
●Switch音-20 ”Undercurrent”ビル・エヴァンス
(Duo with Jim Hall(Guitar)/United Artists)
大好きな漫画が映画作品となった“アンダーカレント”の話を先日ブログにアップしたのですが・・・。実はその時同じネーミングの作品が頭をよぎりました。わたしのコレクションのひとつであるレコード(ジャケットふくめ)コレクション。200枚ほど大切に保管しているのだが、その中のジャズアルバムにビル・エヴァンスのものが数枚ある。演奏も素晴らしいのだが、彼のアルバムはジャケットデザインが素晴らしくわたしのお気に入り。デザイナーを志していた頃、いつかジャケットのデザインをしたいと想い集めた名盤の数々。その1枚が”Undercurrent”という名盤。それを今回紹介致します。沁みるピアノの旋律がギターと絡みあい、こころ安らぐ楽曲になっています。
大好きな漫画、大好きな映画、そして大好きな音楽と不思議な縁を感じた一瞬です。
●Undercurrent 1962年
Duo with Jim Hall(Guitar)United Artists
51歳という若さでこの世を去った、名ピアニスト、ビル・エヴァンス。いまも多くのジャズファンのこころを掴んで離さない人物のひとり。晩年多くの不幸が彼のこころを蝕み、酒と薬物に溺れそれによる影響で肝硬変と出血性ショック死により他界。盟友のレジェンド、マイルス・デイビスは、エバンスについて語っている。彼の演奏には、いかにもピアノという感じの、静かな炎のようなものがあった。奴のアプローチの仕方やサウンドは、水晶の粒や、滝壺から流れ落ちる輝くような水を思い起こさせたと・・・。