銭湯探訪71・鳩の湯(国立市東2)
2024.9.28.
国立を降りたのは約40年ぶり。その昔画家の友人が住んでいて、尋ねたことがある。駅前には真っ直ぐのびた大通りがあり、近隣にある一橋大学にちなみ通称大学通りと呼ばれている。道を挟むように植樹された桜並木は、春には満開の花を咲かせそれはそれは美しい。駅前は建物こそ増えたが、昔のままの雰囲気ある街並みで人々の息遣いが聞こえて来る。実は恥ずかしい話だが、降車を2つ手前の国分寺駅に降りてしまい駅前で右往左往。駅前に降り立った時、昔観たの風景とかなり違い「あれっこんな街だったけ???」と自身の記憶を疑ってしまった。止まっていたバスの運転手さんに道を尋ねると「ここは国分寺ですよ?」と回答。「あヤァ~~~っ!」初っ端からやってしもうた・・・。慌てて再び電車に乗り、国立へ。その街は昔のままで、わたしを迎えてくれました。めでたしめでたし・・・。
という事で毎度ある珍道中。Kとは5度目になるのか、もはや弥次喜多コンビとなりました。Kもすっかり銭湯が好きになったようで、いつも楽しいと言ってくれさらに深い絆を創っています。
さて、お目当ての銭湯は南口に出て旭通りを10分ほど歩いたところにあり、迷う事なく無事到着。令和2年にリニューアルOPENした「鳩の湯」は昭和33年創業の老舗。わたしが生まれた4年後の開業である。調べると国立では唯一のお風呂屋さん。貴重な銭湯をこの目と身体でしっかり味わって帰ろうと思います。玄関前に立つと洒落たマークの電飾看板前に、自転車がずら~っと並び混んでいる様子。いざ出陣!!
玄関を入るとすぐ横にフロントがあり、若いスタッフの方が対応してくれた。お目当てのサウナが混んでいるとのことで、待合室で待つと10分。フロント前の壁には小ぶりだが、銭湯絵師の丸山清人画伯の富士山が飾られていた。しばし待ち時間を利用して、その画力を堪能。
そしてようやく声がかかり中へ・・・脱衣所はとても綺麗で清潔感に溢れていた。最近の銭湯はどこも、若い人狙いなのかとても綺麗に整備されています。早々と着替え洗い場へと入ると、木を基調にに使った内装が北欧風の造りが何ともお洒落。壁の絵はタイル絵でこれもまた、大好きな富士山。カランの数は15ほどでそう多くはない。それでも工夫されたレイアウトであまり狭さは感じない。「美人の湯」と称したナトリウム温泉に近いイオンバランスを考えて造られた湯船がずらり。地下100mから地下水を汲み上げ、軟水化した肌に優しいお湯になり入ればわかるが肌がツルつっる。
設備は高温度炭酸泉(この日はマンゴー)、シルキーバス、ジェットバス、そしてサウナと水風呂。そのほか熱った体をクールダウンするために造られた外気浴のための庭がある。すべての設備を心置きなく楽しむこと2時間、たまらない至福の時間を過ごしました。
この銭湯には浴室内に隠し絵(タイル)の金魚がいるらしく、探そうと入る前は意識していたのだがすっかり極楽のお風呂三昧で記憶が飛んでしまい忘れてしまいました。そろそろ認知症の検査が必要かも知れません。良い銭湯だったので、いつかリベンジでまた訪れたいと思います。大満足の銭湯を後にし、帰り道見つけた餃子の専門店に入り喉を潤す1杯。もう、本当にやめられませんこの旅は!!さて次は何処へやら・・・。
ごちそうさまでした。(^_^)v