![]() ![]() 2023.3.20.
最近一番観たかった映画が本日紹介する、“シン・仮面ライダー”。庵野秀明氏が続けているシンシリーズ最新作である。昭和を代表するシンボル的存在の「ゴジラ」「ウルトラマン」そして今作の「仮面ライダー」。前2作も流石安野さんという拘り満載の出来映えで、ノスタルジーに浸るような陳腐な仕上がりでなく、シンという名前が伝わる新しいシンボルとして時代を超え蘇らせてくれました。監督の昭和へのリスペクトを感じる演出が随所に見られ、そこに庵野さん独自のオリジナリティを加味した表現にはとても強く引かれます。ただ者ではないことを、こころから感じることが出来ます。 さて、“シン・仮面ライダー”です。昭和の真っただ中を生きてきたわたしは、今回の「仮面ライダー」を含め前2作「ゴジラ」「ウルトラマン」は、もはや同級生のような存在。拘りはハンパなくあり、話し始めたら24時間しゃべっても終わらない。勝手に思いかんでいることですが、庵野監督も同じ気持ちを抱いているひとと感じています。昭和のヒーローはその時代を生きてきたひとたちには、永遠不滅の存在。正直言いますが、だからこそ今も延々と続く「ウルトラマン」や「仮面ライダー」のシリーズに違和感を覚え、なんか違うよな?と感じています。ルックスこそ現代に合わせ進化し、スタイリッシュに格好良くなっているのは認めますが・・・。映像技術も進化しTVでも、ここまで創り込むのかと思わせる時代。だが、何処か違和感を覚えるのは昭和の爺様だけでしょうか?昭和のウルトラマンは、怪獣たちに生まれる時代が違った、、倒すこともなかったのにといつも思っていた。仮面ライダーしかりである。ライダーが車や電車を操るのはをを生きる子どもたちの思考を意識しての演出なのは理解できるのだが、昭和のヒーローたちの信念は「正義」とはをどう伝えるのかではなかったでしょうか?ア~~ッッ、もう止めましょう!言っている自分が嫌になってきました。すみません、頑固オヤジの戯言として聞き流してください。 “シン・仮面ライダー”は、もともと観る予定だったのですが、昔の教え子(専門と会社)からのプレゼント(ムビチケ)。思わぬサプライズに胸を躍らせ、劇場へとあしを運んだ。期待通り仕上がりで、庵野さんがますます大好きになりました。こう言うひとがいるかぎり、“昭和”は永遠です。きめの細やかな演出や主人公の繊細な感情表現、そして拘りの舞台美術やロケ地選定など、随所に庵野さんの世界感が溢れています。本郷猛を演じた池松壯亮くんは、TV初代ライダーの藤岡弘さんと比べ線が細く正直心配していたのですが、新しいヒーロー像をしっかりと表現していて魅力的でした。見るからに弱そうなひとが、変身し敵に立ち向かう姿はこれぞ本物のヒーローです。「格好悪くて、カッコイイ!!」のひとこと。これは間違いなく安野さんの浮かび上がらせたかったこの作品のコンセプトだと思います。懐かしいショッカー怪人たちも、プロダクトデザインが素晴らしく欲しくなる仮面ばかりで、オタク心をくすぐります。随所に見られるリスペクトが感じられ、昭和時代を生き抜いてきたオヤジたちにはたまらないご褒美満載の映画です。そんな部分を見つける度にほくそ笑むわたしでした。「せまるショッカー。地獄の軍団。」の名曲が流れると、思わずこみ上げるものがあり、気持ちをコントロールするのが大変でした。今の時代を生きる子どもたちに、子の良さが伝わるかは解りませんが、子どもや孫たちに昭和を伝える切っ掛けになるアイテムになると確信しています。息子にもさっそく、観に行くように勧めたところです。もちろん、わたしが費用を持つ条件で(^0^) 原点回帰の作品ですが、良く練られた個人的には大好きな作品です。 P.S. ムビチケをくれたS。ありがとう!感謝です。十数年ぶりに逢ったSの成長、メチャクチャ頼もしく誇らしかったです。いただいた「仮面ライダー変身ベルト」事務所にしっかりと飾ってあります。もし、わたしに何かありましたら事務所の遺品整理、よろしくお願いいたします。家族にお金は残せませんが、少しはお金になりそうなものはあるはずなので・・・。そこを解るのはSだけだと思い、勝手なお願いを遺言として残します。迷惑を承知で・・・。 ※立花と滝の名前が出たとき、思わず胸が熱くなったわたしです。
by eddy-web
| 2023-03-27 00:00
| よもやまCINEMA(映画の話)
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