

2023.May.05
新緑で彩られた甲府の街。遠くに富士山が顔を出し、わたしを迎えてくれた。50年来の友人からもらった年賀状。「早く来ないと死んじゃうよ!!」の一文を思い出し、突然訪れた甲府(山梨)。定かでないが、かれこれ30年ぶりの訪問。互いに歳を重ね、いつお迎えが来てもおかしくない年齢になり元気な顔を見に突然やって来た。駅まで迎えに来てくれた友人Mは流石に歳を重ねていたが、昔と変わらぬ元気な声。
GWは特に予定も無く静かに過ごすはずだったのだが、急に思い立ち列車に乗っていた。駅に降りると山梨の山々は春の息吹を感じさせ、爽やかな風がほほを撫で出迎えてくれた。二泊の短い時間だったが、30年分の話を存分にし、あっという間の再会は終った。
旅行出来た訳ではないので予定も無かったが、たまたま友人宅近くの美術館に散歩にゆくと「ミレー展」がやっていた。かなり昔上野で観たが、吸込まれるように美術館へと…。連休中だが美術館の中はさほど混雑もなく、ゆったりとした時間を久しぶりに満喫することが出来た。「落穂拾い」や「種まく人」などの名画にふれ、こころの中の毒が洗い流されとても心地よい時間をもらった。絵の中に描き込められたミレーのこころにちょっとだけ触れることができ、人生の最終コーナーをもう少し頑張って行きていこうと思う自分がそこにいました。