

2024.4.22.
久しぶりに日本作品、“陰陽師”を鑑賞。陰陽師といえばまず、野村萬斎の顔が目に浮かぶ。個性的なキャラが安倍晴明にピッタリとハマっていて、平安京のイメージにあった顔立ちも印象的でした。今作は安倍晴明の生い立ちというか誕生秘話的なお話である。演じる俳優さんは山崎賢人で、今や漫画を原作とした主人公を立て続けに演じている超売れっ子。先日観た“ゴールデン・カムイ”、“キングダム”、古くは“ジョジョの奇妙な冒険”など全て主人公を演じている。原作が漫画でのでどれもかなり個性豊かなキャラクター。正直イメージと違うなというファンも多いはずだが、製作側からこれだけオファーが来るにはそれなりの理由があるのだろう。どの原作も取り囲むキャラが主人公以上に濃いキャラが多いので、むしろ引き立て役になっているようにも思える。賛否はあろうが、山崎くんは頑張っています。現代風の端正な顔立ちなので、個性豊かな役作りはさぞ大変ではないでしょうか?“ゴールデン・カムイ”の杉本などは、特殊メイクも含めかなり作り込んでいて素晴らしかったです。
今作の題材となっている夢枕獏原作の「陰陽師」シリーズは今なお続く大人気伝奇小説。今まで漫画化やTVドラマ化そして映画、舞台と何度も題材にされ人気を誇っています。
もともとこの「陰陽師」なる仕事には興味がありましたが、空想の世界と思いきや平安時代にあった歴史ある職業(国家公務員)。夢枕獏原作の「陰陽師」シリーズは今なお続く大人気伝奇小説。今まで漫画化やTVドラマ化そして映画、舞台と何度も題材にされ人気を誇っています。その仕事とは占いに従事し、国家の大事に様々な祭儀や呪術に関わり京を守り、そして天皇の心身を守護する存在の重職でした。
さて、“陰陽師”の感想です。今作はその出発点ということで、陰陽師の養成学校(陰陽寮)を舞台にし安倍晴明誕生秘話が描かれている。絢爛豪華な舞台美術や衣装、VFXをふんだんに使った映像の世界は日本ならではの雅で創造に満ちたエンタメ作品になっていて、歴史や文化の勉強にもなる作品です。現在N局で放映中の大河ドラマに通じるものもあり、歴史を辿るには今が旬のテーマ。昔は呪術に頼って国家が動いていたと聞くと、日本は大丈夫だったのか?なんて思ってしまいますが、良くも悪くも神頼みの時代だったのでしょう。安倍晴明はそのシンボルであり、実在した人物。どんな活躍をしていたかはわかりませんが、原作では邪気と戦うスーパーヒーローです。理屈なくカッコイイです。この作品の見どころはCGを駆使した映像世界の表現かと思いきや、しっかりと練られた脚本と人物設定による人間模様が描かれていること。舞台になっている「陰陽寮」は差し詰め「ハリー・ポッター」のホグワーツ。こちらは悪ガキはいるが、まだあどけない夢見る少年少女たち。だが陰陽寮で修行する学生たちは、みなわれ先にと出世を願う怪しい輩ばかり。呪術を扱うにはヤバい連中ばかりで、誰一人信用できないような環境。もともと「陰陽師」などには興味ないと言い放つ存在の変わり者はその中で異彩を放ち一人、ひたすら淡々と勉学に励む。しかし誰よりもその才にたけ、「狐の生まれ変わり」とまで噂になる存在。物言いが上から目線で、近くにいたら絶対友達にはなりたくないタイプ。その辺りのキャラ設定が魅力でもあり、やっと友達にる源博雅との関係構築のストーリーはある種ファンタジーである。時代考証もしっかりベースに置かれ、その時代に生きた人物たちの生き様がエンタメ作品となり新たなファンを掴もうとしています。平安時代に思いを馳せ、雅な世界に飛び込むのもたまにはいいかも知れません。映像の美しさや舞台美術など見どころ満載。クリエイティブな職業を目指す人には、良い題材かも???
P.S. 監督・脚本は佐藤嗣麻子女史。旦那さんは同じく映画監督の山崎貴氏。“ゴジラ−1.0”は記憶に新しい傑作です。つい最近某TVにお二人が出ていました。普段は映画の話など一切しないとのこと。すると喧嘩になると言ってました(^^)。世界中を襲っている気候変動の脅威による災害。耐えることのない戦争という名の愚行など、地球を襲う危機に今こそ「安倍晴明」みたいな人物が現れてくれるといいのですが・・・と語っていました。