2023.5.09.
待ちに待った“ガーディアンズ”最新作が、公開された。MARVEL作品の中でも異彩を放つ、落ちこぼれ軍団の活躍は何と言ってもウィットにとんだギャグの連発と迺リのイイ音楽(ロックの名曲)に乗った活躍。理屈抜きに楽しめる作品は、他のシリーズ作品とは別格のもので今作はラストバトルとのこと。個人としての感想ですが、シリーズ最高の出来映えで恥ずかしながら泣かされました。この手のアメコミ作品で泣かされるのは、めったにないことでツボを突かれたわたし。個性豊かな面々がこんなに愛おしく思えたのは、久しぶりの出来事。わたしはきっと変態です。
ライバルのDCコミックにも、ヤサグレ軍団“スーサイド・スクワッド”(同監督作品)がある。極悪人を集めた特殊部隊の活躍だが、マーベルの“ガーディアンズ”とは明らかにコンセプトが異なる。どちらも好きな作品だが、今作を観て“ガーディアンズ・オブ・キャラクシー”を改めて見直し好きになった。それくらい今作の出来は、シンプルに楽しい作品に仕上がっている。
さて、感想です。個性豊かなキャラたちが織りなす、丁々発止のやりとりは絶妙なタイミングで間をとり笑わせてくれる。見た目はどう見ても強面なひと?(異星人)たちだが、見慣れると可愛く思えてくるのは何故だろう?見た目も違うが、能力もさまざまで決して万能ではない。そんな仲間がそれぞれを思いやる姿に、観る側はいつの間にか同調してしまっている。これもひとつの「絆」と呼べる繋がりの大切さを表現している。こう言うコンセプトにわたしは実に弱い。単純明快なストーリーは昭和時代のヒーローものに相通じるものがある。3作目の今作では、ロケット(アライグマ)の過去にスポットをあてた物語が紡がれる。メンバーの中ではリーダーのスター・ロードことクイルにつぐ普通のキャラ。普通と言ってもアライグマが二足歩行でガンをぶっ放す訳だから、ぜんぜん普通ではないのだが・・・。他のメンバーの個性が強すぎるあまり、はじめはぬいぐるみにしか見えなかったわたし。違和感を感じていたのが正直な気持ち。今作ではそのロケットが中心というか、ロケットをメインにチーム“ガーディアンズ”が大活躍。それぞれの持つ個性を存分に出し、宇宙の危機を救う。最近多いマルチバースの展開で、ガモーラも復活する。相変わらずの気の強さは健在で、クイルはタジタジ。凄い能力を秘めたメンバーたちだが、みなひとつ欠けている部分がある。それを補い助け合う姿に、観客は胸を熱くする。話は飛躍しますが、WBCで大活躍した、日本チームを思い出すくらい泣けました!(^0^)
間違いなくシリーズNo.1の出来映えです。絶対のお勧め作品です。泣けるし、笑えるし、感じるしと、三拍子揃ったエンタメ作品です。はやく足を運んで、その面白さを堪能してください。こどもといっしょに観るも良し、彼女と観るも良し、お勧めの映画です。
今作でシリーズが終わるような前振りでしたが・・・?ファンは待ってます!
P.S. メンバーはほとんど特殊メイクにより素顔が解らない。それでも何故かひかれるのは何故だろう?内面性がしっかりと浮かび上がる演出になっているにほかならない。凄いのはCGで創作されたロケットとグルート。ロケットの声をブラッドリー・クーパー、グルートの声をヴィン・ディーゼルと、なんと贅沢なキャスティング。全編を通じグルートの台詞は「アイ・ム・グルート」ただそれだけ。それに出るヴィン・ディーゼルも凄いです。ますます好きになりました。クラグリン役(ヨンドゥの側近)のショーン・ガンはロケットのモーション・キャプターと二足のわらじ。こう言うひとが見えないところで映画づくりを支えているのだなぁ~~と、感動します。
最後に脚本/監督を務めたジェームズ・ガン監督に拍手です。ちなみにショーン・ガンは弟さんだそうです。この作品が暖かい感じがするのは、こんな関係がバックボーンにあるせいかもしれません。ついでに!新キャラで登場したアダム役のウィル・ポールターは気になる俳優さんのひとりです。良い味だしていました。