2024.1.02.
新年明けましておめでとうございます。年明け早々に「能登半島地震」が起き、今年もまた嫌な予感ではじまった2024年。地球の怒りは治まりそうにありません。人間は早く犯してきた愚行を改め、しっかり未来をみつめ正しい選択をしなければ行けません。いまそれが問われています。
いやな気分でスタートした一年ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?いま、3日真夜中の3時。古くからの友人と久しぶりに会い、昔を思い出し夜中に目を覚ましたわたし。眠れそうにないので今、このブログを書いています。わたしは最近終活をはじめ、身の回りの整理に追われる毎日を送っています。もともと整理魔なので、おっくうではなく楽しみながら時間を過ごしています。趣味の映画に関する資料はハンパなく、これだけでも大変な作業。ポスター、パンフ、関係の本などダンボールにするとたぶん20箱くらいにはなるかも知れません。わたしにはお宝でも、興味のない人にはただのゴミ。ですので、もらい先を決めておくのがまずは終活の第一歩。他にも趣味が多くこれらを整理するのに、どれだけ時間を費やすのかまったく想像がつきません。だれかお手伝い願えないでしょうか?そんな中、今年も早々に劇場へと足を運びました。
選んだ作品は“あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら”。公開中の作品はほぼ観ていたので、この作品をチョイスしました。劇場が家の近所という立地もあり行って参りました。
解っていたのですが、やられてしまいました。わたしの涙腺が制御不能に陥り、洪水状態。この手の作品はわたしのこころを破壊するテーマで、戦争に対する憎しみが沸き上がってきます。映画の中でも言っていますが、「戦争で生まれるものなど、何もない!」ということを痛感します。いまの日本の平和は多くの犠牲によってあることを、しっかり受け止め時間を無駄に生きてはいけないとこころから思います。
戦争をテーマにした名作は、今までも数え切れないほど観て来ました。事実をベースに創られているものは、特にこころに刺さります。小学生の頃観た「禁じられた遊び」は、子どもながらに訳も解らず泣いたことを思い出します。
今作“あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら”は、タイムスリープという非現実的な要素を取り入れていますが、ベースになっている世界大戦中の日本の現実は紛れもない真実の歴史。神格化された特攻という名の行為。多くの若い命を奪っての終結がここに描かれ、こんなことが二度とあってはならないと憤りを強く感じます。そして今ある平和に感謝し、一分一秒をけっして無駄に生きてはいけないと本当に思います。
暗いテーマではありますが、日本人なら見なくてはいけないテーマだと思います。古い考えと言われるかも知れませんが、息子には絶対観て欲しいと思っています。
若い俳優さんがいっぱい出ていますが、みなとても良い芝居をしています。自然体で、交す会話のまっすぐな言葉がすっ~っとこころに入ってきます。最近の若い俳優さんたちの演技力には驚かされます。この作品の原作の続編が出ていること知りました。読んで見ようと思っています。家でゴロゴロしている人、劇場に足を運びましょう。
P.S. 特攻隊員の世話をする食堂のおばちゃん役を演じた松阪慶子さん、さすがの存在感です。そして主人公・百合の母を演じた中嶋朋子さんの演技も沁みます。蛍ちゃ~~~ん!!
ヒロインの百合を演じた福原遥さん、相手役の特攻隊員・彰を演じた水上恒司さんの爽やかな中にある悲哀の演技は、とてもこころに響きました。