2022.2.24
ストレスが少々たまり、何も考えず気分転換をしたく映画館を訪れた。前回観た作品“Coda”があまりにも良かったためにしばらくの間だ、他の作品を観る気になれませんでした。久しぶりに高揚したこころが押さえられず、作品は毎日夢に出てはわたしの胸を熱くして大変でした。やっと次の作品と思い立ち、映画館には来たもののさしあたり観たい作品も見当たらない。劇場前で公開中作品名を眺めていると、やはり気分はイマイチ。そんな中やっと選んだのが“アンチャーテッド”。こんな状況ですのでどんな内容なのかはさっぱり。唯一の決め手は主演が「スパイダーマン」でお馴染みのトム・ホランドだったこと。三代目のスパイダーマンことピーター・パーカーを演じている若手俳優の名を見つけチョイス。冒険アドベンチャーものだということは、何解って解っていたが、もともとはアクション・アドベンチャーゲームを実写化した作品だとは知りませんでた。若きトレジャーハンターの冒険というお話らしいが、ゲームにまったく関心のないわたしには情報0。まぁ面白ければ良いか??と鑑賞に挑んだ。
さて、感想です。正直“Coda"にあまりにも感動したため、そのパワーが残っていて、あざといCG使い放題の嘘くさい演出が鼻につき、何とも言えない虚脱感を味わうことになってしまいました。めったにあることではない、「あ~~ぁ失敗しちゃったなぁ~~」って感じです。ゲーム好きのひとには楽しいのかも知れませんが、トム・ホランドが軽くて可愛そう過ぎ・・・。トレジャーハンターものと言えば、“インディ・ジョーンズ”のジョーンズ博士や“トゥーム・レイダー”ララ・クロフトなど人気の高い強者揃い。比べるのは可愛そうだが、キャラがあまり立ってなくて個性に欠ける。物語の内容も何だか薄っぺらい感じに思え、アクションシーンばかりが軸になり、派手なのは良いがCG使いまくりの表現は眼が超えてきている観客に痛々しい痛々しい・・・。リアリティのないCG表現だけでは観客観客のこころをつかめないのではないでしょうか?
時間とお金がが余っている人か、ゲーム大好きのファンのみなさん以外はあんまりお勧め致しません。唯一のひろいものと言えば、敵役の女傭兵ブラドックを演じたタティ・ガブリエルの格好良さ!他の俳優さんたちみんな完全に喰われています。
P.S. 今作もプログラムは制作販売をしていませんでした。どんな作品でも必ず手に入れるプログラムですが、はじめて残念な気持ちにはなりませんでした。余談ですが“Coda”の時は売り切れで、劇場の人に入荷したら連絡をもらえるよう頼み込み手に入れました。本来はそのような連絡はしてはいけないことだったようです。いま思えばご迷惑をおかけしました。感謝!感謝!!のひと言です。
※今回のビジュアルは来場者プレゼントの黄金色のカードです。