昭和感を出し、ダサさをあえて表現にしているのも笑えませんでした・・・。昭和が大好きな私ですので・・・。
たくさんの今をときめく俳優さんたちが、マジで笑いのバトルを繰り広げているので、それぞれの俳優さんたちのファンは観に行きましょう。
P.S. 煩悩の化身である魔神マーラを演じていた窪田正孝さんがいい感じでした。飛び抜けたイキっぷりでこんな役もやるんだと思わせてくれました。ついこの間終わったドラマ/空わたる教室(MHK)が、とても良い作品で、心に沁みました。そんな後だったので、やっぱり俳優さんてすごいなぁ~~~っと感じました。応援しています。俳優のみなさん、大変お疲れ様でしたm(_ _)m。