銭湯探訪69 中延温泉・松の湯(品川区戸越6)
2024.9.16.
ここのところ月一ペースでしている銭湯探訪。本音を言えばもっと多くの時間を、巡礼旅に割きたいのだが今年は猛暑に心が折られている。今日は曇り空だが少しだが気温が下がり、予定していた銭湯“中延温泉・松の湯”を訪ねてみた。今回も門下生Kを伴っての探訪。すっかり銭湯好きになったKは最近一人でもあっちこっちのお風呂屋さんを回り始めたようで、最近温泉周りをメインにした企画旅行に行って来たばかり・・・。彼曰く、完全に私の影響だそうである。
さて、今日訪ねた中延温泉・松の湯(品川区戸越6)。中延の駅から徒歩2分という、駅近の好立地。今回は迷うことなくすんなりと目的地に到着。中延という街に立つのは初めてだが、品川区と大田区の真ん中くらいの位置にある。イメージではセレブな感じを思い描いていたが、駅前に立つとアーケードに囲まれた商店街が並び下町情緒豊かな街。“松の湯”は昔ながらの破風造りの外観が街の風景に溶け込み、堂々とした姿でわたしたち出迎えてくれた。もちろんリニューアルはしていることと思うが、シンボルの煙突が見つからない。(天然温泉???だから)と思ったがそこはあまり追及せず、暖簾をくぐり受付へ・・・。いつも通りのルーティーンでスタンプをもらい、サウナと合わせ料金を支払い、いざ中へ。まず驚いたのは祝日とはいえ、若者客が多い。今日は「敬老の日」だということなので、これまた勝手にお年寄りが多く来ているのだろうと思っていたわたし。K曰く、最近サウナ完備の銭湯が増え若者客も増えているようだと言われ、目から鱗の情報でした。自分よりリサーチしているではないか?驚きです。
銭湯が姿を変えながら時代に合わせ生き残りを試行錯誤していることは、この巡礼旅でひしひしと感じている。どんな形であれ日本人には大切な文化のひとつ。頑張って欲しいものである。
さて、“松の湯”の中は施設が充実していて、サウナはもちろん、ジェットバス、露天風呂、薬湯、水風呂と風呂付きにはたまらない内容。特に露天風呂は中庭を上手に組み合わせた品のある落ち着いた造りになり、湯船に身を浸していると時折流れる優しい風が頬を撫で心を癒してくれる。東京に居てこんな贅沢を味わえるなんて、本当に嬉しい。ただ、サウナは凄い混雑で待ち時間まであるような状態。それでもなんとか3回ほど入室し、ひとしきりいい汗を流すことができた。やっぱり今やサウナは必須アイテムになりつつある設備かも知れません。ペンキ絵の富士山も定番ですが、嬉しい演出でこれだけでもわたしには大満足。全てにバランスが取れた都会に佇む、オアシスといった感じの銭湯でした。
混雑もあったが、気がつくと2時間弱の滞在となりちょっと長湯になりました。いつも通り駅近くを散策し、夕食を兼ね一杯。入った中華のお店がことの外、美味しいお店で大当たり。Kがその場でSNSを調べたら、メチャクチャ評判の良いお店で、「ヤッタァ~~~っ!」と❤️は大はしゃぎ。話も弾み良い時間を過ごすことができました。次回は何処に行こうかと、帰り道頭の中はすでに先を想像して思わずニヤリ(^_^)v
P.S. 夕食を取ったお店の名は「稲香村」。調べると中華の店が鎬をけずる駅周辺でも、頭ひとつ抜けた本格広東料理のお店だそうです。こじんまりとしたお店でしたが、接客担当の女将さんらしき人も元気で明るく良い感じでした。お勧めのお店です。