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よもやまシネマ599 “シン・ウルトラマン”
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2022.5.17

これほど待ち望んだ作品が最近あっただろうか?作品の名は“シン・ウルトラマン”。少年期にTVにしがみつき見入っていたヒーロー「ウルトラマン」。そのヒーローが庵野氏の手によって令和時代に蘇るその瞬間に、立ち会えるとはよもや思ってもいなかったわたし。幼少期よりヒーローものにはまり、首に風呂敷をマントがわりにつけ走り回った路地裏の道。ヒーローは時代と共に進化し、円谷監督が想像し創り上げた特撮の不思議な世界感にどれだけ感性を刺激されただろう。「ウルトラQ」がTVで公開された時は、体中に電気が走ったとでも言うような衝撃を受けたことを覚えている。第一話に登場した古代怪獣ゴメスが、ゴジラとオーバーラップし、こころが震えたことをいまも覚えている。あれから56年の時が過ぎ、いままた光の国(M78星雲)から、ウルトラマンが帰ってきました。
ウルトラマンの話をし出すと止まらなくなってしまう、どうしようもないわたしですので今日はちょっと抑え気味に語りたいと思います。ウルトラQの後を引き継いで創られたウルトラマン。いまもその歴史は延々と引き継がれ、子どもたちのこころを掴んではなさない。当時変身ブームが起こり、その代表だったのが「ウルトラマン」と「仮面ライダー」。どちらも大好きだったが、どちらかを選べと言われればわたしは「ウルトラマン」派。特撮技術を駆使してのバトルシーンも当時のわたしには、まるで夢の中にいるようなそんな感じだった。そして内容がこれまた沁みる話が多く、当時何度も泣いた記憶がある。なんで怪獣とウルトラマンが戦う話なのに泣けるのか?は、ファンの方ならみな知っているとおもいます。そこには深~~いぃ生きるものたちへの愛が描かれていたからなのです。「ジャミラ」や「シーボーズ」など、上げれば切りが無いほど好きな怪獣ばかり。みな個性的で今観てもそのプロダクトデザインは凄いと感じます。最近のTVに出てくる怪獣はごてごてといろんなものがくっついていて、個人的には×です。CGを使った技術志向が強く、脚本が響いてこないのはわたしの感性が追い着いていないだけなのだろうか・・・。わたしの中では「ウルトラマン」は永遠のヒーローで、「セブン」までが、ウルトラマンと呼べるヒーロー。ちなみにライダーはV3までです。
さて、庵野秀明氏が脚本とプロデュースを手掛け、「シン・ゴジラ」でタッグを組んだ樋口真嗣監督が再び挑む日本を代表するキャラの復活やいかに・・・。昭和世代のおじさんたちには、さっきも言いましたがこんな日が訪れるなんて夢にも思っていませんでした。「ゴジラ」の時もそうですが、新しい視点で切り込み、現代を見据えての脚本と構成を創り上げたお二人の想像豊かな表現力には子どもの頃に感じたものが蘇っただけでない、新しい感動を手にすることが出来ました。物語はウルトラマンの誕生秘話がベースになり、組み立てられていますが、冒頭から懐かしい怪獣(巨大不明生物→禍威獣)が、リアルに進化して登場しあっというまに物語へと引き込まれて行く。その時点で庵野さんと樋口さんの“ウルトラマン2に対する思い入れとリスペクトのこころが伝わって来ました。ウルトラマンの登場シーンがキモイと話題になっていますが、ゴジラのときと同じように進化の過程として作り込まれていることが解り、原点に視点をおいた素晴らしい表現だと感動しました。あんまり話すとネタバレになるので、あまり熱くならずこれくらいにしておきます。科学特捜隊も禍威獣特設対策室(禍特隊)と、名前を変えユニフォームはなく科学者っぽい白衣を纏いシリアスな演出になり現実味が強く描かれています。ウルトラQのときの不思議な世界感も随所に取り入れられていて、ファンにはたまりません。宇宙人も敵性外星人と呼ばれザラブ、メフィラスそしてゼットンと往年の天敵たちが勢揃い。スタイリッシュなボディに生まれ変わりウルトラマン同様にカッコいいにひと言。このあたりのプロダクトデザインは”エヴァンゲリオンを彷彿とさせ、庵野色がしっかりと反映されています。
とにもかくにも個人としては大満足の“シン・ウルトラマン”でした。開場はわたし同様のその昔子どもだったひとたちが多く鑑賞に来ていて、まるで同窓会にでも来た感じ・・・。時代は変わってもこころは変わらないことを改めて感じた嬉しい時間になりました。子どもをつれ観に行き、自分たちの子どもの頃のことを話題に、コミュニケーションをとるのも良いのではないでしょうか?

P.S. 昔の余韻に浸ったあと、映画を反芻すると気がついたことがあった。そう言えば昔のウルトラマンにこころを振るわせていたのは、出てくる怪獣たちにそれぞれ物語(人生)があり、ただの敵としてだけでなく戦っていたという事実。科学特捜隊が戦い倒した怪獣たちのお葬式をした作品を覚えている。あれこそがウルトラマンのコンセプトで、子どもたちのこころに深く届いた相手を思う優しさを説いたメッセージだった。今作にはそのあたりが継承されていなかったのが、個人的にはちょっと残念だった。唯一の駄目だしです。次回作がもしあるのなら、その部分の創作を期待しています。

by eddy-web | 2022-05-21 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
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