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よもやまシネマ617 “岸部露伴ルーヴルへ行く”
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2023.5.31.

大好きな漫画家・荒木飛呂彦氏が連載を続けている「JOJOシリーズ」。長い間ファンを虜にし、今なお続くシリーズは止まること知らない。近年の漫画の中にあり、その内容の想像力豊かな発想、そして飛び抜けた技術力の画力。他の作家の追従を許さない、スタイリッシュで繊細な表現はわたしの知るかぎり日本を代表するクォリティの高さである。そんな荒木氏のライフワーク的になってきた「ジョジョの奇妙な冒険シリーズ」も35周年を迎え、Part9がはじまっています。その長いシリーズの中でも人気の高いPart4「ダイヤモンドは砕けない」。日本を舞台にした架空の町S市杜生町で起こる殺人事件に集まるスタンド使いの戦いが描かれている。主人公東方丈助を中心に魅力溢れるキャラが活躍する、ホラーサスペンス的な不気味さと独自の世界感が醸し出す作風は大人向けの漫画と言えるだろう。わたしはすべてのシリーズを読み尽くし、今なお続く作品の大ファン。これほど塡まった作品はこれまでに出会ったことがない。そのシリーズPart4に登場するキャラのひとりが“岸辺露伴”。職業は超売れっ子の漫画家で、思うに荒木飛呂彦氏の分身として描かれているように感じとれます。スタンド能力は「ヘブンズ・ドア(天国の扉)」というもので、標的を本に変え情報を読み、書き込んで命令する。何とも好奇心を刺激する、やや危うい能力である。独自のプライドを持ち、ひととの関わりを極力さけるある意味人間嫌いの堅物。世間離れした変わり者だが、その風貌やストイックな生きざまは魅力に溢れ何故か強く引かれる。極め人とはこう言うひとのこと言うのだろうが、なかなか出会うことは少ない。こんなキャラだから、シリーズから飛び出しスピンオフの作品が次々と生み出されているのだろう。
今回の映画作品はその中の一遍で、すでに豪華な装丁(愛蔵版フルカラー)に飾られ売られたもの。もちろん持っていますが、映画を観て再び読み返し細かい内容にしっかりと触れ堪能しました。
さて前触れが長くなりました。どうも悪い癖で、大好きなものの話になると止まらなくなる駄目なわたし。映画の話ですが、このスタイリッシュな作品を映像でどう表現するのかと興味津々なわたしでした。漫画で表現される擬音効果や描写の角度を立体的に表現するアングルなど、かなり難度の高いクリエイティブな手法が求められるところ。そんなところを細かく観ながら映画を観ましたが、とても雰囲気を大切に丁寧に表現していたように思います。原作とは異なる設定や構成もありますが、全体的には静寂を基調に、ミステリアスな雰囲気を巧みに音楽や音響に重ね表現されていました。主人公の岸部露伴を演じた、高橋一生さんは上から目線の物静かなしゃべりで独得の役作りをされています。以前映画化された「JOJOの奇妙な冒険」でも、同じ役をやり、その後NHKでドラマ化された短編シリーズでも同役を演じ続けすっかりとイメージが定着した。岸部露伴といえば高橋一生である。
いつも絡む女性編集者・泉京香(泉鏡花?)や、露伴の飼い犬・バキンなど、洒落のエッセンスあふれるネーミングだけでも、センスが覗える名作。ドラマで京香を演じた飯豊まりえさんもそのままで、とぼけた良い味をだしています。後は朝倉奈々瀬でゲスト出演の木村文乃さん、ピッタリのはまり役で溜め息がでるほど美しいベストキャしティングでした。物語は過去と現在を結ぶ「一枚の黒い絵」の謎を追いルーヴル美術館を訪ねる露伴の旅が描かれる。なかなか深いお話になっていて、荒木ワールドへ引きずり込まれます。ぜひ劇場は足を運び、その目で確かめて観てください。
P.S. この映画の原作本が刊行された時、知った話だが制作背景はルーヴル美術館側からのオファーがあったとのこと。それも「リーヴル美術館」を題材にしたオリジナル作品の制作という条件でのこと。凄い話ではありませんか?日本の一漫画家が世界のルーヴルに認められた瞬間です。それほど荒木氏の漫画のクォリティが高いとう証。作品が完成すると、ルーヴル美術館で企画展「小さなデッサン展-漫画の世界でルーヴルを-」に展示された。日本の漫画家作品が展示されたのは、ルーヴル美術館史上初の出来事。荒木飛呂彦氏の「JOJO」は、それほど凄い作品なのである。わたしが威張るのは編ですが???


by eddy-web | 2023-06-04 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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