人気ブログランキング | 話題のタグを見る
道に迷って辿り着いた銭湯の名は、“於玉湯”
道に迷って辿り着いた銭湯の名は、“於玉湯”_e0120614_16045079.jpg

道に迷って辿り着いた銭湯の名は、“於玉湯”_e0120614_14554894.jpg銭湯探訪55
於玉湯(千代田区岩本町2)
2022.5.11


先日買い物で日本橋へ足を運んだ。電車で行くところをあえて、チャリにしたわたし。目的は日本橋にほど近い銭湯に行きたいと思ったから…。ついでに銭湯なんて考えは邪道と怒る人もいるかも知れませんが、出来る限り時間を大切にと考えているわたし。ところがそんなときほど、神様は意地悪をする。目的地は小伝馬町にある“十思湯”だったのだが、どこをどう間違ったのか全然辿り着けず、気がつけば秋葉原。ついでという安易な発想に罰があたったようである。すぐさま気を取り直し、近くの銭湯を検索。すると以外と近くに”於玉湯”を発見。こちらも路地裏にひっそり佇むお風呂屋さんだったので、簡単に見つけられませんでしたが薬局で訪ねると丁寧に教えてもらえた。ビルに囲まれた路地裏の銭湯は、地元の人しか絶対解らないだろうとおもうほど…。銭湯の景観はまったくなく、ビルの片隅にぽつんと電飾看板があるだけ…。気をつけていても通り過ぎてしまうほど目立たない。言い過ぎかもしれないが、お客さんはいるのだろうか?“於玉湯”と記載されていた銭湯マップだが、恥ずかしいのだがなんて読むのか解らない状態。薬局で「お玉湯」さんならクロネコの路地をちょっと行ったところを右に曲った路地裏だよ!と言われ「お玉湯」って言うんだ…とひとつ勉強した。確かに入り口には「お玉湯」と表示されていて一安心。はじめからこう記載してくれたら良いのにと、妙にイラッとしたのは“十思湯”に辿り着けなかったこともあってのこと。いずれにしても憩いを求めて巡礼しているのに、情けない器の小ささである。
ビルの1階にある玄関をくぐり中へ。いつものようにスタンプをもらい浴場に…。こじんまりとした脱衣所だがとても清潔感がただよい、良い感じ。浴場を覗くと湯舟の後ろに真っ青な竹林の風景(写真)なんとも爽やかな緑が目に眩しい。写真を加工し壁に貼ってあるのだが、この手の演出ははじめてかも?富士山大好きなわたしだが、たまにはこんな演出も悪くない。湯加減もバランスよく三層の湯舟に分けられ、ゆったりと時間を過ごすことが出来た。お客さんは入れ替わり立ち替わり入ってきていて、やっぱりどう見ても常連さんばかりである。なんとか無事冷や汗を洗い流し、無事帰路についた。まだ日は明るく、爽やかな春の風が優しくほほをなでてくれ一日の終わりを迎えられた。

道に迷って辿り着いた銭湯の名は、“於玉湯”_e0120614_16052443.jpg
P.S.  突然訪れた“於玉湯”だったのいだが、帰って調べたら面白い情報がいっぱいありまた足を運びたくなった。「お玉湯」って名前が気になり調べたら、江戸時代に神田お玉が池という大きな池がこのあたりにあり、その大きさは上野の不忍池より大きかったそうである。幕末に埋め立てられその面影はどこにも見受けられないが、近くに跡地の碑などがあるらしい。また、その昔池のほとりにあった茶屋の娘お玉の悲恋(二人の男を同時に愛した)が伝わっていて、この池(当時桜ヶ池と呼ばれていた)に身を投げた悲しい話が残っています。彼女の死を哀れと思い亡骸は池の畔に葬られそれ以来、池の名は於玉ヶ池と呼ばれるようになったと…。またお玉稲荷を建立し彼女の霊を慰め、その後ながく町民に愛されたとのこと。それから、北辰一刀流剣術の開祖・千葉周作の玄武館道場や天真心揚流柔術の道場などがあったりと、まさに時代劇のロケ地のような場所。商業ビルに囲まれた銭湯の周りに、こんなにも多くの歴史が残っていたなんてとても感動です。これだから銭湯巡礼はやめられません…。
by eddy-web | 2022-05-12 00:00 | Love ゆ Tokyo(銭湯探訪) | Comments(0)
<< 水草の芽吹きと、春のいぶき。 よもやまシネマ598 “ドクタ... >>



エディデザイン室
by eddy
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2024年 12月
2024年 11月
2024年 10月
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
フォロー中のブログ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


logobr.gif