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よもやまシネマ586 “ザ・メニュー”
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2022.11.25.

いまもっとも気になる女優さん、アニャ・テイラー=ジョイの新作“ザ・メニュー”を鑑賞。個性溢れる顔立ちに神秘的な雰囲気を醸し出す彼女。はじめて見た作品は、N.シャマラン監督の“スプリット”。“アンブレイカル”に繋がる3部作のひとつ。物語の重要なファクターとなる少女ケイシーを演じ、多重人格の主人公ケビンとこころを通わせる。このシリーズは大好きな作品で、ホラーとスリラーを掛け合わせたN.シャマラン監督の世界が存分に味わえる、ファンにはたまらない作品。当時20歳。少女から大人への扉を開けはじめた頃の、マントも言えない雰囲気が画面から溢れひとめ観た瞬間に、きっとこの子は映画界に名を残す俳優さんになるのでは…、と感じていた。予想通りで、めきめきと頭角をあらわし次々に主演作が続いています。個性的な顔立ちは一度見たら忘れることのできないインパクトをそなえ、声がまたセクシーでこれもまた耳に残る。天性の才能に恵まれたそんな女優さんとわたしはとらえています。
つい最近観た“アムステルダム”でも個性を爆発し、主演の3人(クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィット・ワシントン)を喰う勢いでした。
さて、“ザ・メニュー”の感想です。久しぶりにクリエイティブでスタイリッシュな映画に巡り会うことがで大満足。導入部から怪しい雰囲気が漂い、いったいこれから何が起こるのだろう?と思わせる。R15+指定の作品だが、お洒落な演出が随所にちりばめられ決して不快な感情にはならない。ブラック・ユーモアのエッセンスが満載で小気味イイ。物語は太平洋の孤島にある超高級レストランで繰り広げられる、究極のフルコースを求めてやって来たセレブたちと、それをもてなす超一流セフとに悲喜こもごものやり取りが過激な演出で展開される。集う人間たちの煩悩が入り乱れ、出される美しい料理とはウラハラにその醜い本能が浮き彫りになっていく。最後まで眼の離せない展開は、観客を釘づけにするが人によっては苦手なひともいるかも?わたしにはその創造力の高さに満腹になる作品となりました。
ひとりだけこのレストランにはふさわしくないと言われたマーゴ役のアニャ・テイラー=ジョイの魅力がこの作品でも光っています。彼女の出て来た作品は、この手のミステリーやサスペンス仕立てが実に似合う。さきほど言った彼女の持つ唯一無二の雰囲気と独特な顔立ちが、いろんな監督さんのこころを掴んでいるに違いない。わたしのこころを掴んだのと同じではないだろうか?2024年公開予定の“フュオリサ”(マッドマックスのスピンオフ作品)に出演が決まっている彼女。その理由をメガホンを取ったジョージ・ミラー監督が2021年公開作“ラストナイト・イン・ソーホー”の演技を観て、すぐに彼女とあったと語っています。撮影はすでに終了していて、後は公開を待つばかりとなっている作品だが、彼女は若き日の女戦士フュオリサを演じている。もう観る前から期待でわくわくする。とにもかくにも今、彼女から目が離せません。
“ザ・メニュー”に出演していた俳優陣は、あまり知らない方ばかりでしたが「最後の晩餐」の不思議な演出の料理が出て来る度に、一枚また一枚と裏の皮が剥がされていく姿を見事に演じていました。給仕長エルサを演じたホン・チャウ(ベトナム人)さんが、とても印象に残る演技をされアジアの俳優さんが活躍している映画界に期待が広がります。最後に料理長スローヴィック役を演じたレイフ・ファインズの、深みのある演技は作品に品格ささえ生みさすがと思わせてくれます。“シンドラーのリスト”でその名が知られ、映画のみならず舞台へも手を広げ高い評価を得ています。何と言っても忘れてはならないのは、“ハリー・ポッター”シリーズの仇敵ヴォルデモートは印象深い。特殊メークで顔を造りこんでいましたが、目はやはり彼の眼力を象徴的に演出しファンタジー作品とは思えないほどの重厚感を創り上げました。彼の存在は凄いと思います。
P.S. この作品の製作は、いま最も勢いがあると言われている「サーチライト・ピクチャーズ」。「映画ファン“本物の映画と出会う機会を」がコンセプトの製作会社といわれているそう…。それは過去の作品の名を上げれば一目瞭然。“フル・モンティ”“ブラック・スワン”“バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇蹟)““スリー・ビルボード”“グランド・ブタペスト・ホテル”“シェイプ・オブ・ウォーター”と切りがないほどの作品群。どれもいずれ劣らぬ表現力と確かな創造力が結集した作品ばかり。やや難解なものも中にはあるが、確実に新しさを常に求めているクリエイティブ集団といえる。低予算でありながら、監督、脚本家、アクターなどの新しい才能を発掘する、これからも目が離せない製作会社です。感性を磨くには、史上級クラスのメニューを用意してくれること間違い無し。
by eddy-web | 2022-11-26 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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