

銭湯探訪68 曙湯(足立区足立4)
2024.8.11.
お盆の中日、満をじしてやって来ました銭湯巡礼の旅。今回も門下生M・Kを誘っての、ひとときの安らぎを求めて・・・。毎日35度前後を行ったり来たりの夏。一度家に戻ると、再び外出する気には到底思えない毎日。しかしながら今年の暑さは尋常ではありません。それでも銭湯好きの虫は収まらず、今回は足立区の五反野にやって来ました。駅前で待ち合わせをしたら、自転車を傍にM・Kが道に立っていて、思わず「自転車?」って聞いてしまいました。この暑い中ご苦労様です。彼は足立に住んでいるので、それほど驚きはしませんでしたが元気です。元気といえば門下生に足立から東陽に自転車で通ってくるSという少年がいます。約1時間の道のりだそうですが、思えば良い門下生に恵まれた人生です。

さて、目的地の“曙湯”は駅から徒歩5分程度の場所にありナビを頼りとは言わずに、通りがかりのご婦人に聞いてすんなりと到着。やっぱ人に聞くのが一番。世の中捨てたものではありません。これこそ人情の国、日本。玄関に到着するや否や、どんと構えた唐破風造りの堂々とした門構えと青空に伸びた煙突が私たちを迎えてくれました。威風堂々とはまさにこのこと。入る前から「大好き」な感情が溢れワクワク感が止まりません。暖簾をくぐり受付でサウナ付きの料金を支払い、いざ脱衣所へ。程よい空間に畳式の椅子が並び、これもまた昔風で私好み。大きなガラス越しに望む洗い場の正面には、満開の桜とともに描かれた富士山(タイル絵)。見た瞬間に心を奪われ、支度を素早く済ませ中へ・・・。中も絶妙な湯船の配置と洗い場の配置がバランス良く整いいい感じである。自分たちのポジション取りをし、いつものようにまずはしっかり掛け湯をしまずはサウナへ。外の暑さには嫌気がさすのに、何故かサウナは別。人間とはつくづく贅沢な生き物である。といおり会話を重ねながら、曙湯の設備を堪能。お湯の設備はジェット、バイブラ、座風呂、根風呂、この辺りは通常で、そのほか日替わりの薬筒(バニラ)と、こじんまりとはしているが雰囲気のある露天風呂(岩風呂)と実にバラエティに富んだレトロな銭湯。熱った体を鎮める水風呂が最高!!初めはブルっとするものの、使っていると身も心の締まり癒される。これぞ風呂付きの醍醐味です。もう最高!!!水風呂もそうだが、お風呂は井戸水(地下130m)を汲み上げ沸かしているとのこと。ますますたまりません。今回は1時間半くらい滞在しましたが、もう少しいても良かったかなと・・・。
ちょうど上がったら脱衣所に設置されたTVでパリ五輪の最終日女子マラソンが流れていて、ゴールまで見入ってしまいました。銭湯も大好きですが、スポーツ観戦も異常なくらい好きな私は、ツボに入ると動きません。銭湯を後にして駅前で湯上がりの一杯と食事をしたのですが、Kが先生は「スポーツも本当に好きなのですね!見入っている姿に声を掛けられなかった。」と、飲みながら話をしてくれました。ツボに入ると「話しかけるなオーラ」が出ているようです。申し訳ない。それでも一日、凄く楽しかったと別れ際に言ってくれたK。良い門下生です。今週いっぱいお休みだと聞いているので、もう一回何処かいい銭湯に行こうと決め別れ帰宅の途につきました。良い一日、感謝です。