銭湯探訪70・鶴の湯(台東区浅草5)
2024.9.20.
水道橋駅前にある武道具店(水道橋商会)に帯を買いに行った日、せっかく遠くまで来たのでひとっ風呂浴びていこうと浅草橋に降りたわたし。9月に入り明日は秋分の日。何処が???って感じのことしの夏。正直「もう勘弁してください(^ ^;)」という気持ちです。
さて月曜日に行ったばかりの銭湯探訪ですが、用事で遠くに出かけるときは必ず近くに銭湯がないかをチェックする。時間を大切にしたい自分は、その時を逃さず銭湯を検索し都合が合うと立ち寄るというか、癒しを求め訪れる習慣が身につき足を運ぶ。今回は浅草で長く営業(昭和2年創業)している歴史あるお風呂屋さん。実はここを訪ねる前に水道橋界隈の銭湯を検索したら、なんと廃業したところが多くなんだかとても寂しい気持ちになりました。浅草周辺も同様でここ数年の間に廃業した銭湯がいくつか・・・。勝手な言い方ですが、なんとか頑張ってこの日本の伝統と歴史を継続してくださいと願うばかり。大変なことは重々承知の上で、心からのお願いです。すみません勝手を言って・・・m(_ _)m
すんなり
迷うことなく“鶴の湯”に到着したのですが、35度近くある気温で汗びっしょり。ただ、銭湯の前に立った瞬間、故郷にでも帰ってきたようなそんな気分になり、思わず玄関の
破風造りに飾られた鶴の彫り物に目を奪われてしまいました。この懐かしい気持ちはなんだろう???暖簾をくぐり中に入ると受付にちょこんと座ったおばあちゃん。ご主人だろうか可愛いおばあちゃんが優しく「今日は台東区の人は、ただですょ!」って声をかけてくれた。正直に「わたしは江東区の人間なので」と説明し料金を支払った。もちろんいつものようのスタンプ帳にスタンプを押してもらい、いざ中へ。こじんまりとした造りの脱衣所だが良い感じである。狭いスペースを上手に使い、外の景色(燈篭)がガラス戸越しに見え雰囲気は最高。浴場に入ると中も18ほどの洗い場とラカンが並んでいた。数人いたお客さんは地元のお爺ちゃんばかり。これこそ下町のお風呂屋さんの風景である。中はタイルを敷き詰めた作りで、浴場後ろに描かれた絵はタイル画。南国風の絵柄はとてもモダン(太陽の光をイメージしたような極才色の配色)。湯船はふたつでこれも小さめだがジャグジーとバブルが揃っていた。お湯はやや熱めだがわたしには丁度いいあんばい。肌に優しくまとわりつくような感触がたまらない。調べると井戸水を汲み上げ沸かしているとのこと。赤いカランのを押すと出てくるお湯がめちゃ熱く、青の羅漢を押すとめちゃ冷たい水が出る。これもわたしにはたまらない。何故かといえば最近の銭湯は基本水道水を使っているのだが、この夏の暑さのせいで水を出してもぬるいのである。これはいけません・・・。やっぱり冷たいお水は熱った身体には最高!!ゆっくりとお湯に浸かり、今日も一日ご苦労様と自分に言い聞かせ楽しいだわたし。わたし好みの銭湯をまた見つけてしまいました。また着たくなる、そんな“鶴の湯”さんでした。これからも長~~~~~っく、続くことを願っています。ごちそうさまでした
m(_ _)m