2022.12.2.
DC作品が放つ最新作、“ブラック・アダム”を鑑賞。いよいよ12月に入り今年もわずか1ヶ月となりました。年末と言えば映画界は、娯楽大作で賑わうのが通例。先人を切って公開されたのが今回の作品“ブラック・アダム”。今回の触れ込みはヒーローではなく、超破壊神というヴィランとしての登場である。アメコミにはヒーローものが数あり、その人気を特定するには難しいほど混在している。わたしは以前からバッドマンとスパイダーマンがお気に入りだと公言にていますが、あとウルヴァリンも…。基本ほぼアメコミ作品は観るようにしています。ただ好きというだけでなく、その魅力に触れたいという子どもみたいな感覚が強く、魔力にかかって劇場へと足を運ばされるのです。ほとんど病気です。
ヒーローものと言えばパッケージとして登場するのがヴィラン(悪役)。それらにもとても魅力溢れた設定が設けられ、単純に嫌いにはなれないむしろ魅力さえ感じるキャラも多い。今回もどんな設定で創り上げられたのか、興味は尽きない。
公開前から宣伝映像を目にしてきたわたし。CG技術の凄さは一級品と思っていますが、その内容にはしっかりとコンセプトが描かれているのかが問題。主役のドウェイン・ジョンソンを迎えての作品ですので、アクションシーンがてんこ盛りなのは当然の話と、観る前から体勢を整えての鑑賞。いまやアクションと言えばドウェインと言うほど、数多くの作品に出ている彼。普通の人間として登場する場合でも超人的な役柄ばかりで、いまさら驚く事もないのだが、間作はそれにくわえてのSFもの。どこまでハチャメチャなヒーロー像が浮かび上がるのかが焦点。
感想です。紛れもなくハチャメチャな娯楽作品です。ちょっと今までにはないタイプといえばタイプです。とにかく壊すは壊すはで、手のつけようがありません。「破壊神」とは、まさにこういうこと。他にも新しいキャラが登場しますが、そんなの入る隙間さえ見つかりません。だれも止められないスーパーキャラ。筋肉ムキムキの出立は、特に作り込んだとは言えないスーツ姿。もともとアメリカプロレス界を席捲した伝説のプロレスラー(ロック)は、今もなお鍛えこまれたボディを武器にハリウッドのアクション界の先頭を走っています。普通にしているだけでも恐いのに、これに手を加えるなんて必要ないかも知れません。ということでほぼそのまま状態のキャラです。ただそれ以外に出てくるキャラは見た目結構派手です。でも全然勝てそうもないのは、やっぱり鍛え上げられた筋肉なのは一目瞭然。中身があるというほどのストーリーとは決して言えませんが、ここまで徹底した破壊シーンのバトルは観ていて小気味いいのひとこと。ストレスの解消には間違いなく役に経つこと間違いなし。“ブラック・アダム”という新キャラの登場のほか、作品には別に4人のヒーローキャラが登場し、アダムとの抗戦が繰り広げられなかなかのバトルシーンが描かれています。ただキャラ自体は今までに観たことのあるキャラと類似するものばかりで、正直新しさを感じるには至りません。結局はサブ的な演出ということにつきます。まぁ、これからどんな展開が生まれてくるのかは、ラストシーンにもり込められちょっと楽しみを残しています。いまだに続くコロナ禍の中での生活でたまった、ストレスを手っ取り早く解消するには、うってつけの作品ではないでしょうか?「シンプル・イズ・ビューティフル」です。ちょっと使い方は間違っていますが・・・。