2024.2.26
MARVELの最新作、“マダム・ウェブ”を鑑賞。前回はかなりハードだったので、少し気軽に楽しめる作品をとこの作品を選びました。MARVEL作品はアメコミを映像化し、いつもエンタメに徹した提供してくれる。中でも“スパイダーマン”が大のお気に入り。今日の作品は宣伝文句に、今までとは違う本格ミステリーサスペンスという触れ込み。それは期待しざるを得ません。
感想です。原作はやはりアメコミとのことで、調べると“スパイダー・ウーマン”誕生へと繋がる物語のよう・・・・。確かに主人公の敵になるビランはスパイダーマンそのもの。以前スパイダーマンにベノムが乗り移った時の、キャラにそっくりです。全体的にはプロローグ調に物語が進み、最後は続き・・・。ってな感じでまとまっています。
救急救命士の主人公キャシーが、救急の現場で事故に遭い死界を彷徨い生還を果たすのだが、その時以来妙な感覚が彼女を襲う。その不思議感覚は未来が見えるというもので、どんどんと強くなっていく。初めは戸惑う彼女だが、その力が未来を変え人を救えることに気づくという物語になっている。このテーマは結構よく出てくるので、それほどインパクトは感じない。シャマラン監督が得意の展開だが、やはりそこはMARVEL、いわゆる超能力の世界が浮かび上がる。そしてそこに絡んでくる3人の少女たちが、その血を受け継ぎ活躍するスーパーヒロイン“スパイダー・ウーマン”へと繋がっていくようである。全くアメコミの原作を読んだことがないので、迂闊なことは言えないがアメコミヒーローものは同じキャラでも、次元の違う場所や展開があり複雑。繋がっていないようで、繋がっているパターンが多い。日本の漫画やアニメと違いキャラ重視の傾向が強い。もちろんそれぞれに生い立ちや背景があり、キャラクターの個性はもちろん作り込んでいる。ただ基本はやはりアクションがらみの勧善懲悪の世界を描いている。余計なことを考えず楽しむエンタメの代表なのが、MARVEL、そしてDCコミックスの映画作品。今作は沢山のキャラが生まれ、映画化されたヒーローたちに、新たなキャラを登場させる物語の始まりである。資料を読むとマダム・ウェブことカサンドラ・ウェブ(通称キャシー)は、スパイダーマンに登場する、スパイダーマンを陰で支える予知能力の持ち主として描かれている人物。メインキャラというよりは、サブキャラといった立ち位置である。きっと今作は派手なヒーローの登場ではなく、その人物から次世代へと続く新たな展開を描くシナリオとして提案する形を選んだようである。確かに前半はミステリーサスペンスの色合いも強く、結構ドキドキさせてくれる。だが、殺人鬼エゼキエル・シムズが登場するなり、その要素はぶっ飛ぶ!スパイダーマンを模したキャラは、やはりコスプレ色が強くミステリー色もサスペンス色もどっかに行ってしまう。ここらあたりは、少し工夫があってもよかった気が個人的にはしました。物語は追いつ追われつの急展開であっという間にラストを迎えます。映画の中盤に3人の少女(ジュリア・マティ・アーニャ)の未来(スパイダー・ウーマン)の姿が映し出されますが、本作ではお預け。初めに言いましたが、新たな物語を想像させるプロローグ作品です。次回作がこの後、どうなっていくかは分かりませんが映画化されることを祈ります。3人の少女たちは個性豊かで、なかなか魅力的でした。あとは映画会社次第でしょう。営業成績重視の映画業界ですので、新たなヒーローを生み出すのにも、時間とお金がかかります。乞うご期待といったところでしょう・・・。
私的には充分に気晴らしのできた、作品になりました。当然MARVELのファンだったら、観に行かなくてはいけません。それは本当のファンです。